ASUSがノートPC「ROG Zephyrus G16 GU605」を発売しました。16インチサイズのゲーミングノートで、この記事に先立って実機レビュー記事を掲載した「ROG Zephyrus G14 GA403」の大型版、という感じの製品です。筐体の外観はG14とほぼ同じですが、スペックは結構違っています。
この記事ではG14との相違点にも触れながらご説明していきます。G14のレビュー記事もあわせてご覧ください。
ASUS ROG Zephyrus G14 GA403 レビュー - 14インチで重さ1.5 kgのモバイル・ゲーミングノート、これは素晴らしすぎる!
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GU605MV-U7R4060GS(Ultra 7/RTX4060/グレー)
GU605MI-U9R4070W(Ultra 9/RTX4070/ホワイト)
GU605MI-U9R4070G(Ultra 9/RTX4070/グレー)
GU605MZ-U9R4080W(Ultra 9/RTX4080/ホワイト)
1.スペック
スペック表
ROG Zephyrus G16 GU605 | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core Ultra 7 155H/Core Ultra 9 185H |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX4060 Laptop GPU NVIDIA GeForce RTX4070 Laptop GPU NVIDIA GeForce RTX4080 Laptop GPU |
RAM | 32GB(LPDDR5X-7467、オンボード) |
ストレージ | 1TB SSD(PCIe 4.0 x4接続、NVMe/M.2) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチ(2,560×1,600)240Hz 16インチOLED(2,560×1,600)240Hz |
ネットワーク | Wi-Fi6E(a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力, PD対応)、USB3.2 Gen2 Type-A × 2、HDMI、SDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(207万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 90Wh(動画再生約6.9時間) |
サイズ | 354.95 × 246.95 × 14.95-17.43 mm ※「高さ」はモデルによって違いあり |
重量 | 1.85-1.95 kg |
バリエーションモデル
・GU605MV:Ultra 7/RTX4060/32GB/1TB/液晶
・GU605MI:Ultra 9/RTX4070/32GB/1TB/有機EL
・GU605MZ:Ultra 9/RTX4080/32GB/1TB/有機EL
※左からCPU/GPU/RAM/ストレージ/ディスプレイ
コメント
ROG Zephyrus G14 GA403がAMD Ryzen 8040シリーズを搭載しているのに対し、ROG Zephyrus G16 GU605はIntel Core Ultraシリーズを搭載しています。このことはG16の製品特性をよく物語っていると思います。ASUSにせよ他のPCメーカーにせよ、パフォーマンスを最優先するゲーミングノートにはCore Ultraではなく第14世代Core-HXを搭載するケースが多いです。つまり、「ROG Zephyrus G16」というのは(もちろん性能も追求するが)GeForce非動作時の快適性(バッテリー駆動時のパフォーマンスとかバッテリー駆動時間の長さなど)をも意識した、ビジネス利用とかクリエイティブワークにも向く製品特性にした、ということでしょう。
GPUはGeForce RTX4060/4070/4080で、Core Ultra 7にはRTX4060が、Core Ultra 9にはRTX4070/4080が組み合わされます。またRAM/SSDは全モデル32GB/1TBで、RAMはオンボードなので購入後の増設・換装はできません。
ROG Zephyrus G14は全モデル有機ELディスプレイですが、このG16は2種類のディスプレイが設定されています。Core Ultra 7モデルは液晶パネル(おそらくIPS液晶だと思います)でノングレア(非光沢)、Core Ultra 9モデルは有機ELパネルでグレア(光沢)です。どちらも2,560 × 1,600解像度でリフレッシュレートは240Hzと高速(G14は120Hz)、100%DCI-P3の発色品質になっていますので、G14と同様に、ディスプレイ品質が大きなセールスポイントと言えます。
2.筐体
外観は(遠目で見れば)ROG Zephyrus G14とほぼ同じですね。天板に特徴があり「SLASH LIGHTING/スラッシュライティング」という、イルミネーション対応のLEDライトが斜め方向に走っています。筐体はアルミニウム合金の一枚板から削り出されたCNCユニボディなので、G14と同様高い質感になっています。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「86キー日本語キーボード (RGB イルミネートキーボード) (JIS配列)」と開示されています。16インチサイズですがテンキーはありません。
G14の実機レビューではスピーカー品質について「絶賛」しました。G16もG14と同様に6スピーカーを搭載しており、この画像を見る限りキーボード両サイドのスピーカーが「さらに立派」になっていますので、素晴らしい音を聞かせてくれると思います。
側面と入出力ポートの構成です。G14ではmicroSDカードリーダーでしたが、G16ではmicro規格ではなく、フル規格のSDカードリーダーが搭載されています。また、Intel CPU搭載なので、USB Type-Cポートのうちの1つがThunderbolt 4となります。
筐体色はこれまで掲載してきた「エクリプスグレー」のほかに「プラチナホワイト」があります。
3.価格など
ASUS ROG Zephyrus G16 GU605はASUS Storeで3月6日に発売され、価格は下記のとおりです。
GU605MV-U7R4060GS(Ultra 7/RTX4060/グレー):269,800円
GU605MI-U9R4070W(Ultra 9/RTX4070/ホワイト):399,800円
GU605MI-U9R4070G(Ultra 9/RTX4070/グレー):439,800円
GU605MZ-U9R4080W(Ultra 9/RTX4080/ホワイト):449,800円
Core Ultra 9/RTX4070モデルが「筐体色によって価格が違う」のですが、これは誤りではありません。また、最低価格が30万円を大きく下回っているのは魅力だと思います。
ゲーミングPCに求めるものは人それぞれです。「CPU/GPUのスペックとディスプレイのリフレッシュレートが良ければ筐体はダサくてもいい」という人もいるかも知れませんし、「コスパ最重視」の人もいるでしょう。ROG Zephyrusシリーズというのは、CPU/GPUのスペックも高いですが、ディスプレイの発色品質とか筐体のデザイン・質感にもかなり力が入った製品なので、「ひたすらゲーム」という使い方よりも、ゲームもクリエイティブワークもビジネスも、といった多彩な使い方をすると価格に見合うだけの価値を見せてくれるんじゃないかと思います。
4.関連リンク(ASUS Store)
GU605MV-U7R4060GS(Ultra 7/RTX4060/グレー)
GU605MI-U9R4070W(Ultra 9/RTX4070/ホワイト)
GU605MI-U9R4070G(Ultra 9/RTX4070/グレー)
GU605MZ-U9R4080W(Ultra 9/RTX4080/ホワイト)
コメント
ultra7+4060の型番の末尾”GS”が他品番の”G”と何が異なるかだけちょっと引っかかってますが
筐体が同じものでモニターがIPSなだけなら結構お得感ありますね。
GPUの最大消費電力が100Wってのが本当なら結構強気なスコアになるかなと思いますし(本当にこの筐体で冷やせるのか?)