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ASUS ROG Flow X13 (2022) GV301 - Ryzen 6000番台とGeForce RTX搭載の「モバイル・ゲーミングノート」

ASUS ROG Flow X13 GV301
ASUSが発表したRyzen 6000番台搭載のノートPCから、今回は14インチサイズの「ROG Flow X13 GV301」をご紹介します。なお、この製品は2月に発表された「ROG Flow Z13 GZ301」とよく似た名称ですが、「Z13」はキーボードが分離するデタッチャブル2 in 1、こちらの「X13」はヒンジが360度開口するコンバーチブル2 in 1です。また、Z13は従来モデルが存在しない、全くの新機種であるのに対し、X13は2021年に発売された従来モデルのリニューアル版です。混同しやすい(私も当初間違えました)のでご注意下さい。

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1.ROG Flow X13 スペック

スペック表

  ROG Flow X13 GV301
OS Windows 11 Home
CPU AMD Ryzen 7 6800HS / Ryzen 9 6900HS
外部GPU なし/NVIDIA GeForce RTX3050/RTX3050Ti
(すべて”Laptop”)
RAM 16GB/32GB(LPDDR5-6400)
ストレージ 512GB/1TB SSD(PCIe 4.0 ×4)
光学ドライブ なし
ディスプレイ 13.4インチ(1,920×1,200)タッチ、120Hz
13.4インチ(3,840×2,400)タッチ、60Hz
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1
入出力 USB3.2 Gen2 Type-C × 2、USB3.2 Gen2、オーディオジャック、ROG XG Mobileインターフェース
カメラ Webカメラ(92万画素)
バッテリー 駆動時間10-13.6時間
サイズ 299 × 222 × 15.8~16.95 mm
重量 1.35 kg

バリエーションモデル

GV301RA-R76UMA:Ryzen 7/なし/16GB/512GB/WUXGA
GV301RC-R96R3050E:Ryzen 9/RTX3050/16GB/512GB/WUXGA
GV301RE-R96R3050TE:Ryzen 9/RTX3050Ti/32GB/1TB/WUXGA
GV301RC-R96R30504K:Ryzen 9/RTX3050/16GB/512GB/4K
※左からCPU/GPU/RAM/SSD/ディスプレイ

コメント

CPUはRyzen 6000番台、Ryzen 7 6800HSとRyzen 9 6900HSが搭載されます。型番の末尾に「S」がついてるのがちょっと気になりますよね?実際、同時に発表されたASUSのニューモデルにはRyzen 7 6800H、 Ryzen 9 6900HXといった型番が搭載されているものもあります。Ryzen 9の末尾「X」が「オーバークロック可」を意味する、というのは従来の型番体型と同じですが、「S」の意味するところは、どうやら「TDPが低く設定されている」ということのようです。Ryzen 7 6800HS、Ryzen 9 6900HSともTDPは35W、Ryzen 7 6800H、Ryzen 9 6900HXは45Wです。現状Ryzen 6000番台のベンチマークスコアはあまり出回っていないのですが、ベンチマークスコアは「Sなし」の型番のほうが少し高くなるかもしれません。

GPUはRyzen 7モデルが外部GPUなし、Ryzen 9モデルはGeForce RTX3050/RTX3050Tiを搭載します。

ASUS ROG Flow X13 GV301
ROG Flow Z13と同様、X13でも専用GPU BOX「ROG XG Mobile GC32L」が別売で用意されます。GC32Lは「Radeon RX 6850M XT モバイル・グラフィックス」を搭載していますので、これを接続すれば一気にグラフィック性能が上がりますが、Ryzen 6000番台は内蔵GPUに「Radeon 680M(RDNA 2アーキテクチャ)」を採用しており、外部GPUなしでも非常に高いグラフィック性能を備えているとされます。こちらのYouTubeチャンネルにRyzen 6000番台のCPUで実際に人気ゲームをプレイし、FPSを測定している動画がたくさんありますので、ご覧ください。

AMD APU Gaming

また、このチャンネルを元にしたわかりやすい解説記事もありました。

AMD RDNA 2「Radeon 680M」統合GPU、最新のゲーミング・テストで輝く、最新のAAAゲームにおいて1080pで40~60fpsの高精度を実現:自作ユーザーが解説するゲーミングPCガイド

ということで、個人的にはむしろ外部GPUを搭載しない、Ryzen 7モデルのパフォーマンスのほうが気になってしまいます。

RAMとストレージは基本16GB/512GBで、Ryzen 9搭載の1モデルのみ32GB/1TBを搭載します。RAMはLPDDR5-6400という高速な規格ですが、スロットの仕様については開示されていません。ゲーミングノートとしてはかなり小型の製品でもあり、オンボード(増設・換装不可)かもしれないですね。

ディスプレイはWUXGA(1,920 × 1,200)解像度でリフレッシュレート120HzのものとWQUXGA(4K、3,840 × 2,400)解像度でリフレッシュレート60Hzのものの2種類があり、いずれもタッチ対応し、ペン入力にも対応、PANTONE認証取得の発色品質になっています。また、ADAPTIVE-SYNC(FreeSync、AMDの技術で画面のカクつきや表示の乱れを防ぐもの)対応です。

一方、サイズは(ちょっと重いですが)「モバイルノートそのもの」です。この製品であれば出先でもオンラインゲームが楽しめそうですね。

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2.ROG Flow X13 筐体

ASUS ROG Flow X13 GV301
筐体は従来モデルと同サイズで、ほとんど変わっていないようです。従来モデルについてはウインタブで実機レビューをしていますので、こちらをご参照下さい。

ASUS ROG FLOW X13の実機レビュー(その1) - 13.4インチのコンパクトなサイズと軽さに衝撃!まずは本体のみでレビューします

この製品、ゲーミングPCではあるのですが、サイズ感としてはビジネスモバイルノートと何ら変わりません。なので、ゲーミングノートとしてではなく、超高性能なビジネスモバイルノートとしても全く問題なく使えるでしょう。ただし、(メーカー開示のバッテリー駆動時間に関わらず)バッテリー持ちはちょっと心配ですけどね。

ASUS ROG Flow X13 GV301
天板です。このデザインも従来モデルとほぼ同じで、斜め方向にストライプ(凹凸)が入っています。

キーボード

従来モデルのキーボードです

キーボードは「86キー日本語キーボード (イルミネートキーボード)」と開示されていますが、メーカーサイトに日本語配列のキーボード画像がなかったため、従来モデルの画像を掲載しています。筐体サイズが変わっていないので、ニューモデルのキーボードもほぼ同じものになっていると思います。従来モデルのキーピッチは約18.5 mm、キーストロークは1.7 mmでした。

ASUS ROG Flow X13 GV301
この製品はコンバーチブル2 in 1なので、タブレットモードやテントモード、スタンドモードにして使うこともできます。ペン入力にも対応していますから、タブレットモードでイラスト制作なんかもできそうです。

ASUS ROG Flow X13 GV301

クリックで拡大します

少しわかりにくいですが、画像左側が右側面、右側が左側面です。XG MobileインターフェースはUSB Type-Cと専用端子で構成されているため、実際にはUSB Type-Cポートは2つあります。また、Ryzen機ということもあり、Thunderbolt 4はありません。

ゲーミングノートなので有線LANポートは欲しかったところですが、XG Mobileインターフェースもありますので、ここは仕方ないところでしょう。なお、別売りのXG Mobleは有線LANポート、DisplayPort、HDMI、USB3.2 Gen1 Type-A×4、SDカードリーダーと、非常に多くのポートを備えています。

3.ROG Flow X13 価格

ASUS ROG Flow X13 GV301
ASUS ROG Flow X13 GV301はASUS Store限定モデルで、5月末発売予定です。3月27日現在、ASUS Storeでの価格表記は下記のとおりです。

Ryzen 7/なし/16GB/512GB/WUXGA:189,800円
Ryzen 9/RTX3050/16GB/512GB/WUXGA:219,800円
Ryzen 9/RTX3050Ti/32GB/1TB/WUXGA:249,800円
Ryzen 9/RTX3050/16GB/512GB/4K:249,800円
※税込み価格

発売日まではまだ少し時間がありますが、私これ買うつもりです。その場合、最低価格のRyzen 7モデルか最高価格のRyzen 9/4Kモデルで、X Mobileは不要です。個人的にそんなにたくさんのゲームタイトルをプレイせず、また長時間のプレイもできませんし…。

記事を書きながら思ったんですけど、「ROGブランドだからガチなゲーミングノートである」という固定観念を捨てれば、モバイルノートでここまで「全部入り」の製品は他にないですよね?CPUは高性能でGeForceも搭載、4K解像度も選べるディスプレイはタッチ対応しペン入力も可能、さらにコンバーチブル2 in 1筐体で重さも1.35 kgです。ゲーミングだけでなく、ビジネスやクリエイティブワークなど、あらゆる用途で快適に使える製品だと思います。

4.関連リンク(ASUS)

GV301RA-R76UMA:Ryzen 7/なし/16GB/512GB/WUXGAicon
GV301RC-R96R3050E:Ryzen 9/RTX3050/16GB/512GB/WUXGAicon
GV301RE-R96R3050TE:Ryzen 9/RTX3050Ti/32GB/1TB/WUXGAicon
GV301RC-R96R30504K:Ryzen 9/RTX3050/16GB/512GB/4Kicon

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