Xiaomiが12.4インチと大型のタブレット「Xiaomi Pad 6s Pro 12.4」を国内発表しました。すでに各所で話題沸騰、という感じですが、ハイエンドなスペックと、びっくりしてしまうような低価格が魅力のタブレットです。また、メーカーの製品紹介ページを見て、スマホとは異なる、タブレットならではの「生産性」が前面に打ち出された製品だと感じました。
1.スペック
スペック表
Xiaomi Pad 6s Pro 12.4 | |
OS | Xiaomi HyperOS |
CPU | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 |
RAM | 8GB/12GB |
ストレージ | 256GB/512GB |
ディスプレイ | 12.4インチ(3,048 × 2,032)144Hz |
LTEバンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | Wi-Fi7(a/b/g/n/ac/ax/be)、 Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB 3.2 Gen1 Type-C |
カメラ | イン32MP/アウト50MP+2MP |
バッテリー | 10,000mAh(標準)/9,800mAh(最小) |
サイズ | 278.7 × 191.58 × 6.26 mm |
重量 | 590 g |
バリエーションモデル
・RAM8GB/ストレージ256GB
・RAM12GB/ストレージ512GB
コメント
Xiaomi Pad 6s Pro 12.4は5G/LTE通信には対応しませんが、SoCやRAM/ストレージ、カメラの仕様を確認すると「ハイエンドスマホと同等」の高いスペックであることがわかります。SoCのSnapdragon 8 Gen 2はAntutuスコア150万点をマークするハイエンドな型番で、RAMやストレージ容量にも余裕があります。
ディスプレイは12.4インチで解像度は3,048 × 2,032(アスペクト比3:2、Microsoft Surfaceシリーズと同じでやや縦方向に長い形状です)と高精細でリフレッシュレートは最大144Hz(アダプティブリフレッシュレート)、DCI-P3の発色品質です。
そうなると「ゲームも快適に…」となりますね。それはもちろん正しいと思いますが、Xiaomiはこの製品を「生産性のツール」としても位置づけているように感じられます。
まず「AI」この画像は「Mi Canvasに落書きするだけで、様々なスタイルの絵画をインテリジェントに生成することができます」という説明ですが、このようにAIを活用した機能(アプリ)が実装されています。
また、Xiaomi Hyper OSの機能として、連携したスマホ(現状だとXiaomi 14 UltraとXiaomi 14など一部の製品に限られます)の画面をXiaomi Pad 6s Proに映したり、連携したデバイス間でコピー&ペーストができたりもします。
カメラはイン32MP/アウト50MP+2MPとタブレット製品にしては高い画素数ですが、イン側にはFocusFrame機能を搭載し、常に参加者(というか自分)を画面の中央に映します。…まあ、Webミーティング用に32MPという画素数は必要ないような気もしますけどね…。
Webミーティング絡みでは「AI会議ツールボックス」という機能もあり、AI字幕やリアルタイム翻訳に対応します(どのくらい実用性があるんでしょうね…)。
2.筐体
この画像だとちょっとわかりにくいですが、ベゼル幅は細いです(どこかの中国メーカーとは違って、Xiaomiなので画像は加工されていないと思います)。
筐体はアルミのユニボディです。筐体色はグラファイトグレーのみ。12.4インチという大きめのサイズながら厚さは6.26 mm、重さも590 gと薄型軽量です。また、Xiaomiの最上位タブレットなので、筐体の質感などに不安はないでしょう。
スピーカーは6つ搭載しています。Dolby Atmosにも対応している(Dolby Visionも)ので、音質にもかなり期待できそうですね。
別売りでペン(Xiaomiフォーカスペン、8,192段階の筆圧対応、14,800円)とキーボード(タッチパッドキーボード、16,800円)も用意されています。
3.価格など
Xiaomi Pad 6s Pro 12.4はXiaomi公式サイトやAmazonなどで販売中で、価格は8GB/256GBが69,800円、12GB/512GBが84,800円です。搭載SoCやディスプレイ品質から見て、この価格は「激安」だと思います。
ほぼ同時期に発表されたPad AirとiPad Proが(ものがいいのはよくわかりますけど)素晴らしいお値段になってしまっているので、余計にXiaomi Pad 6s Proの安さが際立ちますね。また、この製品よりも下位の価格帯(2万円~3万円前後)でウインタブがよく紹介している中華タブのメーカーにとっても刺激になる、あるいは脅威になる製品だと思います。
4.関連リンク
Xiaomi Pad 6s Pro 12.4:Xiaomi公式サイト
Xiaomi Pad 6S Pro 12.4:Amazon