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VOYO Q101 ー エントリー向けながら高精細FHD液晶とデュアルSIMスロットを搭載した10.1インチAndroidタブレット(実機レビュー:かのあゆ)

VOYO Q101 Top
こんにちは。かのあゆです。今回はVOYOの10.1インチAndroidタブレット「Q101」をレビューいたしたいと思います。低価格ながらFHD液晶と32GBの内蔵ストレージを搭載したタブレットです。この製品は中国の通販サイト「Banggood」に提供していただきました。Banggoodにはこの場にて御礼申し上げます。ありがとうございました。

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1.スペック

OS: Android 6.0
CPU: MediaTek MT6753
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 10.1インチIPS(1,920 × 1,200)
ネットワーク:  802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0
LTE: B1/B3/B7
SIM: 標準SIM × 2
カメラ: イン2MP / アウト5MP
入出力: microUSB 2.0、microSD、オーディオ
バッテリー: 5,000mAh
サイズ:  242 × 172 × 9 mm / 450 g

搭載CPUはMediaTekのMT6753です。このCPU自体はタブレット製品向けに設計されたCPUというわけではなく、スマートフォンにも採用されており、日本国内ではFREETELの「SAMURAI REI」などに搭載されています。搭載OSはAndroid 6.0 “Marshmallow“。本年度になってようやく中華タブレットでも旧バージョンであるAndroid 5.x”Lolipop”からこのバージョンに切り替わりつつあります。

基本的に廉価なエントリー向けタブレットという扱いですが、液晶解像度はFHDを採用しており、高品質な画面表示を実現しています。

VOYO Q101 SIMカードスロット
また、このレビューでは試すことができませんが、SIMカードスロットが搭載されており、海外渡航の際などには現地のSIMカードを挿入して携帯ネットワークに接続することも可能となっています(日本の通信バンドにも適合しますが、技適マークがないため原則として国内通信会社のSIMは使用できません)。SIMカードのサイズは現在では珍しくなってしまった通常サイズとなります。そのため、microSIMカードやnanoSIMカードの場合は変換アダプタが必須となります。

2.筐体

VOYO Q101 付属品
付属品はACアダプタ、microUSBケーブル、保証書、マニュアルとなります。ACアダプタは日本でも利用できる仕様のものとなっています。

VOYO Q101 前面
前面は標準的なAndroidタブレットといった印象で、特に個性的にも見えません。

VOYO Q101 背面
背面は一見すると金属製のように見えるのですが、実はプラスチック製で金メッキ調に塗装されています。ただしこの塗装のおかげでこの価格帯のタブレットにありがちな「安っぽさ」は感じられません。

スピーカーはステレオです。音質的に特別優れているということはないのですが、ボリュームを上げていくと音が割れるということもなく、それなりの音質は確保しています。

VOYO Q101 上面
上面にはmicroUSBコネクタが搭載されています。USB Type-Cコネクタ採用機も今年になってだいぶ増えてきましたが、普及率の高さで言えばまだmicroUSBコネクタのほうが一般的ですし、予備のケーブル自体も100円均一などで入手しやすいですから、この選択は個人的には正解だと感じました。

VOYO Q101 下面
下面はモノラルマイクが搭載されています。

VOYO Q101 左側面
左側面はポート類も配置されておらず、シンプルな印象です。

VOYO Q101 右側面
右側面にはヘッドホンジャック、ボリュームボタンと電源キーが配置されています。

3.使用感

VOYO Q101 Android 6.0 ホーム
先日レビューしたXiaomi Mi Pad 3はAndroidというよりはiOSに近いUIを搭載した独自UI「MIUI」が搭載されており、iOS搭載端末からの移行ユーザーであれば特に違和感なく利用できた半面、一般的なAndroid搭載機からの移行の場合、操作性がかなり異なるものとなっていました。またMIUIは標準では日本語対応に問題があり、誰でも簡単に使えるというものではありませんでした。しかし、本機の場合はUIが本当に「素のAndroid」そのものであるため、Android端末のユーザーであれば違和感なく利用できるのではないでしょうか。

VOYO Q101 プリインストールアプリ一覧
プリインストールアプリもかなりシンプルで、Google関連アプリはGoogle開発者サービスとGoogle Play Storeのみ、あとは素のAndroidに含まれている標準アプリのみという非常にシンプルな構成になっています。

メーカーによる独自アプリや中華ストアアプリなども一切含まれておらず、本当に「本来の素のAndroid」そのものとなっています。

VOYO Q101 初期出荷時空き容量
最小限のソフトウェアのみインストールされているため購入初期状態のストレージ容量もかなり余裕があります。

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また近年のAndroid搭載機としては珍しく「標準のデータ保存先の変更機能」が搭載されており、アプリケーションデータの一部などの保存先をmicroSDカードに変更できるため、容量不足で困る場面というのはかなり少なくなるのではないでしょうか。

VOYO Q101 カメラサンプル(昼間)
アウトカメラは500万画素。フラッシュライトも搭載されており、さすがにハイエンドスマートフォンに搭載されているカメラと比べるとだいぶ画質は劣るものの、ブログやTwitterで使用する分には十分な画質を確保しています。

VOYO Q101 カメラテスト(夜間)
意外に夜間でもそれなりに明るめに撮影できます。

VOYO Q101 カメラUI
カメラアプリのUIはAndroid標準のもので、モーショントラックモードやライブ写真モードなどが利用可能となっています。

スペック的にそこまで高くなく、どちらかというとローエンド寄りに近いCPUを搭載していることもあり、3Dゲームの動作は厳しい部分があります。

VOYO Q101 ゲームプレイテスト(NFSNL)
「Need For Speed No Limits」は端末に応じて最適なデータを適用してくれるため、比較的性能が高くないCPUを搭載した端末でも意外と快適に動作するのですが、本端末の場合はフレーム落ちが激しくゲームを快適に進行できるとは言いにくい状態でした。

VOYO Q101 ゲームプレイテスト(MKX Mobile)
逆に意外だったのはミッドハイ以降の端末ではないと快適な動作が望めない格闘ゲーム「Mortal Kombat X Mobile」で、こちらもフレーム落ちはあるものの、それなりにプレイすることができました。

VOYO Q101 ゲームプレイテスト(Angry Birds)
3Dゲームのプレイは厳しいですが、2D系のゲームであれば快適に動作します。試しに「アングリーバード」を導入してみましたが、こちらは目立ったフレーム落ちなども見られず快適にプレイすることができました。「モンスト」や「パズドラ」などのソーシャルゲームも快適に動作すると思います。

4.性能テスト

ベンチマークアプリは今回も「Antutu Benchmark v6.2.7」を使用しました。

VOYO Q101 Antutuベンチスコア
参考:
LeEco Le Max 2 (SnapDragon 820) : 135,484
Lenovo ZUK Z2(SnapDragon 820): 132,410
UMI Z(Helio X27): 110,070
Vernee Apollo(Helio X25): 93,251
Elephone S7(Helio X25): 92,543
BungBungame KALOS 2(Samsung Exynos 7420): 88,439
Chuwi Vi 10 Plus(Remix OS、Atom X5-Z8300): 64,259
Teclast TBook 16 Pro(Atom x5-Z8300): 58,578
GOLE 1(Atom x5-Z8300): 55,436
マウス MADOSMA Q601(SnapDragon 617): 48,008
Teclast X89 Kindow(Atom Z3735F): 47,495
Wink Pax G1(MediaTek MT8783) : 38,553
YOKA KB2(Amlogic S912): 36,679
マウス MADOSMA Q501(SnapDragon 410): 35,663
Teclast X10(MediaTek MT8392): 31,561
Cube WP10(SnapDragon 210): 29,273
Cube T8 Super Version(MediaTek MTK8735P):23,925
ドスパラ Diginnos Mobile(Snapdragon 210): 23,785
FREETEL KATANA 01 (SnapDragon 210) : 22,724

MediaTek MT67563搭載機として標準的なスコアとなっています。同じCPUを搭載したFREETEL REIもほぼ同じようなベンチスコアを記録するようです。

標準UIでも若干もっさりしている印象はあるものの、全体的な動作は悪くなく、3Dゲームをプレイしないのであれば特に不満なく利用できるでしょう。ゲーム以外の動作も一通り試してみましたが、特にパワー不足と感じる箇所は見当たりませんでした。

5.PDA工房製「ブルーライトカットフィルム」について

VOYO Q101用ブルーライトカットフィルム(PDA工房)
今回も本端末専用の液晶保護フィルムを「PDA工房」に製作していただいております。試用機に装着されていたものは「ブルーライトカット」タイプのフィルムとなります。

ブルーライトの目に対する影響は各所でいろいろと言われているため、こういったガジェットを長時間利用する方には必須となるのではないでしょうか。ブルーライトカットタイプのフィルムの場合基本的に液晶表示の青色光の部分をカットするため、色合いがだいぶ変わってしまう製品も存在するのですが、PDA工房のブルーライトカットフィルムはそこまで違和感がなくパッと見た感じで貼っていない状態と大きな差はないと感じました。

それでもブルーライトはしっかり35%程度カットしてくれているようですので気になる方は是非チェックしてみてください。

6.まとめ

VOYO Q101
VOYO Q101は現在Banggoodにて109.99ドル(約12,348円)で販売中となっています。

現在では希少になった10.1インチサイズの大型Androidタブレットであるうえ、技適マークがないもののLTE通信にも対応したデュアルSIMスロットを搭載するなど、かなり面白い端末となっています。

基本的にエントリーモデルよりの製品ですが、比較的ライトに普段使いするなら一通りのことはしっかりとこなしてくれます。またXiaomiやLeEcoのような癖の強い独自UIではなく本当にシンプルな素のAndroidを搭載しているため、初心者の方にもお勧めできるタブレットとなっています。価格設定も手を出しやすいため、初めて中華タブレットを購入してみたいという方には最適な一台だと思います。

関連リンク

VOYO Q101 ー 10.1インチで高解像ディスプレイに余裕のストレージ容量、そして格安なAndroidタブレット!
Original Box VOYO Q101 MT6753 Octa Core 10.1 Inch Android 6.0 Dual 4G Tablet PC : Banggood

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コメント

  1. 匿名 より:

    標準SIM2枚のタブレットってド変態ですね(良い意味でw)

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。この話と関係ないかもしれませんが、中国ってまだ通信環境が遅れていて、GSMのフィーチャーフォンとかが激安で売られているんですよね(というか、せめて3G対応なら絶対欲しい)。なのでSIMのサイズとかも日本より古い規格が幅をきかせてるのかもしれないですね。でも、個人的にはmicroSIM使ってるのにNanoSIMしか受け付けない端末のほうがキライです。スロットが大きいぶんにはアダプタ用意するだけですから。

  2. いぬ より:

    この記事とは関係ないのですが、マケプレにCHUWIの直営なんてできたんですね。
    https://www.amazon.co.jp/s/ref=bl_dp_s_web_2127209051?ie=UTF8&node=2127209051&field-brandtextbin=ChuWi

    ご報告まで

    • wintab より:

      いぬさん、こんにちは、コメントありがとうございます。Chuwi頑張ってますね。そして、価格設定が絶妙!日本でもそうですけど、メーカーが直販する場合、いろんなしがらみがあって、価格の設定がめちゃ難しいみたいなんですよね。当然本気出したら激安にできるはずですけど、そうもいかんでしょうし…。