どうも。ひつじです。今回はドスパラの15.6インチゲーミングノート「GALLERIA GCR1650GF7」の実機レビューをお送りしたいと思います。久しぶりにレビュー目的でノートPCを触った気がします。ドスパラらしい手堅い製品ではある…にもかかわらず、以前に実機レビューした「GCR1650GF」からお値段据え置き、CPUがランクアップというなんだかお得感が強すぎる事態に。え、いいんですかという状況です。注目している人も多いと思います。
1.スペック
まずスペックですがOSはWindows 10 Homeが基本となります。レビュー機は(なぜか)Proでしたが使い心地として大きな差はないはずです。問題はないでしょう。
CPUはi7-9750Hなのでつい先日最新世代では無くなった、ということにはなるのですが今回のようにゲーミングノートであればわざわざ気に留める程の差はありません。また、「H」付きのCPUは「U」付きのCPUより処理性能は高く、実際9750Hは6コアなのに対し、第10世代のU系列はi7-10710Uを除き4コアまでしかありません。世代が変わったとは言え第9世代と第10世代とのCPU性能差は僅かです。この点を気にする必要はまず無いはずです。もちろんi5-9300Hからは大幅な性能アップと言えます。
また、標準仕様の場合RAMは8GB、ストレージは512GBです。ただ、RAMは購入時に16GBまたは32GBに変更が可能ですし、変更時の価格も比較的良心的。正直に言えばRAM容量8GBはゲーミングノートとして「必要最低限」になってきますから私だったら16GBにすると思います。
ストレージは(カタログとして明記されていないものの)WesternDigital社のWDS500G2B0Cを採用しているようです。WesternDigital社は「信頼性の面で定番」と言えるようなメーカー。そしてそんなメーカーの製品のラインナップでWDS500G2B0Cはこれまた定番の地位を有している製品です。ちなみにSandiskは現在この会社の傘下なのでこのストレージ、事実上のSandiskと思っても差し支えはないかなと…。
ディスプレイは非光沢のFHD(1,920×1,080)です。液晶の形式は記載されていませんが視野角等を見る限りIPS相当だと思われます。HDRなどには対応していないこともあってか、あまり公式サイト等では売り文句が無い部分なのですが不満が出るような印象はありませんでした。
無線LANはINTEL製(Wireless-AC 9560)を搭載しておりアンテナ数も2×2と、余裕がある高速な仕様です。今後を考えればax規格などが控えている状況ではありますがこのスペックのものを搭載しているならば下手な新規格対応品よりもよほど信頼が出来ます。
入出力ポートはかなり充実しています。有線LANポートやUSBポートは勿論不足なく搭載されていますが、HDMI1ポートにMiniDisplayPortを2ポート有しているなんてそうそうお目にかかれない充実ぶりです。これには驚き。
サイズ感はゲーミングノートで15.6インチだと思えば「頑張った」と言える内容だと思います。横幅は小さいですし重量もほぼ2kg。これならそれほど持ち運びをためらうこともないでしょう。オフィスユースにも十分使える内容になっていますね。
なお、レビュー機の構成はOSのみWindows10 Proでしたが、他は標準スペック通り(i7-9750、RAM8GB、ストレージ512GB)でした。
2.筐体
あらかじめ言っておきますと、GCR1650GFから何も変化はありません。恐らくCPUのみ載せ替えたということなんでしょうね…。
まずは付属品…といきたかったのですがレビュー機のためかマニュアルなどの添付品はありませんでした。唯一同封されていたACアダプターはサイズ感が伝わるかと思うので画像で紹介しておきます。GPUを搭載しているので仕方ないのですがノートPC用としてはやや大きめです。台湾のメジャーな電源メーカーであるFSP GROUP製の19V/120Wなので、製品そのものは十分信頼性があると考えてよいでしょう。なお重量を測れなかったのが申し訳ないのですが500mlペットボトル位はあるかなと。
筐体です。素材は樹脂っぽさが強いものの艶消し加工なども相まって、往年のThinkPadのよう。質感に不満は覚えませんでした。またロゴが全くないのも好印象です。ゲーミングノートっぽさは全くありませんが個人的にこのデザインは非常に好み。
何気ないですがこの開口部付近のカッティング処理などが安っぽさを感じさせない仕上がりに繋がっているんでしょうね。
左側面です。左からセキュリティホール、有線LAN端子、USB2.0、マイク端子、ヘッドホン端子が配置されています。
右側面はSDカードリーダーとUSB3.1が2ポート。
背面にはミニディスプレイポートが2ポートにHDMI、USB Type-C、電源ポートがあります。また通気口が目立ちますね。
底面です。手前左右がスピーカーです。奥側3か所の開口部は通気口になっており冷却ファンは左右に配置されています。内部を覗く限り比較的シンプルな作りに見えましたがメンテナンス用のハッチなどはなくバッテリーも着脱できるわけではありません。
キーボードです。右上に電源ボタンと「GameMode」「OfficeMode」を切り替えるボタンがあります。この機能はベンチマーク時に比較をします。またキーボードの配置ですがちょっと変則的。ENTERキー周りとカーソルキー、それからテンキーも独自の配置になっていますね。キートップは非常にフラットです。個人的に印字が見やすい点が好印象でした。
開いた状態だとこんな感じ。カメラが上ベゼルに配置されているのがありがたいです。また、左右は結構狭額縁化していて、なかなかにスタイリッシュ。GALLERIAのロゴがゲーミングPCであることを主張していますが電源を付けなければ本当にシンプルなオフィス用途向けのノートPCに見えてしまうクリーンなデザインです。
ヒンジを最大開口をした状態がこちら。180度は不可能ですが実使用上問題ありません。
インジケータ―なども往年のThinkPadを個人的に思い出してしまう要素でした。似ている、とかではなくてこういうシンプルな機能性に通ずるものがあると思っています。
キーボードが(設定変更可能ながら)少し派手に光るのとキーボード面におけるGALLERIAのロゴがやや目立つ位で、筐体の作りやデザインは非常にプレーン。個人的には非常に好印象。「アルミ製の高い質感」などとはまた違う、質実剛健さのある作りになっていると思います。
3.使用感
ソフトウェア
搭載されているソフトウェアはドスパラらしく、かなり少なめ。個人的には非常にありがたいポイントです。
・Gaming Center
キーボードバックライトのカラーリングや点灯パターン、明るさの変更に加え、ファン速度の変更やシステムモニタ等にも対応するソフトウェアがこちらです。キーボードのバックライトのON・OFFや照度の調整はキーボードのファンクションキーでもある程度対応可能なのですが、それ以外にちょっと気分を変えたい時なんかには使ってみてもいいかもしれませんね。
・Sound Blaster Cinema5
色んなメーカーのノートPCに搭載されている、いわゆるEQソフトです。そこまで高機能なソフトではない、というのが正直なところではありますが好みに応じて設定が変えられるのと、サラウンド機能を搭載しているので使い勝手としてはまずまずでしょう。
キーボード
キーストロークは見た目よりはあるかな、といったところ。打鍵感としてはメンブレン方式らしいしっとりとしたもので、打鍵の質感に不満はありません。入力速度も普段使用しているキーボードと比較しても9割位は出ているのでこの点も問題ありません。キーボードのセンターがPCの中央からずれている点も気にはならなかったものの、ENTERキーの形状とカーソルキーの配置を起因としたミスタイプが起こりやすい感覚はあります。慣れるまで我慢しないといけないポイントですね。テンキーもオフィス用途として見れば+キーやENTERの位置に大きな不満が。あくまでゲーミング用として割り切るべき部分でしょう。
タッチパッドは非常に良質です。ここは手放しで褒め称えたい出来栄え。操作感の軽さやクリック時の反応などは大手メーカー製品と比較しても優位性を感じます。バームリジェクション機能も有しており、掌が当たっても誤動作しにくい点もありがたいポイントです。
スピーカー
この点は実用品としてはOKだがそれ以上ではない、といったところ。ステレオ感の表現は非常に良好で、音色として強い癖もないものの、解像度が低くぼんやりとした音です。ソフトウェアで補正を行ったとしてもこの傾向は拭えません。スピーカーユニットの力不足を感じます。個人的には外部スピーカーを用意したいところです。
ディスプレイ
ゲーム用途として見た場合、画質としては満足出来るものに仕上がっていますね。色調も極端な強調などがなく、良質に仕上げようとした努力が見えます。色温度も人によっては少し高いと感じるかもしれませんが個人的には妥当な調整であると思います。ただ繊細な色表現はちょっと苦手。もしかすると色域が狭いのかもしれません。そのためイラスト用途等では一考の余地があるかと思います。
非光沢液晶としては液晶表面の仕上げが非常にフラットです。液晶表面にわずかなたわみ(反射光が不均一に歪む)があったりする機種も多い中でこの点は大変良いと感じました。
バッテリー
いわゆる「吊るし」の状態をベースに、音楽のボリュームを40%にしバックライトの輝度を50%にした状態でYouTubeを1時間再生し続けた結果、22%バッテリーを消費しました。そもそもゲーミングノートでバッテリーを使って作業をする機会というのはそれほど多くはないと思います。あまり気にすべき部分ではないのかもしれません。
4.性能テスト
いくつかベンチマークを紹介したいと思います。なお環境としては給電有でかつ「GameMode」の状態です。
まず、3DMarkは以下の通りです。
参考:
Lenovo Legion Y740(17)(i7-9750H、RTX2080Max-Q):7,655、16,867、39,482
HP OMEN X 2S 15(i9-9880H、RTX2080 Max-Q):7,545、16,652、40,212
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(i7-9750H、RTX2070):7,219、16,668、35,109
マウス NEXTGEAR-NOTE i7901BA1(i7-7700K、GTX1080):6,703、17,345、37,589
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(i7-9750H、RTX2060):6,566、15,229、36,469
Lenovo Legion Y740(15)(i7-9750H、RTX2070 Max-Q):6,508、14,067、36,491
MSI GP65 Leopard(i7-9750H、RTX2060):6,397、14,646、35,296
OMEN X by HP(i7-7820HK、GTX1080):6,283、15,476、30,804
MSI GL63 8SE(i7-8750H、RTX2060):6,205、14,838、33,985
ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV(i9-9980HK、RTX2060):5,850、13,667、28,140
GALLERIA GCR1660TNF-E(i7-9750H、GTX1660ti):5,837、13,402、34,468
Lenovo Legion Y540(15)(Core i7-9750H、GTX1660Ti):5,777、13,259、34,332
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-QC-G(i7-9750H、GTX1660Ti):5,610、12,852、34,583
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(i7-8750H、GTX1070):5,583、15,146、36,268
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(i7-8750H、RTX2060):5,453、13,800、33,609
ドスパラ GALLERIA GKF1070NF(i7-7700HQ、GTX1070):5,280、14,030、30,686
DELL ALIENWARE 17(i7-7700HQ、GTX1070):5,257、13,233、29,845
HP Pavilion Gaming 15-dk0000(i7-9750H、GTX1660Ti Max-Q):5,096、11,802、26,814
ASUS ROG Zephyrus G GA502DU(Ryzen7 3750H、GTX1660Ti):4,219、10,223、20,073
ドスパラ GALLERIA GCF1060NF(i7-8750H、GTX1060):3,965、10,506、29,442
ドスパラ GALLERIA GKF1060GFE(i7-7700HQ、GTX1060):3,808、9,888、26,344
Lenovo Legion Y7000(i7-9750H、GTX1650):3,722、8,164、26,019
GALLERIA GKF1060NF(i7-7700HQ、GTX1060):3,717、9,989、24,824
DELL G7(i7-8750H、GTX1060):3,703、9,743、26,843
ドスパラ GALLERIA GCR1650GF(Core i5-9300H、GTX1650):3,627、8,240、24,774
GALLERIA GKF1060GFE(i7-7700HQ、GTX1060):3,625、9,784、24,233
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(i5-7500、GTX1060):3,583、9,276、22,203
ドスパラ raytrek RKF1060TGK(i7-7700HQ、GTX1060):3,518、9,207、23,689
ASUS TUF Gaming FX505DT(Ryzen5 3550H、GTX1650):3,441、8,036、19,066
MSI Prestige 14(i7-10710U、GTX1650 Max-Q):3,111、6,973、22,126
ASUS ZenBook 15 UX534FT(i7-8565U、GTX1650):2,988、6,789、20,260
ドスパラ GALLERIA GCF1050TNF(i7-8750H、GTX1050Ti):2,528、6,776、17,005
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(i5-8300H、GTX1050Ti):2,523、6,802、20,045
GALLERIA GKF1050TNF(i7-7700HQ、GTX1050Ti):2,492、6,858、18,179
NEXTGEAR-NOTE i4400GA1(i7-7700HQ、GTX1050Ti):2,449、6,852、20,453
Lenovo ThinkPad X1 Extreme(i7-8750H、GTX1050Ti Max-Q):2,393、6,490、19,506
GALLERIA QSF965HE(i7-6700HQ、GTX965M):–、5,344、16,987
ドスパラ Critea VF-HGK1050(i7-7700HQ、GTX1050):1,826、5,553、17,109
HP Pavilion Power 15(i5-7300HQ、GTX1050):1,797、5,230、14,052
※左からTime Spy、Fire Strike、Sky Diverのスコア
3DMarkの数値は極めて妥当、といったところでしょうか。GTX1060やGTX1650を搭載する機種に並ぶスコアを計上していますね。Lenovo Legion Y7000辺りがスペックも含め好敵手であることが見て取れます。
加えて参考程度にいくつかゲーム系ベンチを。
「ドラゴンクエストX」や「ドラゴンズドグマオンライン」は想定通りといったところ。前者は頭打ちの数値ですし、後者もLegion Y7000と同等。スペック内容に相応しい内容に落ち着いていると思います。
この2つのベンチマークではやや計測結果が頼りないので、加えて「ファイナルファンタジー14 紅蓮のリベレーター」と「ファイナルファンタジー15」のベンチマークも実行してみました。
これらもスペックを考えれば妥当といったところです。参考までに「ファイナルファンタジー15」について、「OfficeMode」で実行したスコアがこちら。
僅差です。仕様としてそもそもオーバークロックが出来る、という仕様のものではなくファンの制御等を切り替えているのみかと思います。
一方給電をしなかった場合で「吊るし」のまま計測をしたスコアはこちら。もちろん最大パフォーマンスが発揮できるように電源設定やGPU設定を変更すればよいのですが、参考程度に掲載しておきます。
なお、ベンチマーク中の発熱については「キーボードが少し暖かい」程度で特に問題を感じることはありませんでした。元々i5を搭載していたマシンがi7を載せた場合、TDPが同じでも少なからず発熱は増えるはずですが問題はないかと思います。
続いて、PCMarkのスコアを。こちらはゲーミングとは異なり、オフィスユースでの快適度合いを測るベンチマークです。
参考:
HP OMEN X 2S 15(Core i9-9880H、RTX2080 Max-Q):6,447
Lenovo Legion Y740(15)(Core i7-9750H、RTX2070 Max-Q): 5,830
ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV(Core i9-9980HK、RTX2060): 5,727
Lenovo Legion Y7000(Core i7-9750H、GTX1650): 5,618
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-QC-G(Core i7-9750H、GTX1660Ti): 5,573
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(Core i7-9750H、RTX2060): 5,506
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(Core i7-9750H、RTX2070): 5,505
DELL G7(Core i7-8750H、GTX1060): 5,401
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(Core i7-8750H、RTX2060): 5,328
MSI GP65 Leopard(Core i7-9750H、RTX2060): 5,299
MSI Prestige 14(Core i7-10710U、GTX1650 Max-Q): 5,271
GALLERIA GCR1660TNF-E(i7-9750H、GTX1660ti):5,126
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(Core i7-8750H、GTX1070): 5,122
MSI GF75 Thin(Core i7-8750H、GTX1050Ti): 5,009
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 4,976
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906
ドスパラ GALLERIA GCF2070GF-E(Core i7-8750H、RTX2070): 4,893
ASUS ZenBook 15 UX534FT(Core i7-8565U、GTX1650): 4,709
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 4,545
ASUS ROG Zephyrus G GA502DU(Ryzen 7 3750H、GTX1660Ti): 4,365
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 4,290
iiyama STYLE-17FH054-i7(Core i7-8750H) : 4,281
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 4,223
Lenovo ThinkPad T490(Core i7-8565U、MX250): 4,158
ASUS VivoBook S15 S531FA(Core i7-10510U): 4,155
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-8665U): 4,132
ASUS TUF Gaming FX505DT(Ryzen 5 3550H、GTX1650): 4,124
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019)(Core i7-8665U):4,120
ASUS X545FA(Core i7-10510U): 4,114
ASUS ZenBook 14 UX434FL(Core i5-8265U、MX250):3,933
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 3,909
ドスパラ raytrek VF-HEW(Core i7-8565U、MX150):3,861
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8350U): 3,778
HP Spectre 13(Core i5-8265U): 3,766
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 3,728
Lenovo ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U): 3,714
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 3,704
ドスパラ Critea VF-HEKS(Core i7-8550U、MX150): 3,704
マウス m-Book X400B(Ryzen 5 3500U): 3,659
HP ENVY x360 15(Ryzen 3500U): 3,617
DELL Inspiron 17 5000(5770)(Core i7-8550U、Radeon 530): 3,607
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 3,546
HP ENVY 13(Core i7-8550U):3,534
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 3,518
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 3,492
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 3,491
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,479
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 3,399
東芝 dynabook DZ83/J(Core i7-8550U): 3,353
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 3,350
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,341
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 3,199
HP Spectre Folio 13(Core i5-8200Y): 3,108
こちらはもう気持ち伸びても良かったかな、と思わなくもないですが、スコアが4,000を超えている時点でまず問題のないスペックを有していることに変わりはありません。PCMarkはGPU以外も総合的にPCのオフィスユースにおける性能を計測するため、その時々のPCのコンディションなども影響を与えるはずです。少なくとも数値を大きく落とす、といったことはなかったですし、誤差範囲でしょうね。
CrystalDiskMarkは以下の通り。
PCIEx4接続のM.2 SSDなので、PCIEx2接続の製品よりはちゃんと高速ですね。大きな不満はまず出ない結果だと思います。
5.まとめ
GALLERIA GCR1650GF7はドスパラ公式サイトで発売中です。2020年4月21日現在、99,980円(税込:109,978円)にて販売されています。本来、価格ドットコムを見ても外部GPU搭載機種のうち、GTXを冠するGeforceを搭載している第9世代~第10世代i7を搭載している機種は11万円半ばが最安値といったところです。公式、しかも特段セールなどもしていない状況でのこのプライスタグは破格と言えます。
また、価格を抜きにしても品質面での不安が無い点も大きな訴求点になるかと思います。この価格帯であれば正直「そこそこ」の品質やパーツを使っておけば文句は言われないはずなのですが、筐体の質感は不足ないものに仕上がっていますしSSDや無線LANのパーツもよりコスト低減が図れるはずなのですがきっちりとしたものを搭載しています。加えて外部接続端子にも大きな不満はありません。デザインもTPOを弁えられる仕上がりですから、「これ1台でなんでも出来るお得なやつ」をまさに実現した、優秀な端末だと思います。
それにしてもこのご時世、「10万円」少々のプライスタグ。これは狙い目なんじゃないでしょうか。