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realme narzo 50の実機レビュー - 低価格ながらリフレッシュレート120Hzのディスプレイを搭載するrealme最新ミッドレンジモデル

realme narzo 50 実機レビュー
こんにちは、かのあゆです。日本国内でもアクセサリー類の展開が始まっているrealmeのニューモデル「narzo 50」の実機レビューです。realmeのスマートフォンと言えば5Gに対応する「realme 7 5G」や「realme GT Master Edition」の印象が強いかと思われますが、今回実機レビューを行っているnarzo 50は主にインド地域に販売されている4G対応低価格モデルとなります。立ち位置としては日本国内でも販売が始まっているXiaomiのRedmi Note 11に近いかもしれません。

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なお、レビュー機はAliExpress内のNarzo Storeより提供していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。

ここがおすすめ
・低価格モデルでありながらリフレッシュレート120Hz表示に対応
・2つの環境を持ち歩ける「システムクローン」対応
ここがイマイチ
・現状VoLTEには非対応
・Mediatek Helio G96搭載機としては性能が低め
販売サイトはこちら
realme narzo 50:narzo Store

1.realme narzo 50 スペック

スペック表

   realme narzo 50
OS realme UI 2.0(Android 11ベース)
CPU MediaTek Helio G96
RAM 4GB/6GB
ストレージ 64GB/128GB
ディスプレイ 6.6インチ(2,412 x 1,080)120Hz
LTEバンド FDD-LTE:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/20/26/28/66
TD-LTE:B38/40/41
SIM  nanoSIM × 2
ネットワーク IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1
入出力  USB Type-C、MicroSDカード、イヤホンジャック
カメラ  イン16MP/アウト50MP + 2MP + 2MP
バッテリー 5,000 mAh
サイズ  164.1 x 75.5 x 8.5 mm
重量  194 g

コメント

OSはAndroid 11ベースのrealme UI 2.0です。realmeはOPPO系列のブランドではありますが、OPPOが採用しているColor OSよりはOnePlusが採用しているOxygen OSに近い印象があり、ホームランチャーなどは素のAndroidほぼそのものとなっています。ただし強力なタスクキル機能はColor OSの挙動を継承しており、常駐アプリも問答無用で終了してくる仕様になっているので、この点に関しては好みが分かれるかもしれません。

搭載CPUはMediaTek Helio G96です。今年になって何かとレビューする機会が多いCPUですが、普段使いにはストレスなく快適に運用できる性能を備えています。ただし今回レビューしているNarzo 50ではベンチマークスコアはHelio G96搭載機としては低めの結果となっています(後述します)。

RAMは4GB、内蔵ストレージは128GBという構成で、MicroSDカードによるストレージ拡張に対応します。インド地域ではRAM 6GBやストレージ64GBのモデルも用意されていますが、AliExpressで販売されているモデルはRAM 4GB/ストレージ128GBモデルのみで、仮想メモリ機能には残念ながら対応していません。

ディスプレイは6.6インチFHD+(2,412 × 1,080)で、パネルはIPS液晶を採用しています。低価格モデルでありながらリフレッシュレートは120Hz表示に対応しており、スムーズな画面スクロールを実現しています。タッチサンプリングレートは180Hzです。

カメラはイン16MP、アウト50MP(メイン) + 2MP(マクロ) + 2MP(モノクロ)という構成です。実際にどのような写真が撮れるかは後述しますが、超広角レンズを搭載していない点に関しては物足りなさを感じるものの、明るい場所では美しい写真を撮影可能です。暗所もナイトモードに対応しており、きれいなのですがズーム撮影に難がある印象を受けました。

ワイヤレスネットワークは802.11a/b/g/n/acとBluetooth 5.1に対応します。realme端末とOnePlus端末ではVoLTEが利用できない問題がありますが、Narzo 50でも残念ながらVoLTEを利用することはできませんでした

バッテリー容量は5,000 mAhで、33W出力の急速充電(Dirt Charge)に対応します。

2.realme narzo 50 筐体と使用感

付属品
付属品はマニュアルなどのペーパー類(日本語表記なし)、ACアダプター、USB-C to Aケーブル、SIMピン、純正TPUケースです。TPUケースは長期間使っているとどうしても「黄ばみ」が目立ってしまうクリアタイプではなく、スモークグレーのものが付属しています。ACアダプターは国内でも使用できるタイプでした。

前面
前面です。realme Narzo 50は低価格で購入できる製品ですが、ティアドロップノッチではなくパンチホールノッチが採用されています。下部ベゼルはちょっと太いものの、安っぽさは感じられません。

背面
背面です。レビュー機の筐体色は「スピード・ブラック」でした。このほか「スピード・ブルー」も用意されています。筐体の素材は樹脂製ですがカーボン調のテクスチャーがデザインされており、美しく仕上がっています。

左側面
SIMトレイ
左側面にはSIMトレイ、ボリュームボタンが配置されています。SIMトレイはトリプルスロットで、デュアルSIM運用時もMicroSDカードによるストレージ拡張を行える仕様です。

右側面
右側面には指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンが配置されています。

上部
上部には何もありません。

下部
下部には3.5 mmイヤホンジャック、マイク、USB-Cポート、モノラルスピーカーがあります。

システム

デフォルトホーム

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プリインストールOSはAndroid 11ベースのrealme UI 2.0です。すでにAndroid 12ベースのrealme UI 3.0の展開も始まっており、いずれnarzo 50もアップデートが実施されると思われますが、現時点では配信時期は未定です。見た目的には「素のAndroid」に近い印象を受けます。

プリインストールアプリ一覧

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プリインストールアプリはシステム標準アプリ、Google関連のアプリのほか、「Soloop」「WPS Office」などのサードパーティ製アプリがいくつか入っていました。「kwai」は日本人ユーザーにはあまりなじみがなさそうなアプリですが、TikTokに似た動画をシェアできるSNSアプリのようです。

システムクローン

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realme UI 2.0には「システムクローン」という機能があり、一つの端末で2つの環境を持ち歩くことが可能です。個人利用だとあまりうまい使い道が思い浮かばないのですが、例えばプライベート用と仕事用にシステム環境を分けて使うのも良いかもしれません。システムクローンで作成した環境は指紋認証、あるいはパスワード入力で切り替えることが可能です。

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realmeラボ

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realmeラボ

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realme UI 2.0には実験的な機能として「realmeラボ」が用意されており、設定から有効化できます。現時点で用意されているのは「Sleep Capsule」で、睡眠時に起動できるアプリを制限することでスムーズな入眠を実現できます。realme Band 2などのウェアラブル機器との連携機能は搭載されていないようですが、早く就寝できた日数なども確認できるようになっています。

ストレージ情報

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工場出荷時のストレージ使用量はシステムやプリインアプリが使用している領域が17.2GBで、約110GB程度空き容量が確保されています。

システム情報

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Color OSやOxygen OSと同じく、端末情報画面はCPUや搭載メモリの仕様も確認できるようになっています。初期状態のファームウェアで適用されているAndoridセキュリティパッチは「2022年2月5日」でした。

ディスプレイ

高リフレッシュレート表示対応

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ミッドレンジでも高リフレッシュレートのディスプレイを搭載する機種が増えてきていますが、realme narzo 50では競合機となるRedmi Note 11とは異なりリフレッシュレート120Hz表示に対応しています。CPUの性能がそこまで高くはないので、ゲーム用途でこのリフレッシュレートの高さを十分に生かすことができませんが、画面のスクロールは60Hz表示よりも明らかにヌルヌル動くので一度体験してしまうと元には戻れなくなってしまいます。

ディスプレイエンハンサー

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パネルはIPS液晶ですが表示品質も高く、画像や動画を鮮やかな画質で楽しむことができます。また動画再生時SDRコンテンツをHDRコンテンツに変換する「ビデオエンハンサー」機能も備わっています。

スピーカー

スピーカーはモノラル出力のものが搭載されています。音質に関しては(決して悪くはないものの)少し物足りなさも感じるので、本格的に動画や音楽などのコンテンツを楽しみたいのであれば3.5 mmイヤホンジャック経由で有線イヤホンを接続すると良いかもしれません。

カメラ

標準カメラアプリUI

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標準カメラアプリには夜景モード、ポートレート撮影モード、アウト/イン動画撮影、ウルトラマクロなどの機能が備わっています。

カメラサンプル(標準)

標準
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カメラサンプル2

2倍ズーム
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カメラサンプル3(5倍ズーム)

5倍ズーム
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カメラサンプル(食品)

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realme narzo 50では残念ながら超広角レンズは備わっていません。最近個人的にも超広角撮影を行なう機会が増えてきているので、この点に関しては少し物足りなさを感じるものの、明るい場所での画質は満足できます。

ズームは最大10倍まで対応していますが、劣化を比較的抑えて撮影できるのはメニューから選択できる5倍までが限界かもしれません。

ナイトモードサンプル

標準
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夜景サンプル(2倍ズーム)

2倍ズーム
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ナイトモードも備わっており、暗所も明るく撮影することができます、ただ、ハイエンドモデルと比較するとさすがにノイズが目立つ印象です。特にズーム撮影をするとかなり厳しい画質になってしまうので、この点に関しては残念に感じられました。

3.realme narzo 50 性能テスト

AnTuTu Benchmark

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参考:
Xiaomi 12 Pro(Snapdragon 8 Gen 1):971,423
ASUS ROG Phone 5s(Snapdragon 888+):846,862
ASUS Zenfone 8(Snapdragon 888):785,280
Mi 11T(Dimensity 1200 Ultra):582,178
Xiaomi Pad 5(Snapdragon 860):566,309
realme GT Master Edition(Snapdragon 778G):542,182
Xperia 1 SOV43(Snapdragon 855):511,163
Xiaomi Mi 11 Lite 5G(Snapdragon 780):500,573
Oneplus Nord CE 2 5G(Dimensity 900):430,049
Redmi Note 11 Pro + 5G(Dimensity 920):427,053
Samsung Galaxy Fold SCV44(Snapdragon 855):414,302
OnePlus Nord CE 5G(Snapdragon 750):384,505
iiiF150 R2022(Helio G95):350,565
POCO M4 Pro 5G(Dimensity 810):349,498
OnePlus Nord N10(Snapdragon 690):342,506
POCO M3 Pro 5G(Dimensity 700):330,303
Redmi Note 11 Pro(Helio G96):336,280
POCO M4 Pro 4G(Helio G96):311,030
Redmi Note 11S(Helio G96):307,755
Redmi Note 11(Snapdragon 680):277,105
Blackview A95(MediaTek Helio P70):227,817
CHUWI HiPad Plus(MT8183):172,713
Samsung Galaxy Note FE(Exynos 8890):177,984
OUKITEL C22(Helio A22):99,664
AGM H3(Helio P22):84,184
BlackView A55S(Helio A22):78,630
geanee ADP-503G(MT6737M):46,316

narzo 50の搭載CPUはMediaTek Helio G96で、最近ウインタブではこのCPUを搭載する端末のレビュー機会が多いんですよね。同じくHelio G96を搭載しているRedmi Note 11S、Redmi Note 11 Pro、POCO M4 Pro 4Gでは概ね31~33万点程度を記録したのですが、realme narzo 50ではあまり振るわない結果となっています。

今回レビューしているのはRAM 4GBモデルのため、システム要件(RAM 6GB以上必須)を満たしておらず、GPUのベンチマークは通常のAnTuTu 3D Benchは実行できず、ローエンド端末向けのAnTuTu 3D Benchmark Liteで行なっています。通常利用では特にストレスを感じることはありませんでしたが、AliExpressで取り扱っているRAM 4GBモデルではメモリ増設機能は利用できないため、複数のバックグラウンドタスクを開く作業には向いていません。

4.realme narzo 50 レビューまとめ

realme narzo 50はAliexpress内のNarzo Storeにて163.99ドル(21,836円)で販売中です(4月28日現在)。narzoシリーズに関しては日本国内でもあまり実機レビューを取り上げているメディアは少ない印象で、かのあゆ自身初めて触ったのですが、競合機となるRedmi Note 11と比較するとリフレッシュレート120Hz表示に対応するディスプレイを採用している点は魅力的に感じられました。

ただし、Helio G96搭載機としてはRAM容量が少ないため、ベンチマークに関してはあまり振るわない結果となりました。またステレオスピーカーを搭載していない点や、なにより現状VoLTEが利用できないこともあり、初心者の方にはおすすめしにくいというのが正直な感想です。端末の完成度自体は高いので、2台目、3台目のサブ端末としてちょうど良い一台だと思います。

5.関連リンク

realme narzo 50:AliExpress内narzo Store

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