OnePlusのハイエンドモデル「OnePlus 10 Pro」が正式発表されました。ただ、OnePlus製品は中国版と他リージョン版では仕様が結構異なっています。この記事でご紹介するのは「あくまで中国版」なので、この点あらかじめご了承ください。
なお、この記事に先立ち、OnePlus 10 Proの最大のセールスポイントの1つである「カメラ」についての記事を掲載していますので、こちらも合わせてご覧ください。この記事では前回の記事では不明だったシステムスペックの詳細とバリエーション展開、価格についてご案内します。
OnePlus 10 Pro - 1月11日発表!OnePlusのフラッグシップモデル、カメラの作例が一部公開されています
1.OnePlus 10 Pro スペック
OnePlus 10 Pro | |
OS | ColorOS (Android 12ベース) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 8 Gen1 |
RAM | 8GB/12GB(LPDDR5) |
ストレージ | 128GB/256GB(UFS 3.1) |
ディスプレイ | 6.7インチAMOLED(3,216 × 1,440)120Hz |
バンド | 5G NSA:n1/3/5/8/40/41/78/79 5G SA:n1/3/5/8/28A/40/41/78/79 LTE-FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28A LTE-TDD:B34/38/39/40/41 (中国版のもの) |
SIM | 不明 |
ネットワーク | 802.11 a/b/c/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | イン32MP/アウト48MP+50MP+8MP |
バッテリー | 5,000 mAh |
サイズ | 163 × 73.9 × 8.55 mm |
重量 | 200.5 g |
バリエーションモデル
8GB/128GB:4,699元(約85,000円)色:ブラック
8GB/256GB:4,999元(約90,500円)色:ブラック/グリーン
12GB/256GB:5,299元(約96,000円)色:ブラック/グリーン
※中国の「OPPO商城」での予約価格
※ブラックの正式な色名は「破界黒」、グリーンは「万物青」
コメント
OSはAndroid 12ベースのColor OSです。「!!!」と思いましたが、OnePlus創始者であるPete Lau氏のツイートでは「OxygenOS 12」と明記されていましたし、OnePlusの中国語サイトを確認したところ、OnePlus 9 Proの製品ページでも「Color OS」と記載されていました。要は中国版のみColor OS、ということだと思います。
CPUはSnapdragon 8 Gen1で、前回の記事では不明だったRAMとストレージのバリエーションは8GB/128GB、8GB/256GB、12GB/256GBの3種類です。また、ディスプレイは6.7インチのFluid AMOLED with LTPO、リフレッシュレート120Hzで解像度は3,216 × 1,440、つまり数値上はOnePlus 9 Proから変更されていません。
ここに掲載したスペック表では中国版の通信バンドを記載していますが、OnePlus製品はリージョンごとに対応バンドが変わりますので、あくまで参考程度にご覧ください。
なお、カメラについては上にリンクした前回の記事をご覧ください。インカメラの画素数は16MPから32MPにアップしているものの、アウトカメラは「数値だけだとOnePlus 9 Proから大きくは変わっていない、むしろアウトカメラのレンズ数が減った」ということなのですが、実際の撮影画質は大きく向上しているようです。
筐体サイズもOnePlus 9 Proとは「コンマ何ミリ」というくらいの相違で、重量も3グラムほど重くなった程度なので、ほとんど変わっていないと言っていいでしょう。
なお、バッテリーに関しては容量がOnePlus 9 Proの4,500mAhから5,000mAhに大型化され、80Wの急速充電(有線)と50Wのワイヤレス充電に対応し、80W充電だと満充電まで32分、とのことです。
また、システム面では「HyperBoost」機能が搭載されました。ゲーミングスマホなどで見られる「通知のカット」などゲーム用の諸設定が可能なほか、利用シーンに合わせてパフォーマンスやグラフィックの最適化を行うもののようです。「ようです」というのは発表会の動画が中国語オンリー、製品ページも中国語オンリーなので、私自身もよく理解できていないんです。申し訳ありません…。
2.OnePlus 10 Pro 筐体
前面は左上にパンチホールがあり、両端がマイルドなエッジタイプ(側面に向かって緩やかに湾曲している)で、OnePlus 9からあまり変わっていません。一方で背面ですが、カメラの存在感がグッと増した感じです。
側面と上下面です。このレイアウトも割とオーソドックスで、OnePlus 9 ProからSIMトレイの位置が変更になったくらいで、あまり大きく変わった、という印象はありません。
3.OnePlus 10 Pro 価格など
OnePlus 10 Pro(中国版)は1月11日午後3時(中国時間)からOPPO商城で予約販売がスタートし、価格は下記のとおりです。
8GB/128GB:4,699元(約85,000円)
8GB/256GB:4,999元(約90,500円)
12GB/256GB:5,299元(約96,000円)
以前のOnePlusのイメージ「スペックの割にとても割安」から次第に遠ざかり、いまや「普通のハイエンドスマホ」という感じになりました。私、もともとOnePlusのハイエンドモデルについては詳しくなく、この記事もOnePlus 9 Proの製品情報を確認しながら執筆してみたのですが、もちろんOSやCPUの型番が新しくなり、より性能が向上しているであろうことは間違いないものの、カメラ部分のデザインを除けばあまり大きくは変わっていない、という印象を受けました。あとは実際の撮影品質がかなり向上していると思われますので、そのへんには期待したいところです。
4.関連リンク
OnePlus 10 Pro:OnePlus公式サイト(中国語)
コメント
確かOnePlusのハイエンドは今年からColorOSを搭載するという話が、去年の秋ごろのPete Lauのインタビュー記事にあったと思います。
ですからグローバル向けもColor OSだと思います。
ColorOSとOxygenOSを統合したような形になるとのことでしたが、どちらの個性が強く出ているのか気になります。
かってのOnePlusは全部盛りではなかったですからね。
SOCは最高のものを搭載するけど、カメラは控えめ、無線充電なし、防水弱め、などなど、
細かく削ることで破格の値段を実現していました。
しかし、最近のOnePlusは全部盛りなので、価格も相応になってしまいました。
「SOCは最近ハイエンド、他はちょっとケチる」路線は POCO になってしまいましたね。
すみません、OnePlusについて私は「明らかにニワカ」なもので…。昨年からウインタブでもNordのレビューなんかをさせてもらえるようになったんですけど、記事を書いてみるとまだ知識不足。