GREENFUNDINGにてスマートパッド「OKPad」がクラウドファンディング中です。OSはAndroidで液晶ディスプレイとE-Inkディスプレイを搭載するコンバーチブル2 in 1タイプの製品で、以前販売されていたLenovo Yoga Book C930にちょっと似ています。
当初この製品のスペックや価格を見て「(いろいろ)大丈夫か?」と思った(非常に安く感じられてしまった)のですが、GREENFUNDINGに出品される前にKICKSTARTERでもクラウドファンディングが実施されていたのと、そもそもGREENFUNDINGがしっかり審査しているだろう、ということで記事にすることにしました。
1.製品概要
スペック表
OKPad | |
OS | Android 10 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 632 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 8.9インチIPS(1,280 × 800)タッチ 7.8インチE-Ink(1,872 × 1,404)タッチ |
LTEバンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB Type-C(充電口) 、オーディオジャック |
カメラ | イン2MP/アウト8MP |
バッテリー | 7,000 mAh |
サイズ | 226 × 162 × 14 mm |
重量 | 790 g |
コメント
OSはAndroid 10です。…相当古いバージョンですよね…。デュアルディスプレイの製品なのでOSも高度にカスタマイズされているはずで、このへんは仕方ないのかもしれません。
SoCはSnapdragon 632とこれまた懐かしい型番です。NanoreviewにAntutu Ver.10のスコアが掲載されていて、約20万点とのこと。RAMは4GB、ストレージは64GBです。つまり、この製品はAndroidタブレットとしては「古いOSとSoCを搭載する、今となってはエントリークラスの性能」ということになります。
セールスポイントのディスプレイは8.9インチのIPS液晶、1,280 × 800解像度のものと7.8インチE-Ink、1,872 × 1,404解像度のものの2枚が搭載されています。いずれもタッチ対応し、ペン入力(4096段階の筆圧)も可能、ペンも付属します。
物理キーボードはついていませんが、ウインタブで言う「コンバーチブル2 in 1タイプ」の筐体なので、タブレットモードやテントモード、スタンドモードにして使うことができます。
各部名称です。Type-C充電口というのが今ひとつわからないですね。データ伝送には対応していないのかな?
活用イメージです。製品ページには「Zoomをしながら手書きのメモが取れる」と書かれていて、これが一番ピンと来るかな、と思います。システムスペックからみて、Androidタブレットとしての性能は低く、あまり負荷の高いアプリの利用には向きませんが、情報端末としては悪くないと思いますし、目に優しいE-Inkディスプレイ側で電子書籍の閲覧などをすると良さそうですよね。
2.価格など
OKPadはGREENFUNDINGでクラウドファンディング中で、8月31日現在、最も安価なプランは39,800円です。Android端末として見るとOSのバージョンが古く、SoC/RAM/ストレージも低スペックですが、7.8インチのE-Inkモニターを搭載し、4096段階の筆圧に対応するペン入力ができ、ペンも付属、790 gと軽量な2 in 1筐体を備えていることを思えば、ウインタブとしては「非常に安い」というか「安すぎでは?」と感じます。…まあ、このあたりの懸念は冒頭にも書いていますので、くどくど言いません…。
クラウドファンディングはすでに目標金額を達成しています。ただし発送時期は少し遅くて2025年1月末とのことです。
3.関連リンク
Zoomをしながら手書きのメモが取れる新発想2画面スマートパッド 液晶&E-inkのディスプレイを備えた「OKPad」:GREENFUNDING
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。