こんにちは、ゆないとです。高性能なゲーミングスマホ「nubia RedMagic 5G」については、これまで3回にわたって実機レビュー記事を掲載しています。先日はゲームについての私の使用感をお届けしました。
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今回はカメラの使用感をレビューしていきます。個人的な思い込みで「ゲーミングスマホなので、処理能力以外のところは普通」な感じかと思っていたのですが、5Gにも対応する最新のモデルなだけあって、カメラも最新のセンサーを搭載した力の入ったものになっていました。さらに、カメラアプリは最低限の機能ではなく多機能なもので、ゲームと同じく楽しんでカメラ撮影が可能です。
目次
1.カメラUIと各種機能
これはアプリ起動時のUIです。各ボタン配置などのレイアウトは他のスマホとかわらないですね。
設定項目です。OSの言語は日本語ですが、カメラアプリはスマホメーカー独自のものになるので、日本で正規販売されていないスマホでは日本語対応しないことがあります。この製品では全て英語でした。スクロールしないと全て表示できなかったので分割しています。
Grid(グリッド)やGradienter(水平度合い表示)、シャッター音のON/OFFなどがあります。中華スマホによくあるウォーターマーク表示ON/OFFも設定できます。ウォーターマークは珍しく表記する文字をカスタムできます。
こちらはエフェクトや撮影モードの変更項目です。ここが今回驚いた部分なので紹介します。私が持つOnePlus 7 Proでは夜景・コマ撮り・パノラマ・スロモ・ポートレート・プロ・動画程度なのですが、それ以上にモードが用意されていて、写真加工アプリにあるような機能が含まれています。いくつか気に入ったモードを紹介していきます。
Cloneモード
1度目の撮影後、被写体を動かして再度シャッターを押すと1つの写真に被写体を複製可能です。まさしくクローンモードです。向き等を変えないのであれば、カメラを水平に動かすと便利でした。
このような作例になります。工夫すれば映えるようなストーリー性のある写真が撮れそうです。
ID Photoモード
日本人には意外と助かるモードかもしれません。証明写真のようなものが撮影できるモードです。「1inch/2inch/Small 2inch/Big 1inch」の4種類で設定ができました。履歴書であれば2inch設定で撮影すれば近いサイズになります。最近ではWebサービスでアップロード方式を取るところもありますので、このモードであれば理想に近いレイアウトで撮影できるのは良いですね。普通に撮ると、頭の上側の空白が大きくなったりと失敗してなかなか「これ」といえるデータができないことがあったりしますから。使用頻度は少ないかもしれませんが。
LightDrawモード
これも特定の状況でしか使わないかもしれませんが、これから来る”夏”の定番といえば「花火」ですよね。特に手持ち花火では、このスマホが「映え」な作品を作り出してくれそうです。シャッターを押すと撮影開始で停止ボタンを押すまで撮影モードを継続します。その間、光の軌跡を繋げて撮影してくれます。このモードで手持ち花火や音楽ライブのサイリウム、車のヘッドライトなどを撮影したらかっこいい写真が撮れそうです。私は手持ちに「映え」そうなものが無かったので、部屋用ライトとして活用している「Philips Hue Go」を手で持って動かしてみました。残念ながら映えませんでした…。
Art Cameraモード
加工アプリの機能を持ってきた感じでしょうか。アートのエフェクトをかけた撮影が可能です。これは「ファン(ヴァン)・ゴッホ」風のエフェクトで撮影をしようとしている画像です。撮影前からどのような感じになるのかわかるのが便利ですね。この他、鉛筆画風や油絵風などいくつか効果が用意されていました。結構楽しくて、何気ない家にあるものを結構撮影しているだけでも、画家になった気分を味わえます。特に私は中学生時代の美術の授業、渾身の技術と時間をかけた絵を「幼稚園生が書くような絵を書かないでよ。やり直し」と言われ、その期の成績を5点中2点にされたことを思い出しながら撮影していたのはここだけの話です。
MultiExposureモード
画像のように左半分で1回目の撮影をします。
続いて2回目の撮影で被写体を動かして撮影をします。
このように鏡に反射したような撮影が可能です。使い方次第では被写体の複製に似た撮影も可能です。
Trajectoryモード
Trajectoryとは「軌跡」という意味です。被写体の動きを軌跡で撮影できます。シャッターを押すと、シャッターボタンが変化して、0%→100%と表示されていくので、100%になるまでの動く物体を捉えると撮影ができます。しかし、やってみると結構難しいですね。走る人などが被写体だとランニングフォーム確認に使えるかもしれません。
2.ちょっとした便利機能
大半のスマホはカメラアプリを起動した後、操作をしないと画面OFFになると思うのですが、このスマホは待機状態になります。画面をタップするだけで元に戻ります。わざわざ画面をONにしてロックを解除するという工程が必要ないので、結構スピーディに次の操作に移ることが出来るのが良いところです。
3. 最新のカメラセンサーと標準モードなどでの撮影
このスマホは、64MPのメインと、8MPの超広角、2MPのマクロを搭載したトリプルカメラです。メインにはSonyのIMX686というセンサーを搭載しています。最新モデルのOnePlus 8 Proなどと同じと思っていたのですが、そちらはIMX689という48MPのものでした。こちらは64MPでRedmi K30に搭載されているものと同じで、昨年よく採用されていたIMX586の後継のようです。
64MPでの撮影では、「64.2 MP/9248 × 6944/26.2 MB」で撮影ができました。残念ながらサイトに掲載すると最大”2560″に解像度を落とされてしまうようです。この製品のディスプレイで見る限りでは結構綺麗に見えるのですが、拡大をすると細部はのっぺりとしているように見えます。拡大をしなければ葉っぱのエッジなどはそれなりに目立っていて綺麗と感じるのではないでしょうか。しかし、これは標準モードでの撮影になり、64MP設定ではズームが使用できません。その1つ下の設定である16MP設定か、ホワイトバランスやISOがマニュアルで設定できるPROモードでは、最大10倍までズームが可能です。しかし、望遠レンズは搭載していないため最大では細部が粗くなってしまうことが難点です。ズームはおまけ程度と考えたほうが良さそうです。
また、写真の色味などですが、肉眼で見たままか少し明るい程度で辺に誇張されたような感じはありません。近頃は晴れの日が少なく晴れていればまた違ったのかもしれませんが、十分写真撮影も楽しめるクオリティと考えて良いと思います。
夜景については、良い撮影スポットが近くに無く、暗くした自室で少しの光源の中撮影したものです。撮影後のサイズは「4624×3472」で16MPとなっているようでした。間接照明のような色味の光源ですが、目で見るよりも明るく撮影ができています。ただ、やはり夜景撮影に力を入れたモデルよりは細部が荒く感じます。しっかりと本体を固定して手ブレがない状態で撮影はしたのですがこのとおりです。ただ、夜の風景を撮影するような場合では綺麗に撮れるのではないかと考えています。
4.まとめ
ゲーミングスマホではありますが、ゲームだけに尖ったスペックというわけではなくカメラも多機能さが光る、力の入ったものになっていると思います。クオリティの高い撮影も可能だと思うので、満足感も高い製品だと感じました。
普段写真はそんなに楽しまないという人にも、その機能の豊富さが意外と遊べるのではないかと思わせてくれるものになっています。
5.関連リンク
RED MAGIC 5G:RedMagic公式サイト(直販もやっています)
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コメント
oneplus 8 proは広角がimx689で超広角がimx586ではないでしょうか?
ご指摘ありがとうございます。
OnePlus 8 Proのメインが「IMX689」で、RedMagic 5Gのメインが「IMX686」でした。
後ほど訂正させて頂きますね。