こんにちは、オジルです。motorolaといえば最近は折りたたみスマホrazr 5gの日本発売が話題ですが、トガった製品だけでなく、当然ながら「普通のスマホ」も継続的に展開しています。明確にフラッグシップモデルを打ち出したり、極端に安くてスペックが低い製品を出すことがないので目立ちこそしませんが、いわゆる「ライト~中間層」に向けた、ユーザーフレンドリーな製品が多い印象を受けますね。そんな同社から、2機種が3月26日より販売開始になります。どちらも2万円台ながら48MP以上のカメラや5,000mAhの大容量バッテリーを備えた「価格を抑えつつもちゃんと使えるスマホ」となっていて、ライトユーザーやサブ機を探している方にとって活躍してくれそうな製品です。
1.スペック
motorola moto g10 / g30 | |
OS | Android 11 |
CPU | g10:Qualcomm Snapdragon 460 g30:Qualcomm Snapdragon 662 |
RAM | 4GB |
ストレージ | g10:64GB g30:128GB |
ディスプレイ | 6.5インチHD+(1,600 x 720) |
LTEバンド | B1/2/3/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41 |
SIM | nanoSIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB-C、オーディオジャック、microSDカードスロット |
カメラ | g10:48MP+8MP+2MP+2MP(イン8MP) g30:64MP+8MP+2MP+2MP(イン13MP) |
バッテリー | 5,000 mAh |
サイズ | g10:165.22 x 75.73 x 9.19 mm(最薄部) g30:165.22 x 75.73 x 9.14 mm(最薄部) |
重量 | g10:約 180 g g30:約 200 g |
まず前提として、g10とg30の違いはほぼCPU・ストレージ・カメラに集約されます(サイズ・重量に若干の差異あり)。
搭載OSは最新のAndoroid 11です。CPUはg10がSnapdragon 460、g30がSnapdragon 662を搭載します。Antutuスコアは460が約12万点、662が約17万点といずれもエントリー~ミドルクラス手前くらいの性能なのですが、約15万点前後の「ウインタブ的その他メーカー製SE(第1世代)」を数年使っていた経験上、これくらいのスコアであればブラウジングや動画閲覧、SNSといった日常的な使い方のほか、重量級のゲーム以外であればカジュアルに楽しむことは可能だと思います。一方、RAMは4GBだと少し物足りないような気がしますね。これは私が現在メインで使っているRedmi Note 9Sの4GBに対し「ケチらずに6GBにしておけば…」と感じ続けているからで、せめて上位版の位置付けとなるg30は6GBあって欲しかったところです。ストレージに関してはg10が64GB、g30が128GBで、足りないようであれば最大512GBのmicroSDで拡張可能です。
ディスプレイは6.5インチのHD+で、アスペクト比は縦長の20:9となっています。また、g30はリフレッシュレートが90Hz対応です。ただこれ、90Hz自体は歓迎なんですけど、だったら解像度も上げてほしかったなぁ…なんて思ったり。カメラはg30の方がスペックアップしているものの、g10でもアウトカメラが48MPあるので十分でしょう。
バッテリーはどちらも5,000mAhと大容量で、公式ページには2日間以上のバッテリー駆動と説明があります。実際に2日もつかどうかは別として、同クラスのスマホを使った経験上、フル充電の状態から(普通のサラリーマンの範疇で)音楽や動画視聴、ゲーム、SNSとフルに使ったとしても丸一日は大丈夫だと思います。バッテリー切れは結構ストレスを感じる部分なので、その心配がないというのは大きなアドバンテージですね。
2.筐体
g10とg30の筐体は厚さと重さに僅かな違いがありますが、見た目やボタンなどの配置は全く一緒です。ただしカラーバリエーションと背面部は異なるものとなっていますので、まずはそちらからご紹介します。
ご覧のように、g10は背面部が波形のような模様になっています。また、色味もよく見ると少しずつ違っているようです。g30の方が若干リッチな印象を受けますね。
ディスプレイ部分はベゼルが細くスタイリッシュで、インカメラには水滴型ノッチを採用しています。また、背面部のカメラは左上配置です。motorolaのスマホはロゴ部分が指紋認証センサーになっていることが多く、本製品も指紋認証を搭載しているのでおそらく同じ仕様になっているかと推測します(言及されておらず、違っていたら申し訳ありません)。
左側面にはSIMトレイのみです。右側面にはボタンが3つで、電源ボタンと音量ボタンに加え、Googleアシスタントを簡単に呼び出せるボタンがあります。Googleアシスタント自体を使わない私にとっては無用ですが、頻繁に使う方にとっては重宝するでしょう。ただ、決め打ちよりは「好きな機能を割り当てられられるボタン」のほうがありがたい気はしますけどね。オーディオジャックは上部に、Type-C端子は下部に配置されていて、スピーカーはモノラルです。
3.価格など
motorola moto g10とg30は3月26日から販売開始で、販売価格はg10が税込み21,800円、g30が税込み25,800円となっています。また、g30は公式ストアにて、スマホからチャージできるワイヤレスイヤホン「Motorola オリジナルイヤバッズ」がセットになったパッケージが税込み27,800円で用意されています。
突出したスペックこそ有していないものの、価格を抑えるために著しくスペックの低いCPUを搭載して使い勝手を犠牲にしてしまうような製品が散見されるなか、バランスの良い構成になっていると感じました。強いて難点を挙げるとすれば、g10とg30にあまり差がないというところでしょうか。もう少し価格差を設けて、g30のスペックをもっと強化してもよかったような気がします。いずれにしても、ゲームをほとんどしないような方であれば必要十分な性能ですし、ライトユース用のサブ機として運用するのもアリだと思います。
4.関連リンク
motorola moto g10 – motorola公式
motorola moto g30 – motorola公式