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KOSPET Prime S - CPUがデュアルチップで血中酸素濃度測定も可能なAndroid OS搭載スマートウォッチ。100ドルで買えます

KOSPET Prime S
中国のスマートウォッチメーカーKOSPETがAndroid OS搭載のスマートウォッチ「Prime S」を発売しました。Primeという名称の製品は2019年に「Prime」が、2020年に「Prime 2」が発売されましたが、Prime 2のほうはこの手の製品としては非常に高性能でサイズも巨大、「異形」とも言える製品でした。ウインタブでも実機レビューしています。

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KOSPET Prime 2の実機レビュー記事はこちらです
Kospet Prime 2の 実機レビュー - Android 10にHelio P22搭載!新世代のOS搭載スマートウォッチです。巨大なディスプレイのインパクトは絶大!

今回ご紹介するPrime SはPrime 2ほど尖った製品ではありません。また、つい先日ご紹介した「LEMFO LEMP」に非常によく似た製品と言えます。そして価格が99.99ドル(11,150円。6月9日現在のBanggoodの価格)と、LEMFO LEMPの半値以下です。Android OS搭載スマートウォッチのジャンルはまだまだ発展途上で、ウインタブとしても「誰にでもおすすめ」とは言いにくいのですが、「このスペックとこの価格」であればガジェット好きの人がお試しで購入してもいいのではないかと思います。

1.KOSPET Prime S スペック

スペック表

   KOSPET Prime S
OS Android 9
CPU SC9832E+NRF52832
RAM 1GB
ストレージ 16GB
ディスプレイ 1.6インチIPS(400 × 400)
LTEバンド B1/2/3/5/7/8/12/17/20
SIM Nano SIM
ネットワーク 802.11 b/g/n、Bluetooth 4.1
入出力 POGO Pin
カメラ 5MP+8MP
バッテリー 1,050 mAh
サイズ 直径54 mm、厚さ17 mm、バンド込みの長さ265 mm
重量  70 g

ポイント

・Android 9搭載
・CPUがデュアルチップ
・RAM1GB/ストレージ16GB
・デュアルモード搭載
・血中酸素濃度の測定も可能

コメント

OSはAndroid 9です。OS搭載スマートウォッチのジャンルでは昨年中ころまではAndroid 7.1、昨年後半からAndroid 10に切り替わっていますが、「9」という製品はあまり多くありませんね。またメーカーでは「Android 9.1」との説明をしていますが、Android 9はマイナーバージョンアップはなかったので、記載の誤りだと思います。

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CPUはSC9832EとNRF52832のデュアルチップです。デュアルチップにする目的は性能の向上ではなく、省電力性の向上です。

KOSPET Prime S

クリックで拡大します

この製品の場合、「スポーツモード」という省電力モードも搭載していますので、デュアルチップ&デュアルモードということになり、おそらく「スポーツモード」の際にバッテリー駆動時間が大きく伸びるものと思われます。

ちなみに、ここまでの仕様はLEMFO LEMPとほとんど一緒です。OSも、CPUも、デュアルモード搭載という点もです。異なるのはRAMとストレージの容量で、LEMFO LEMPが4GB/64GBと、このジャンルとしては大容量なのに対し、Prime Sは1GB/16GBです。

ディスプレイは1.6インチで解像度400 × 400と、ここもLEMFO LEMPと同じ。OS搭載スマートウォッチは「腕時計型のスマホ」と言ってよく、Androidのフル機能が使えますが、ディスプレイサイズが極小で低解像というのがボトルネックとなりますので、スマホと同じようにスムーズかつ迅速なタッチ操作ができません。また、Google Playのアプリ導入も可能ですが、400 × 400という解像度に対応しないアプリもあると思います。

そんなわけで、操作性がスマホより劣るため、ハイスペックなCPUや大容量のRAM/ストレージは必ずしも必要ないと思いますが、「Android 9でRAM1GB」というのはさすがに少し不安です。まあ、製品特性上大容量のゲームアプリはインストールしないと思いますので、ストレージは16GBでもそんなに困らないでしょうけど。

ちなみに私はこの製品とよく似たデュアルチップ搭載の「LEMFO LEM9」を実機レビューしています。LEM9もRAM1GB/ストレージ16GBで、基本操作(画面スクロールやアプリの起動など)では特に不具合は感じませんでした。ただ、OSのバージョンはAndroid 7.1だったので、Prime Sとは少し事情が違っているとは思います。

記事の冒頭に書かせていただいた通り、この製品の99.99ドルという価格は非常に魅力的で、全体的なスペックもいいとは思うのですが、「RAM1GB」という点だけは懸念事項と言えるでしょう。

KOSPET Prime S
カメラ性能はLEMFO LEMPよりも上です(LEMPは5MP+5MP)。また、この画像を見ていただけばわかりやすいと思いますが、8MPカメラは「上部側面」にありますので、腕に巻いたままでの撮影がしやすくなったと思います(ちなみにこのレイアウトもLEMPと同じ)。

それと、この製品も血中酸素濃度の測定が可能です。最近だと比較的安価なスマートウォッチ(ヘルストラッカー)に搭載されている機能ですが、Android OS搭載スマートウォッチとしてはLEMFO LEMPと並んで「初」だと思います。

2.KOSPET Prime S 筐体

KOSPET Prime S
前面と右側面です。構造上どうしても厚みがありますし文字盤部分のサイズも大きめながら、割とスッキリしたデザインになっていると思います。スペック説明のところで8MPカメラの位置をご説明しましたが、5MPカメラの方は前面右側にあります。まあ、ビデオチャット用ですね。

LEMFO LEMP
参考までにLEMFO LEMPの画像も掲載しておきます。筐体に関しては「出元(もともとの製造者)」は一緒なんでしょうね。

KOSPET Prime S
左側面です。SIMスロットはこちらについています。

KOSPET Prime S
背面にはセンサーとPOGOピン。Android OS搭載スマートウォッチには一般的なUSB/microUSBポートはなく、POGOピン(内部的にはUSB)を使って充電したりデータ伝送をしたりできます。

それと、普通のスマートウォッチと同様にアプリ(この製品の場合はGaoFitというもの)を使って母艦スマホとペアで使えます。ただし、普通のスマートウォッチ(ヘルストラッカー)としての機能はお世辞にもいいとは言えず、健康管理のみを目的とする場合はXiaomiのMi Bandシリーズなどのほうが幸せになれると思います。

2.KOSPET Prime S 価格など

KOSPET Prime Sは中国の通販サイト「Banggood」で販売中(プレオーダー中)で、6月9日現在の価格は99.99ドル(11,150円)です。この価格はAndroid OS搭載スマートウォッチのニューモデルとしては非常に安いと言えます。

懸念事項は「RAM1GB」という点だけで、それ以外は100ドルで買える製品としては文句なしの水準ですね。RAMとストレージ容量以外はLEMFO LEMP(249.99ドル)とほぼ同等で、価格は半値以下ということなので、「買うならこっちかな」とは思います。

4.関連リンク

KOSPET Prime S:Banggood

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