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Google、Android 15 Developer Preview 1を開発者向けにリリース。 Pixel 6以降のモデルに対応。PCでも試用可能

Android 15 ロゴ
GoogleがAndroid 15のDeveloper Preview 1を開発者向けにリリースしました。4月にOTAアップデート形式でも利用できるベータ版が配布開始となり、例年通りのスケジュールであれば今夏中に正式版がリリースされる見込みです。

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1.Android 15 Developer Preview 1をサポートしている端末と注意点

今回リリースされたDeveloper Preview 1を導入できる端末は以下の通りとなります。

Pixel 6
Pixel 6 Pro
Pixel 6a
Pixel 7
Pixel 7 Pro
Pixel 7a
Pixel 8
Pixel 8 Pro
Pixel Fold

現時点では開発者向けにリリースされた最初のプレビュー版ということもあって、導入できる端末はGoogle Pixelシリーズに限定されていますが、例年通りであればシャープやXiaomiが販売している一部端末でも導入が可能になるものと思われます。

Pixel 5は2023年10月にアップデート提供期間が終了しているため、残念ながらAndroid 15は提供されません。Pixel 5aは2024年8月までOS・セキュリティアップデートが提供される予定ですが、Developer Preview 1では対象リストから外されています。

Developer Preview版の時点ではデータを保持したまま更新することが出来るOTAアップデートでは配信されず、WEBブラウザで動作する「Android Flash Tools」か、Android SDK(ADB)を導入した環境でユーザーデータを初期化した上でイメージを書き込む必要があります。

また国内版Pixelシリーズに搭載されているおサイフケータイ(Felica)が利用できなくなる、Android 15をサポートしていない一部アプリが動作しないといった機能制限があるだけでなく、場合によっては端末が正常起動しなくなるなど、重大な不具合が発生する可能性もあるので日常利用している端末に導入するのはお勧めしません。

エミュレーターなら気軽にAndroid 15を試すことが可能
どうしてもすぐAndroid 15を試してみたいというのであれば、乗換などで使わなくなった端末に導入するか、Android Studioに含まれているエミュレーターを使用してPC上で試してみることをお勧めします。

Android Studio:Android Developers

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2.現時点で判明している新機能について

Android 15 DP1のホーム画面
最初のDeveloper Preview版は開発者が新APIをテストするための検証環境としての位置づけなので、現時点ではAndroid 12〜Android 14と見た目は変わっていません。

Google公式ブログでは、「スムーズなアプリの動作とユーザーのプライバシーとセキュリティの新機能を提供する」としているので、おそらく「素のAndroid OS」としては今年もUIの大幅な変更は行われないかもしれません。

Developer Preview 1の時点では、一般ユーザーに関係する新機能として

OS標準スクリーンレコーダーで画面全体ではなく、ウィンドウ単体の録画
新たに栄養情報なども記録できるようになった健康管理アプリ「ヘルスコネクト」
Android向け音楽編集アプリでシンセサイザーを直接制御できる「仮想MIDI 2.0」

が利用可能となっています。

まだ正式リリースまで時間があるため、今後リリースされるプレビュー版にて新たな機能が追加されるものと思われます。

3.まとめ

Android 15は早ければ今年の8月頃にPixelシリーズ向けに正式版の提供が開始され、その後Sony、Samsung、Xiaomiといったメーカーでも独自UIのアップデートとともに搭載端末の発売、および既存端末へのアップグレードが開始される見込みです。

近年Blackview、Teclastなどのメジャーではない中国メーカーでも正式リリースからそんなに時間が経たないタイミングで最新OSを搭載する端末を投入しているので、年末あたりにはAndroid 15搭載端末も登場することになりそうです。

ある意味Android自体プラットフォームとして成熟してきていることもあって、見た目の変化が小さいので新鮮味には欠けてしまいましたが、その分ユーザーデータの保護やセキュリティ機能に力を入れている印象を受けます。

XiaomiやSamsungといったメーカーの場合、素のAndroid OSをそのまま搭載するのではなく、独自UIを採用していて、近年だとAI関連の技術を取り込んでいるので、個人的にはむしろメーカーのカスタムUIの進化に期待しています。

Android 15 DP1のバージョン情報
ちなみにAndroid 10以降、一般ユーザーが目にすること機会はなくなってしまいましたが、引き続きコードネームにスイーツの名称が付けられていて、Android 15では「バニラアイスクリーム」が採用されています。

4.関連リンク

The First Developer Preview of Android 15:Android Developer Blog
Android 15 Preview:Android Developer

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