エイサーが15.6インチノート「Aspire Vero(AV15-51-H58Y/FおよびAV15-51-H76Y/F)」を発売します。発売日は8月19日、予約販売は8月2日からスタートしています。「Vero」というのは「エイサーの統合的なサステナビリティに考慮した取り組みを具現化するサステナブルな製品シリーズ」という…、すみません、私にはよくわからないメーカー説明になっていまして、要は「再生素材を積極活用するなど、環境に配慮した製品シリーズ」であると理解しました。
同種の取り組みはDELLやHP、Lenovoなどでも進んでいて、必ずしもエイサーが最初、というわけではないものの、「環境への配慮」というのはとても大切なことなので、新しい「Vero」シリーズを歓迎したいところです。VeroシリーズについてはモニターやビジネスPCも同時発表されています。詳しくはこちらをご覧ください。
Acer Veroとともに、サステナブルな未来へ。:acer公式サイト
1.Aspire Vero スペック
スペック表
Aspire Vero | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i5-1155G7/Core i7-1195G7 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB (DDR4-3200MHz, オンボード) |
ストレージ | 512GB SSD (PCIe NVMe M.2) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチIPS(1,920 x 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB3.2 Gen1 Type-C、USB3.2 Gen1 × 2、USB2.0、HDMI、オーディオジャック、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(90万画素) |
バッテリー | 48 Wh(最大約7時間) |
サイズ | 363.4 x 238.5x 17.9 mm |
重量 | 1.8 kg |
バリエーションモデル
・AV15-51-H58Y/F:Core i5/8GB/512GB
・AV15-51-H76Y/F:Core i7/16GB/512GB
※左からCPU/RAM/SSD
※Office Home & Business 2021付属
コメント
Aspire Veroは筐体に特徴がありますが、システムスペックには大きな特徴はありません。CPUは第12世代ではなく第11世代のCore i5/Core i7です。RAMはCore i5モデルが8GB、Core i7モデルが16GBで、ともに「オンボード」なので、購入後の増設や換装はできません。SSDは512GBのM.2 2280 NVMeです。
ディスプレイも割とオーソドックスといいますか、15.6インチのIPS液晶、FHD(1,920 × 1,080)解像度のノングレア(非光沢)タイプで、最近良く見られるアスペクト比(画面の縦横比)16:10ではなく、一般的な16:9です。また、タッチ対応はしません。
通信まわりではWi-Fi6に対応し、入出力ポートはUSBが合計で4つ、HDMIに有線LANという構成です。USBはThunderbolt 4やGen2といった高速な規格でもなく、SD(microSD)カードリーダーも装備していません。
サイズも15.6インチノートとしては標準的くらいですね。横幅に関してはやや大きめという気もします(最新の15.6インチノートは横幅が360 mmを下回るものも少なくありません)。また、重量1.8 kgというのは比較的軽いほうだと思います。
スペック表にはありませんが、この製品は「VeroSense」という専用アプリを搭載しています。詳細は不明ですが、メーカーによれば「Eco+、Eco、バランス、パフォーマンスという4つのモードでバッテリーの使用状況を可視化。グリーンのアイコンを確認しながら、バッテリー寿命を延ばすための省エネなど、環境に配慮した使用目標を楽しく設定できます。」とのことです。
2.Aspire Vero 筐体
正面から見たところです。ベゼル幅はやや太めですね。また、キーボード面のエッジがスクエアな形状になっているのが個性的です。
天板です。天板のほか、底面、ベゼル面、キーボード面に30%のPCRプラスチック(再生プラスチック)を採用しています。筐体色は「ボルケーノグレー」といい、アクセントカラーにイエローが使われていますが、なんと「無塗装」です。
もう一枚天板の画像を。なんとなくツイード(繊維)素材が使われているようにも見えてしまいます。また、ところどころにイエローのアクセントカラーが見え、素朴で「エコ」な雰囲気。
キーボードの拡大画像が入手できませんでした。メーカーの開示では「Acer FineTipバックライト付きキーボード(104キー/日本語)」となっており、テンキー付き、バックライト付き日本語配列です。また、「R」キーと「E」キーのキートップ文字色がイエローで、さらに反転しています。「Reduce、Reuse、Recycle」を象徴している、とのことです。
側面と入出力ポートの配置です。
外箱(化粧箱)、組み立て可能なPCスタンド、アダプター収納袋、キーボードシート(開封時にキーボード面に挟まれているアレです)など、リサイクルを重視した素材になっているそうです。これは個人的に歓迎したいな、と。ウインタブではよくPCの実機レビューをしていますが、中には「過剰包装」と感じられるものもありますし…。
3.Aspire Vero 価格など
acer Aspire Veroは家電量販店やエイサー公式ストアでCore i7モデルの予約注文を受け付けています。8月3日現在の公式ストアでの価格は下記の通り。
Core i5モデル:179,800円
Core i7モデル:219,800円
※税込み価格
※Office Home & Business 2021付属
高性能な製品ですが、スペック面で特段新しさを感じさせる製品ではないと思います。一方で再生素材を活用し無塗装に仕上げた筐体はエコな人にはとても魅力的に感じられることでしょう。今後、このように環境に配慮した製品が続々と登場するといいですね。
4.関連リンク
Aspire Vero AV15-51-H58Y/F(Core i5):エイサー公式ストア
Aspire Vero AV15-51-H76Y/F(Core i7):エイサー公式ストア