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UGREEN Revodok Pro 210 10 in 1 USB Cドッキングステーション レビュー - USB Type-Cポート1つでノートPCをデスクトップPC環境に!コンパクトで多機能なドッキングステーション

UGREEN Revodok Pro 210 10 in 1 USB Cドッキングステーション
UGREENが1月15日に発売したUSB Type-Cドッキングステーション「Revodok Pro 210」の実機レビューです。ポート(カードリーダー含む)の数はなんと10もあり、バスパワー(駆動に際し給電を必要としない)でコンパクトな製品です。ウインタブではしばしば「多機能ハブ」という表現を使っていますが、一般に「ハブ」というのは「USBポートの拡張に特化した製品」、「ドッキングステーション」は「USBポートだけでなく、映像出力端子やLANポートなど、様々な種類を提供する製品」とされていますので、UGREENの表現通り、記事中ではこの製品を「ドッキングステーション」と呼びます。

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ここがおすすめ
・お手持ちのノートPCやミニPCがケーブル1本でデスクトップPCに!
・豊富なポート数で想定されるほとんどの周辺機器接続をカバー
・2つのモニターに高解像度出力が可能
・最大100WのUSB PD充電に対応
・アルミ合金製で質感の高い筐体
・携帯にも便利なコンパクトサイズ
ここはイマイチ
・たくさんの周辺機器を接続する場合、ケーブルの整理がちょっと大変
販売サイトはこちら
UGREEN Revodok Pro 210 10 in 1 USB Cドッキングステーション:Amazon
※読者クーポン「WINTARE05」で5%OFF、製品ページにある10%OFFクーポンと併用可(1月21日まで)

1.製品概要

スペック表

  UGREEN Revodok Pro 210
インプット USB Type-C
アウトプット HDMI(8K@30Hz)
HDMI(4K@60Hz)
USB 3.0 Type-C(5Gbps)
USB Type-C(PD100W、データ・DP非対応)
USB 3.0 Type-A(5Gbps)
USB 2.0 Type-A(480Mbps)× 2
SDカードリーダー(104Mbps)
microSDカードリーダー(104Mbps)
LAN(RJ45, 1000Mbps)
サイズ ‎114 x 44.5 x 16 mm
重量 171.6 g

コメント

PC本体とはUSB Type-Cで接続します。この際、PC側のUSB Type-Cポートの規格によってRevodok Pro 210の機能にも制約が出ますのでご注意ください。例えばHDMIですが、PC側のUSB Type-Cポートが映像出力に対応していなければRevodok Pro 210のHDMIポートも機能しませんし、PC側のUSB Type-Cポートが2.0規格の場合、Revodok Pro 210のUSBポートも5Gbpsでのデータ伝送はできません。また、PC側のUSB Type-CポートがUSB PDに対応していない場合はRevodok Pro 210のUSB Type-Cポートを介しての給電もできません。要するに、購入前にお使いのPCのUSB Type-Cポートの規格をよく確認しておかないとRevodok Pro 210を購入しても後悔することになります。

それと、「接続するケーブルの規格」にもご注意ください。特にHDMIケーブルは「自宅に転がっている、いつ買ったかよく覚えていないもの」だったりすると高解像な映像出力ができないことがあります。また、「バカにすんな!」と叱られそうですが、念のために書くと、お手持ちのモニターがFHD(1,920 × 1,080)だと4Kの映像出力はできませんw

今回のレビューではLenovo ThinkPad X13 Gen 4(Intel)を使っています。X13 Gen 4のUSB Type-CポートはThunderbolt 4規格のため、Revodok Pro 210のフル機能が使えます。

で、PC側のUSB Type-Cポートが要件を満たしている限りにおいて、Revodok Pro 210はまさに「ドッキングステーション」と呼ぶにふさわしい実力を発揮します。映像系では2画面への出力が可能で、しかも4K@60Hzと8K@30Hzの高解像度に対応します。ただし、2つのHDMIポートを同時に使用する場合は上限が4K@60Hzとなり、8K出力はできません。また、MacOSの製品と接続する場合も上限が4K@60Hzとなり、8K出力はできません。

USBポートは合計で5つ搭載しています。ただし、USB Type-Cポート1つが「PD専用」なので、データ伝送には対応していません。また、USB Type-Cポート1つとUSB Type-Aポート1つが3.0規格で、最高5Gbpsのデータ伝送が可能、残るUSB Type-Aポートは2.0規格なので高速なデータ伝送はできません。

この他、SD/microSDカードリーダーを装備し、有線LAN接続にも対応します。

2.外観

UGREEN Revodok Pro 210 10 in 1 USB Cドッキングステーション 外箱
外箱です。「いかにも事務機」という感じのシンプルなデザインですが、個人的には「こういうのでいいんだよ」と思います。

UGREEN Revodok Pro 210 10 in 1 USB Cドッキングステーション 同梱物
同梱物です。画像上が取扱説明書で、多言語で記載されているため分厚いですが、日本語の説明はごく簡単なものです。基本的に「映像出力についての説明」が記載されていました。その下にあるUser Instructionという小冊子にはFCCとかCEといった安全基準(法規制)についての説明が書かれていました。それと、右側のペーパーですが、フランス語で書かれていて「このデバイスはリサイクルできます」といった趣旨のことが書かれていました。おそらくフランス、あるいはフランス語圏の国の法規制に基づくものと思われます。

UGREEN Revodok Pro 210 10 in 1 USB Cドッキングステーション 前面
前面です(メーカーロゴのある面を「前面」としています。筐体素材はアルミ合金でエッジ部分も丸みを帯びています。以前レビューしたAUKEYのドッキングステーション(これはこれでかなり重宝していました)は角が尖っていて、テーブルやPCを傷つけたりしないか結構心配になり、実際に気を使っていましたが、Revodok Pro 210ではそのような心配はしなくて良さそうです。

UGREEN Revodok Pro 210 10 in 1 USB Cドッキングステーション 背面
背面です。ここには法規制に基づくマークが記載されているほか、各ポートの仕様説明があります。これ、結構重要でして、上でご説明した通り、Revodok Pro 210には全部で10のポートがあり、それぞれ微妙に規格が違っていますので、例えばUSB Type-Aポートのところに「480Mbps」とか「5Gbps」と書かれていたりするのはわかりやすいです。ただし、HDMIポートについては「HDMI1」が「4K@60Hz」で「HDMI2」が「8K@30Hz」なのですが、その説明が書かれていなかったので、覚えておくしかないですね…。

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UGREEN Revodok Pro 210 10 in 1 USB Cドッキングステーション 下側面
次に(ロゴのある面を前面とした際の)下側面です。こちらには左からUSB 2.0 Type-A × 2、USB 3.0 Type-A、USB 3.0 Type-C(データ伝送のみ)があります。

UGREEN Revodok Pro 210 10 in 1 USB Cドッキングステーション 上側面
上側面です。画像左からUSB Type-C(USB PDのみ)、HDMI(4K@60Hz)、HDMI(8K@30Hz)、SD/microSDカードリーダーです。

UGREEN Revodok Pro 210 10 in 1 USB Cドッキングステーション 有線LANポート
最後に左側面です。こちらには有線LANポートがあります。

UGREEN Revodok Pro 210 10 in 1 USB Cドッキングステーション
ケーブル長は「アバウト30センチ」です。後述しますが、携帯時には邪魔にならない程度の長さ、据え置きで使う場合は設置の自由度にやや制約が出そうな長さ、と言えます。

では、実際に使ってみます。ただ、ウインタブではこれまでに何度もUGREEN製品をレビューしたり、自分で購入したりしていて、「信頼できるメーカー」だと思っていますので、「このUSBポートは本当に3.0規格なのか」といった検証はしません。「8K@30Hzの映像出力」を検証できる環境もありませんし…。なので、以下はある意味「使い方の提案」という感じになります。

3.使用感

UGREEN Revodok Pro 210 10 in 1 USB Cドッキングステーション 利用シーン
最もドッキングステーションらしい使い方と言えばこれでしょう。ずいぶん散らかっていますが、この記事はRevodok Pro 210が主役なのでご容赦ください。

UGREEN Revodok Pro 210 10 in 1 USB Cドッキングステーション 利用シーン
今回試した(接続した)環境は下記のとおりです。

・Revodok Pro 210とThinkPad X13 Gen 4をUSB Type-Cで接続
・Revodock Pro 210に接続した機器
 → 27インチモニター(HDMIポートに)
 → ThinkPad X13のACアダプター(PD専用USB Type-Cポートに)
 → 有線LAN(有線LANポートに)
 → 有線キーボード(USB Tyape-Aポートに)
 → 有線マウス(USB Type-Aポートに)

「何を提案したかったのか」と言いますと、Revodok Pro 210が1つあれば、ThinkPad X13のようなノートパソコンが「USB Type-Cポート1つでデスクトップPCに早変わりする」ということです。実際、今回の設例では「バッテリー駆動していたThinkPadに周辺機器を接続済みのRevodok Pro 210を繋げば、外部モニター出力、外付けキーボード、外付けマウス、有線LAN接続、PD充電が瞬時に実現」します。さらに、画像にはありませんが、これらの機器に加え、ポータブルSSDなんかもプラスできます(実際に試しました)。

当然ですが全て正常に動作しました(画像にはないポータブルSSDも含む)。なお、モニターはリフレッシュレート165Hzに対応しますが、手持ちのHDMIケーブルの規格が低かったこともあり、144Hzとなりました(私は高リフレッシュレートで使う場合はDisplay Portを使いますが、Revodok Pro 210にはDisplay Portはありません)。

で、動作面では「正常」でしたが、画像を見ていただくとRevodok Pro 210を中心にあちこちにケーブルが伸びています。コンパクトサイズのドッキングステーションなので仕方がないことではありますが、これだとケーブルをうまくまとめるのに苦労しますね。

UGREEN Revodok Pro 210 10 in 1 USB Cドッキングステーション 利用シーン
簡単にケーブルを整理し、目立たなくしたのがこの画像です。実際「Revodok Pro 210ありき、これらの接続機器ありき」であれば、時間を掛けてもう少し目立たなくできると思います。

それともう一つ。ThinkPad X13 Gen 4は「左側面にThunderbolt 4が2つ、右側面にはUSB Type-Cポートなし」という配置です。このポート配置だと、(左側)モニター- Revodok Pro 210 – ThinkPad(右側)という置き方がベストで、モニターの左側にThinkPadを置いてしまうとそれぞれのケーブルの長さが必要となり、配線がかなり目立ってしまいます。Revodok Pro 210本体のケーブルがもう少し長ければ配置の自由度が上がると思いますが、その場合「携帯時にはケーブルが長すぎて邪魔」と感じられてしまう可能性もあり、一概に長くすればいい、というものでもないでしょう。

セルフパワーで大型のドッキングステーションの場合だと「覚悟を決めて設置する」ことになりますが、コンパクトサイズのRevodok Pro 210の場合は、ケーブルの取りまとめとか機材の配置で少し気を使うことになると思います。

なお、PD充電について、ThinkPad X13のACアダプター(65W)をX13に直挿しした際はX13側で「65Wの電源アダプター」と表示され、Revodok Pro 210を介して接続した際は「55Wの電源アダプター」と表示されました。メーカーの公称値は「最大100W(PD3.0)」ですが、実際のところ、きっちり100WでPD充電できるデバイスはほとんどないと思いますし、私の経験上で言うと、これだけの出力が出せるのであれば文句はありません。

また、ポータブルSSDをUSB 3.0 Type-Aポートに接続し、Crystal Disk Markで速度を測定してみたところ、シーケンシャルリード(最も速度が出る測定方式)で460MB/s(3.68Gbps)が出ましたので、こちらも規格上の最高速度5Gbpsには届かないものの、満足できる速度になっていると思います。

4.レビューまとめ

UGREEN Revodok Pro 210 10 in 1 USB CドッキングステーションはAmazonで販売中で、通常価格7,559円のところ、製品ページにある10%OFFクーポンとUGREENが提供してくれた読者向けクーポン「WINTARE05」を併用すれば、トータルで15%OFFの6,425円で購入ができます(1月21日まで)。

記事内で試した通り、Revodok Pro 210のおすすめの使い方は「ノートPCのUSB Type-Cポートだけでデスクトップ環境に変えられる」というものです。もちろん合計で5つ(うち1つはUSB PD専用)のUSBポートがありますので、ノートPCやミニPCのUSBポートの不足を補う、つまりUSBハブとして使うことも可能ですし、携帯にも便利なサイズ感なので、様々な使い方ができます。

この記事を公開する前にAmazonで「USB ドッキングステーション」を検索してみたのですが、非常に多くの製品がヒットしますね。Revodok Pro 210よりもさらにポート数が多いものもあれば少ないものもあり、ポート規格が高いものもあれば低いものもあり、価格も本当にピンキリです。

記事内にも書きましたが、ウインタブはUGREENというメーカーを信頼しています(だから喜んで実機レビューもさせてもらっています)し、短時間の試用ではありましたが、品質に不安はないものと評価できました。また、ポート数も「ちょうどいい、もしくは若干多すぎ」くらいに感じました。また、価格についても最安値とまでは言えないものの、信頼できるメーカーで納得できるポート規格のドッキングステーションとしては十分にお買い得だと評価します。

注意したいのは接続するノートPC(あるいはミニPC)のUSB Type-Cポートがそれなりの規格であることを要する、という点です。お手持ちのPCのType-CポートがThunderboltであれば問題ありませんし、USB 3.0規格以上でPD充電と映像出力(DP)に対応していれば大丈夫です。購入前にこの点のみご確認ください。

5.関連リンク

UGREEN Revodok Pro 210 10 in 1 USB Cドッキングステーション:Amazon
※読者クーポン「WINTARE05」で5%OFF、製品ページにある10%OFFクーポンと併用可(1月21日まで)

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