こんにちは、あおぴです。今回はUgeeの液晶タブレットのその後というか、しばらく使用して改めて気づいたところのさらっとした追記です。なお、この製品はすでに実機レビュー記事を一度書いておりますので、そちらも合わせてご覧ください。
UGEE UG – 1910B P50S - 19インチでなんと3万円台!の中華液タブ、「これで十分」と思いました(実機レビュー:あおぴ)
1.PDA工房さんでペーパーライクフィルムを頼みました!
機器を送って計測してもらい、ぴったりサイズの保護シート一枚+機器に貼って返していただくという親切仕様でした(PDA工房さんがこれまでに触っていない機種限定のサービスです)。19インチもある液タブに見事にぴったりと貼られています!アンチグレア効果もあるので強烈だった反射ともおさらばです!
肝心の書き心地は安定のペーパーライク。程よい摩擦感が心地よいです。もちろん摩擦が大きくなったぶんペン先の減りは早くなったような気がしますが・・・この機種は初期装備としてペン二本に替え芯8本があるのであまり焦る気にはなりません。
2.さて、しばらくの使用の間に気になった点について。
黒とグレーの境界がぼやける…
EIZOさんから64段階のカラーグラデーションをお借りしました。
Macbookがこっち
Ugeeがこちら
カラーモードを調整したりと色々試しましたが肉眼だとどれもグレーに見えます。それまでは特に気にせず使っていたのですが、漫画を描いている時に気がつきました。
問題のコマ
↓こちら、Macで表示させている画面を写真に撮ったもの
ミラーリングしているUgeeの画面を撮ったもの
アーーーッ!!細かいところが・・・潰れる・・・!?
目で見ていてもこのくらいの差があります。一番顕著に出た例と言ってもいいかもしれません。明度の低い絵だとコントラスト表現が弱いのか、かなりぼやけた表示になってしまいました。購入を検討される際には、固有の弱点として認識しておく必要があると思います。
元絵。KING OF PRISM -PRIDE the HEROのいとちゃん最高に可愛かったです(世界一めちゃうまで熱くてハピなるなアニメ、プリティーリズム レインボーライブをよろしくお願いします) (ウインタブ注:知らんがな…)
MAC
Ugee
やはり明度の低い色の周辺はボケます。しかしこれくらいだとあまり気になる程でもありません。グレースケールで細かい絵を書くときが一番きつい気がしますね。色ぬりの時はメインマシンの表示を適宜確認しつつが無難でしょう。
次は赤っぽい絵で比較してみたかったのでさくらちゃん描いてみました。フリル地獄もまた楽し。
MACと(机きたなっ)
Cubei7BOOKと
ちょっと赤っぽくは見えますが、これを描いている時は特に気になることもなくガリガリぬっていました。色相というよりは、やはり明度に依るところが大きいですね。黒が白ボケしてしまうのが一番のネックかな。この機種は明度の低い画像の表示は得意ではないです。
3.まとめ
とまあデメリットの話をしてしまいましたが、筆圧周りの書き心地は何も不満はないですし、この製品の場合同価格帯のライバルは板タブになりますから、やはり私はこの製品は買いだなと実感しております。ペン入れの楽さが段違いですし、大きなキャンパスにザクザク描いていく楽しさは大きな魅力です。
しかし、例えば暗めの画面かつ、書き込みが多いタイプの漫画等を描かれる方だとかなりストレスが強くなってしまうと思うので、そういった絵を描かれる方は熟考の必要性を感じました。
しかし改めて、実機を触らないでこの手の製品を買うというのは多くの人にとってかなりギャンブル的な要素が強いというのが実情なのだろうなと思います。コミケなど、メインユーザー層が集まる場所で企業スペース出したりしたらあなたも私もみんな大喜びだと思うんですが、なかなか難しいのでしょうね。
1本目からだいぶ時間の経過した記事となってしまいましたが、少しでも検討中の方にとって有意義な内容であったことを願います。
4.関連リンク
UGEE UG – 1910B P50S - 19インチでなんと3万円台!の中華液タブ、「これで十分」と思いました(実機レビュー:あおぴ)
UGEE UG – 1910B P50S Pen Digital Painting Graphic Tablet:Gearbest
コメント
下手なディスプレイより酷いですね・・・
方々のコストを削っているでしょうから、イベントで出店して体験も難しそうです。
そう考えるといかにワコムとドスパラが強みは品質のみならず宣伝力にもありますね。
PYUさん、こんにちは、コメントありがとうございます。上級者には向かないかもですね。初心者が使うには価格も安いので、依然として良さげだと思いますけど…。
私は上級者という程ではなく、むしろ初心者の側で詳しくないのに明瞭に分かる品質はまずいですよ・・・サポートや情報がそこまである訳ではありませんし。
そういう意味でむしろある程度ノウハウがあってガジェットに興味のある方向けだと思います。
うーん、前回のレビューから気にはなっていたものの、直接比較できないんでコメントを差し控えていたのですが、どうも、私がレビューさせていただいたHK1560の方が、視野角といい発色といい、液晶の質が高い気がするんですよね。こちらは、それほど気になっていないですし。ただし、ネット上の様々な報告をたどってみると、HK1560も初期ロットは液晶の品質が低く、その後品質を改善してきているようです。
なーんてことを言っても、結局は「見てどうか」ですので、このレビューのあおぴさんの画像をHK1560で表示して、デジカメで撮ってみました。
元がこのウインタブのレビューページから取得した画像なので、大元の画像よりは縮小されているであろう事を前提としてください。表示ソフトはクリスタです。あおぴさん、すみません、勝手にお借りしましたので、問題があれば取り下げます。
・マンガのコマ
https://www.dropbox.com/s/35rgvacdrjdb1zo/img_aopi_amikake.jpg?dl=0
・いとちゃん
https://www.dropbox.com/s/9sacs3bbv896wyk/img_aopi_ito.jpg?dl=0
・さくらちゃん
https://www.dropbox.com/s/dpnqm4stgjdu30y/img_aopi_sakura.jpg?dl=0
・さくらちゃん視野角(だんだん傾けていきます)
https://www.dropbox.com/s/1v3hinkbb3qjuqm/img_aopi_sakura_1.jpg?dl=0
https://www.dropbox.com/s/7vzijsbre3ug3h0/img_aopi_sakura_2.jpg?dl=0
https://www.dropbox.com/s/7wdfrqmnquuayl2/img_aopi_sakura_3.jpg?dl=0
https://www.dropbox.com/s/sb1gtkhmn964cp6/img_aopi_sakura_4.jpg?dl=0
全ての海外通販に言えることですが、このあたりの品質の不安定さは、安価な製品である以上ある程度覚悟すべきなんでしょうね。
「初心者」「上級者」という差は難しいですが、いずれにせよ、液タブはワコム製ですらソフトの相性なども含めていろいろ設定が面倒になることも多い製品ではあるので、ましてや海外通販で「買ってそのまま使う」つもりで買うのは危険かと思います。すると、一般的なディスプレイの色調調整について調べて応用するくらいの気持ちは必要でしょう。英語のフォーラムまで調べればかなり情報はあるようですけどね。
natsukiさんこんにちは。
HK1560の出力画像を見るとそこまで発色が鈍くないですね。
改善が進んでいるならばもう少し様子を見た方が無難かもしれませんね。
コメントありがとうございます。
natsukiさん、検証画像誠にありがとうございます!
うーーーーーん!?確かにおっしゃる通り、液晶品質が19インチよりもだいぶ高いように見えますね・・・!手持ちの画面よりも随分細かい部分が見えます。
私が持っているものが初期製品だった、ということもあり得ますし、結論如何とも出し難いところではありますが・・・PCとの相性もありますし。
ジャストオピニオンですが、この機種の分かれ目は、(絵の)初心者上級者、というよりはやはり、ディスクシューターBEAST (@PYU224) さんのおっしゃる通り、ガジェット周りのノウハウがあるというところが肝かな〜と思います。だって3万、それこそモニターの値段ですからね・・・機種代浮かして知識で補う気概は必要かもしれませんね。
ただ19インチは流石にでかすぎるな!というのはあるので、そういった意味でもHK1560の方が多くの人にとってギャンブル性はより低いかも。
私は本当に趣味の範囲をでないので、「大画面でかける!直接描くのらくちん!た〜のし〜!」って感じですが、ガチ勢から見たらやはり安かろうな部分はあるという結論になるかな。でも米尼とか見てるとみんながみんなこんな表示だとは思えないんですよね〜・・・今しばらくいじって調整で頑張れないかやってみようとは思います。
ペンの挙動は全くもって安定していて本当に楽しく描けるし、圧倒的に安いし、一考の価値は十分ある機種ですから。
あおぴさん、レビューお疲れ様でした。同一機種で2回めのレビューということで、悪い部分もきちんと指摘していただいたのは読者には有益だったと思います。あおぴさんとnatsukiさんがいるので、この先も頑張ってお絵描き系デバイスを調達し、レビューできれば、と思っています。