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タイプスティックス レビュー - ノートパソコンに乗せて外付けキーボードを使える、考え抜かれた構造のコンパクトなガジェット

typesticks
こんにちは、natsukiです。ノートパソコンを使っているんだけど、キーボードの打ち心地にもこだわりたいというのは、よくある悩みかと思います。このため、「ノートパソコンのキーボードの上に別のキーボードを載せて使う」という使い方をする場合があります。かくいう私も、ノートパソコンを使い込む場合は、薄型メカニカルキーボードを載せて使っています。俗に、「尊師スタイル」等とも呼ばれるようですね。このときに問題となるのが、当然のごとく、上に載せたキーボードがノートパソコンのキーボードを押して誤操作してしまうリスクです。これを防ぐための製品はいくつかあり、今回紹介する「タイプスティックス」もそのひとつです。

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この製品は、実用性もさることながら、絶妙に考え抜かれたギミックも魅力になっています。そもそも、キーボードにこだわる時点で、こういう「工夫」って大好きでしょう?

1.ノートパソコンにキーボードを重ねるための選択肢

前提として、ノートパソコンのキーボードの上に別のキーボードを重ねるには、一般的に次の選択肢があります。これを念頭に置いておくと、このタイプスティックスの優れた点と、ギミック上デメリットとなっている点も分かりやすいかと思います。

スタンドで、ノートパソコンのキーボードを「またぐ」

bridge
一番シンプルな方法です。上に載せるキーボードに、角度調整用のスタンドがある場合のみ、可能です。そのスタンドを立てて、ノートパソコンのキーボードを「またいで」置いてしまうわけです。単純にして手軽。もっとも基本的な方法です。

デメリットとしては、当然、サイズ的に「またげる」かどうかは相性次第です。また、またげたとしても、たいていはギリギリになるため、わずかなズレなどによって誤押下が発生する場合もあります。そもそも、スタンドを持たないキーボードでは使えませんし、また、スタンドを使って角度を付けることが必須になります。

キーボードカバーを使う

cover
Amazon等を見ると、画像のような板型やケース型のキーボードカバーも多数販売されています。これもシンプルな方法で、上に載せるキーボード側のスタンドの有無に左右されず、サイズさえ間違わなければ機能上のデメリットはほぼ無いといってよい、無難な選択肢です。難点は、どうしても一定の「厚さ」は出てしまうこと。キーボードを重ねて使う以上、この厚さは、使用感に直結します。それから、持ち運ぶには大きいこと。もっとも後者は、このような使い方をする時点で、ノートパソコンを基本的には据え置きで使っているでしょうから、さほどのデメリットにはならないでしょう。

2.タイプスティックスの概要

case
では、タイプスティックス本体を見ていきましょう。箱と本体です。シンプルイズベスト。なお、カラーバリエーションは「ホワイト」「ブラック」「グレー」の3色で、私が購入したのはご覧の通りの「ブラック」。なお、「グレー」は、後述のようにかの有名キーボードHHKBとのコラボ限定色で、PUFダイレクト限定販売です。

size
収納時はご覧の通り。いや、実に小さい。

open
マグネットで貼り付いているのを、このように分離します。

keyboard
この製品の白眉が、ノートパソコンのキーボードのスキマに入り込む、T字状の突起。この突起の配置は、様々なノートパソコンを実測して設計したそうで、どうしてもキーボードのキーサイズに個体差があるノートパソコンでも、ほとんどの機種に適合するように造られているそうです。

upper
支えになる面にはシリコンが貼られていて、ノートパソコン側がリフトアップヒンジで傾いても、上に載せたキーボードが滑ることがありません。

3.タイプスティックスの使用感

薄い、ただしスタンドは使用不可

thin
タイプスティックスの、使用上の最大のメリットは、これです。圧倒的な薄さ。この薄さが使用感に直結するのは、先にも触れたとおり。

一方で、上に載せるキーボードの「腹」を支える構造のため、キーボード側のスタンドは使えません。その分、元々のノートパソコンのキーボードの打ち心地のみを入れ替えたものとなるでしょう。

持ち運びに便利

非使用時は、非常にコンパクトにまとまることも、タイプスティックスのメリットです。もっとも、使い方を考えると、そんなにしょっちゅう持ち歩くことは無いかもしれませんが。というか、実用性以上に、この「展開するギミック」自体にそそられるものがありますよね。

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ノートパソコンとキーボードの横幅が合わなくても大丈夫

上に載せるキーボード側のスタンドを使って、ノートパソコンのキーボードを「またいで」設置する場合、例えば、上に載せるキーボードがテンキー付きなどのフルサイズの場合、スタンドの位置がノートパソコンの幅を越えてしまう場合があります。タイプスティックスなら、幅の違いを気にする必要はありません。

4.相性のよいキーボード ― 特に薄型メカニカルキーボードがお勧め

タイプスティックスは、どんなキーボードにも合います。例えば、かの「HHKBシリーズ」は、コラボして、PUF(HHKB製造メーカー)の直営ショップ限定色の、HHKBシリーズに合ったグレー色のタイプスティックスを販売しているくらいです。

PFUダイレクト限定販売商品 タイプスティックス/打ち箸(グレー):PUFダイレクト

low-profile
個人的には、ロープロファイル(薄型)メカニカルキーボードを推したいところ。厚みあるキーボードの打ちやすさももちろん重要ですが、パームレストを設置しづらいノートパソコンの上においては、やはり薄型の方が打ちやすさで勝ると思います。私は実際に、職場などのノートパソコン使用時にはサンワサプライ「400-SKB057BL(絶版)」からロジクール「MX Mechanical Mini」に乗り継いで(400-SKB057BLは娘が使用)ずっと使っています。この記事の画像は、サンワサプライ「400-SKB057BL」を例にして撮影してますが、その使いやすさの雰囲気は伝わるかと思います。最近は、ロープロファイルメカニカルキーボードも市民権を得てきたようで、エレコム、AJAZZ、ROYAL KLUDGE、Keychron、nuphy、Lofreeなどの名の知れた(かつこだわりの強い)メーカーからも数多く発売されています。選択肢はかなり広くあるでしょう。

サンワサプライ 薄型メカニカルキーボード「400-SKB057BL 赤軸」レビュー ― オフィスワークに適した独特なメカニカルキーボード:ウインタブ実機レビュー記事
Logicool MX MECHANICAL MINIの実機レビュー ― デスクワークの最高の相棒!待望の日本語配列ロープロファイル(薄型)メカニカルキーボード:ウインタブ実機レビュー記事

5.まとめ

temotono-otomoこの製品の開発元は「ファーイーストガジェット」というところで、ガジェット系ブログ「トバログ」とのコラボで製作された商品のようです。
ファーイーストガジェットは、このようなちょっとひねった、それでいてアナログな周辺機器ガジェットを開発しているメーカーで、私は他にもパソコンのWEBカメラでキーボードを映せるという「テモトノオトモ」という製品を使っています。使用機会は限られるながら、WEB会議などでパッと何かを見せる必要があるときに便利な、何より類似製品が全く無い唯一無二のガジェットです。

テモトノオトモ 実機レビュー - ノートパソコンのWEBカメラで手元を撮影できるアイデア商品:ウインタブ実機レビュー記事

「タイプスティックス」も、いかにもファーイーストガジェットらしい、こだわりにあふれる製品です。

価格は、ファーイーストガジェット直売サイトで、「ホワイト」と「ブラック」が2,480円の送料無料。PFUダイレクト限定販売の「グレー」は、2,480円に送料500円がかかります。この他、Amazonや楽天市場などでも販売していますが、その場合の送料の条件などについては、各サイトの詳細をご参照ください。要するに、「グレー」にこだわらない限りは、ファーイーストガジェット直売サイトで購入するのが、送料分お得です。ノートパソコンのキーボードに不満を持っている人には、是非お勧めしたいガジェットです。

6.関連リンク

タイプスティックス:ファーイーストガジェット直売サイト
タイプスティックス/打ち箸(グレー):PUFダイレクト
タイプスティックス:Amazon

執筆者:natsuki
ウインタブをきっかけに、海外通販で奇天烈なガジェットを漁ることにハマる。趣味は旅行(自然も史跡も)、アマチュアオーケストラなど。自分の知識欲も満たせるので、楽しんで記事を書いています。興味を持ったもの、面白いと思ったものを、読者の皆さんと共有できれば幸いです。
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