東プレのREALFORCEに70%サイズのニューモデル「RC1」が追加されました。素晴らしい打鍵感ながら、どうしても大きくて重いのが従来のREALFORCEですが、ずいぶんとイメージが変わってしまうニューモデルが出てきましたね。
…最初に漫才をひとつ。Copilotさんにちょっと質問してみました。
REALFORCEはメカニカルキーボードで、本日プレスリリースが出たばかりのRC1(これから紹介するモデルです)が有名なんだそうです。このような「能無しというか嘘つき」のためにPCメーカー各社はノートPCのキーボードにCopilotキーまで取り付けているんですね。素晴らしい…。
さて、本題です。最初にスペック表を見ていただきましょう。
RC1には日本語配列と英語配列、キー荷重45 gと30 gと、4つのバリエーションモデルがあります。キースイッチは当然静電容量無接点方式、そして静音タイプです。まあ、キースイッチがパンタグラフだったりしたら日本各地で暴動が起きるでしょうしねえ。
接続方式はBluetoothとUSB有線で、最大5台(Bluetooth 4台とUSB 1台)のマルチペアリングが可能です(USB有線接続を「ペアリング」とはいいませんが、この記事では便宜的にそう書いています)。Bluetooth接続に対応するのでバッテリーも内蔵しています。
あと、「APC」という機能ですが、
これです。「アクチュエーションポイントチェンジャー機能」。各キースイッチのオン位置を4段階(0.8mm/1.5mm/2.2mm/3.0mm)に調節可能で、高速なキー操作が必要なゲームプレイ時には0.8mmを、誤入力を減らし、確実な入力をしたい場合は3.0 mmを選ぶなどの使い分けができます。
そして「サイズ」です。70%タイプなので横幅は13.3インチモバイルノートと同じか少し小さいくらい、重量は0.6 kgと、一般的なモバイルキーボードよりは重いですがREALFORCEとしては史上最小·最軽量です。
キー配列です。60%サイズとかだと方向キーがFnキーと同時押しになったり最上段のFキーがない「5列」だったりしますが、70%サイズだと割と素直なキー配列になります。私が見たところ、右のShiftキーの位置(日本語配列の場合)とサイズが小さいのがちょっと気になります。
キーキャップは中央が大きくくぼんだ立体的な形状です。素材はPBT(耐久性と耐摩耗性の高い素材です)。
キー形状はステップスカルプチャーです。各キーの形が異なり、この画像のように横から見ると階段状になっていて、タイピングがしやすい形状です。
底面です。角度調整用の脚もついてますね。
東プレ REALFORCE RC1 Keyboardは10月18日(金)に発売され、Amazon、楽天、ビックカメラ、ソフマップで販売されます。メーカー発表の実売価格は35,860円です。さすがにいいお値段ですね…。
私はもう3年以上もREALFORCEを使っています。毎日使っているので、「これが普通」だと思っています。なので、毎日毎日「あー気持ちいい!」なんて思いません。
ただ、先日「946円のキーボードと330円のマウスを買ってみました。普通に使えるのか?」という記事を書きまして、このように一時的に他のキーボードを使ってみると、REALFORCEの気持ちよさは実感できます。946円のキーボードでも実用性は十分なんですけど、快適性という点では段違いですね。ただ、モバイル用に使っているThinkPadのキーボードや、ミニPCなどの実機レビュー用にしばしば使っているロジクールのMX KEYSも出来が良く、REALFORCEとは違った意味で満足しています。
RC1の3万円以上のプライスタグがすべての人にとって妥当だとは思いません。でも、毎日大量のテキスト入力をされている方であれば、REALFORCEの快適性を実感でき、結果として少しずつ投資額を回収できる(私のREALFORCEは3年以上経っても全く不具合はなく、「びくともしない」ような感じです)んじゃないかと思います。
関連リンク
REALFORCE RC1:Amazon
REALFORCE RC1:楽天
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。