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QualcommがQuickChage 4.0を発表、より高速に充電可能に。ただしGoogle的には採用してほしくない技術?(かのあゆ)

Quick Charge 4
Qualcommが高速充電技術「Qualcomm QuickChage」の最新仕様として「QuickCharge 4.0」を発表しました。最新CPU「Qualcomm SnapDragon 835」から採用される予定で、現在の同社の最新規格である「Qualcomm QuickCharge 3.0」と比較して20%高速にデバイスを充電可能で、20%ほど充電効率が向上しており、端末によって異なると思われますがわずか5分の充電で5時間程度利用できるとのこと。

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SnapDragon 835を搭載した端末が実際に市場に登場するのは来年春あたりになると思われるので、実際にユーザーがこの規格を利用できるのはそれ以降ということになりそうです。

QuickChargeには下位互換があるため、QuickCharge 4.0対応充電器やモバイルバッテリーでQuickCharge 1.0~3.0を採用した端末の充電も可能になります。これらの周辺機器の登場も少し先のことになるかと思われます。

Android 7.0の仕様書では「搭載非推奨」

QualcommのQuickChargeやMediaTekのPumpExpressなど、CPUメーカーが独自に策定している急速充電技術はいくつか存在していますが、1年前にNexus 5x/Nexus 6pが販売された際にGoogleの開発者の方が「メーカー独自の急速充電技術を採用したUSB-Cポートは規格外の仕様なのでこれらをサポートした周辺機器の利用はお勧めしない」という意図の発言をしており、実際に発売したNexus 5x/6pではCPU的にはサポートされているQuickChargeをサポートしていなかったほか、今年発売されたNexusシリーズの実質的な後継機であるPixel/Pixel XLに関してもUSB-Cの規格として正式にサポートされているUSB Power Delivery(USB PD)を採用しており、QualcommのQuickCharge 3.0は採用しませんでした。

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さらにGoogleは現在のAndroid 7.0のOEMメーカー向けの仕様書で特にQualcommやMediaTekなどのメーカー名や規格名は明示していないものの、「USB PD以外の高速充電規格を採用するのは”強く非推奨”」と記載しており、Android OSの開発元であるGoogleとしてはこれらの独自規格は極力排除したい流れなのは事実なようです。

仕様が乱立するのは困る

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現在個人的に利用しているメインスマートフォンがQuickCharge 3.0対応端末で、この機種の充電は対応モバイルバッテリー・充電器と組み合わせることで確かに高速に充電が完了するため、これらの技術を採用するのはありがたいことですし、今回発表されたQuickCharge 4.0に関しても現行のQuickCharge 3.0よりさらに高速化しているということで登場が楽しみではあるのですが、規格が乱立しすぎて対応モバイルバッテリーや充電器を選ぶのも大変だったりするため、個人的には規格はUSB PDに統一してくれたほうがありがたいというのが正直な感想です。

ただ市場に出回っているスマートフォンの多くがQualcomm製のCPUを採用しており、それらのほとんどがQuickChage 2.0~3.0に対応していることを考えると、GoogleのOEM向け仕様書に”強く非推奨”とされたことで今後変わる可能性もあるものの、QuickChargeを採用する機種は今後も増えていくのではないかと思われます。

関連リンク

Qualcomm社による公式プレスリリース
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