Mobvoi Earbuds ANC(TicPods ANC)の実機レビュー - 1万円以内で買える左右独立型イヤホン。インイヤー型ながらANC搭載、音質も良くて使いやすい

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こんにちは、ゆないとです。ゆないとの新年1つ目の記事は、左右独立型イヤホンのレビューです。昨年あるTwitterキャンペーンにて「TicPods ANC(/Mobvoi Earbuds ANC)」を頂きました。USBフラッシュメモリなどで有名な”Transcend”と、2層のディスプレイを搭載するという面白い仕組みのWearOSウォッチ「TicWatch Pro」などでお馴染みの”Mobvoi”とのコラボキャンペーン「#持ち歩きたいWガジェットキャンペーン」が実施されており、TicPods ANCかTranscend JetFlash910のどちらかが当たるというものです。
※正確には、Mobvoiの日本正規代理店であるRecord株式会社とトランセンドジャパン株式会社の共同によるTwitterキャンペーンです。

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JetFlash 910は持ち運べるSSDと言われるくらい高速な伝送速度が魅力の製品です。こいちらも良いなと思いましたが、私の本命はTicPods ANCでした。見事に欲しいなと感じたものがあたった感じですね。そのまままプライベートで使って終わりでも良いかなと感じたのですが、価格と音質、形状が魅力と感じましたし、せっかくなのでレビューをお届けします。

念の為、お断りしておきます。キャンペーンでは”TicPods ANC”という表記になっていたのですが、頂いたのは「Mobvoi Earbuds ANC」となっていました。公式サイトを見てみると”TicPods ANC”のみが表示されていて、Mobvoi Earbuds ANCの表示はありませんが、日本のAmazonを見てみるとTicPods ANCは見つかりません。おそらくですが、日本での販売名称はMobvoi Earbuds ANCでやっているようです。スペックを見比べてみても同じようなので、「同じもの」と考えて使用しています。

1. スペック

  Mobvoi Earbuds ANC
ドライバー Φ13mm 高靭性振動ダイヤフラム
感度 100dB±2dB
インピーダンス 32Ω
Bluetoothバージョン Bluetooth 5.0
コーデック SBC/AAC
モード Quietモード(ANC ON)、Sound-Passthroughモード(外音取り込み)、ANC-Offモード
入出力 USB Type-C ×1
防水性能 IPX5
使用可能時間 音楽:約4.5時間(ANC ON)、約5時間(ANC OFF)
通話:約4.5時間(ANC ON)、約5時間(ANC OFF)
最大:約21時間(ケースによる充電含む)

待機(ANC-ON):約7時間

バッテリー容量 ケース:400mAh、充電時間 約1.5時間
イヤホン:充電時間 約1.2時間
サイズ ケース:26.1×60×62.2mm
イヤホン:19.6×24.6×43.1mm
重量 ケース:42g
イヤホン:5g(片側)

Bluetoothバージョンは5.0で、SoCは不明ですがQualcomm社のSoCと同様に左右それぞれとペアリングをする形式になっているため、通信の安定性に期待ができます。また、接続時に「よりバッテリーが多い方」をメインとしてペアリングしてくれるため、バッテリー保ちにも役立ちます。コーデックはSBCとAACです。

搭載されているモードは3種類で、ANC(アクティブノイズキャンセリング)がONの状態である”Quietモード”と外音取り込みが可能な”Sound-Passthroughモード”、ANCがOFFの状態である”ANC-Offモード”をそれぞれ切り替えが可能です。イヤホンにはタッチセンサーが搭載されており、外側の決められた部分をタッチすることでモードの切り替えなどが可能です。もちろん、ダブルタップや長押しそれぞれにも操作が割り当てられています。なお、専用アプリの用意は無いため、操作をカスタマイズすることはできず、ある程度自分で操作を憶える必要があります。

入出力は、ケースに充電用のType-Cポートが1つあります。最近発売される左右独立型イヤホンで採用が増えてきたワイヤレス充電については、この製品では採用されていません。IPX5の防水性能があるため、雨や汗にも強いです。

使用時間はケース分含めて最大21時間、イヤホン単体ではANC有効時に約4.5時間と十分な時間使うことができます。実際には連続で最大時間まで使うことは少ないと思うのですが、毎日使ったとしても数日に1回の充電で済みそうですね。また、ANCを有効にした状態で待機状態のまま(つまり、音楽などを流さない)使うと約7時間なので、静寂の中作業をしたいという場合にも長い時間活用できます。

ケースは約1.5時間、イヤホンは約1.2時間でフル充電となります。短時間の充電でもそれなりの長さの使用時間を確保できると思います。しかしながら、15分で数時間分のチャージをするというような急速充電については言及されていませんでしたので、さっと充電するというよりは、しっかりフルチャージとなるまで充電するほうが後で困らず済みそうです。

ケースは42g、イヤホンは片側で5gと軽量です。左右独立型イヤホン自体、軽量なものがほとんどですので、サイズや重量などはあまり気にしなくても大丈夫でしょう。それよりも大切な要素は形状とフィット感ですね。もちろん重すぎると外れやすくなる可能性もありますが、そういったものはウイングチップなどを併用するタイプが多いので、やはり形状とフィット感が重要だと感じています。この製品は、普通のインイヤータイプのイヤホンのケーブルが省略された形状、AppleのAirPodsやHuaweiのFreeBudsのような形状なので、ほとんどの人にとって装着しやすくフィットしやすいと思います。

2. 外観

外箱
箱です。TicPods ANCではなく”Mobvoi Earbuds ANC”と表記されています。

付属品
付属品です。ガイド類とステッカー、別サイズのイヤーチップ、充電用ケーブルが同梱されています。初めに装着されていたイヤーチップのサイズは”M”で、真ん中のサイズです。

充電ケース
ケースです。やや光沢感のある白色のケースです。ただし光沢感があると言っても映り込みが少ないくらいの程度です。指紋も目立たずきれいな見た目を維持してくれます。”Mobvoi”と印字されています。蓋は爪を引っ掛けやすいように少し窪んでいます。

ケース背面
ケース背面は特に何も無く、ケース蓋のヒンジがあります。

底面
ケース底面側です。USB Type-Cポートがあり、その隣にLEDインジケータがあります。底面は曲面のため安定して自立させることが難しいですが、一応USB Type-Cポートあたりがフラットになっているようで立たせることはできます。しかしまあ、少しの振動で倒れてしまうので常用は厳しいです。

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ケース展開
ケースを開きました。ケース裏側には各種表記があります。取り出すのに困らない程度ですが、イヤホンは筐体のほとんどが中に埋まっています。ケース内部の底には充電用端子がありますが、磁力があるのでしっかりと収納ができます。”上手に接触できずに充電ができなかった”ということは起きにくい仕組みになっています。また、蓋の開閉はスムーズで開けやすいのですが、蓋を開けたまま置きたい時でも勝手に閉じてしまうくらいには柔らかいです。個人的にはケース形状によっては蓋を開けたまま、蓋をスタンドにして置いておきたいという気持ちがあるのですが、もし同じ考えの人がいるのであれば、この点は残念に感じるかもしれません。

イヤホン
イヤホンです。この製品はインイヤー型のイヤホンですが、シリコン製のイヤーチップを付けて遮音性を高めることもできますし、チップを外して通常のインイヤー型としても使うこともできます。右側がチップを外した状態で左側がチップを付けた状態です。イヤーチップはやや短めの先端形状です。

インイヤー型
イヤホン自体はインイヤー型ですが、耳にフィットしやすい形状になっています。ノズル形状は、人の耳の入口形状に近いと言われている楕円形で、やや飛び出ているため耳あたりは標準的なインイヤーよりも良いと思います。耳垢が入らないようフィルターが付いています。また、ANCに対応しているため内側にはマイク穴が設けられています。

イヤホンとタッチセンサー
こちらは装着したときに外に見える部分。形状としてはAppleのAirPodsやHuawei FreeBuds 3のように耳から飛び出ます。こういった形状のほうがアンテナを外に出すことができるので、接続の安定性は高くなるので良いですね。こちらにもマイク穴が付いています。内にも外にも設けられているためフィードフォワード方式とフィードバック方式の両方のANCかもしれませんね。赤丸で囲った部分にはタッチセンサーが搭載されています。少し窪んでいるので触れたときにわかりやすいです。

充電端子
先端には充電端子があり、この部分にも通話用と思われるマイクが搭載されています。

3. 使用感

※今回のレビューでは、Galaxy Z Fold 2にペアリングして使用しています。コーデックは”AAC”で接続されました。

音質

音質はとても良いです。癖がなくスッキリでリスニングに向いたサウンドをしています。音はこもることがなくクリアで音の分離感が心地良いですね。横に広がるようなサウンドステージ(位置感)なので、楽器などの聴き分けが楽しいです。そうは言ってもフォーカスはボーカルに合わさっていると感じます。もちろん音源にもよるのですが、ボーカルが芯にあり、支えるようにメロディがあるといった傾向の音源はそのとおりに表現ができると思うので、特に相性が良いかもしれません。

全体的な傾向としてはクール、寒色系のサウンドです。音が優しくジワッと広がる温かみのあるサウンドというよりも、音がスパッとスピーディに耳へ届くというイメージが近いように感じます。ハイハットやドラムなどの響きがとても良いです。クラシックやジャズのような空気感も感じたくなる楽曲よりもポップスやEDMなノリの良い楽曲との相性が良さそうです。もちろん、前述の通りボーカルにフォーカスがあると感じますので女性ボーカルの伸びやかな歌声を楽しむバラード系も良いと思います。

ANC有効時でも不自然な圧迫感がなく聴き疲れなく楽しめるのも気に入っているポイントです。

ただし、分離感が良いことと、イヤーチップがあるとは言えインイヤー型ということで開放感のあるサウンドということ、これらが影響しているのか、まとまりのあるサウンドステージとは言い難いので、ライブ音源などとの相性は微妙です。ライブ会場のようなエフェクトが掛かった楽曲という聴き心地ですね。

唯一の不満は低音域の音圧が強めということです。おそらく大抵の人には苦ではない、むしろこのくらいあったほうが楽しくリスニングできると感じるレベルだと思うのですが、私はとにかく低音域の音圧というか張りが苦手ですぐに聴き疲れてしまいます。

低音域の質としてはボワつくことなく、メリハリのある低音が楽しめると思います。低音好きには十分に楽しめるクオリティです。しかし低音が苦手な人にとっては音圧は強めです。ただし、イコライザーでどうにかなるレベルではあります。以降は個人的な気持ちですが、いくつかのイヤホンをとっかえひっかえしている自分にはイコライザーを使用するという選択肢はなく、そのままで理想の音質であることが重要です。そういう自分には音圧は強めですね。

音質について総括しますが、個人的には想像以上の音質で、こもったり中心にまとまったような聴き心地のサウンドが苦手なので、低音域の音圧以外はとても好みのサウンドです。分離感であったり、横に広がるようなサウンドステージ(位置感)というのは、いくつもある左右独立型イヤホンの中でも特徴的だと思います。このイヤホンで聴くRAISE A SUILEN楽曲はとても気持ち良いです。

遮音性(装着感/ANC/外音取り込み機能)

申し訳ございません。遮音性については参考にならないかもしれません。イヤーチップが特殊な形状のためかS/M/Lのどれもフィットせず、遮音性は標準的なインイヤーよりもやや高いかなと言う程度で、暖房の風の音やキーボードの打鍵音など普通に聞こえてしまいます。楽曲を再生すれば音量次第で暖房の風の音は聞こえなくなりますが、キーボードの打鍵音や机上に物を置く音などは聞こえます。

しかし、当然ですがANCをOFFにするとより外部の音が聞こえます。最大で35dBのノイズ低減と謳っていることもあり、リスニングを妨げるような邪魔な音は下げてくれる、という効果は実感できます。イヤホンの形状もあるので、それを考えると十分なANCの効果があるとは思います。外音取り込み機能は、自然な聞き心地で違和感なく使えます。

スマホとの接続・安定さ

ペアリング一覧
製品ページには、左右それぞれがスマホと通信を行う方式とありましたが、実際ペアリング画面を見てみると1つしか接続されていません。表示上はこのようになっていますが、実際の通信ではそれぞれがスマホと通信をしているのかもしれません。ただし、それぞれが通信しているかどうかは実感できず不明なままです。また、片側だけ取り出して使うことも可能です。通話やビデオ会議などでも役に立ちます。

接続は途切れにくく、住宅街の中で散歩していても途切れることはありません。自宅やスポーツなど外で使用しても快適に使えると感じています。このご時世なので駅での使用はできていないことご了承くださいませ。

通話

通話はクリアとは言い難いですが、プツプツ途切れたり変に音がこもったり小さすぎたりということはありません。問題なく使用できるクオリティだと思います。

タッチ操作

タッチ操作
タッチ操作の反応も良いです。触れてしまって勝手に反応することもなく、タッチしても反応しづらいということもなく、操作したい通りに反応してくれると思います。また、どのタッチ操作も1回のタップで反応する仕組みではなく、最低でもダブルタップからなので、誤操作はありません。あるとすればケースから取り出して装着する際に長押ししてしまい、モードが変わってしまう、くらいでしょうか。そのため、タップで困ることは無いと思います。

4. まとめ

”Mobvoi Earbuds ANC”はAmazonにて税込9,699円で販売中です。インイヤー型イヤホンですが、付属している専用のイヤーチップを使うことでやや遮音性を上げることもできますし、外して標準的なインイヤー型として使用することもできます。さらにANCも利用ができ、ある程度の音は抑制してくれるためリスニングに向いた製品だと思います。左右独立型イヤホンがほしいけど、どれにしたら良いかわからないという人には、是非選択をしてほしいイヤホンです。不自然なエフェクトが掛かったような音ではなく自然な音なので、ボワつくことが苦手な方にも向いています。通話のクオリティも問題なくビデオ通話などにも使いやすいと思います。

幸運にもTwitterキャンペーンで頂いた製品ですが、想像以上に良いイヤホンだったのでレビューしてみました。参考になれば嬉しく思います。

5. 関連リンク

TicPods ANC:メーカーサイト
Mobvoi Earbuds ANC:Amazon
1月8日11:30現在、タイムセールで安くなっています!

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