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Logicool MX MASTER 3Sの実機レビュー - ハイエンドなオフィスワーク/クリエイター向けマウスが、さらに高機能にバージョンアップ

MX MASTER 3S
こんにちは、natsukiです。先日のLogicool MX MECHANICAL MINIの実機レビューに引き続き、ハイエンドなオフィスワーク/クリエイター向け周辺機器LogicoolのMasterシリーズより、「MX MASTER 3S」マウスのレビューをお届けします。薄型メカニカルという革新的な構成の「MX MECHANICAL」キーボードに対し、こちらの「MX MASTER 3S」は、MX MASTERシリーズの伝統を受け継ぎつつ、正統進化した製品となっています。とはいえ、MX MASTERシリーズ自体が、高速スクロール機能やサイドのサムホイールなど、独自の機能を多く備えた個性的な製品でもあります。マウスの最高峰に君臨し続けながら、個性も主張し、さらに着実に進化も続ける、最新の「MX MASTER 3S」をじっくりレビューしていきます。

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おすすめポイント
・精確でガラス面も可能なポインタ精度
・高速スクロールが可能なMagSpeed Smartshiftホイール
・表計算ソフトや画像編集などに便利なサムホイール
・静音なスイッチ
・手にフィットする形状
・3台マルチペアリング
・高機能な専用ソフトウェア
注意点
・サイズは大きめ
販売サイト
MX MASTER 3S:ロジクール公式サイト
ロジクール MX MASTER 3S:Amazon
ロジクール MX MASTER 3S:楽天

1.製品概要

スペック

基本スペックは、以下の通りです。

スイッチ:静音
ホイール:MagSpeed Smartshift
サムホイール:あり
センサー感度:最大8,000DPI
接続:Logi Bolt / Bluetooth (最大3台マルチペアリング)
カラーバリエーション:グラファイト / ペールグレー
充電ポート:USB Type-C

製品特性

まず、Logicoolのハイエンドマウス「MX MASTER」シリーズは、手にフィットする形状やガラス面ですら十分に反応してくれるセンサーなど、純粋な品質の高さはもちろんのこと、他社とは一線を画する独特の個性を備えており、この「MX MASTER 3S」も、しっかりその伝統を引き継いでいます。

造形の面で特徴的なのがサイドにある「サムホイール」。「横スクロール」が可能で、表計算ソフトや画像編集などで威力を発揮します。それから、中央の通常のホイールは、摩擦を無くした高速回転に切り替えることが出来、高速な縦スクロールが可能です。専用アプリケーションソフトの機能も充実で、複数のパソコンをマウスカーソルが行き来できる「Logi Flow」はLogicoolならではです。

これらに加え、「MX MASTER 3S」がさらに進歩したのは、3点あります。まず、クリックスイッチが静音になったこと。この変化は、使用感の上で大きいですね。また、センサー感度は、従来の最大4,000DPIから8,000DPIに倍増しました。さらに、接続形式が「Logi Bolt」形式となりました。従来の「Unifying」形式より、セキュリティ面を改善して、一部のセキュリティ環境で利用できない場合があったのを改善したとのことです。ただしこのため、「Unifying」形式との互換性が無くなっているので、1台のUSBレシーバーで「Logi Bolt」形式の機器と「Unifying」形式の機器に同時接続することはできません。その場合、別々のレシーバーを使うか、Bluetooth接続を利用しましょう。

2.筐体

実際の製品を見ていきます。
box
まずは箱。特に何かということはありません。

bundled items
同梱品一覧です。紙類が多いですが、補償関係やバッテリー廃棄方法などでマニュアルはありません。ただし、後述の専用アプリ「LOGI OPTIONS+」が、初回接続時にチュートリアルが表示されるなど、親切なユーザーインターフェースになっているので、そちらを見れば実用上の問題はないでしょう。

mouse
本体です。カラーバリエーションは、ダークな「グラファイト」と明るい「ペールグレー」があり、今回レビューするのは「グラファイト」です。外観については、前世代機「MX MASTER 3」と基本的に変わりません。MX MASTERシリーズ伝統の、手にフィット感のあるエルゴノミクス形状になっています。ぐるっと見てみましょう。

front
right
back
left
やはり、サムホイールの存在が目を引きますね。サムホイール下には、「進む」「戻る」ボタン(機能変更可能)があり、このボタンは以前の機種ではサムホイールの横にあって、デザイン的にはカッコいいながらやや押しにくかったんですが、前世代機「MX MASTER 3」からは、このような無難な位置に落ち着いています。また、親指の「袖」の部分にもボタンを備えます。親指があたりやすい位置にありますが、かなりしっかり押さないと反応しないので、誤押下することは無いでしょう。

bottom_2
裏面です。接続形式「Logi Bolt」と「Bluetooth」の切り替え、それと接続デバイスの切り替えボタンがあります。前方には、充電用のUSB Type-Cポートがあります。あくまで充電用で有線接続には対応しません。

receiver
「Logi Bolt」形式USBレシーバーです。ご覧の小サイズ。ところで、「Logi Bolt」形式は、同形式の製品であればひとつのレシーバーで最大6台の製品に接続可能なため、このレシーバーは余る可能性があり、そのため、マウス本体に収納スペースが無いのは惜しいところです。この特性は前世代の「Unifying」形式も同様なんですが、不思議なことにMX MASTERシリーズは頑なにレシーバー収納スペースを作らないんですよね。何かあるのかな? ということで、なくさないように。

weight
重量は約140g。マウスとしては重量級ですが、フィット感の高さからか、実際に使っていて重く感じることはほぼありませんでした。

3.使用感

接続

接続は、USBレシーバーを挿すか、普通にBluetooth接続するだけなので、非常に簡単。もちろん安定性も、使用していて問題を感じることはまったくありませんでした。

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グリップ感

size
サイズ感は、このくらい。かなり大ぶりなマウスではあります。素材は、ボタン部分はマットなサラサラした触感のプラスチック、全体の握りの部分はしっとりとしたおそらくシリコン素材で、指紋も付きません。

grip
「そで」部分に親指がフィットする、心地よいグリップ感はさすが。親指が乗ることで緻密な操作も非常に快適です。ただし大ぶりなため、基本的に「かぶせ持ち」する形状です。手が小さめの人は、店頭で握り心地を確認した方が良いかも知れません。

その他使用感

高速縦スクロール、サムホイールの使い心地、センサー感度、静音のクリック音は、動画でご覧ください。

中央のホイールは「MagSpeed Smartshift」となっていて、普通に使っている分にはほどよい抵抗がありますが、勢いを付けて回すと抵抗がなくなるという独特の使い心地です。もちろん、縦方向の高速スクロールは、非常に有用です。この「回す勢いで抵抗が変わる」というのは、Logicoolのみの技術です。なお、中央のボタンによる切り替えで、勢いを付けなくても常にホイールの抵抗をなくすこともできます。

サイドのサムホイールは、やはり便利。同様の機能を、通常のホイールが左右に傾くことで行えるマウスもありますが、ホイールの方がより精確な操作が可能です。センサー感度は、MAXの8,000DPIまで使うかはさておき、グリップ感が良く、マウスそのものの精密な操作がしやすいので、他のマウスよりもセンサー感度を高めにして、少ない動きで操作するというのは十分にアリです。静音スイッチは、さすがの静かさ。それでいてしっかりクリック感があります。ここは、特に歓迎する人も多いのではないでしょうか。

4.専用アプリ「LOGI OPTIONS+」

LOGI OPTIONS+」は、各種設定を行うソフトです。ロジクール製品のマウスとキーボードの多くを、このソフトで設定を行うことができます。

LOGI OPTIONS+:メーカーサイト

なお、「Logicool Options」の後継ソフトであり、従来のロジクール製品で「Logicool Options」で設定を行うものは、基本的に「LOGI OPTIONS+」に置き換えが進むようです。

option plus
基本画面はこちら。接続機器が表示されます。この画面では、Masterシリーズのキーボード「MX MECHANICAL MINI」にも接続しています。電池残量や接続形式が確認できます。「デバイスの追加」からは、ひとつの「Logi Bolt」USBレシーバーに、複数の対応機器をペアリングすることが可能です。

button
ボタンの割り当てです。ご覧のように、ジェスチャーすら可能など、割り当てはかなり柔軟です。ソフトによって割り当てを切り替えることもできます。なお、DPI切り替え機能を割り当てた場合は、2種類の切り替えとなります。

wheel
ホイールやポインタの感度設定です。

switch
複数機器に接続する、Easy-Switchの確認です。現在ペアリングされている機器や、接続形式が表示されます。

flow
複数のパソコンを、シームレスに作業することができる「Logi Flow」の設定です。ペアリングしているパソコンどうしで、コピーペーストでデータをやりとりしたり、画面の端からマウスカーソルを行き来させたりといったことが可能です。また、「Logicool MX MECHANICAL MINI」などの対応キーボードであれば、マウスカーソルに追随して、キーボ-ドも入力対象のパソコンを自動で切り替えます。なお、この「Logi Flow」機能も「LOGI OPTIONS+」に統合されています。

setting
その他の設定です。左右ボタンのスワップ(入れ替え)、設定のバックアップ(ロジクールのアカウントが必要)、リセット、ペアリング解除、といったことができます。

5.価格など

価格は、次のようになっています。
ロジクール直販サイト:
・MX MASTER 3S:13,464円
 ※7月14日まで有効の10%OFFクーポン「2022NEWMX」を使用した価格
Amazon:
・ロジクール MX MASTER3s アドバンスド ワイヤレス マウス 静音:13,600円
 ※ポイント1%つき
楽天
・ロジクール MX MASTER 3S:14,960円
 ※楽天会員ランクに応じたポイントつき

もちろん安価な製品ではありませんが、基本的に従来のMX MASTERシリーズの価格を引き継いだものです。この価格分の価値が十分以上にあるというのは、ことMX MASTERシリーズにおいては言うまでもないでしょう。信頼の使い心地は継承し、かつ、機能面でも進歩を見せてくれている、その上ソフト面も充実と、まさにハイエンドと呼ぶにふさわしい製品です。方向性としては、実用性を徹底追求している製品なのに、造形や機能にしっかりと独特な個性があって、それが持つ喜びまで満たしてくれる。私は堅実な製品から強烈なイロモノまで相当な数のマウスを持っていますが、実際にレビューして、あらためて「王者」の「王者」たるゆえんを実感しました。それはもう、これを買っておけば間違いないですよ。

さらにこのところ、Logicoolは、キーボードでも「Logicool MX KEYS MINI」「Logicool MX MECHANICAL」といった、オフィスワーク/クリエイター向けハイエンドキーボードを積極的にリリースしています。両者とも接続は「Logi Bolt」形式なため、ひとつのレシーバーを共有することが可能です。もちろん、複数パソコンをまたぐ「Logi Flow」にも対応。これらのキーボードと合わせれば、より理想的な作業環境を築くことができるでしょう。

6.関連リンク

MX MASTER 3S:ロジクール公式サイト
ロジクール MX MASTER 3S:Amazon
ロジクール MX MASTER 3S:楽天

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