こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。小型タブレットの泣き所はいくつかありますが、中でも「充電しながらUSB接続の周辺機器が使えない」というのはかなり大きな悩みですよね。で、先日「電机本舗」さんから「充電しながらUSB機器が使えるハブを作ったんですけど、レビューしてくれません?」というご連絡をいただきました。
本当にそれが実現可能なら、小型タブレットユーザーには素晴らしい製品、ということになります。さっそく製品を送っていただきました。
1.製品概要および同梱物
製品と同梱物です。ハブ本体のほか、USB(オス)-microUSB(メス)の変換プラグ、それと1枚もののマニュアルが入っていました。全体的にシンプルですが、価格を考慮すればかなり親切な感じですね。
見た感じ、普通の4ポートUSBハブです。フルサイズのUSB 2.0ポートが4つあります。
しかし、もうひとつmicroUSB 2.0ポートがついています。このポートから給電することになります。
この製品にはセレクタースイッチがあります。通常は1もしくは2の位置で充電しつつハブとして使える(1か2のいずれかは製品によって異なるとのこと)ようになっており、3の位置だと充電は出来ず、ハブとしてのみ使えるようになっています。ちなみに説明書によれば、Windowsタブレットの場合、多くは2の位置、それ以外のOTG機器だと1の位置になるようです。
タブレットやPCとの接続はmicroUSBポートですが、付属のアダプターでフルサイズUSBポートにも接続可能です。
2.接続してみた
せっかくなので、結構激しく周辺機器を接続してみました。試してみた実機は「Teclast X89 Kindow」の「Teclast X98 Pro」の中国タブコンビです。
上の画像では、HWMT1に、「USBキーボード、USBメモリースティック、無線マウスのUSBドングル、有線LAN」の4つを接続し、充電用にモバイルバッテリーを接続しています。これは厳しい条件でしょ?
3.充電能力は?
この製品の充電能力は決して高くはなく、500mAです。これだと急速充電とかは無理ですし、充電専用として使う場合でも充電時間は長くなります。上のハブとして使うケースではないのですが、私がTeclast X89 Kindowを寝る前(午前2時)にバッテリー残量22%の状態でスリープ状態にし、朝(午前7時半)に起きてバッテリー残量を確認したら96%でした。
また、ハブとして利用しながらの充電ですが、Teclast X98 Pro(バッテリーが非常に弱く、3時間くらいしかもたない)でこの記事を書きながらバッテリーの消費状況を確認してみました。
19:55 バッテリー残量73%、ディスプレイ輝度25%
↓
テキスト入力作業
↓
20:20 バッテリー残量60%
うーん、やっぱり減っちゃいますね。ただ、Teclast X98 Proという製品は非常にバッテリーの持ちが悪いので、これでも結構改善しているほうです。また、今回はUSBポートを全部使っていますから、バッテリーの消費は非常に激しくなると思われるので、それを考慮すれば改善効果はそれなりに高いと思います。
次にモバイルバッテリーではなく、家庭用の電源につないでみました。またUSB機器の接続も減らし、有線LANとキーボードだけにしてみました。
20:55 バッテリー残量36%、ディスプレイ輝度25%
↓
テキスト入力作業
↓
21:15 バッテリー残量30%
やはり家庭用の電源のほうが全然安定しますね。このレベルならはっきりと効果を実感できます。あと、今回は中国タブを使っているので仕方ないのですが、有線LANを使わなければ充電性能はもっと上がると思われます。
4.その他
この製品、残念ながらあらゆるWindowsタブレットに対応する、というところまでは言えないようです。実際、今回のテストではTeclast X89 Kindowのほうは充電のみ、ハブのみでは快適に稼働しましたが、「充電しながらハブとして使う」というのがうまくいってません。電机本舗さんでは今後も動作確認作業を進めていくということですし、ウインタブでもその作業に協力したいと思い、かわいそうなライター「かのあゆさん」にもレビューをお願いする予定です。
また、この製品を購入すると「窓タブブースター Vol.1 Premium」というソフトウェアが無償でついてきます。
・内蔵ストレージのバックアップ
・ストレージクリーナー
・Windows 10 レスキューキット
の3つの機能がある、ということなのですが、このソフトウェアもタブレットユーザーには非常にありがたいものと思われますので、別途紹介記事を書きたいと思います。
5.価格と発売時期
「ハイブリッドワークス HWMT1」は8月中旬(この記事を書いているのは8月14日ですが、おそらく8月15日とか16日くらいに)よりAmazonで販売が開始されます。価格は定価2,980円のところ、8月末まではなんと「発売記念キャンペーンで880円!」いやこれ意味わかんないでしょ?充電可能なハブだけじゃなく、ユーティリティソフトまでついて880円っすよ!すべてのタブレットで動作確認できてないとはいえ、880円なら単なるハブとしても安いし、ユーティリティソフトも使えるし、ということで、文句は出ないような気がします。
この製品、上に書いた「おまけのユーティリティソフトウェア」の紹介もしたいし、手持ちのタブレットでもう少し動作検証もしたいので、後日もう一回記事を書きます。
6.関連リンク
ハイブリットワークス 製品ページ:電机本舗 公式サイト
窓タブブースターVol1「Windows10レスキューキット for タブレット」:電机本舗 公式サイト
4ポートハブ HWMT1【窓タブ支援ソフト付き】
コメント
普通の OTG Hubだけど、880円は激安ですね。発売されたら即買いすると思います。
2,980円だと微妙ですが(笑
先日の Anniversary Updateが、Media Creation Toolを使っても空き容量 10GBを要求するので、16GBや、32GB DualBoot系のタブレットではどうやっても空き容量が確保できず、そのうえ数時間掛かるのでバッテリー駆動もしたくないということで、OTG Hubが必須でした。
MediaCreationToolでISOファイルをダウンロード
MicroSDにISOファイルを書き込む
ISOファイルをマウント
setup.exeを実行
バックアップ先にMicroSDを指定
Cドライブの空きは5GBぐらい
これで行けませんか?
これならUSB端子が空くので充電しながらアップグレード出来ますよ
MicroSDの書き込み速度のせいでかなり時間が掛かるのでそのつもりで
トシさん、こんにちは、コメントありがとうございます。相変わらずスゲー!
助言ありがとうございます。
私の当コメントは、充電対応OTG Hub持ってると便利だよ的なものなので、SDカードを使う方法も認識しています。
(遅いのと、なにより Bootableにできないので、SDカードをこういう用途に使うのは抵抗がありますが)
さておき、さっそくモノが届きました。
既に持っている上海問屋の OTG Hub
https://www.donya.jp/item/27158.html
と比べると微妙に給電能力が低い気がしますが、気がする程度で十分使えます。
USBポートが片側に集中しているので、幅広の機器が挿し難いのが難点かな
こっちはバックの片隅に入れといていざというときに出先で使おうと思います 🙂
Astarさん、こんにちは、コメントありがとうございます。多分Astarさんのほうが私より詳しいと思いますけど、給電能力はそんなに高くなく、適応機でもバッテリーは少しづつ減っていきますよ。まあ、釈迦に説法か…
電机本舗さん・・・相変わらず凄いですね。
自分はSSDの管理のソフトウェア(プチフリバスターDuoDrive)を愛用させてもらっています。
このハブですが8/15に発売されました。
即購入です。火曜日に来ます。880円はマジでした・・・・
880円であればソフトウェアだけで十分お買い得です。
本山 葵さん、こんにちは、コメントありがとうございます。釈迦に説法ですけど、給電能力はそれほどでもないですよ。しかしこの価格は意味分かんないレベルですよね。
いつも楽しく読ませていただいています。
当方、ASUSのVivotab Note 8を使用しておりまして、いくつか試したものの、なかなか「給電しながら使用できるハブ」に出会えないでおります。
ウインタブさんもViotab Note 8をお持ちだったと思いますが、こいつはどうでしょうか?
可能だったら、もう即買いなんですが。
natsukiさん、こんにちは、コメントありがとうございます。すみません、Vivotabは諸事情により文鎮化し、試せません…。
あらま、もはや貴重なデジタイザ付き8インチタブが…
まあ、うちでもVivotabは、真っ先にWindows10やAnniversary Updateつっこんだりと実験機的な扱いなのですが。デジタイザがついているだけに、そういう定めになりますね。
それで、タケルさんもおっしゃってますがこの手の器機は相性や手順がまちまちで、自分のに合ったものに出会うまでが大変ですよね。
たかだかスマホからデザリングするためのUSB接続コードでも、5本目にしてようやく「当たり」を引きました(もちろんいずれもパッケージに「スマホとPCのデータ通信可」と書かれているものですが、4本目までは単なるデータのやりとりすらできませんでした)。もっとも、これは¥100ショップをあさったのでたいした出費ではありませんが。
ハブばかり何台もあっても仕方がないけど…
でも、このお値段なら、まあいっかなという気分にもなりますね。
どうもありがとうございました。もうちょっと情報を集めて検討してみたいと思います。
natsukiさん、こんにちは、コメントありがとうございます。あと、近日中に記事書きますけど、おまけのソフト、かなりの「大当たり」です。念のため。
7~8inchタブで1.0A、10inchタブで2.0A位あるとだいぶ安心して使えるんですが、500mAだと長時間の作業やテレビ視聴等の垂れ流し的な使い方には向きませんね。繋ぎっぱなしでバッテリー容量が減らないようなら個人的には即買いなんですが。。。
余談ですが、最近Amazon等で2.0A流す能力もないのに大容量を謳ってるUSBケーブルが販売されてるのが残念でなりません。オマケに2.0Aの能力がない旨をレビューに書いたら一言の断りもなく同一商品をもう1セット送ってきてレビューの採点を上げて欲しいとか。。。すいません、ここで言う愚痴じゃないですね(ーー;)
✕ バッテリー容量
○ バッテリー残量
タケルさん、こんにちは、コメントありがとうございます。多分繋ぎっぱなしだとバッテリーは減っていくと思います。給電というよりは延命、という言い方のほうがいいかもしれません。あとAmazonの話はすごいですね。売り手にしてみるとAmazonで一つ星とかにされると死活問題、というのは確かなんですけどね。
連投ごめんなさい。。。
再度記事を読ませて頂き気になったのですが、Teclast X89 Kindowで「充電しながらハブとして使う」がうまく行かない件、接続順序を変えてもダメでしょうか?
1.ハブ本体に何も繋がない。
2.【重要】最初にハブとタブレットを繋ぎ、まずはタブレットとの接続を確立する。
3.電源をハブに接続。
4.各USB機器を繋ぐ。
ハブがどんな手順でタブレットや電源をチェックしてるかが不明ですが、まずはタブレットとハブが接続を確立した後に電源が接続された方が吉な気がします。ACA規格のハブには少なからず暗黙の内に、接続順序に非常にデリケートな機種があるので。
こちらのサイトでの人気機種とHWMT1との相性の一覧表とかが出来るとユーザーは購入しやすくなるでしょうね。大手ブランドとの相性はメーカー側でも頑張ってくれると思うけど、中華タブに限って言えば恐らく対応表がメーカー側から公開される可能性も低いと思うので。