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HONOR CHOICE Earbuds X 実機レビュー ― 低音に強い、テンションの上がるカジュアルなオープンイヤー型ワイヤレスイヤホン

honor choice_earbuds x
こんにちは、natsukiです。今回は、新発売のHONOR CHOICEブランドワイヤレスイヤホン「Earbuds X」をレビューします。ちなみに、今回レビューする「Earbuds X」は、発売したばかりの新製品で、形状はオープンイヤー型のものです。一方でHONOR CHOICEブランドには、既存の製品として「Earbuds X1」というものもあり、こちらは形状がカナル型のものです。紛らわしい製品名なのでご注意ください。このイヤホンは、詳しくは後述しますが、海外通販の発売セールで実売約3,000円クラスのもので、このタイプとしてはボリュームゾーンとなる価格帯ですね。有名ブランドの製品ということで、どんな音作りをしてきたのか気になるところです。なお、レビュー品は、Aliexpressの「honor Mobile OfficiaI Store」より提供していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

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1.製品概要

形状:オープンイヤー型
通信形式:Bluetooth 5.2
対応コーデック:SBC/AAC
ノイズキャンセリング:通話時のマイクのみ
特殊機能:低遅延のゲームモードあり
防水:IPX4
使用時間(充電無しで):6時間
使用時間(充電ケース込み):30時間
重量:片方4.3g(実測)

カタログスペックは、このクラスのワイヤレスイヤホンとしてザ・オーソドックスといったところです。

まず基本的なこととして、形状はオープンイヤー型です。シリコンなどのイヤーピースで密閉するカナル型と違って、外部の音が聞こえやすいですが、装着時の閉塞感はありません。また、耳の形状による個人差はあるものの、保持力はカナル型より落ちるので、スポーツなどの激しい運動時に装着するのは適さないでしょう。ちなみに、私は耳の突起が小さめで、オープンイヤー型イヤホンは形状によってはまったく引っかからないのですが、このイヤホンは普通に歩くくらいなら問題なく使えました。

通信について、新製品だけあってBluetoothは最新の5.2。接続機器側もBluetooth 5.X世代に対応していれば、より接続が安定します。気になるコーデックは、SBCとAAC。apt-X非対応なのは、この価格帯では仕方ないでしょう。カジュアルな使い方であれば、AACに対応していれば不自由はしないと思います。なお、低遅延の「ゲームモード」も搭載します。

ノイズキャンセリングは、これもこの価格帯のイヤホン定番の、通話時のマイクにかかるもののみです。自分が聴くときに、周囲の音を低減するものではありません。

ハード面のスペックを確認しておきます。防水レベルはIPX4。汗や雨くらいなら問題なしで、ザブッと水をぶっかけたり、お風呂で使ったりはダメです。連続使用時間6時間は、実用十分なクラス。イヤホン本体片方の重量は、4.3gで、軽量級の部類です。

2.筐体

box
箱です。ご覧のように、特徴的な部分はありません。

bundled items
同梱品です。シンプルに左上から、イヤホン本体、充電ケース、充電ケーブル、解説書です。解説書は、英文のみでした。解説書で読む必要があるのはタッチ操作に関する部分くらいかと思いますので、英語でも実用に問題はないでしょう。

case
レビュー品のカラーはホワイトでした。提供元よりいただいた資料には、カラーバリエーションとしてブラックもあるとのことなのですが、そちらは後述の公式ストアでもまだ販売されていません。充電ケース側面にはインジケーターランプがあり、底面に充電ポートと、再ペアリング用のボタンがあります。充電ケースのポートはUSB Type-C。もちろん、付属の充電ケーブル以外でも問題なく充電できます。

earphone
本体です。いわゆる「うどん」型のスタイル。写真だと分かりづらいのですが、「うどん」の背中部分に楕円形のタッチゾーンがあり、ここに触れることでタッチ操作します。

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weight
実測4.3gは、実際に装着してみてもやはり軽量で、オープンイヤー型ということもあって耳への負担感は非常に少ないです。

見ての通り、ハード面でもシンプルかつオーソドックス。特別な部分はありませんが、当たり前に深く考えずに使えるということです。

3.操作方法

ペアリング

ペアリングは、初の使用時は、イヤホンをいったん充電ケースに入れて出すとペアリングモードになるので、あとは接続機器側のBluetoothメニューから検出して選択するだけ。特殊なことはありません。なお、新しい機器につなぐ場合は、イヤホンをいったん充電ケースにしまい、充電ケースの底面にあるボタンを長押しすることで、再びペアリングモードにできます。

タッチ操作

タッチ操作方法は次の通りです。

音楽試聴時
・ダブルタッチ(左右共通):再生/一時停止
・右-2秒長押し:進む
・左-2秒長押し:戻る

通話時
・ダブルタッチ(左右共通):応答
・2秒長押し(左右共通):拒否

その他機能
・トリプルタッチ(左右共通):音声アシスタント起動(Googleアシスタントなど)
・3秒長押し(左右共通):ゲームモード ON/OFF

音量操作ができないのが、賛否の分かれるところかも知れませんね。あと、音声アシスタントの起動音が、全体の音量に関係無くかなりうるさい(笑)。これは、もしかすると接続機器側のどこかの設定によるのかもしれません。

4.使用感

音質

音質は、端的に言うと、この価格帯のイヤホンとしては低音の表現力に優れます。また、高音の解像度も悪くなく、おおまかなタイプとしては、いわゆるドンシャリ型に属する調整です。ただし、ボーカルの表現力もそれなりにあり。低音がただ大きいだけでなく、解像度も頑張っているので、空間表現もこの価格帯としてはしっかり感じられます。オープンイヤー型のため、聴いていて圧迫感がないのがいいですね。

一方で、全体のバランスにはややクセがあり、ジャンルによって得手不得手が分かれる製品でもありました。ずばり、得意分野は、ロック系、ゲームプレイ、アクション映画、ボカロ曲などの、ハイテンション系や迫力系。逆に不得意分野は、クラシック音楽などのリアル志向や、さだまさし、鬼束ちひろなど、声質が極めて特徴的な歌手のボーカル曲。一般的なボーカル曲は及第点です。

実は、私が好んで聴くジャンルはまずクラシックなので、はじめはこのイヤホンはいまいちに感じてしまったんですが、ジャンルを広げて聴いていくうちに評価が変わりました。

クラシックの場合は、大編成小編成ともに、特に中高音の音色がシャープすぎて違和感を感じてしまいます。もっとも、ここは低価格帯オーディオ機器の評価の難しいところで、私はクラシック音楽の実演奏を聴き慣れているため(最近やっと、また生演奏に接しやすくなってきました)、どうしても本物の楽器との音色の違いに敏感です。が、オーケストラを「クラシック音楽」としてではなく「劇伴」として聴いている人には、迫力は出てるし、これはこれでいいのかなとも考えてしまったり……。ボーカルの声質の表現も同様で、さだまさしくらいに個性的な声質のボーカルはそうそういませんから。そもそも、そういった繊細さを求めるなら、勝負する価格帯が違いますよね。

ロック系や、最近娘がよく聴いているんで私も試しに聴いてみた比較的ハイテンポなボカロ曲などは、理屈抜きでテンション上がります。ゲームも、「原神」をプレイして比較してみると、5,000円程度までのイヤホンの中ではこの「Earbuds X」が一番楽しめました。「原神」は、ギミックがかすかにうなっていたりなどの環境音がふんだんに入っているので、低音の表現力が高いとその分ゲームとしての楽しみも増すんですよね。同様の理由で、ドカンドカンいくハリウッド系アクションや、効果音バリバリのSF系作品なんかも相性良し。

価格帯からしてオールマイティーで繊細な表現を求めるのは酷なので、こういうシンプルに「聴く体験」を楽しめるバランス調整なのは、製品の個性として納得です。外出時などの、周囲に一定の騒音がある「ながら聴き」の場合でも、盛り上げどころをきっちり聴かせてくれます。

音漏れ

オープンイヤー型だと気になる音漏れですが、周囲の話し声がよく分からないくらいの音量で聴いても、ほとんどありません。十分に優秀であると評価できます。

遅延

AAC接続であれば、動画視聴、ゲームプレイともに、ゲームモードにしなくても特に気になるような遅延は発生しませんでした。ただし、私はいわゆるリズムゲームはあまりやらないので、シビアな評価はできていません。フレーム単位のようなレベルにこだわりがなければ、問題ないといってよいと思います。

5.まとめと価格など

この「Earbuds X」は、5,000円くらいまでのイヤホンとしては水準以上の低音表現能力を持ち、その結果、空間表現もなかなかです。比較的アップテンポなテンションの高い楽曲を、きっちり盛り上げてくれます。3DアクションやFPSなどの、バーチャルな周辺環境を感じたいゲームにもお勧めです。また低音が強いとはいえ、オープンイヤー型なので、こもった感じにはなりません。一方で、クラシック音楽など、「音色」の面で生演奏の再現性を求めるジャンルは苦手としています。迫力は出るので、この辺は音楽のどの部分に注目して聴いているかによって、評価が分かれそうです。

価格は、Aliexpressの「honor Mobile OfficiaI Store」にて、11月11日のセールに合わせて販売開始で、29.99ドルの価格が予定されていて、またストアトップページに、2ドル引きの割引クーポン「EARBUDSX0002」が掲示されているので、実質27.99ドルで購入できます。また、多様な割引制度を用意しているAliexpressのことなので、11月11日セールに合わせた他の各種割引クーポンなども利用できる可能性があります。

さすが有名ブランドの新製品だけあって、総合的な音質としては価格からのお買い得感は十分にあると思います。レビューで述べたようにややクセはありますが、この価格なら、こういう個性があった方が、むしろ選ぶ理由になるんじゃないでしょうか。

6.関連リンク

honor Mobile OfficiaI Store トップページ
【NEW Arrival】Global Version HONOR Choice Earbuds X:honor Mobile OfficiaI Store(AliExpress)

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