こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。以前紹介記事を書き、「実際どんなもんかなあ」と思っていた「スタビライザー」を実機レビューします。「FeiyuTech SPG c」という製品で、スマホに装着するものです。スタビライザーというのはカメラの周辺機器で、手ブレを防止し、より自然な撮影ができるようにするためのものですが、この製品はスマホ専用となります。
なお、この製品は中国の通販サイト「TOMTOP」に提供していただきました。TOMTOPにはこの場にて御礼申し上げます。なお、TOMTOPからはこの製品の割引クーポンもいただいておりますので、よろしければご活用下さい。
1.筐体
とりあえず外箱から。といっても特にコメントするようなことはないですw
同梱物です。本体(本体部分とグリップ部分がわかれています)のほか、取扱説明書(英語と中国語のみ)、保証書、装着するスマホの重量に合わせて装着するウエイト(おもり)、充電用のUSB(オス)- microUSB(オス)ケーブル、充電式の電池が入っていました。
これが本体です。ひとつ上の画像で本体と充電池、グリップが写っていましたが、それらを組み立てたものです。「高級感のある自撮り棒」という感じで、金属製でグリップ部分がラバー製です。グリップ部分に電池を収納します。ちなみに電池込みの重量は実測値460 gでした。スマホと合わせれば600 g以上の重さになりますので、手で持つとずっしりと来ます。
グリップ部分にはボタンがいくつかついています。一番上にLEDインジケーターがあり、バッテリー残量や充電ステイタス、またペアリング状態の表示などをします。その下にある大きいボタンは、実はボタンではなくジョイスティックです。上下左右にスマホの向きを変えることができます。
その下にあるのが電源ボタン。そして、一番下にあるのがシャッターボタンで、一度押すとカメラのシャッター、長押しすると動画の録画開始/終了となります。
側面にはmicroUSBポートがあり、ゴム製のカバーで覆われています。
背面には「トリガーボタン」があります。このボタンは「撮影モードのロック」、またジョイスティックとの併用でズームイン、ズームアウトができます。また、トリガーボタンの上には三脚などの周辺機器を接続するためのネジ穴があります。
グリップ部分の底面にも三脚などを接続するためのネジ穴があります。
この部分は手で伸縮できるようになっており、ここにスマホを挟むようにして固定します。ただ、すごく重いですね。一人でもスマホの着脱は可能ですが、できれば二人がかりでやったほうが安全かと思います。ちなみに使用できるスマホの横幅は50 mm-80 mmで、私が検証用に持っている6.5インチスマホ「DOOGEE Y6 Max(横幅89 mm)」は装着ができませんでした。なので、公称値通り、使えるスマホの最大の横幅は80 mmまで、と考えていいです。
5.5インチサイズのスマホを装着してみました。このくらいのサイズであれば問題なく装着できます。
この状態でペアリングもせず、とりあえず電源を入れてみると、ご覧のようにスマホが横向きになりました。これがデフォルト状態なんですね。
すみません、写真がうまく撮れていないのですが、左右に揺すってみてもスマホは水平位置をキープします。正確には若干動いてしまいますけど、まだペアリングもしてませんし、全く調整もしていないので、これは仕方ないかな、と。
このように縦向きにすることもできます。ちなみに縦向きにするためには「グリップ部分を傾けて、電源ボタンを押す」という操作になります。若干トリッキーですが、やり方を覚えれば比較的簡単に操作が可能です。
ここまで外観をチェックしてみましたが、そこそこのお値段がするだけあって、「高級カメラ用の機材」という感じです。「高そう」に見えますね。ただし、かなり重いです。また、自撮り棒のようにグリップ部分が伸縮するわけではないし、スイッチひとつで上下左右にスマホの向きを変えることができると言っても、「手で動かせばいいじゃん」ということにしかなりません。これを知人に見せれば「おおー!」くらいのリアクションは期待できますけどね。この時点で、静止画を撮影する目的としては一般ニーズには合わないような気がしました。もちろん連写など、プロユースの場合は話は別ですが、普通の人なら1,000円くらいの自撮り棒のほうが静止画撮影には便利かもしれません。問題は動画撮影かな、と思います。
2.専用アプリ
この製品には専用アプリが用意されており、iOS用はAppStoreに、Android用はGoogle PlayではなくAPKダウンロードになります(いわゆる野良アプリですね)。残念ながら日本語化はされていませんが、この製品は専用アプリでBluetoohペアリングをして使うのが前提です。
スマホカメラのセッティングも可能ですが、重要なのはジョイスティックやモーター(つまり挙動)の感度設定だと思います。これはユーザーとの相性にもよると思いますが、かなり細かく感度設定ができますので、自分に合う感度にすることができると思います。
3.撮影してみた
スマホでの動画撮影は個人のスキルも関係しますし、スマホの性能も関係すると思います。なので、レビュアーである私が、素の状態でスマホを横持ちし、歩きながら動画を撮影してみました。まずはこれをご覧ください。
ええと、画質はこの製品には関係なく、手ブレのところだけ参考になります。私は歩きながら動画を撮影することはほとんどないので、ご覧のように非常に下手くそな動画になっています。画面がブレブレですよね。
続いては、SPG cを装着した状態で、歩きながら動画を撮影してみました。途中でアングルが変わっていますが、これもSPG cの手元のジョイスティックで操作しています。
上下に多少揺れてはいますが、最初の動画とは全然別物になっていることがわかります。これね、本当にヤラセじゃないです。どっちも同じように、普通に歩きながら撮影しました。ただ、SPG cの方は重量が重くなるので、若干慎重ではあったかもしれません。
この2つの動画を観ていただければ、もう何も説明することはないと思います。静止画撮影を念頭に入れると「重すぎる」とか「本体が伸縮しない」とか「そもそも大げさ」なんていう感想を持ちましたが、動画撮影ではものすごい威力を発揮してくれたと思います。
4.まとめ
FeiyuTech SPG cは中国の通販サイト「TOMTOP」で販売中で、8月25日現在の価格は149ドル(16,539円)ですが、クーポンコード「LNH4766」を使うと104ドル(11,544円)と、45ドルも安くなります(9月30日まで)。
このレビューでは、少なくとも動画撮影時の威力についてはある程度ご理解いただけたと思います。個人的にはカメラだとまだまだ専用機(要するにデジカメ)のほうがスマホよりも性能が上だと思っています。たぶん、スペック表上の画素数だけでなくセンサーとかレンズの性能も写真撮影には重要で、サイズに制約のあるスマホだと画素数以外の部分でデジカメには及ばない、ということだと思います。
しかし、動画に関しては一般ユーザーが使うぶんにはスマホでも十分きれいに撮影できると思います。そして、SNSに使うにせよ、お子さんの運動会にせよ、動画撮影のニーズが高い人って、結構多いんじゃないでしょうか?
ネットのニュースで見たら、(たぶんごく一部の人だと思いますけど)Instagramに投稿するために高級ホテルのプールに行ったり、一流レストランに行ったりする人もいるそうです。よくわかりませんけど、そういうことをすると簡単に1万円くらいは吹っ飛ぶような気もします。なら、このSPG cに1万円くらい使っても損得勘定は合うのかもしれません。
また、小さいお子さんのいる人なんかも動画撮影の機会が多いと思いますけど、スマホを機種変更してもSPG cは長く使えると思いますので、そんなに高い買い物じゃないような気はします。とにかく、動画撮影するならこの製品はおすすめです!
5.関連リンク
FeiyuTech SPG c:TOMTOP
※9月30日までに購入する場合はクーポンコード「LNH4766」をお忘れなく!
コメント
おースタビライザー!!
Zhiyun Smooth QとFeiyuTech Vimble cを所有してます(^o^)/
スタビライザー値段が高くて手が出せなかったです…んが1万前後で買えるようになってたので買いました!
出番は少ないですが、どちらもスムーズな動画が取れるので、重宝しています。
> 簡単に1万円くらいは吹っ飛ぶ
インスタ大好き女子の間ではGoPROが人気だとか
自撮りが上手く撮影できるとかで?
機種によりますけど、1万は余裕でオーバーですかね
これは、価格も安いので、良いですね。比較動画を見ても性能は申し分ないですね。
動画は旅行先等でビデオカメラを使って撮影するので、ビデオカメラでも使えるような大型の電動スタビライザーが欲しいんですけど、高くてなかなか手が出せずにいます。
スマホの良い所は、常に携帯しているからシャッターチャンスを逃さない所ですね。
朝、家を出たら空が綺麗だったとか、いつもの道に綺麗な花が咲いてたとか…
デジカメやビデオカメラを持ってない時の方が多いですから。
スタビライザーは、本音はビデオカメラ用が欲しいんですけど(高くて買えないので)スマホ用は安くて小型なので良いですね。
「世界ふれあい街歩き」好きなんです。