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COUMI TWS-834Aの実機レビュー - ワイヤレス充電、防水、イコライズなど、機能充実で扱いやすい、コスパ最高のワイヤレスイヤホン

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こんにちは、natsukiです。今回は、新発売のワイヤレスイヤホンをレビューします。先に価格を行ってしまうと、Amazonのセール価格で2,000円を割るという、ワイヤレスイヤホンとしてはかなり廉価な部類です。この価格で、どこまでの品質に仕上げてくるのか、注目ですね。なお、レビュー品は、メーカーより提供していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

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1.スペック

・イヤホン本体
対応コーデック:AAC / SBC
左右独立通信:MCSync (Airoha社)
接続形式:Bluetooth 5.0
ノイズキャンセリング通話(ENC)
防水:IPX7
形状:インナーイヤー型
重量:4.8g(実測)
電池:5時間再生可能

・充電ケース
充電時間:約1.5時間
電池:最大32時間再生可能
充電形式:USB Type-C / ワイヤレス

ざっとスペックの確認をしていきます。コーデックは、基本のSBCの他に、AACにも対応。チップセットはQualcomm製ではなくAiroha製です。通信は、ちゃんと現在のトレンドである左右独立通信に対応。左右独立通信というと、少し古い形式だとスマホとの相性があるものもありますが、このMCSync形式は、ちゃんと、スマホ側を問わず機能する形式のものです。

ノイズキャンセリング通話というのは、そのまんま、「通話」のみに適用されるもの。つまり、マイクの性能の問題です。こちらが聴くときにノイズキャンセリングが適用されるわけではないので、ここは注意。

防水性能はよいですね。IPX7なので、水に浸かってもOKということです。風呂場で聴くのはやめた方がいいとは思いますけど、雨の日やアウトドアでも気兼ねなく使えます。

重量は実測で片方4.8g。もっと軽い製品もありますが、特に重すぎると言うこともありません。連続再生時間5時間も、十分でしょう。

と、いうことで、日常的に使うワイヤレスイヤホンとして、基本的なところをしっかり抑えた性能と言えます。

2.筐体

box
では、開封です。
bundled items
同梱品一覧です。特別なものはありません。
manual
説明書は多言語で、ちゃんと日本語のものものあります。操作方法はご覧の通り。
case
充電ボックスです。ここで、おっ、と思うのが、革紐。これは、もちろんストラップとして機能するだけでなく、デザイン上のアクセントにもなっていて目を引きます。充電インジケーターは手前に、充電用Type-Cポートは右側面にあります。また、廉価帯のイヤホンでありながら、ワイヤレス充電にも対応しています。
earphone
イヤホン本体です。画像ではすでにはがしていますが、はじめは端子に絶縁シールが貼ってありました。操作は、物理的なボタンではなく、タッチ操作となります。

3.使用感

装着感

インナーイヤー型として、普通の装着感かと思います。実は私は、耳の突起の形がかなり他人と違うので、私個人の場合で言えば引っかかりが弱いんですが、妻や子供の場合は問題ありませんでした。重量4.8gも、長時間つけていて特に耳が痛くなるようなことはありませんでした。

接続

スマホでもパソコンでも、イヤホンをケースから出し、設定メニューのBluetoothに現れる「COUMI TWS-834A」を選択するだけです。以後は、ケースから出すだけでスムーズに接続されます。また、片方をケースにしまうだけで、残りが自動でモノラルになるのも案外に便利です。

通信状態

codec
コーデックは、SBCの他にAACにも対応しています。ただ、手持ちのAAC対応機器だと、このような警告メッセージが出ました。ある程度、相性はあるようです。以下の使用感は、基本的に安定重視でSBC接続してのものとなります。

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遅延に関しては、BT4.0接続の機器では、動画の種類によっては見られました。ただ、価格が10,000円程度までのワイヤレスイヤホン・ヘッドホンは何種類か持っていますが、BT4.0接続の中では、遅延はしにくい方です。BT5.0接続の機器では、気になるような遅延は見られませんでした。音ゲーレベルになると分かりませんが、普通に動画を視聴している限りでは気になりません。これがBTの世代の問題か、接続機器の処理能力や通信性能に基づくものかまでは、ちょっと分かりません。もちろん、AACで接続した場合は、さらに遅延しにくくなることが期待できます。

また、BT4.0の機器では、電波発信機器が多い通信環境の劣悪な居間のパソコンの近くで、ときどき音途切れが発生しましたが、BT5.0では起こりませんでした。BT4.1から干渉を抑制する機能が高まっているらしいので、その効果かな? もちろんBT4.0でも、無線機器だらけの場所から離れれば、問題ありません。これも、他のワイヤレスイヤホンでもある程度見られる現象なので、常識的な使い方の中では、気にする必要はないでしょう。

タッチの操作感

タッチがいいか物理的なボタンがいいかは、好みの問題ですね。操作感度は、特にストレスも無く、普通に使えます。垂れ下がった「うどん」の部分があるので、誤タッチを防ぐにはそこをつかむようにするとよいでしょう。

音質

主にYOUTUBEの視聴で、動画視聴としては主に「ガンダムチャンネル」を、音楽メインとしては「THE FIRST TAKE」チャンネルと「Berliner Philharmoniker」チャンネルをいろいろ聴いてみました。

うん、普通に聴けます。広めの中音域はまんべんなくしっかりと鳴り、最低音域は弱く、最高音域もやや弱めのため、あまり硬くない、聴き疲れのしにくい落ち着いた音質になっています。いわゆるドンシャリではないです。正直なところ、静かな場所で、細部の解像度や微かな表現を聴きとろうとすると、物足りない部分はあると思います。一方で、多少周囲に雑音のある環境でも、曲の聴こえて欲しいところがちゃんと主張される感じで、人間の音声も明瞭です。音の情報量を増やすのは、この価格帯では限界があると思いますが、代わりに音楽の輪郭をしっかり捉えてくれる調整のようで、これは製品の特性として十分に納得です。男女問わず、ボーカルとの相性は良し。クラシックの場合は、チェロ以上、中音域から高音域にかけては良く響き、ヴァイオリンやピッコロなどの最高音域もとげとげしくならずに鳴ります。ただ、小音量での表現力とコントラバスあたりの低音は苦手。総じて、日常的な場面で使うことに適した製品と言えるでしょう。

その他、わずかに高音のノイズが入るときがあります。他の音が何かしら鳴っているときは気づかないようなレベルですが、完全無音のときは気になるかもしれません。

アプリによる調整

equalizer
このイヤホンは、簡単なイコライザーのついたアプリで、音のバランスを調整することもできます。アプリは、そのままメーカー名の「COUMI」。Google Playにも、App Storeにもあります。上の画像のような、プリセットのものを選んでもいいし、聴覚テストを行って、各自の耳に適応したカスタムセットも作れます。はじめからあるプリセットは、適用してもあまりどぎついものではなく、自然な範囲の中で変化させてくれます。こういうイコライザーアプリのプリセットって、効果を実感させるために、おうおうにして「やり過ぎ」で実用性が低かったりするので、このくらいの「ちょっと変わる」程度の控えめな調整はかえって好感が持てます。これなら、好みのジャンルに応じて、利用価値は高いと思います。
eq_test mode
一方の、カスタムセットは、聴力テストを行って、その結果生成されるもので、自由には作れません。えーっと、ツッコんでいいですか?聴力テストのサンプル周波数が過酷すぎて、自滅しているんですけど……。まず低音。テスト最低音の31HZは、このイヤホンではほとんど鳴りません。また、62HZも鳴りは弱いです。念のため、COUMIアプリ以外にも、いくつかのテスト音源で試しました。これは、COUMI TWS-834Aが特にダメというわけではなく、廉価帯のイヤホンだと仕方のない点だと思います(余談ですが、30HZ~60HZくらいの極低音について、サンプル音源をいろいろなイヤホンで試すと、特性がまちまちで面白いです)。また、最高音を16KHZで評価しているんですが、ちょっと勘弁してください。私もそろそろいい齢なんで、15KHZまでははっきり聞こえるものの、そこから一気に聞こえが悪くなり、16KHZはほとんど聞き取ることができません。つまり、この聴力テスト、低音はイヤホン側の限界により、高音は人によるものの人間側の限界により、あまり意味の無いことに……。うん、カスタムはお遊びと思っておきましょう。

音漏れ

音漏れは、インナーイヤー型としてはかなり優秀です。機動戦士ガンダム THE ORIGINのルウム戦役をかなりの爆音で視聴していても、外にはまったくといっていいほど聞こえませんでした。もちろん程度問題ですが、一般的なポピュラーなどであれば、ほぼ気にする必要はないと思います。

4.まとめと価格

この製品は、日常的な環境の中で「難しいことを考えずに、いつでも手軽に」使うことがメインの製品となるかと思います。極低音は苦手ながら、おおむねオールマイティに、聴きやすい自然な響きを作ってくれます。ボーカルがメインとなる曲との相性が最も良いでしょう。

操作性のよさや安定性も、十分及第点。接続対象がBT5.0であれば、なお安心です。音漏れが少ないのも、通勤などで使うのにありがたい。ケースにストラップがついているのは、デザイン上だけでなく、取り回しのよさにも貢献しています。ワイヤレス充電対応もいいですね。本体、ケースともに、「使いやすさ」の面は、満点をあげていい造りです。

2月3日現在の価格は、Amazonで通常3,699円のところ、50%OFFキャンペーンが適用されて1,849円となっています(クーポンの終了日は不明です)。価格に対する満足度は十分。突出した部分はありませんが、手軽に使えるワイヤレスイヤホンを探しているなら、ちょうどよい選択肢だと思いますよ。

5.関連リンク

COUMI ワイヤレスイヤホン TWS-834A:Amazon
COUMI:Google Play
COUMI:App Store

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