こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。PanasonicのLet’s noteシリーズといえばコアなファンもたくさんいるハイスペック・ノートPCですが、最近10インチ2 in 1「RZ4」を投入しています。キーボードが分離しないので、ちょっとどうかなあ、なんて思ったりしますが、重量がわずかに745gということで、実用性は高そうです。もちろんLet’s noteシリーズの名に恥じない高性能なスペックと、Let’s noteシリーズの名に恥じない高価格、というのもきちんと引き継がれています。
1.スペック
RZ4はPanasonic直販モデルあり、量販店モデルありと、非常に複雑な型番構成になっています。まずはCPUやRAMといった性能を左右する部分について説明します。
OS: Windows 8.1 / Windows 8.1 Pro ともに64ビット
Windows7ダウングレード可
CPU: Intel Core M-5Y10 / Intel Core M-5Y70 vPro
RAM: 4GB / 8GB(ともに増設不可)
ストレージ:SSD 128GB / 256GB / 512GB
Office: なし / Office Home and Business Premium
モニター: 10.1インチWUXGA(1920×1200)、IPS液晶、タッチパネル
サイズ: 250×180.8×19.5mm、重量約0.745kg~0.770kg
バッテリー稼働時間: 約10時間(JEITA 2.0)約14時間(JEITA 1.0)
筐体は共通ですが、OS、CPU、RAM、ストレージそしてOfficeのバンドル有無を選べるようになっています。
また、筐体の色はシルバーとカッパー(銅色)の2種類があり、カッパーは5,400円高くなります。
天板カバーの色も4色あり、標準色(ハーモニックブルーもしくはシルバーダイヤモンド)だと差額は発生しませんが、ライジングレッド(12,960円)、ジェットブラック(5,400円)、サンダーブルー(5,400円)と有料となる色があります。
RZ4、構成によって、また販売チャネル(直販か量販店向けか)によって型番が異なるので、非常に複雑です。こんなことをしてもメーカーの管理がラクになる、くらいしかメリットがないし、私達消費者にとっては不便なだけなんですけどね。このあたり、日本の大企業が日本の大企業たるゆえんだと思います。
価格の方は最高構成(OSがWindows8.1 Pro、CPUがCore M-5Y70 vPro、RAM8GB、ストレージ512GB、Officeつき)のカッパー色だと税込334,533円、最小構成(OSがWindows8.1、CPUがCore M-5Y10、RAM4GB、ストレージ128GB、Officeなし)のシルバー色だと税込175,824円となります(直販サイト価格)
最小構成でも2 in 1としてはごく上のスペックですし、最高構成なら文句なしに最強と言えるスペックなのですが、価格の方も最強といえるかもしれません。ともあれ、直販サイトよりは量販店モデルのほうが割安ですし、量販店モデルの方は構成がこれまた複雑なので、自分にあったスペックを探すのが非常に難しいと思われます。
それと、数値的な性能ということではないですが、Let’s noteシリーズは耐久性にも優れています。RZ4は76cmの落下試験、そして100kgの荷重に耐える頑丈構造となっており、満員電車とか過酷なビジネスシーンに十分耐える堅牢性があります。処理速度とか消費者に目立ちやすい部分だけでなく、実用性を高めるためにもきちんとコストがかけられていますね。さすが日本の大企業です。
2.デザイン
RZ4は2 in 1といいつつ、キーボードは分離しません。ヒンジの回転角が非常に大きく、キーボード部分をモニターの裏側まで回転させることによりタブレットとしても使えるようにしています。厚みは出てしまいますが(約2センチ)、モニターのサイズが10インチで重量が745gなので、タブレットとしても十分実用的、ということになります。
そのままだと裏に回ったキーボードが見苦しいので、カバーをつけます。ただしこのカバー、有料で2,160円です。なんでもかんでも有料ですね。
そのキーボードですが、10インチサイズなのでめちゃめちゃ余裕がある、ということはありませんが、アイソレーションタイプでキーピッチも1.5mmあり、慣れればかなり入力しやすそうです。また、タブレットとして使う際にキーボード入力を無効にする「HOLDボタン」がついていて、この機種の性質上、重要な機能だと言えます。
3.入出力インターフェース
USB3.0のポートが3つ、HDMIが1つ、ディスプレイコネクタが1つ、LANポートにヘッドフォンジャック、そして電源コネクタがついています。並みのノートPC以上の充実ぶりで、非常に拡張性が高いですね。
4.10インチ2 in 1としては最強かな
RZ4、10インチクラスの2 in 1としては最も優秀な製品だと思います。「キーボード分離」という課題を諦めたかわりに高性能なスペックと745gという超軽量の筐体を実現し、実用性が非常に高いビジネスマシンとなっています。この機種のライバルとなりそうなSurface Pro 3、DELL Venue 11 Pro 7000、NEC LaVie Uはいずれも一回り大きいモニターサイズなので、純然たるライバルにはなりにくいでしょう。
ただし、上にさんざん書きましたけど、モデルの型番構成が非常に複雑なので、どれを選んでいいのかよくわからないとか、量販店モデルのほうが割安なんで量販店モデルで買ったら、もっと自分にあったタイプが直販モデルにあったとか、逆に直販モデルを買ったら同じ構成の量販店モデルがもっと安く売ってたとか、非常に面倒なことになりそうな気がします。
購入するのであれば、まず自分の欲しい構成を決めて、それから直販モデルと量販店モデルを探してみる、というステップを踏むことをおすすめします。
5.関連リンク
Let’s note RZ4特設ページ:Panasonicストア