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TJC StarQ Pad W01J - 総額2万円を切る8インチWindowsタブレット(実機レビュー)

StarQ Pad W01J
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。話題の激安8インチWindowsタブレット「StarQ Pad W01J(以下、本機といいます)」の実機をお借りすることができましたので、今回はその実機レビューをします。やっぱタブレットの実機レビューがいちばんしっくりくるというか、見るべきところがある程度はわかっているつもりなので、個人的にはやりやすいです。さて、本機は価格が非常に安い反面、その安さによって性能とか使い勝手が犠牲になっていないか、気になるところだと思います。今回は結構長時間試用できるので、読者の方々が「気になりそうなところ」を含め、しっかりレビューしていきます。

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なお、この記事はレビュー機であるStarQ Pad W01J(本機)を使用して書いています。下書きはWindowsストアアプリ「Writing Type」を使って外付けキーボードなしで、タッチキーボードで行い、仕上げには外付けキーボード「ELECOM TK-FCP066BK(USB接続有線キーボード)」およびMicrosoft製USBマウス、そしてInateck社のハブを使用しています。また、画像撮影はデジカメを使いましたが、画像加工もフリーソフト「GIMP2」を使用し、本機で加工しました。

StarQ Pad “W01J”: TJC公式サイト W01J特設ページ

1.TJCについて

TJCのロゴ
いつもの実機レビューと異なり、今回は販売元であるTJC株式会社について簡単に説明しておきます。TJCは貿易商社とか卸のような業態がメインなので、私たち一般消費者にとって知名度は高くありません。いくら本機が安いといっても、メーカーとしての知名度が低いことが購入を検討する際に不利に働くというのは事実だと思います。

私、TJCを訪問しました。そして実際にご担当の方と面談もしています。「いい人達でしたよ」というのは当たり前として、もう少し詳しく説明しておきます。TJCは「お客様と中国の開発/製造拠点の橋渡し」が経営理念の会社ですし、実際その理念通りに成長をしています。最近の低価格帯のWindowsタブレットの多くは中国(大陸や台湾なども含む広義にとらえてください)生産で、それをメーカーが自分の責任において品質管理をし、保証をしています。そのため、生産国がどこであろうとそれは日本の製品であり、万一の時にも安心できる、という構造ですよね。その意味においてTJCはタブレットメーカーとして信頼できる会社であることは間違いありません。スタッフは日中両方の人材がそろっており、もともと貿易が得意な会社ですから生産拠点とのコンタクトもしっかりしていますし、初期不良時の対応や修理対応などの不安は皆無であると思います。

2.スペック表の確認

StarQ Pad W01J スペック表

クリックで拡大します

補足します。本機唯一の懸念事項は「RAMが1GBであること」、これに尽きるでしょう。それ以外はスペック表を見ても、この価格帯としては十分な構成だと思います。なので、「RAM1GBの不安」さえ解消されれば購入に踏み切る人も多いんじゃないでしょうか。個人的にはRAM1GBのタブレットを試用した経験があり、「ほとんど問題ありません」という答えが出てしまっているのですが、今回のレビューで改めて検証していきます。

アプリとかソフトウェアは一切プリインストールされていません。Windows 8.1に標準でインストールされているものだけです。私はメーカーに余計なものをインストールされても迷惑としか感じないので、本機には好感が持てます。

なお、初期状態でストレージの空き容量は20.4GBあり、ストレージ32GBのWindowsタブレットとしては標準的か、若干空きが多いほうだと言えます。

3.筐体

StarQ Pad W01J 背面
高級な感じはしません。背面はプラスティック製でクリーム色に近いホワイトで、素人でも容易に素材を断定できます。でも、それは決して悪い意味ではなく、もしろいい意味です。簡単にいうとMADOSMAとかiPhone 5Cを大きくしたような素材感で、MADOSMAのように背面カバーが簡単に着脱できる構造ではないので、その分しっかりしています。カジュアルで使っていて気持ちいい、って感じです。
StarQ Pad W01J 筐体上部
筐体上部にはMicroUSBポートとヘッドフォンジャックがあります。microUSBは充電用も兼ねています。他のWindowsタブレットと同様に、ハブを使って充電しながらUSB機器の接続するのは難しいでしょう。なお、筐体に充電中を表示するランプなどはなく、本当に充電されているかどうかはディスプレイの電源アイコンを確認しないとわかりません。このあたりはコストダウンが感じられます。
StarQ Pad W01J 筐体側面
筐体右側には電源ボタン、音量上下ボタン、MicroSDスロット、マイク端子があります。
StarQ Pad W01J 筐体側面(裏)
これもWindowsタブレットでよくあるのですが、スロットの開口部がむき出しになっているので、セロテープでも張っておいたほうがいいかもしれません。

なお、筐体下側と左側には何もありません。

StarQ Pad W01J ステレオスピーカー
スピーカーは横持ちした際にディスプレイの左右に配置されています。この配置、8インチタブレットではありそうに思うでしょ?10インチクラスだとこういう見るからにステレオ感の出そうな配置は見られますが、8インチではかなり希少です。音質の方は決して良くはありません。なので、音楽向けとは言いがたいです。しかし、ゲームや非音楽性の動画再生などの際にはステレオ感バリバリで、臨場感あるサウンドが楽しめます。

また、これまで掲載してきた画像から分かると思いますが、本機にはWindowsボタンがありません。最初はちょっとびっくりしましたけど、Windowsボタンは特になくても不自由を感じません。むしろ誤って押してしまうことがないので逆にいいかもです。でも私が唯一困ったのが「スクリーンショットを簡単には撮れない」ことで、ウインタブの記事でスクリーンショットを多用するので、この点は少し苦労しました。

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4.ディスプレイ

ディスプレイはIPSということで、視野角が広く、非常にきれいです。解像度は1280×800ですが、8インチとしては不足のあるものではないです。
StarQ Pad W01J ディスプレイ
上の画像の左側は個人所有しているLenovo ThikPad 8(8.3インチディスプレイ、1,920×1,200)、右側は本機です。比較すると本機のほうが若干ブルーが強め、という印象がありますが、OSの設定でカラーバランスを調整することができるので、気になる人はそちらで調整すればいいでしょう。でも、個人的には並べてみないとわからないくらいのレベルだと思います。あと、デフォルトでは少し明るすぎるので、少し暗めに調整したほうがいいかもしれません(コントロールパネルで設定できます)。
小さめのキーボード
また、本機(上の画像では右側)のタッチキーボードはサイズが小さいです。タッチキーボードのサイズはレジストリで調整できますが、とりあえずそのまま使っていたところ、このままでも十分使いやすいです。特に縦持ち、両手親指入力の場合、タッチキーボードに画面が「半占領」されることもなく、むしろ視認性は高まりましたし、キーボードが小さいことによる誤タッチの頻度も少なかったです。

レジストリを書き換えることによるタッチキーボード調整方法について興味がある人は、Webで検索してみてください。ご存じの通りレジストリは安易に書き換えるものではないので、あくまでもしばらく使ってみて不満が大きいようなら変更しましょう。

5.キーボードを接続して画像加工

外付けキーボードとマウスを接続して、フリーの画像加工ソフト「GIMP2」を使い、簡単な画像加工をしてみました。この記事で使用している画像は、本機でGIMPを使って加工したものです。でも本機で本機の画像は撮れないので、撮影はデジカメを使っています。作業内容はごく簡単なもので、リサイズ、切り抜き、ホコリや汚れの修正、コントラスト調整くらいでしたが、この程度なら全然問題ありませんでしたし、デジカメからの画像取り込みなどもスムーズでした。

6.アプリでテスト

StarQ Pad W01J ゲームアプリ
Windowsストアアプリの中で、CPUやRAMに負荷がかかりそうなもの、そして負荷がかかりそうな使い方はをしてみました。私が好きな「GTレーシング2」は残念ながらRAM2GB以上、というのが要件なので試せませんでしたが、RAMに負担がかかりそうな「Asphalt 8」は試しました。

これ、OKです。カクつきとかは全くありませんでした。次にYoutubeクライアント「Hyper for YouTube」も試しましたが、やはり問題なし。まあ、当たり前ですね。

StarQ Pad W01J
あと、個人的に最近よく遊んでいるブラウザゲーム「かんぱにガールズ」です。こちらも低価格帯のPCだと動作が遅くなります。本機でもやはり遅くなりましたが、自己所有のacer Aspire Switch 10と変わらない感じでした。

StarQ Pad W01J アプリ

左がHyper、右がミニオン

最後にマルチタスクのテストです。「そんな奴いねえよ」と言われそうですが、「Hyperで動画再生しながらAsphalt 8をプレイ」してみました。そしたらやっぱフリーズしました。気を取り直して「怪盗グルーのミニオンラッシュ」とHyperの組み合わせで再挑戦したら、見事に同時に使えました。まあ、なんですかね、性能をチェックするのはいいけど、明らかに実運用で使いそうにないことをやってもあんまり意味ないですね。

StarQ Pad “W01J”: TJC公式サイト W01J特設ページ

7.Windows 10にアップグレード可能

TJCの方と面談した際に確認しましたが、本機はWindows 10の無償アップグレードに対応しますし、Windows 10は問題なく動作するとのことでした。厳密にテストしたわけではありませんが、Windows 10はWindows 8.1よりも軽快に動作すると思っているので、アップグレードすることによって本機の使い勝手もさらに改善されるんじゃないでしょうか。

8.タブレットケースがプレゼントされる

StarQ Pad W01J ケース
本機を購入すると、もれなく(先着300名)タブレットケースがもらえます。正直言ってそんなに高そうなものではありません。100円ショップで買えるものよりはずっとしっかりしていて、肉厚ですしクッション性もあります。でも高級感とかはないです。なので、金銭的な意味でお得、とは言いにくいです。

でも、実用性は抜群です!単なる「タブレット袋」と言ってしまえばそれまでなんですけど、「タブレットの出し入れが簡単で、タブレットをしっかり保護する」という、本来期待されるべき機能としては満点です。私、このケースだけでも買いたいです。なので、金銭的なお得感はないけど、絶対もらっといたほうがいいもの、ということは言えますね。

9.コミコミ2万円切りタブレットとして有力

今回のまとめです。本機は実売価格(税込み、送料込み)で2万円を切る激安Windowsタブレットです。スペックのほとんどの部分は低価格帯Windowsタブレットとして標準的なものですが、唯一「RAM1GB」というのが多くの人にとって不安要素になっていると思われます。今回のレビューでは、8インチタブレットとしてタッチ操作で、また時にはキーボードとマウスを接続して「パソコン」として使うことを試しましたが、私が当初から抱いていた考えの通り「RAM1GBで実用上問題なし」という結論になったと考えます。

もちろん、RAM2GBのタブレットと本機を徹底的に比較しきれば、いつかは欠点を見出すことができると思います。しかし、普段使いで問題を感じることはほとんどないでしょう。

また、このクラスだけでなく、8インチタブレット全体で見ても珍しい、ステレオ感あふれるスピーカー配置は繊細な音楽再生を快適に、というわけにはいかないものの、ゲームなどの臨場感を強化してくれる、素晴らしい機能です。一方で充電インジケーターがない、Windowsボタンがないなど、コストダウンのあとがうかがえる部分もありました。ただし、これらは価格を考えると妥協してもいいと思われます。

実売価格が総額で2万円を切る8インチWindowsタブレットはそう多くありません。その意味で本機は貴重な存在であり、メーカーであるTJCという会社に対して私が抱いている好感もあり、「並行輸入品は心配だけど、とにかく安いタブレットが欲しい」という人には本機を強くおすすめしたいと思います。なかなかかわいいやつです。

10.関連リンク

StarQ Pad “W01J”: TJC公式サイト W01J特設ページ

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