こんにちは、かのあゆです。Appleが9月15日に新製品発表会を開催し、新型iPhone 13シリーズを発表しました。リーク情報ではiPhone 12シリーズより登場したコンパクトモデル「Mini」が廃止されるという情報もありましたが、実際には継続する形になっています。
基本的にはiPhone 11、iPhone 12からデザイン面は変わっていませんが、CPUに「Apple A15 Bionic」を搭載し、スマートフォンとしての性能はさらに向上しています。
1.iPhone 13シリーズ スペック
スペック表
iPhone 13シリーズ | |
OS | iOS 15 |
CPU | Apple A15 Bionic |
RAM | 非公開 |
ストレージ |
13/13 mini:128GB/256GB/512GB 13 Pro/13 Pro Max:128GB/256GB/512GB/1TB |
ディスプレイ |
13 mini:5.4インチ(2,340 x 1,080) 13:6.1インチ(2,532 x 1,170) 13 Pro:6.1インチ(2,532 x 1,170) 13 Pro Max:6.7インチ(2,778 x 1,284) |
LTEバンド |
5G:n1/2/3/5/8/12/20/28/29/ n30/38/40/41/48/66/71/77/78/79 FDD-LTE:B1/2/3/4/5/7/8/11/12/13/14/17/18/ 19/20/21/15/26/28/29/30/32/66/71 TD-LTE:B34/38/39/40/41/42/46/48 |
SIM | nanoSIM x 2 eSIM x 2 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | Lightning |
カメラ |
13/13 mini:イン12MP/アウト12MP + 12MP 13 Pro/13 Pro Max:イン12MP/アウト12MP + 12MP + 12MP |
バッテリー | 非公開 |
サイズ |
13 mini:131.5 x 64.2 x 7.65 mm 13:146.7 x 71.5 x 7.65 mm 13 Pro:146.7 x 71.5 x 7.65 mm 13 Pro Max:160.8 x 78.1 x 7.65 mm |
重量 |
13 mini:140 g 13:173 g 13 Pro:203 g 13 Pro Max:238 g |
バリエーションモデル
iPhone 13/13 Mini:128GB/256GB/512GB
iPhone 13 Pro/13 Pro Max:128GB/256GB/512GB/1TB
コメント
工場出荷時に搭載されているOSはまもなく既存のiPhone向け(6s/初代SE以降)にもリリースされる予定となっているiOS 15です。iOS 15では通知領域のUIが一新され、WEBブラウザ「Safari」の機能強化やビデオチャットアプリ「Facetime」の強化も含まれています。特にFacetimeに関してはWEBブラウザベースにはなるもののWindows、Androidユーザーにも開放される予定となっており、プラットフォームを選ばなくなった点が大きなポイントの一つです。
搭載しているCPUはApple独自の「Apple A15 Bionic」です。2コアの高性能コアと4コアの高効率コアを備えた6コアCPUで、内蔵GPUはApple独自の4コア(Proシリーズに搭載されるもののみ5コア構成)GPU、機械学習で利用する16コアのニューラルエンジンを備えています。
ベンチマークなどは今後正確なものが公開されていくかと思われますが、Appleの発表では「他社主要スマートフォンよりも50%高速」としています。「他社」が具体的にどこを指しているのかは不明ですが、おそらく比較対象はAndroidスマートフォンで採用されているハイエンドCPU、Snapdragon 888かと思われるので、かなりのモンスタースペックであることがわかります。iPhoneの場合OSのアップデートが受けられる期間も非常に長いので、その意味でも長い間使っていけそうです。
RAM容量はAppleの方針により非公開となっています。内蔵ストレージ容量はiPhone 13/13 Proが128/256/512GB、iPhone 13 Pro/Pro Maxが128/256/512/1TB構成です。iPhone 12シリーズまでに用意されていた64GBモデルは今回から廃止されたほか、ProシリーズではiPhoneとしては初となる1TBモデルが追加となっています。
ディスプレイはiPhone 13 miniが5,4インチ(2,340 x 1,080)、iPhone 13が6.1インチ(2,532 x 1,170)、iPhone 13 Proが6.1インチ(2,532 x 1,170)、iPhone 13 Pro Maxが6.7インチ(2,778 x 1,284)という構成です。いずれも有機ELを採用したSuper Retina XDRディスプレイを採用するほか、ProシリーズのみiPad Proで採用されていた「ProMortion」に対応しており、リフレッシュレートを10Hzから120Hzまで、指の速度やコンテンツに合わせて自動的に調整してくれます。
カメラはイン12MP、アウト12MP(広角) + 12MP(超広角) + 12MP(Proシリーズのみ、望遠)という構成で、仕様としては前モデルのiPhone 12シリーズから変更されていませんが、CPUがApple A15 Bionicに変更されたことにより、機能面では大幅に強化されています。Proシリーズにのみ搭載される望遠レンズは最大3倍光学ズームに対応し、忠実な色合いを実現しながら圧縮率を高めた「ProRes」動画の撮影に対応。iPhone 13シリーズ全体の機能として動画撮影後にピントやぼけ具合を調整できる「シネマティックモード」が新たに搭載されています。
ワイヤレスネットワークは802.11a/b/g/n/ac/axとBluetooth 5.0に対応し、通信バンドは4G、5Gともに国内4代キャリアのものをフルサポートしています。4月にiPhoneの正式サポートとキャリア販売を開始した楽天モバイルにも最初から対応します。また今回のiPhone 13シリーズよりデュアルeSIMに対応しています。
バッテリー容量は非公開です。iPhone 12シリーズより対応した最大15W出力のMagsafeワイヤレス充電のほか、qi規格のワイヤレス充電をサポートしています。またUSB PDによる急速充電にも対応しています。コネクターは引き続きApple独自規格のLightiningコネクターを採用しています。
2.iPhone 13シリーズ 筐体
前面です。デザインに関しては2017年に登場したiPhone Xから変更されておらず、ノッチサイズも大きいままです(ただしiPhone 12シリーズ以前よりは若干小さくなっています)。Androidスマートフォンでもティアドロップノッチやパンチホールノッチが主流になってきていることを考えるとさすがに古くささは否めなくなってきているので、そろそろ変更してほしいところではあります・・・。このデザインが逆にiPhoneらしいと言えばそうなのですが・・・。
背面デザインも2019年に登場したiPhone 11シリーズから変更されていません。登場したときはアニメ「ボトムズ」に登場する「スコープドッグ」にそっくりなどと言われていましたが、今となってはだいぶ見慣れたデザインになってきました。筐体色はiPhone 13/13 Miniが「PRODUCT(RED)」、「スターライト」、「ミッドナイト」「ブルー」「ピンク」、iPhone 13 Pro/13 Pro Maxが「グラファイト」「ゴールド」「シルバー」「シエラ・ブルー」です。
3.iPhone 13シリーズ 価格など
iPhone 13シリーズは9月24日より発売予定で、9月17日から予約販売がスタートします。価格は86,800円(iPhone 13 mini 128GBモデル)からです。コンパクトなminiシリーズに関してはあまり売れ行きが良くなかったようで、一時期次期モデルは投入されないという情報もありましたが、今回もモデル継続となりました。個人的にもこのサイズ感が一番好みで、現在使用しているiPhone SE(2世代目)から乗り換えるのであればmini、と思っていたのでモデル継続はうれしく感じています。
基本的には今回もマイナーチェンジにとどまった印象ですが、CPUにApple A15 Bionicを搭載したことによりさらにパワフルになっただけでなく、カメラ性能も大幅に強化されました。iPhone SE(2世代目)やiPhone 11、iPhone 12/12 miniも価格改定された上で併売されるので少し悩ましくなりますが、長く使えるスマートフォンを探しているのであれば今回もおすすめできそうです。
4.関連リンク
iPhone 13/13 mini:Apple
iPhone 13 Pro/13Pro Max:Apple