ウインタブではiOSとかMacOSを搭載した製品は「敬して遠ざける」ことが多いです。特にiPhoneに関しては初心者向けからマニア向けまで、星の数ほどの情報サイトや個人ブログがあり、情報量が膨大であるから、というのもありますし、私がApple製品を常用しておらず(最後に使ったのはiPhone 4Sです)、Apple製品の基本操作すらおぼつかないので、突っ込んだことを書けない、というのもありますし、Apple製品をちょっとでもディスろうものならコメント欄が炎上する、というのもありますw
もともとWindowsタブレットがメインテーマであったウインタブも、少しずつAndroid関係のコンテンツを増やしており、そうなると次はApple製品、という流れになってもよさそうなものですが、そうなるためにはAppleマニアのライターを起用するしかないかな、と思っています。
それはさておき、iPadというのは偉大なタブレットであることは間違いありません。恐らく単一の製品ブランドとして世界で最も多くの台数が流通していると思いますし、その使いやすさや性能には定評があります。なので、ウインタブの記事として取り上げるかどうかは別ですけど、個人的にはiPadという製品に敬意を持っています。iPadがなければWindowsタブレットもブレイクせず、従ってウインタブというサイトもなかったと思っています。
そのiPadに新しいモデルが登場しました。名称は「iPad」で「iPad Air 3」ではありません。Airが取れました。また、既存モデルの「iPad Air 2」は販売が終了したようで、Apple Storeではもはや販売ページが表示されません。
1.スペック
OS: iOS 10
CPU: A9チップ、組み込み型M9コプロセッサ
ストレージ: 32GB/128GB
ディスプレイ: 9.7インチRetina(2,048 × 1,536)
カメラ: イン1.2MP / アウト8MP
ネットワーク: 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2
バッテリー: 32.4WHr
サイズ: :240 × 169.5 × 7.5 mm / 469 g
価格:
Wi-Fi・32GB:40,824円
Wi-Fi・128GB:52,704円
LTE・32GB:57,024円
LTE・128GB:68,904円
※税込価格
当然従来モデルであるiPad Air 2とスペックを比較したくなります。主な変更点(細部はもう少し異なると思います)はCPUまわり、バッテリー容量、サイズ、そして価格です。
CPUはA8X+M8コプロセッサ(Windowsではあまりコプロセッサという用語は使わないですよね。CPUをサポートする副CPUという位置づけで、WindowsだとGPUとかもコプロセッサの範疇に入ります)からA9+M9コプロセッサとなりました。またバッテリー容量は27.3Whから32.4Whに拡大されています。これらはポジティブな変更点です。
ただし、サイズは重く、厚くなりました。タテ・ヨコサイズはiPad Air 2と全く同じですが、厚さが6.1 mmから7.5 mmに、重量が437 g(Wi-Fi)/444 g(LTE)から469 g / 478 gになっています。これはタブレット的にはネガティブな変更点となります。
そして、これは間違いなくポジティブな変更点と言えそうですが、価格が安くなりました。iPad Air 2の最低価格(ストレージ32GBのWi-Fiモデル)が46,224円(税込み)だったのに対し、新しいiPadの最低価格は(ストレージ32GBのWi-Fiモデル)は40,824円(税込み)です。
コンピューター製品としては新しいiPadのほうがiPad Air 2よりも高性能であることは間違いありません。また、その意味ではコスパはAppleらしくないくらいに改善されていると思います。一方Appleの製品というのはカタログスペックだけでなく、デザイン面に代表される独自の世界観というのがあると思うのですが、その意味では「なんで6.1 mmの次が7.5 mmなんだよ!」という評価も出てきそうです。
上位機であるiPad Proとの棲み分けを明確にするために「コストダウンして買いやすくしたよ!でも性能はバッチリ上がってるから!」と理解すべきでしょう。タブレットを販売するメーカーとしては極めて正しい、常識的な戦略だと思います。スティーブ・ジョブズが存命ならこれを許したかどうかわかりませんけど。
2.筺体
筺体はiPad Air 2とタテ・ヨコ同寸、ディスプレイサイズも同じで、見た目はほとんど変わりません。また筺体色も「スペースグレイ」「シルバー」「ゴールド」の3色展開とiPad Air 2と同じです。
厚さは6.1 mmから7.5 mmになってしまいましたが、日頃Windows系のタブレットを中心に見ている私としては「いやそれでも十分薄いでしょ」と思います。6.1 mmというサイズ感を見てしまったので7.5 mmが悪いような印象を受けますが、7.5 mmでもタブレットとしては十分最薄クラスです。また、重量の469 gにしても9.7インチ(10.1インチも含めて)としては全然OKと言えるくらいには軽いです。
Appleファンではない私から見て、キープコンセプトで従来型とあまり変わらないデザインではありますが、それでもApple製品って本当にカッコいいよなあ、と思います。あと質感もすごいんですよね。筺体の仕上がりという点では同クラスのWindowsタブレットは太刀打ちできないだろうと思います。
3.価格など
9.7インチの新しいiPadは3月25日から注文受け付けが開始され、価格は下記のとおりです。
Wi-Fi・32GB:40,824円
Wi-Fi・128GB:52,704円
LTE・32GB:57,024円
LTE・128GB:68,904円
※税込価格
また、噂ではごく近い将来、iPad Proにもニューモデルが出るとのことです。ただし、このiPadとはしっかり差別化がされ、先に出たこっちを買って後悔する、ということはないのかもしれません。
小型タブレット市場というのはWindowsやAndroidだけでなく、iOSの世界でも不調が続いています。さすがのiPadも販売絶好調とは言えないようです。なので、製品のバリエーションを増やし、価格レンジを広げ、少しでも多くのユーザーに買ってもらえるように企業努力をする必要がある、というのはApple製品といえども変わらない、ということでしょう。
Windows、Android、iOS、どのOSであろうと小型タブレット市場を再び活性化できるような製品が出てきてくれるとうれしいですね。
4.関連リンク
iPad – 一面に広がる楽しさ:Apple
コメント
iPADもお絵かき出来るようにアップルペンの為に少し厚くなりました・・・みたいな?パイナップルペンはありませんよ・・・多分。アップルペン最強らしいですね。Air2のローン終わって次のPro出たら頼もう。来月で終わる・・・長かった。
え?Proとは別物ですか?すいません間違えました。でも、安くなりましたね。
剛性とか考えると少し厚い方が安心はします。厚いんならフルUSB付かないかな・・・って、中華寄りの考えですねw
NIAさん、こんにちは、次のiPad Proが出てきたら紹介記事の投稿お願いできます?ローンは大変かもしれませんけどw
このサイト的にはiOS端末はおつまみ程度の頻度でいいんでないかなとは思います。今回の新しいiPadはApple pencil、Smart Keyboard非対応で実質的iPad Air 2後継機と捉えて問題ないでしょう
こんにちは、コメントありがとうございます。おっしゃる通り、Apple製品はホントに主要な新製品紹介くらいでいいかな、と思っております。
厚くなった分なのか、カメラが出っ張ってないのが精神衛生上良いですね(笑)
Re:Puさん、こんにちは、コメントありがとうございます。よくご存知ですね。私iPadはほとんど触らないのでそういうことは全然意識してませんでした。