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Intel Compute Stick - 劇的にパワーアップ!メイン機としても使えそう!

Intel Compute Stick
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。2015年、突如として現れ、多くのメーカーから多くの新製品が登場したスティックPCのジャンルですが、現状のプライスリーダーはドスパラで、税抜き9,980円という低価格から製品をラインナップしています。ご存知のとおり、スティックPCは驚異的なまでの小型サイズでありながら、テレビとキーボードがあればPCとして使える、というのが魅力の製品です。しかし、ハードウェアスペックは判で押したように「OS:32ビット、CPU:Atom Z3735F、RAM:2GB、ストレージ:32GB」となっていて、差別化できる要素が少ないですし、低スペックであることがネックになっていて購入に踏みきれなかったという人も多いと思います。

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Intelも「Compute Stick」というスティックPCを販売していましたが、標準的なスペックであり、ドスパラ製品よりも割高ということで、正直あまり存在感が高いとはいえませんでした。しかし、IntelはCES2016で「Compute Stick」の新機種を発表しています。そして、それらは既存のスティックPCのイメージをぶっ壊すようなスペックなんです!

1.スペック

新しいCompute Stickは大別して2種類あります。ひとつはCPUにCore m(Skylake世代)を搭載したもの、もうひとつはCPUにAtom X5-Z8300(CherryTrail世代)を搭載したものです。両者はほぼおなじデザインですが別筐体となっています。

Core m搭載シリーズ

OS: なし / Windows 10
CPU: Intel Core m5-6Y57 vPro / Core m3-6Y30
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB
ネットワーク: 802.11ac、Bluetooth 4.2
入出力: USB 3.0、HDMI、microSD(128GBまでサポート)、電源
サイズ: 114 × 38 × 12 mm
※USB3.0ポートが2つついた電源アダプターが付属

補足します。Core m搭載シリーズは型番が「STK2MV64CC(Core m5、OSなし)」「STK2M3W64CC(Core m3、Windows 10)」「STK2M364CC(Core m3、OSなし)」の3種類あり、CPUとOSの構成が異なります。CPU、RAM、ストレージ構成を見る限り、既存のスティックPCとは全く別物と言ってよく、ディスプレイとキーボードを接続すればデスクトップPC並の処理性能があると言っていいでしょう。また、スティックPCの泣き所のひとつであった入出力ポート不足については「power adapter with 2 USB 3.0 ports」というアクセサリーが同梱されているということなので、対策は講じられているようです。

Atom X5-Z8300搭載シリーズ

OS: なし / Windows 10
CPU: Intel Atom X5-Z8300
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ネットワーク: 802.11ac、Bluetooth 4.0
入出力: USB 3.0、USB 2.0、HDMI、microSD(128GBまでサポート)、microUSB(電源)
サイズ: 113 × 38 × 12 mm

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補足します。Atom搭載シリーズは型番が「STK1AW32SC(Windows 10)」「STK1A32SC(OSなし)」の2種類で、ハードウェア構成は同一です。RAMとストレージは従来のスティックPCと変わりなく、CPUのみCherryTrail化した、ということです。型番から推測してOSはおそらく32ビットでしょう。それと、入出力ポートに関してもUSBポートが2つになりましたので、実用性は高くなったといえます。

なお、Core mシリーズ、Atomシリーズに共通した懸案事項として、「冷却ファンの有無」があります。Compute Stickの現行機はファン付きでしたが、新型についてはファンの有無について説明がありません。ただ、サイズ感が現行機よりも新型のほうが若干大きくなっているので、ファン付きなんじゃないか、と思います。

2.筐体

Intel Compute Stick Core M
Intel Compute Stick Atom
上段がCore m搭載機、下段がAtom搭載機です。よく似たデザインですが別筐体であることがわかります。入出力ポートまわりのデザインが異なっていますね。しかし、スティックPCの場合「おお、革新的なデザイン」とか「ここのギミックが素晴らしい」とかのコメントを書くのが難しいですね。というかスティックPCはデザイン性が重視されない、ある意味珍しい工業製品と言えるのかもしれません。

3.価格と発売時期

海外ニュースサイトPC Worldによれば、Intel Compute Stickの価格はOSなしのCore m3機が399ドル(約47,000円)、同じくOSなしのCore m5機が499ドル(約58,800円)、そしてWindows 10搭載のAtom機が159ドル(約18,700円)とのことです。Atom機についてはCherryTrail化してお値段据え置き、というイメージですが、Core m機についてはOSなしでこの価格ですから、ちょっと微妙というか、高いと感じるか安いと感じるかは人によって異なる感想になると思います。また、発売時期に関してもIntelからの発表はないのですが、2月くらいだろう、と言われています。

新しいCompute Stickは自宅のメインマシンとしても使えそうな性能を持っていますが、だからといってデスクトップPCを置くことができるのにあえてスティックPCを選ぶというのはどうなんでしょう。それなりの理由がないと買えないかな、と思います。ただし、ここまでスペックアップしたらその理由を探すこともできるでしょうし、「欲しい!」という人も多いんじゃないかな、と思います。

4.関連リンク

Intel Compute Stick:Intel公式サイト(英語)
Intel delivers faster, but more expensive thumb-size Compute Stick PCs with Core M chips:PC World(英語)

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コメント

  1. 匿名 より:

    Atom X5-Z8300搭載シリーズのスペック表が一部間違ってませんか?

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。ご指摘の通り誤りがありましたので修正しました。助かりました!ありがとうございました。

  2. じぃ より:

    CoreM版は高そうだ
    でも性能アップは歓迎かな
    ノートパソコン型のドックが出たら面白そうだ

    • wintab より:

      じぃさん、こんにちは、コメントありがとうございます。「ノートPC型のドック」というのは面白そうですね。ドスパラに言ってみようかな。ホントに生産されても責任取れませんけどねw

  3. 禿しいベイ より:

    Intel が、デスクトップのリプレースを狙っている気がします。

    3ポート、4ポートの HDMI 端子のついているモニターが発売されているので、仕事でも威力を発揮しそうです。

    STK1AW32SC の型番から、Windows が 32bit 版だというのは早計でしょう。
    非搭載の STK1A32SC も 32 とありますから、ストレージ容量だと思います。
    そして、W は、おまけで Windows 付いてくるよ、かなと。
    でも、得てして、32bit である事は、間違いないでしょう(笑)。

    色々と出回っている Stick PC は、モニターの HDMI に常設するイメージを、本当に持っているのか疑問になります。

    巨大化してしまえば、中途半端な大きさゆえに、実際の設置は宙ぶらりんです。

    なんで、Cube 型にならないんでしょう?
    Cube 型になることで、フルサイズの USB や LAN ポートを装備できそうです。
    両面基板を採用し、スリットを用意すれば、発熱によるエアーフローを考慮できます。
    # EPSON のお家芸ですね。
    また、HDMI を本体角に移動し、270℃回転でき、さらに本体に折り畳むなんて事も可能です。

    すでに、この形で評価して欲しいんぢゃ…。

    Core m に関しては、排熱の心配はいりません。高負荷をかけても、50℃程度です。普段の使用では、40℃前後です。
    反面、Atom は70℃近くになるため、真剣に排熱しないと、低速病になります。

    Core m よりスペックが上の Core i シリーズを採用しているノートPCも、排熱がうまく行かず、低速病にかかり、日々の業務を圧迫しており、イライラします。
    一度、発病すると、丸々数分は固まっています。
    本当に、Core i5 なのかと CPU-Z を
    かける事も…。

    いくら高スペックでも、その性能を維持できなければ、意味がありません。

    ひと昔前、排熱に悩み、その性能を発揮できない Core i7 を尻目にオーバークロックを果たし、Core i7 を凌駕した Core2 があった様に。

    そんな発熱の少ない Core m のタブレットで、この冬、新たな弊害を発見しました。
    アルミボディで冷た過ぎて、手がかじかみ、操作する意欲が湧きません!
    手が震えまくって、タップできません。

    誤算でした。
    某テーマパークで列に並ぶ気力を奪われました。Atom 機こそ、アルミボディにすべきですね。

    あ~、持ってくるタブレットを間違えました…。

    • wintab より:

      禿しいベイさん、こんにちは、コメントありがとうございます。Core Mについては以前Venue 11 Proの実機レビューでめちゃめちゃ熱くなった記憶があります。AtomはCherryTrailのほうが防寒対策になりますね。

      • 禿しいベイ より:

        むむむっ!?

        記事を見てみます。
        NEC のは屋内でも、ひんやりしています。

  4. 匿名 より:

    STK2M3W64CCはいつ発売になるのでしょうか?もしかして、もう売ってます?

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。多分まだです。発売時期はわかりませんが、情報をキャッチしたら記事にすると思います。