HUAWEIが15.6インチノート「MateBook D」をリニューアルしました。MateBook Dについて、ウインタブでは2018年モデルの紹介記事を掲載していますが、その後はカラーバリエーションなどのリファインがあったものの大きな変更なしで推移していたところ、今回はCPUや筐体を一新したニューモデルとなりました。システム構成や筐体構造など、全体的に「良スペック」と言える構成ながら、「業界最●●」みたいに極端に尖ったものではなく、そのぶん購入しやすい価格に抑えられています。
1.スペック
従来モデルはCore i5/Core i7搭載機でしたが、ニューモデルはRyzen 5/Ryzen 7搭載機となりました。従来モデルのCore iプロセッサーは第8世代(Kaby Lake R)でしたから、CPU性能だけ見れば向上したと思われますが、従来モデルに設定のあった外部GPU「GeForce MX150」はなくなりました。実際グラフィック性能にどのくらいの影響があるのかはわかりませんが、ビジネスや勉強に使うのであれば特に気にしなくてもいいと思われます。製品価格も下がっていますしね。
RAMは8GB、ストレージはRyzen 5モデルが256GB SSD、Ryzen 7モデルが512GB SSDとなります。従来はCore i5モデルが1TB HDDのみ、という構成だったので、使い勝手は大きく改善されていると思います。
ディスプレイは15.6インチのIPS液晶、FHD解像度です。上位クラスのノートPCとしては標準的なスペックですが、スマホでおなじみのHUAWEIだけに、発色などには期待できそうに思われます。ただし、スマホのようなタッチパネルではありません。
通信まわりでは残念ながらWi-Fi6非対応です。しつこいですが「スマホでおなじみのHUAWEI」なので、ここはちょっと残念ですね。入出力ポートはそれほど重質しているとは言えません。USBポートに関しては合計で4つありますので、数としては十分だと思いますが、2.0規格2つを含んでいます。また、有線LANポートやSDカードリーダーもありません。薄型PCということでやむを得ないですかね。
サイズは15.6インチノートとしてはかなり小さいです。タテ・ヨコサイズも小さいですし、厚さが16.9 mm、重量1.53 kgというのが素晴らしいですね。ウインタブ的には「モバイルノートは1.5 kgまで」という主張をしていますので、「30グラムオーバーw」ではありますが、実際のところモバイル利用は可能なレベルだと思います。最近15.6インチで軽量なノートPCが増えていて、私達ユーザーの(モバイルノートの)選択肢が増えているのは歓迎したいです。
2.筐体
左右ベゼルだけでなく、上部ベゼルも非常に細くなっています。これはカッコいい!…しかし、Webカメラは…。
カメラはここです。キーボード面にポップアップ式カメラがあります。カメラの使用頻度が低い人や、カメラのセキュリティが気になる人にはありがたい位置だと思いますが、しょっちゅうビデオチャットをする人は鼻毛のお手入れが必要になります。
天板です。筐体色は「スペースグレー」のみで素材は「メタル」とのこと。質感については心配いらないでしょう。
一部のみですがキーボードの画像もありました。注意したいのは15.6インチサイズながらテンキーが装備されていない、という点です。数値入力の頻度が非常に多い、という場合は別ですが、テキストライティングなどを主体に作業する場合は、ホームポジションが筐体の中央となるテンキーレスタイプの方が使いやすいと思います。画像は英語配列のようですが、日本仕様はしっかり日本語配列になっています。
側面と入出力ポートの配置です。従来モデルがエッジ部分をラウンドさせたデザインだったのに対し、ニューモデルは割とオーソドックスなデザインになっています。上に説明したとおり、USBポートの数は十分ながら、2.0規格が2つ含まれていることには注意したいですね。また、充電/給電はType-Cポートを使うようです。
あと、HUAWEIらしく、スマホとの連携も考えられています。「Huawei Share」という機能で「NFCに対応するEMUI10以上を搭載するHUAWEIスマホ」に限られますが、パームレスト部分にスマホを置くだけで「PCの画面上にスマートフォンの画面を表示して、ファイルをドラッグ&ドロップしたり、同じキーボードとマウスでスマートフォンからメッセージを送りつつ、PCのファイルを編集したりできます。」とのこと。
すみません、革新的すぎてちょっとピンとこないところもありますが、HUAWEIスマホのユーザーにはめちゃめちゃ便利な機能だと思います。
3.価格など
HUAWEI MateBook D 15は4月10日発売予定で、Amazon、楽天、PayPayモールでは予約販売がスタートしています。3月26日現在のAmazonでの価格はRyzen 5モデルが税込み69,800円、Ryzen 7モデルが税込み98,780円です。また、楽天やPayPayモールでは「FreeLace(Bluetoothイヤホン)」とのセット販売も行われており、Ryzen 5モデルが税込み77,616円です。
冒頭に書かせていただいたとおり、「Huawei Share」というHUAWEIスマホユーザーに大きな恩恵があるほかは、「業界最●●」みたいな尖った特徴はありませんが、筐体サイズやシステムスペックなどからみて「かなり良スペック」と感じます。それでRyzen 5モデルの価格が7万円以下に収まっていますので、お買い得感が大きいと言えるのではないでしょうか。
4.関連リンク
HUAWEI MateBook D 15:Amazon
HUAWEI MateBook D 15:楽天