こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。Huawei(ファーウェイ)といえばAndroidのタブレットやスマホでは有名ですが、Windowsデバイスではあまり名前を聞かないメーカーです。しかし、スペイン・バルセロナで開催中のMWC2016で、Huaweiは極めて戦略的な12インチWindows 2 in 1を出展しています。また、英語の公式サイトにはかなりしっかりした製品ページも用意されています。「MateBook」という名称になっています。
1.スペック
OS: Windows 10 Home / Pro
CPU: Intel Core m3 / m5 / m7(Skylake、型番詳細不明)
RAM: 4GB / 8GB
ストレージ: 128GB / 256GB / 512GB
ディスプレイ: 12インチIPS(2,160 x 1,440)※アスペクト比3:2
ネットワーク: 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1
カメラ: インのみ5MP
入出力: USB 3.0 Type-C、オーディオジャック
バッテリー: 4430mAh、動画再生10時間
サイズ: 278.8 x 194.1 x 6.9 mm / 重量 640 g
補足します。この製品、12インチサイズでアスペクト比3:2、という時点でターゲットはSurfaceなんだろうなあ、と思います。スペックはかなり優秀で、上位構成だとPro版OS、Core m7、RAM8GB、ストレージ512GBとなります。また、ディスプレイは2,160 x 1,440ですから、Surface Pro 4(2,736 x 1,824)には及ばないものの、ごく高精細ですね。
入出力ポートはかなり少ないのですが、オプションでドッキングステーション(後述します)が用意されています。USB Type-Cを採用する製品はこういう流れになっていってますね。
タブレット本体のサイズは「すごい」と言いましょうか、12インチながら厚さわずかに6.9 mm、そして重量はなんと640 gです。ちなみにSurface Pro 4が766~786 g、軽量で話題になった東芝dynaPad N72が579 g(これが12インチとしては世界最軽量)となっていますが、非常に立派だと思います。
2.筐体
タブレット本体は非常に薄く、軽い、と書きましたが、ベゼルもかなり細めですね。画像ではキーボード用のコネクターが見えるので、キーボードは物理接続でしょう。また、筐体色は「ゴールド(Golden)」と「グレー(Gray)」が選べます。
キーボード(MateBook Protfolio Keyboard、別売り)はカバーを台座にするタイプです。角度調整は2段階で可能ということですが、ヒンジがないので利便性はやや劣りそうです。また、Surfaceなどのキックスタンドに比べてもフレキシビリティはやや不利かな、と思います。
キーボードにはホワイトとブラックが用意されているようです。
このキーボードの重量は450 gで、バックライトがつき、防水仕様になっています。拡大画像を見ると、キーのサイズが大きくて使いやすそうですね。
あと、面白い機能として、筐体側面に指紋センサーがついています。このセンサーに触れるだけで(正当な持ち主であれば)パスワードなしでスリープ復帰が可能です。上の画像、詳しい情報がないんですけどセンサーの上下は音量ボタンなのかなあ…。
充電式の「HUAWEI MatePen」を使えば2,048段階の筆圧に対応した手書き入力が可能です。
これが専用のドッキングステーション「HUAWEI MateDock」です。MatePenも一緒に写ってますね。このドックにはUSB 3.0ポートが2つ、LANポート、HDMI、VGAポートがついています。MateBook本体だけだとポート類が非常に少ないので、事実上必須のオプション、と言えるかもしれませんね。
3.価格と発売時期
Huawei MateBookの発売時期はまだ決定しておらず、日本での発売も未定です。価格の方は明らかになっています。
Core m3 4GB 128GB: 699ドル (約78,300円)
Core m3 4GB 256GB: 849ドル (約95,100円)
Core m5 8GB 256GB: 999ドル (約111,800円)
Core m5 8GB 512GB: 1,199ドル(約134,200円)
Core m7 8GB 256GB: 1,399ドル(約156,600円)
Core m7 8GB 512GB: 1,599ドル(約179,000円)
※左からCPU、RAM、ストレージ構成の順で表記しています。
また、主要なオプションの価格は下記のとおりです。
キーボード(Protfolio Keyboard): 129ドル(約14,440円)
スタイラスペン(MatePen): 59ドル(約6,600円)
ドッキングステーション(MateDock): 89ドル(約9,960円)
この製品にはキーボードは必須、スタイラスとドッキングステーションもあったほうがいいと思うので、最上位構成プラス3つのオプションをすべて揃えると約21万円、最下位構成プラス3つのオプションだと約11万円となります。Surfaceとの比較では割安ですが、中国のメーカーとはいえ、日頃ウインタブで紹介している「中国タブレット」みたいに「激安」ということもないですね。
しかし、この製品、サイズ感にせよ機能、性能にせよ、非常に高い水準にあると思われますので、日本での発売が待ち遠しいです。HuaweiはAndroid機については日本で積極的に販売をしているので、この製品についても日本発売の可能性は高いと思われます。
4.関連リンク
HUAWEI MateBook: Huawei 公式サイト 製品ページ
コメント
怖くて使えない
こんにちは、コメントありがとうございます。まあ、それを言ってしまったら中国タブレットなんて使えませんしねえ。
格安な端末に定評あるメーカーなんだし、
価格までハイエンドな商品よりも安価でコスパいいタブレット出して欲しいなぁ
かつて3万でVivo Tablet Note8とか出してたASUSみたいに
Hlfさん、こんにちは、コメントありがとうございます。Huaweiってもう大メーカーだから、付加価値の高い製品を出してくるんでしょうね。低価格帯はいつもウインタブで記事にしているChuwiとかONDAとかが担うんでしょう。
Huaweiさん結構いいですよ。友人がDOCOMO dtab-01g…だったと思う…というAndroidタブを使ってるので、さわらせてもらったのですが、使用感、質感共にとてもいいです。期待できます。
しいふうるさん、こんにちは、コメントありがとうございます。私はずっと以前に「イオン得するタブレット」を試用したことがあります。日本で技適をとってしっかり営業しているので、信頼性も高いですよね。
ハイエンドコンシューマというwinタブに欠けた部分に直球勝負ですね
dellやthinkpadのようにPC独自のデザインポリシーを持たず
あくまでApple基準の美意識に沿いつつ、自社の世界観を作れていると思います
コンシューマプロダクトは流行の世界ですから
スマホで勝負してきただけあって分かってる、というかこなれてますね
一流中国企業のしたたかさを感じます
こんにちは、コメントありがとうございます。返信が遅くなり申し訳ありません。Huaweiは文句無しに一流の会社なんで、製品の品質は問題ないと思うし、おっしゃるとおりコンセプトは新規性がなくともうまく欠点を潰してくるでしょうね。
どうやらHaweiJapanから7月4日に発表があるようです
ttp://club-huawei.jp/cp2/
もらえちゃうみたいですよw
こんにちは、コメントありがとうございます。頂いた情報をもとに記事を書かせていただきました。ありがとうございました!
このキーボードが129ドルはちょっと高すぎる気がする。ペンの性能もいまいちっぽい。タブレットが良さげだけにアクセサリーが残念。
こんにちは、コメントありがとうございます。日本での価格が楽しみですね!