こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。「激安の殿堂」じゃなくて「驚安の殿堂」ドン・キホーテが14.1インチのモバイルノート「MUGA ストイックPC」を発表しました。ドン・キホーテがPC・タブレット製品を発売するのはこれが初めてではなく、ウインタブでも過去にこんな製品を紹介しています。
ドン・キホーテ ジブン専用 PC&タブレット - 10.1インチ、キーボードつきで税抜き19,800円のWindows タブレット(2 in 1)
ドン・キホーテ カンタン Pad 3 - 税抜き6,980円!激安7インチAndroid タブレット
ドン・キホーテ カンタンPad3 ー Marshmallow搭載で帰ってきた格安タブレットを購入しました(実機レビュー:かのあゆ)
10.1インチのキーボード分離型2 in 1が税抜き19,800円、Androidタブレットが税抜き6,980円と、さすがドンキ!という激安価格なのですが、上にリンクした3つ目の記事(かのあゆさんのレビュー)を見ると、滅多なことでは端末をディスらない男、かのあゆさんが「次期モデルに期待」と締めくくっているのが微妙に笑えます。
さて、今回紹介する「MUGA ストイックPC」もまた税抜きで19,800円(税込み21,384円)と、中華の並行輸入品といい勝負くらいの激安価格です。スペックの方は「ほぼ予想通り」と感じたものの、こだわりポイントもありましたよ!
1.スペック
CPUはCherryTrail世代のAtom Z8350、RAMが2GB、ストレージが32GBとなっており、私に限らず読者の多くの方が「予想通り」と思うであろうスペックです。このスペックはタブレットとしてシングルタスク(複数のアプリを立ち上げない)で使う場合はそこそこ快適ですが、ノートパソコンとして使う場合は少し気遣いが必要です。具体的には「ブラウザーのタブを大量に開かない」「使わないアプリは終了させる」「基本的にゲームはしない」という感じですかね。また、ストレージが32GBなので、不要なアプリはこまめにアンインストールしたり、個人のデータはできるだけOneDriveなどのクラウドストレージに保存するようにしたりといったことも必要になります。
しかし、ちょっと窮屈かもしれませんが、比較的軽めの作業をする前提では実用性は確保されるレベルと言えます。
この製品の「こだわりポイント」は、まずディスプレイです。14.1インチサイズでIPS液晶、FHD解像度(1,920 × 1,080)になっており、国内向けノートPCとしては中位~上位クラスのスペックとなります。中華製品だと「IPSといいつつ実はTN」とか「IPSなのかTNなのかはっきりしない」とかのケースが見られますが、この製品は販売元(ドンキ)が明確にIPS液晶のFHD解像度と説明しているため、心配はいらないでしょう。
次に、この製品は「WPS Office Standard(旧・KINGSOFT Office)」をプリインストールしています。Office互換ソフトではありますが、WordやExcelドキュメントの読み書き(読み取りと編集) が可能ですし、もちろんドキュメントの新規作成も可能です。
ドン・キホーテのニュースリリースによれば、この製品の名称「MUGA(無我)ストイックPC」の由来は「多様化する個人のライフスタイルに対応し、機能をストイックに絞り込む」ということで、その結果市場最安値の19,800 円(税抜き)を実現しています。
あと、サイズのほうですが、こちらはかなり立派ですね。タテ・ヨコサイズをJumper EZBook 3L Pro(中華の14インチクラムシェルノート)と比較してみましょう。
EZBook 3L Pro: 331 × 222 × 13.7 mm / 1.3 kg
MUGA: 329 × 219 × 20 mm / 1.2 kg
厚みはEZBookのほうが勝ります(薄い)が、タテ・ヨコサイズはこの製品のほうが若干小さく、重量も軽いです。EZBookはウインタブで実機レビューし、筐体の出来の良さを高く評価しています。また、EZBookは高級機ほどではないにせよ、ベゼル幅も細く、かなりスタイリッシュな製品です。
ということは、厚みのほうはともかくとして、MUGAの筐体デザイン面にも「期待してよし」かな、と思います。
2.筐体
すみません、この製品は筐体正面からの画像が2枚公開されているのみで、側面や天板の画像はありません。
正面画像を見る限り、ベゼル幅が非常に細くなっています。上に説明したとおり、実際のサイズも14.1インチとしてはコンパクトなほうですし、サイズが近いJumper EZBook 3L Proが低価格品としては非常にスタイリッシュな製品であることから、少なくともこの画像が「盛られている(画像加工されている)」可能性は低いと思います。というか、日本の会社の製品なんでそのへんは大丈夫でしょうねw
しかし、日頃から中華ノートをウオッチしているウインタブとしては「なんか見たことあるなあ」というデザインではあります。要するに「MacBookにインスパイアされました」系なんですよね。
スペックが全然違うので、同じ製品ということはありませんが、「Jumper EZBook 3」に似ています。Webカメラの位置が同じですね…。MUGAはJumper製なのかな、なんて詮索してみたりして…。
あと、気になるのがキーボード配列ですが、現状日本語配列とも英語配列とも明言されていません。しかし、先行して発売された「ジブン専用 PC&タブレット」のキーボードは日本語配列なので、この製品でも日本語配列となっている可能性はあります。
3.価格など
ドン・キホーテ MUGA ストイックPCは12月1日の発売で、価格は税込み21,384円(税抜き19,800円)です。全国のドン・キホーテ店舗で購入ができるとのこと。ドン・キホーテは店舗数が多いので、ある意味家電量販店よりも見に行きやすいかもしれませんね。
税込み21,384円というのはドル建てだとおよそ185~190ドルくらいになるかと思います。また、この記事でもちょっとだけ比較してみたJumper EZBook 3(Celeron N3350、RAM4GB、ストレージ64GB、ディスプレイはTN液晶でFHD解像度)が199.99ドルなので、スペック表から見たコスパということだと、若干中華の並行輸入品のほうが勝ります。
しかし、MUGAは日本向けの製品であり、法的な規制もクリアしているでしょうし、故障時の対応なども安心感が高いですよね。なので、トータルで見ればMUGAはやはり激安であると思います。ともあれ、12月に入ったらドンキに見に行ってみましょうか?
4.関連リンク
「MUGA ストイックPC」登場!:ドン・キホーテ ニュースリリース
コメント
レビューの予定はありますか?おもしろい製品だと思います。
4GB/64GBなら誰にでも勧められるスペックなんだけどねぇ…あと一万高くてもいいから。でも欲張ったらそれはそれでキリなくなっちゃうし。うーん
ヤフーニュースでも取り上げられてたけど、「Photoshop立ち上げただけでフリーズするじゃんw」とかとんちんかんなコメントばっかりでしたね。
32bit OSならRAM2GBでも動くけどROM32GBは初心者には辛い。一昔前に中華PCこんなのばっかりだったけど今は中華でも4GB64GBが当たり前だし。
来年の今頃には日本でも4GB64GBが19800円で売られるようになって初心者が安心して使えるようになるだろうね。ただ普通に動く安いPCが増えるのは日本のメーカーにとってはあんまり良くないかも。
MUGAは人柱待ちやね
おそらくサブノート用のメモリが一枚刺さってるから、交換できそうか?だね
つか、ヒットしたX205TAもあんましかわらんのだが、叩いてる連中はファイナルファンタジーでもやる気かよw
「PCにお金あまり使いたくないけど、タブレットじゃなくノートPCで、大きめ画面で動画サイト見てエクセルとワードのファイルを開いて編集できたりPDFファイルを開けたら良いな。」程度の使い方の人には最適な機体ですね。
ただ、後はプリンタードライバー程度で他のソフトのインストールはお勧めできませんが・・・。
気になる点はいくつか。
メモリーが販売元資料で「増設・交換不可」って書いてあるのはソケットじゃ無くビルトインなのかなぁ。
本当にIPS液晶かどうかも気になるところ。
(販売が国内業者でもこのあいだ4Kテレビで「諸元表の性能より低い」って製品も出回って謝罪があったし。)
あと、販売元資料にも明言されていなくて写真もなんだか使い回しっぽくて判然としないのが「JP配列のキーボードかどうか」なんだけど・・・。
YouTube等の動画サイト閲覧専用マシンとして買うならお買い得ですね。
もしスピーカーの音質が悪くても、安いUSBスピーカー付ければいいですし。
外付けHDDを付ければ自前の動画再生にも使えそうです。
ただ、2GB/32GBなので、PC特有の多様性には期待しない方が良さそうですね。
これがもし、+1万円位で4GB/64GBだったら、クレカ握りしめてドンキに突撃したかもしれません。
Jumper Ezbook3/ノーマルorSEならそれくらいですよ
13-14インチ/フルHD/3-4G/64G
情報ありがとうございます。
「もし近所に売ってたら、勢いで買っちゃうかもな~」的な軽いノリだったので、なんとなく申し訳ない(^_^;)
見た感じKEIANのKBM14HDっぽいですね。メモリが減ってる以外は共通点も多そうな感じです