「E-Ink製品の専門店」SKTが中国ONYX社のAndroidタブレット「BOOX Nova Air C」を発売します。ディスプレイに「カラー E-Ink」を搭載する「希少」とも言える製品で、従来モデルの「Nova 3 Color」からE-Ink品質が向上しただけでなく、筐体も薄型・軽量なものに変更されています。
なお、従来モデルのNova 3 Colorについてはウインタブで実機レビュー済みです。こちらもあわせてご覧ください。
BOOX Nova3 Colorの実機レビュー - 電子ペーパータブレットの革命!カラーの電子ペーパーでノートも使える!!ただし発展途上の面もあり
目次
1.BOOX Nova Air C スペック
スペック表
BOOX Nova Air C | |
OS | Android 11 |
CPU | Qualcomm8コア |
RAM | 3GB |
ストレージ | 32GB |
ディスプレイ | 7.8インチ(1,872 × 1,404) |
LTEバンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11 b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | なし |
バッテリー | 2,000 mAh |
サイズ | 194 × 136 × 6.3 mm |
重量 | 235 g |
BOOX Nova3 Colorからの改善点
●OSがAndroid 10からAndroid 11に
●Kaleido Plus On-Cell ePaper技術により、カラーパフォーマンスが大きく改善
●寒色フロントライトに加え、暖色フロントライトを搭載
●ページ送りが可能な物理ボタン装備の専用ケースを設定(別売り)
●筐体が薄型軽量化
コメント
従来モデルからの改善点は上に記載したとおりです。「スペック表の記載」だけで見ると、OSがAndroid 10から11に変更されたものの、CPU、RAM、ストレージ、ディスプレイ解像度などは従来モデルから変わっていません。
ただし、この製品の最大のセールスポイントである「カラーE-ink」については大きな改善となっているようです。最新の「On-Cell ePaper技術」により、
BOOX Nova Air Cを前作のNova3Colorと比較すると、フロントライトがオンの場合、色のコントラストが30%、彩度が15%改善されました。オフの場合であってもコントラストは6%、彩度は14%改善されています。
(SKTのプレスリリースより引用)
とのこと。
(私の視力だと)色味の違いは認識できませんが、画面が明るくなっているように感じられます。
また、フロントライトについては暖色も追加されました。
従来モデル同様、ワコムデジタイザーを搭載しており、4,096段階の筆圧に対応するペン入力ができます。ペン(BOOX Pen PLus)は付属し、BOOX本体側面にマグネットで取り付けることができます(なお、このペンはもともと電池不要なので、Surfaceシリーズのように、本体から充電するという機能はありません)。
別売りとはなりますが、専用ケースも改善されました。BOOX Leafの専用ケースと同様に、本体とPOGOピンで接続し、物理ボタンが付いたものになります。
サイズを従来モデルと比較してみます。
Nova Air C:194 × 136 × 6.3 mm/235 g
NOVA 3 Color:197.3 × 137 × 7.7 mm/265 g
ディスプレイサイズが変わっていないので、タテ・ヨコについては若干小さくなった程度ですが、薄型化が進み、重量も30 g軽くなりました。もともとBOOXタブレットは一般的なAndroidタブレットよりも薄型軽量ですが、「7.8インチで235 g」というのは素晴らしいと思います。
バッテリー容量は従来モデルの3,150 mAhから2,000 mAhに変更されています。ただし、ディスプレイの仕様(使われている技術)も変更されていますので、駆動時間がどう変化したのかについてはなんとも言えません。
2.BOOX Nova Air C 筐体
上がNova Air C、下が従来モデルのNova 3 Colorです。ちょっと雰囲気が変わりましたよね?従来モデルよりも全体的に角張ったデザインになっています。また、筐体色も「深緑」に変更されています。個人的には「ずいぶんカッコよくなったなあ」と思います。
なお、筐体素材について、従来モデルがマグネシウム合金ですし、筐体重量から考えてニューモデルでもマグネシウム合金が使われていると思います。
7.8インチというサイズで、薄くて軽いので、取り回しは非常に快適でしょうね。
3.BOOX Nova Air C 価格など
BOOX Nova Air Cは4月22日の発売予定で、SKTNETSHOP、 Amazon、楽天、 Yahoo!ショッピングで販売されます。オープン価格ですが、4月18日現在SKTNETSHOPの製品ページ記載の価格は税込み59,800円でした。また、専用ケース(マグネティックスリーブケース)は、4月18日現在で価格情報が判明していませんが、SKTNETSHOPで本体と同時購入する場合、半額で購入できるとのことです。
BOOX製品は初回入荷数量が少ないことが多いです(メーカーのONYX社による供給が間に合っていないようです)。この製品に関してもおそらく初回販売分は「瞬殺」となる可能性が高いと思いますので、購入を考えている人はお見逃しなく。
4.関連リンク
BOOX Nova Air C:SKT 製品紹介ページ
BOOX Nova Air C:SKTNETSHOP
BOOX Nova Air C:Amazon
BOOX Nova Air C:楽天
BOOX Nova Air C:Yahoo! ショッピング