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ヤマハミュージックデータショップ ― クラシックから最新のポップスまでMIDI等の音楽データを販売するサイト、エレクトーン奏者だけじゃなくDTM、伴奏、編曲の強い味方

yamaha_music data shop
こんにちは、natsukiです。老舗ながら、案外知名度の低い音楽データショップ「ヤマハミュージックデータショップ」を紹介します。その名の通り、天下のヤマハが運営する、音楽のデータを販売しているECサイトですが、ここで販売しているのは、一般的な「音声データ」ではなく、「MIDI」や「レジスト」といったものです。このサイトは、趣旨としては、主にエレクトーンでの使用を想定したデータを扱っているため、エレクトーンユーザーには利用必須のサイトで、紹介するまでもないでしょう。一方でエレクトーンをやらない人には、意外にもあまり知られていないようです。ところが、特に「MIDI」ファイルは非常に汎用性が高く、多様な機材やソフトで扱うことができ、再生や再編集を柔軟に行えるので、実際の楽器であれDTMであれ、音楽を演奏する人にとっては、非常に幅広い使い道のあるファイル形式なんです。

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1.サイト概要

販売しているデータは「MIDI」と「レジスト」

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ヤマハミュージックデータショップで販売しているデータの形式は、上述のように主に「レジスト」と「MIDI」です。楽譜が付属するものもありますが、すべてではありません。このうち「レジスト」は、エレクトーン専用のデータ形式のため、ここでは詳述しません。興味のある方は、下記リンクをご覧ください。利用価値が高いのは「MIDI」データの方です。MIDIは、ご存じの方には釈迦に説法でしょうが、汎用性の高いデータ形式で、再生はもちろん再編集も可能です。多くの電子楽器で再生可能な他、パソコンやスマホ・タブレット上でも様々なソフトで再生や編集が可能です。再生時は、音程や速度を変更したり、任意のパートのみ演奏したり、演奏楽器を換えたり等の柔軟なコントロールが可能な一方、音源はパソコン等の内蔵音源を利用するため、DTM専用のソフトや音源を使わない場合は、一般的な意味での音楽鑑賞レベルの音質は望めません。逆に言えば、専用のソフトと音源があれば素晴らしい演奏も可能ですが、それは技術とソフトや機材への投資が必要な、まさにDTMそのものの世界の話となります(この記事ではDTMをアバウトにソフトウェア制御によって音楽を作編曲・演奏するという意味で使っていて、厳密な定義づけはしていません。そこは本記事の主題ではないのでご理解ください)。

MIDIデータとは?:ヤマハミュージックデータショップ
レジストデータとは?:ヤマハミュージックデータショップ

MIDIデータの活用例は、ヤマハ公式サイトにも紹介ページがあるので、合わせてご覧ください。

曲データ活用術:ヤマハ

midradioplayer
なお、MIDIを再生するソフトは非常に多くありますが、ヤマハは、ヤマハミュージックデータショップで販売しているMIDIデータの再生を想定した(もちろん一般的なMIDIプレーヤーとしても使えます)謹製のMIDI再生ソフトとして、パソコン用に「ミッドラジオプレーヤ」、スマホ用に「スマートピアニスト」を配布しています。ヤマハミュージックデータショップの案内だと、「スマートピアニスト」はiOS版しかないかのような表示ですが、ちゃんとAndroid版もあるのでご安心を。これらのソフトは、多様な再生を直感的に行えるので、シンプルな再生ソフトとして非常に扱いやすい造りになっています。ただし、編集には対応せず、音質もさほど優れたものではありません。以下、再生にあたっては、基本的に「ミッドラジオプレーヤ」で再生していることを前提に話を進めます。

ミッドラジオプレーヤ:ヤマハミュージックデータショップ
スマートピアニスト:Google Play
Smart Pianist:AppStore

最新の曲まで押さえた非常に幅広いラインナップ

ヤマハミュージックデータショップは、扱っている曲のラインナップの広さも特徴です。クラシック音楽から、最新のポップス、ジブリなどの映画音楽やドラマ主題歌まで、非常に広大なジャンルをカバーします。

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いや、DTMを少しでも触ったことがある人だとわかると思うんですが、ここで販売しているMIDIデータって、きっちり作り込んであって手間かかってるんですよね。いくら企業内で業務化されているとはいえ、ラインナップ拡張速度が意味不明なくらい早い。新曲も次々と並びます。さすがはヤマハといったところ。

原曲そのままではなく編集してあることには注意

当然といえば当然ながら、音声データではないので、レジストやMIDIの仕様上の制約により、原曲からは一定のアレンジが加えられています。原曲そのままではないということはご注意ください。

安い!

一般的な譜面の感覚からすると、価格は非常に安いです。もちろん曲によりますが、MIDIやレジストデータだけならポピュラー曲1曲で500円以上になることはまずありません。バンドスコアの相場の、だいたい半額くらいですかね。

2.多様な使い道

何ができるか

ヤマハミュージックデータショップで扱っているMIDIデータの主な利点は、先にも触れたように、大まかに言うと次のようなことです。
・再生速度、キーの上下、再生パートの選択などが自由自在
・再生パートのON/OFFが可能
・多くの場合コード表示にも対対
・DTMソフトで再編集可能
・多くの楽譜作成ソフトにも読み込み可能

伴奏や練習用に

midradioplayer
再生速度、再生パートを自由自在に調整できるので、自分の演奏の伴奏であったり、練習用に使えます。例えば、ゆっくり伴奏を再生したり、自分が演奏するパートの音だけを消して練習するなんてことが可能なわけです。エレクトーンであれば、単独で完結(機能やMIDI対応は機種によります)。その他の楽器でも、パソコンなどで再生すればいいわけです。さらに、多くのMIDIデータはコード表示にも対応し、特にギターの練習には、再生ソフトに丁寧にも指の表示をするモードすらあるので、最適です。

楽曲分析

midradioplayer

パート別に再生

先述のように、MIDIは、パートごとのON/OFFも可能です。なので「ベースラインだけ再生」とかももちろん可能。耳コピしたいときの強い味方です。

コード

練習のところで触れたように、多くのMIDIデータでコード表示に対応しています。これも、楽曲分析に大いに役立ってくれます。

DTMや採譜、編曲の下書きに

finale
MIDIはDTMでも多用される汎用的な形式なので、DTMソフトにそのまま取り込みが可能。もちろんそこからは、自由自在に編集ができます。DTMをやっている人なら、これだけのラインナップの、しかも整った(重要!)MIDIデータが宝の山であるということは、特に説明はいらないでしょう。

また、Finaleなどの楽譜作成ソフトの多くも、MIDIデータからの譜面生成に対応しています。こちらは、データの性質の違いからソフトよってかなり強いクセがあり、読み込んだ譜面がそのまま使えるということはよっぽどシンプルな曲でなければまずないのですが、それでも、十分に習熟していれば大幅に譜面作成の労力を省けます。個人的にはこの用途も結構多用しています。例えば、ポピュラー曲を特定の編成に編曲するときに、MIDIデータを読み込んだ譜面を「素材」として使うわけです。メロディライン、ベースライン、オブリガード、ドラムのパターン(打楽器はかなり習熟が必要)なんかは、おおむねそのままで使えますからね。

3.まとめ

レジストやMIDIデータは、音楽を聴くというよりは、演奏したり作編曲する人向けの音楽データです。その応用範囲は無限大。それを、これだけのラインナップで安価に販売しているサイトは、他に類を見ません。

MIDIデータは、パソコンだけでなくスマホやタブレットでも利用可能なので、DTMはもちろん、一般の楽器の伴奏、練習や、作編曲にも非常に有用です。テンポやパート選択が自在なので、まずは、あらゆる楽器演奏者にとって、曲の練習の伴奏にうってつけなのは間違いありません。エレクトーンユーザー以外でも、うまく活用すれば音楽の世界を広げてくれること間違い無しの有用なサイトです。

4.関連リンク

ヤマハミュージックデータショップ

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