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Windows PCを工場出荷時のOSに戻すための純正リカバリーメディアの入手方法について

Windows搭載PCを工場出荷時の状態に戻すことができるリカバリーメディアの入手方法
Windows 8以降のバージョンから回復イメージによるOSリカバリーが可能となったことや、光学ドライブを標準で搭載していない機種が増えてきたこともあって、近年販売されているWindows搭載PCでは専用のリカバリーパーティションやリカバリーメディアを用意していないことも多くなってきました。

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Windows標準の回復機能でもメーカーがプリインストールしているアプリも含め、元の状態に戻すことは出来るのですが、Windows Updateで適用した更新がそのまま反映されるので購入して初回セットアップ直後に回復ドライブを作成しなかった場合、「工場出荷時の状態」に戻すことは出来ません。PCを売却・譲渡するなどの理由で工場出荷時のOSにリカバリーしたいというケースもあるかと思われます。

この記事では無料、あるいは有料で「ソフトウェアなども含め工場出荷時のOSに戻すことが出来るリカバリーイメージを入手出来る」PCメーカーとその入手方法をご紹介します。

1.Dell(Inspiron、XPS、Latitude、OptiPlexなど)

No Bootに関する問題とBIOSリカバリーオプション

2018年以降に発売されたDellのPCはインターネット経由で工場出荷時のOSにリカバリーできる「BIOS Connect」が利用できます。

この機能がすごいところはSSDが完全にフォーマットされた状態でもインターネットに接続できる環境があればすぐ工場出荷時のOSに戻せるところです。AppleのMacでも2008年以降に販売されている機種では似たような機能(インターネットリカバリー)に対応していますが、Windows搭載PCではかのあゆが知る限りDellしかこの機能は利用できないので、今後他のメーカーでも採用するところが増えてきてほしいと思っています。

なおネット環境が利用できない場合、USBから純正OS環境にリカバリーできる「Dell OS リカバリーツール」もあり、ダウンロードするにはリカバリー対象になる機種のシリアルが必要になりますが、無料でダウンロードできます。

BIOSConnectを使用してSupportAssist OS Recoveryパーティションを回復する:Dell
Dellオペレーティング システムの回復イメージをダウンロードして使用する方法:Dell

2.Panasonic(Let’s Note)

Windows 10以降を搭載しているモデルであれば個人、法人問わず容易にリカバリーメディアを入手出来る
PanasonicのLet’s Noteの場合もWindows 10/11プリインストールモデルであれば純正リカバリーイメージをダウンロードできる「リカバリーイメージダウンロードサービス」が無料で利用できます。このツールを使用するとプリインストールされているソフトウェアやLet’s Noteシリーズオリジナル壁紙はもちろんのこと、Windows標準とは別に用意されている独自の回復パーティションも含め完全に工場出荷時の状態に戻すことが可能です。

古い機種ではOSの更新が止まってしまっている場合もありますが、比較的新しいモデルであれば定期的にイメージの更新も行われています。リカバリーイメージ作成ツールを起動する際に本体の品番とシリアルを入力する必要がありますが、無料で利用できます。USBメモリだけでなく、インストールDVDの作成も可能です。

リカバリーイメージ ダウンロードサービス(Windows 11/Windows 10ダウングレードモデル用):Panasonic
Windows 10 リカバリーイメージダウンロードサービス:Panasonic

3.HP(Pavilion、Elite、Elitebook、ProDeskなど)

HP Cloud Recoveryツールを使用してコンピュータを回復する手順 | HP製コンピュータ | HP Support

HPでもリカバリーメディアの配布を行っています…が、USBメモリの内容が「Microsoft公式OSイメージ + ドライバーやプリインストールアプリを一括でインストールするツール」なので、Microsoftからメディア・クリエイション・ツールを使って最新バージョンのWindowsインストールメディアを作成し、「HP Support Assistant」を使用してドライバーやBIOSアップデートを一括で当ててしまったほうが良いかもしれません。残念ながらプリインストールされている壁紙も復元されないので個人的にはあえて利用するメリットは少ないかな、と思っています。

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HP ビジネス PC – HP Cloud Recovery クライアントを使用する (Windows 11 および Windows 10):HP
HP個人向けPC – HP Cloud Recoveryツールを使用する (Windows 11およびWindows 10)

4.Lenovo(Thinkシリーズ、Ideaシリーズなど)

作成するにはLenovo IDが必須
Lenovoの場合は本体のシリアル番号だけでなく、専用アカウントを作成してリカバリーメディアの注文手続きを行う必要がありますが、専用壁紙を含め完全に工場出荷時の状態に戻すことが出来る「Lenovo Recovery Media Creator」をダウンロードできます。

自分でリカバリーメディアを作成する場合は料金はかかりません。過去に注文した機種のリカバリー情報も記録されるので、なにげに重宝します(かのあゆの場合、ThinkPadを何度も手放しては購入しているので登録されている機種の数が多くなってきてしまっています…)

Lenovo デジタル・ダウンロード・リカバリー・サービス (DDRS) – 必要なファイルをダウンロードして、Lenovo リカバリー USB キーを作成する:Lenovo

5.Microsoft Surfaceシリーズ

初代Proから最新モデルまですべてのSurfaceシリーズ向けリカバリーイメージを入手出来る
MicrosoftのSurfaceシリーズもサポートページからシリアル番号を入力することで純正リカバリーイメージを入手できます(ダウンロードするにはMicrosoftアカウントが必須です)。

サポートが継続されているモデルではWindowsが更新されるたびにイメージが更新されているので用途に応じてOSのバージョンを選択できます。またすでにサポートが終了している初代Surface ProやSurface Go、Windows RT搭載機であるSurface RT/Surface 2のリカバリーイメージも入手できます。

Surface Recovery Image Download:Microsoft

6.富士通、NEC、dynabook、VAIOなど

富士通やNEC、dynabook、VAIO(Windows 10搭載モデルのみ)の場合は一部の機種を除きリカバリーメディアが同梱されていないため、プリインストールされている専用ユーティリティを使用してあらかじめリカバリーメディアを作成しておく必要があります。

これらのメーカーではWindows純正リカバリーではなく、カスタマイズされた回復パーティションが用意されていてそこに格納されているイメージからメディアを作成するため更新プログラムや大型アップデートを適用しても工場出荷時のバージョンに戻すことが可能ですが、ほとんどの場合リカバリーメディアを作成できるのは1回だけとなっていて、そもそもリカバリー用のパーティションも利用できなくなってしまった場合は作成できなくなってしまうのでできれば購入してすぐ作成して元箱などに保管しておくと安心です。

万が一メディアを作成していない状態で工場出荷時のOSに戻す必要がある場合、リカバリーメディアを注文することができますが有償対応となります(おおよそ3,000〜10,000円程度)。

富士通など一部のメーカーでは一部ドライバーやユーティリティが元々プリインストールされていたOSでないと入手できない場合もあるので、クリーンインストールして素のWindows 10/11を入れ直す場合もあらかじめリカバリーメディアを作成しておくことをお勧めします。

リカバリーメディア作成サービス:富士通
再セットアップメディアについて:NEC
リカバリー:VAIO
※dynabookは法人向けに販売されているWindows 11ダウングレードモデルを対象にしたWindows 11 Proリカバリーイメージダウンロードサービスを除き、リカバリーメディアを単体販売しているという情報を確認することができませんでした。

7.まとめ

今回取り上げたメーカー以外にもONE-NETBOOKやGPDといった中国メーカーの製品でも工場出荷時のOSにリカバリーできる純正イメージを配布している場合があります。中古でPCを購入した場合、中古製品用に提供されているMARライセンスでクリーンインストールされたWindows OSがプリインストールされている場合も多いので、一度作っておけばプリインストールされているソフトも含めメーカー本来の純正環境で使用したい場合や前述したとおりリカバリーパーティションを削除してしまった場合、PCを譲渡・売却する場合に重宝します。

これ以外のメーカーでは基本的にWindows純正リカバリーを採用しています。前述の通り純正リカバリーの場合更新プログラムや大型アップデートを適用すると回復ドライブにコピーされるリカバリー用のイメージにも適用されてしまうので工場出荷時の状態に戻したいのであれば購入した直後に、できればオフライン環境で回復ドライブを作成して保管しておくことを強くお勧めします。

なおリカバリーイメージにMicrosoft Officeが含まれている場合がありますが、Office 2021以降ではMicrosoftアカウントの紐付けが必須となり、基本的にライセンスの譲渡が不可能となったため、Officeプリインストールの中古PCを入手(購入や譲渡など)しても、Microsoft 365 Personal/Familyを契約していなければそのまま使用することはできません。

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