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Snapdragon 8 Gen 1が発表されました。より高性能になったハイエンドCPU、Xiaomiやシャープなどから対応製品が発売予定です

Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1
こんにちは、かのあゆです。Qualcommは12月1日(現地時間は11月30日)にイベントを開催し、次期フラッグシップCPUとなるSnapdragon 8 Gen 1を発表しました。新しい型番体系で展開される製品の第一弾となり、この年末には各社から搭載端末が販売される予定となっています。

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1.数字3桁型番を廃止

Snapdragon 8 Gen 1
Snapdragon 8 Gen 1は2020年末に発表されたSnapdragon 888、および2021年8月に発表されたSnapdragon 888+の後継製品となります。

2012年に発表されたSnapdragon 800より、型番にSnapdragon ×××と3桁の数字を使用してきましたが、この型番体系が廃止され、Snapdragon 8 Gen 1のように「製品の種類を表す最初の数字 + 世代」という名称に改められます。製品の種類に関しては従来通りで

8:ハイエンド、プレミアムレンジ
7:ミッドハイレンジ
6:ミッドレンジ
4:エントリー

という位置づけになります。現時点ではまだハイエンド向けのSnapdragon 8 Gen 1しか発表されていませんが、来年以降発表される製品はすべてこの型番に改められるものと思われます。またSnapdragonはウインタブでは単にCPUと表記していますが、実際にはCPUとメモリ、各種処理用チップを一つのパッケージにまとめた「SoC(System on a Chip)」で、Snapdragon 888+までは内蔵GPUが「Adreno 660」、画像処理用のISPチップが「Spectra 580」、オーディオやビデオなどを処理するDSPチップが「Hexagon 780」と呼ばれていましたが、こちらに関してもSnapdragon 8 Gen 1以降では単純に製品名のみで呼ばれるようになります(例:「Adreno 660」ではなく、単に「Adreno」)。

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2.Snapdragon 888と比較してGPU性能が30%向上

Snapdragon 8 Gen 1
Snapdragon 8 Gen 1で採用されているCPU「Kyro」はARMの最新CPUコアとなる「Cortex-X2」を採用しており、動作クロック数は最大3.0Ghzです。性能はSnapdragon 888と比較して20%向上しており、省電力性能は30%向上しています。また内蔵GPUの「Adreno」はSnapdragon 888で採用されていた「Adreno 660」よりも30%性能向上しており、省電力性能は25%向上しているとしています。

5Gモデムは「Snapdragon X65 5G Modem-RF System」が搭載され、ダウンロード速度は最大10Gbpsとなります。

オーディオ機能も強化され、BluetoothでもCD音質で再生できる「aptX Lossless」をサポートし、コーデックに「LC3」を採用した新しいBluetooth音声規格となる「LE Audio」もサポートしています。

3.まとめ

Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1
Snapdragon 8 Gen 1搭載製品はXiaomi、シャープ、ソニー、OPPOなどから発表される予定となっています。すでにXiaomiがまもなく発表予定となる次期フラッグシップモデル「Xiaomi 12」で採用を発表しており、来年発表されるXperia次期モデルやAQUOS次期モデルなどにも搭載されるものと思われます。

2021年に発売したハイエンド端末に対応していたSnapdragon 888は高性能なCPUでしたが、その分発熱も目立つ印象だったので、この点がどの程度改善しているかは気になるところです。すでにミッドレンジスマートフォンに搭載されているCPUも十分快適に使える性能になってきていることもあり、かのあゆ自身Snapdragon 865 5G以降のハイエンドモデルは購入していないのですが、来年発表されるSnapdragon 8 Gen 1搭載機がどの程度まで性能向上しているのか、ガジェクラとしてはかなり気になるところではあります。

4.関連リンク

Snapdragon 8 Gen 1 Mobile Platform:Qualcomm

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