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セールになってるPCやタブレットを買うときの悩み - OSは?Officeは?

セールPCを購入するときの悩み
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ウインタブの記事の中で人気ジャンルになっているのが「セール情報」です。誰だって品質がよくて価格が安い製品を手に入れたいと思いますし、私は特にその傾向が強いです。最近「セール情報」の記事を書いていてちょっと気になることがあります。ひとつはOSで、セール品というのは発売から少し時間が経っているものが多いので、OSはWindows 8.1のままであることがほとんどです。それとMicrosoft Officeの有無とバージョンというのもあります。2014年の春モデルくらいまでは、WindowsタブレットにOfficeが付属するのは当然、という状況でしたが、最近だとOfficeが付属しない製品も多いですし、タブレットではなくてノートPCの場合はOfficeが付属してないのが普通です。そしてつい最近リリースされた最新の「Office 2016」というのもありますね。セール品の場合、Officeが付属している場合でもOffice 2013であることがほとんどなので、バージョンが古いことを気にする人もいるかもしれません。そして最後に新型のCPUです。AtomであればCherryTrail(Atom x5とかx7という型番)ですし、CoreシリーズであればSkylake(6000番台の型番)です。これら新型CPUは製品に搭載され始めて日が浅いので、セール品に搭載されていることはまずありません。

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1.OSのバージョン

Windows10 発表イベント
OSがWindows 8.1の場合、2016年の7月までは無償でWindows 10にアップグレードができます。アップグレード予約をしておけばPC初心者であっても問題なくアップグレードでき、特別な知識が必要となるケースは多くありません。ただし、Windowsタブレットや一部のモバイルノートPCの場合、ストレージが32GB以下だとちょっと苦労するケースがあります。具体的にはWindows 10のインストールのために「ストレージの空き容量が16GB以上必要である」という点です。ストレージ32GBのタブレットは新品の状態でも空き容量は20GBほどのため、使い始めてしばらくすると空き容量が16GBを下回ってしまいます。この場合でもアップグレードは可能ですが、外部ストレージ(USBスティックやmicroSDカードなど)を用意しておく必要があります。詳しくは下記の記事を参照してください。
Windows 10の小ネタ - RAM1GBでも、内蔵ストレージ16GBでも大丈夫?読者情報から
この記事では読者の方の事例を紹介しているのですが、登場しているのはPCスキルの高い方々なので、PC初心者の方が同じ条件でアップグレードを試みる場合、PCスキルの高い友人などの手助けが必要になるかもしれません。

Windows.oldが15GB
もうひとつ、Windows 8.1からWindows 10にアップグレードする場合、1か月間だけ「Windows.old」という、非常にサイズの大きいフォルダ(サイズは数GB以上)ができてしまいます。Windows 10にアップグレードしてから1か月間はWindows 8.1に戻すことができるのですが、戻すために必要なデータがWindows.oldに入っていて、これはアップグレードから1か月後に消滅します。そのため、Windows.oldが存在している間はストレージ容量がひっ迫してしまうのですが、これは短期間だけなので我慢できるとは思います。

ストレージ容量に比較的余裕のあるPCやタブレットを購入する場合はOSのアップグレードに苦労する可能性は非常に低いので、Windows 8.1搭載の製品を購入しても大丈夫です。逆にWindows 10にアップグレードしてみて、「やっぱWindows 8.1のほうがいいや」っていう人もいるかもしれませんが、アップグレード後1か月間はWindows 8.1に戻せるので、むしろWindows 8.1のほうが安心と言えるかもしれません。でも、個人的にはこれからWindows 10の時代になるので、特別な事情がない限りしっかり新しいOSに慣れていく気持ちを持った方がいいと思いますけどね。

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2.Officeの有無とバージョン

Office365 アカウント管理画面
タブレットにOfficeが必要なのか、ということについては下記の記事で私の意見を述べています。
タブレットにOfficeって本当に必要なのか、もう一度よく考えてみよう
Officeに関してはPCやタブレットを購入するときにあらかじめ製品版が付属しているものを購入するほうが圧倒的に割安になるので、製品版のOfficeが必要であることがわかっている人は、Office付きのモデルを購入すべきです。具体的にはExcelでVBAマクロを使うとか、ピボットテーブルを使うとか、統計関数など特殊な関数を使う人です。真面目な経済学部生とか、理工系の学生とかは製品版でないと困るんじゃないでしょうか。また研究職の人とか大企業で全社の業績分析とか業績予測を作るような人もそうでしょう。一方、個人的な資金管理とか自分だけの営業データの整理などをする場合は無料のOffice OnlineとかOffice Mobile(ディスプレイサイズ10.1インチ以下の場合は無料)でも大丈夫な気がします。あくまでもその人の使い方に依存すると思うので、これ以上書きませんが、製品版でないと困る、というケースは実はそんなに多くないのかもしれませんよ。

また、Office 365 Soloを契約するというのは決して悪くないと思います。月額課金制なので割高感はありますが、逆に言えば1カ月単位で契約ができる(1,274円/月)ので、必要なときだけ契約する、という手もあります。もちろんOneDriveが1TB使える、というのも大きな魅力ですしね。

最後に「Office 2013」か「Office 2016」か、ということについて。私はOffice 365の契約をしているため、すでにOffice 2016をインストールしていますが、結論として「Office 2013でも十分すぎる」と思っています。「どうしても同僚とオンラインで資料のリアルタイム共同編集をしたい」という場合を除いてはOffice 2016を待つ必要もないし、追加でお金を支払う必要もないと思います。

3.CPUについて

CPU
CPUについてもちょっと微妙な時期にきています。タブレットやモバイルノートPCの場合、CPUにAtomを搭載していることが多いのですが、Atomに新型の「CherryTrail」が登場し、最近になって製品に搭載され始めているからです。CherryTrailのAtomは型番がAtom x5-z8300とかx7-Z8700といった型式になっているのですぐわかります。一方現行のZ3735FとかZ3775という型番は「BayTrail」と呼ばれています。

BayTrailとCherryTrailの性能差が最も大きく現れるのはグラフィック系の処理であると言われています。逆に事務作業系の作業ではそれほど顕著な性能差はありません。AtomというCPUでオンラインゲームをするのはBayTrailにせよCherryTrailにせよ苦しいのですが、それでもCherryTrailのほうが相当快適(ただしゲーミングPCとは比べ物になりません)であるとは言えそうです。

タブレットとCPUの関係については下記の記事で私の意見を書いています。
タブレットや2 in 1に使われているCPUのベンチマークスコアをまとめてみた
CherryTrailが登場した今となっては、BayTrailは旧型CPUということになりますが、タブレットで使う場合に関してはそれほど不自由はなく、むしろ旧型ということで安くなるのなら全然買いでしょ、と思います。また、特に8インチタブレットでは2015年の秋冬モデルでさえBayTrailは現役として採用されているケースも多いので、CherryTrailが登場したからすぐに消えてなくなる、という性質のものではありません。

次にIntelの上位CPUに搭載される新型CPU「Skylake」についてです。Skylakeについて語る前に、そもそもノートPCに搭載されているCPUというのは「省電力性」が要求されるため、「Core i7」というCPUだからといって超高速、というわけではない、ということを理解しておく必要があります。また、CoreシリーズのCPUでは第4世代「Haswell(4000番台)」、第5世代「Broadwell(5000番台)」、そして第6世代「Skylake(6000番台)」が混在しており、最も高性能であることが要求されているはずのゲーミングPCなどでは第4世代のものが普通に採用されています。

例えばハイエンド、省電力、といった用途別に比較すれば世代の新しいCPUのほうが高性能ですが、Skylakeのハイエンドモバイル向けCPUであっても、デスクトップ用のハイエンドHaswellには全然かないません。そのため、ハッキリ言ってしまえばSkylakeだから速いと単純に考えるのは間違っています。ですから、セール品のノートPCがSkylakeかどうか、ということは普通の用途では意識しなくていいんじゃないか、と思います。

4.一世代前で安いんなら全然OKでしょ

結論として、私はOSがWindows 8.1であることについては、ある程度PC知識のある人なら全然問題ないと思います。Officeについては闇雲に製品版が付属していることを検討の前提とするのではなく、これから自分が購入するタブレットやPCでどの程度Officeを使うのかをよく考えてから決めるべきで、場合によってはピンポイントでOffice365を使う手もある、と思います。また、CPUに関してはちょっと難しいのですが、昔と違って最新のCPUだと旧型の3倍速いとかの時代でもないので、旧型CPUであるということにあまりこだわる必要はないと思います。ただし、CPUの場合、スペックを重視するという人はセール品で妥協してしまうと後悔する可能性はあるかもしれません。

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