昨日(8月28日)にTwitterのフォロワーさんから、「indiegogoでonemixのOEMぽい機種を見かけました。」というご連絡をいただきました。「え?OEMをクラウドファンディングするの?これまた大胆なw」と思ったんですが、一応製品ページを見てみることにしました。
The Power of a Desktop In Your Pocket – Pocket PC:INDIEGOGO
「いやこれ、One Mix(2S以前)そのままやん…」。ということで、もう少し詳細を確認すると、スペックもすごいことになっていました。
OS: Windows 10 Pro
CPU: 第9世代のCore i5(6コア6スレッド)
RAM: 16GB(最大1TB)
ストレージ: 1TB PCIe SSD
ディスプレイ: 7インチ(1,920 × 1,200)
サイズ: 180 × 110 × 17 mm
CPUは第9世代、6コア6スレッドのCore i5(これはすごい!)、RAMは最大で1TBまで搭載可能です。また、Wi-Fi 6(ax規格)に対応し、Type-CポートはThunderbolt 3だそうです。
ウインタブ読者ならこのあたりで失笑が漏れるところでしょう。これ以外にも突っ込みどころがたくさんあるので、暇つぶしをしたい人はどうぞ…。
で、情報提供していただいたフォロワーさんだけでなく、Twitter界隈のガジェクラさんからもネタ的に楽しむツイートが増えまして、ONE-NETBOOK公式がこんなツイートをしました。
【ご注意】現在調査しておりますが、このプロジェクトはOne-Netbook社の許可を得たプロジェクトではございません。写真はOneMix1Sの筐体を利用しているようですが、実際に出荷されるのかはわかりませんので、ご注意ください。https://t.co/ko21t5o5bW
スポンサーリンク
— One-Netbook日本公式 (@one_netbook_ja) August 28, 2019
もちろんONE-NETBOOK社にとっては看過できない問題だと思います。自社の営業が不当に脅かされる可能性があります(いや、この場合、おかしな濡れ衣を着せられる可能性がある、とすべきか)から。しかし、ユーザー目線で言わせてもらうと「調査せんでもわかるわ」ということですね。
これね、INDIEGOGOなわけです。以前と比較すると、クラウドファンディングの制度もかなり洗練されてきていて、詐欺っぽい案件は影を潜めた感がありましたよね?実際、ウインタブでよく製品紹介をしている中華メーカーのCHUWIとかBLACKVIEWなんかは、おそらくPR趣旨でクラウドファンディングしてますし、日本の大手メーカーの「社内ベンチャーチーム」が「製品化を賭けてクラウドファンディング」なんて事例もよく見かけます。
しかし、その一方で、まだあるんですね、こういうの。
もちろんクラウドファンディングなんで、「まだ見ぬ天才」がとてつもない製品コンセプトを見せてくれる可能性もあるし、往々にしてそういう案件は実現しない、というのもあるんで、「勇者に出資してポシャるのは仕方ない」くらいには思えます。ただ、こういうあからさまなのは運営側である程度ブロックできないんでしょうかね。
読者の皆さんはPC知識もあるので心配いらないと思いますが、もしPC初心者の人が見たりしたらちょっと危険かも。
コメント
無事(?)審議入りで出資受付停止になっているようですね。
去年の GOLE1 もどきの Mini PC も酷かったけど、今回は事前に被害を止められて良かった。
時々こういうアホみたいなヤツ出るよね。
コメントありがとうございます。ウインタブ読者は騙されんでしょうが、結構出資しちゃった人いるんだろうなあ、と思うとかわいそうですよね。記事タイトルに「パクリ?」って書いてますけど、パクリ以下だと思うし。