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高性能な中華アウトドアスマホ3機種を比較してみる。ちなみに全部バンド19対応。甲乙つけがたいとはまさにこれ!

中華アウトドアスマホ比較
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ここのところウインタブで中国のアウトドアスマホの紹介記事を書く機会が増えています。実際、新製品も続々と登場していて、エントリークラスの製品からハイスペックと呼んでも差し支えのないくらいの高性能モデルまで、選択肢がどんどん増えていると思います。そんなわけで「高性能かつ3万円前後で購入できるアウトドアスマホ」3機種を比較してみたいと思います。実際のところ数あるアウトドアスマホの中から3機種をピックアップするというのは困難なのですが、そこは私の主観で選ばせてもらいました。

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1.Blackview BV8000 Pro

Blackview BV8000 Pro 筺体
OS: Android 7.0
CPU: MediaTek MT6757(Helio P20)
RAM: 6GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 5.0インチ(1,920 × 1,080)ゴリラガラス 3
SIM: nanoSIM × 2
LTEバンド:  B1/B2/B3/B4/B5/B7/B17/B19/B20
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n、Bluetooth 4.0
入出力: USB Type-C、オーディオジャック、MicroSIM + MicroSIM
カメラ: イン8MP / アウト16MP
バッテリー: 4,180 mAh
サイズ: 156.2 × 79.2 × 13.2 mm / 233 g

紹介記事:Blackview BV8000 Pro - 中華のアウトドア・スマホにハイスペックモデルが登場!
Banggood製品ページ:Blackview BV8000 Pro
geekbuying製品ページ:Blackview BV8000 Pro
※9月28日現在の価格はBanggoodが245.99ドル(28,320円)、geekbuyingが227.99ドル(26,218円)です。

2.DOOGEE S60

DOOGEE S60 筐体

OS: Android 7.0
CPU: MediaTek Helio P25
RAM: 6GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 5.2インチ(1,920 × 1,080)ゴリラガラス5
SIM: MicroSIM × 2
LTEバンド: LTE B1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20
ネットワーク: 802.11 b/g/n(a/ac規格対応不明)、Bluetooth4.0
入出力: USB(microUSBかType-Cかは不明)
カメラ: イン8MP / アウト21MP
バッテリー: 5,580 mAh
サイズ: 164 x 81 x 15.5 mm / 337 g

紹介記事:DOOGEE S60 - 5.2インチの本格アウトドアスマホがDOOGEEから!SOSボタンもついてるよ!
Banggood製品ページ:DOOGEE S60
※9月28日現在の価格は269.99ドル(31,083円)です。

3.Ulefone Armor 2

Ulefone Armor 2

OS: Android 7.0
CPU: MediaTek Helio P25
RAM: 6GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 5.0インチ(1,920 × 1,080)ゴリラガラス3
SIM: nanoSIM × 2
LTEバンド: LTE B1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n、Bluetooth4.1
入出力: USB Type-C
カメラ: イン13MP / アウト16MP
バッテリー: 4,700 mAh
サイズ: 159 x 78.3 x 14.5 mm / 270 g

紹介記事:Ulefone Armor 2 ー 5インチ、半端ないタフネススマホ、これはおっさんホイホイなのか、いや、ガジェットおたくホイホイだ!
Banggood製品ページ:Ulefone Armor 2
geekbuying製品ページ:Ulefone Armor 2
※9月28日現在の価格はBanggoodが259.99ドル(29,932円)、geekbuyingが259.99ドル(29,897円)です。

4.スマホとしての性能

まず、アウトドアスマホということはいったん忘れて、スマートフォンとしての処理性能を比較してみます。OSはAndroid 7.0、RAMは6GB、ストレージは64GBと、ここまでは3機種とも共通です。しかし、CPUに関してはDOOGEEとUlefoneがHelio P25、BlackviewがHelio P20なので、これだけ見るとBalckviewがやや劣るように見えます。そう考えるのは必ずしも誤りではありませんが、ウインタブの経験上とWebでの検索結果を踏まえると、処理性能自体は気になるほどの差ではないと考えています。Helio P25はデュアルカメラに対応しているとか、クロックスピードが若干上がっているとかの優位点はあるものの、Antutuスコアなどは顕著な差がありません。なので、完成品のスマホ比較ではHelio P25かP20か、というのは決定的な差別化要素にはならないと思います。

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もちろんHelio P25がP20より劣っている、ということもありえないので、気になる人はBlackviewを外す、というのはありかもしれませんけどね。

あと、カメラ性能なんですけど、

Blackview: イン8MP/アウト16MP
DOOGEE: イン8MP/アウト21MP
Ulefone: イン8MP(補間後13MP)/アウト16MP

となっていて、ソフトウェア補間後とはいえインカメラはUlefoneが、アウトカメラはDOOGEEが最も高解像となります。インスタ映えならUlefoneですかねw

5.通信バンド

中華スマホは技適マークがないため、日本では特定の条件を満たさないと違法になってしまいます。ですが、機能の話として言えば、この3機種はすべてバンド19に対応します。最近は「グローバルモデル」と称してバンド19にも対応する中華スマホが登場し始めていますが、それでも3機種ともバンド19に対応するというのは画期的です。

また、SIMの話までしてしまうと、一応3機種ともデュアルSIMで建前はDSDS(2枚のSIMによる同時待ち受け)に対応することになっていますが、私が見聞きした範囲(ウインタブではSIM通信はレビュー範囲外です)だと、日本でDSDSが使えない中華スマホの事例が非常に多いです。要因はいろいろあるんでしょうが、基本的にDSDSは「使えればラッキー」くらいに考えておいたほうがいいでしょう。それとSIMのサイズです。DOOGEEのみmicroSIM、あとの2機種はnanoSIMです。「別にどっちでもいい」わけですが、microSIMスロットの場合、下駄(アダプター)を使えばnanoSIMも使用可能、一方nanoSIMスロットの場合、「nanoSIMしか使えません」。SIMカッターを使って(これがまた意外に失敗しやすいんです)SIMカードをカットするという手もありますが、一般的には通信会社にSIMを交換してもらう(基本的に有料)などの手当てが必要になります。なので、現在microSIMを使っている人は注意が必要ですね。

6.ディスプレイとサイズ

Ulefone Armor 2
3機種のうち、DOOGEEのみが5.2インチ、あとの2機種は5.0インチです。実はディスプレイサイズは大きくなくて、最新のAndroid スマホとしてはむしろコンパクトなんです。私もそうなんですけど、アウトドアスマホって筐体がすごくゴツいので、ディスプレイサイズも大きい、って錯覚してしまいますよね?

また、5.2インチのほうが5.0インチより大きい、という当たり前の話はあるものの、実際どのくらいの体感差があるのか、というのはなんとも言えません。あえて言えば「そんなに違わないんじゃない?」ってくらいです。

筐体サイズを改めて比較してみます。

Blackview BV8000 Pro: 156.2 × 79.2 × 13.2 mm / 233 g
DOOGEE S60: 164 x 81 x 15.5 mm / 337 g
Ulefone Armor 2: 159 x 78.3 x 14.5 mm / 270 g
(参考)Elephone P8 Mini: 143.6 x 71.8 x 8.1 mm / 133 g
注:DOOGEEの重量については202 gという説と287 gという説があり、はっきりしない。

Elephone P8 Miniはディスプレイサイズが5インチであるという理由で参考表示です。ざっくりいうと、アウトドアスマホって、同サイズの普通のスマホのざっくり2倍の重量と、2倍弱の厚みがある、ってことですね。ただ、ジャンルがジャンルだけに、普通のスマホとのサイズ差を突っ込んでも仕方ないと思います。

3機種のサイズを比較すると、明確に序列ができますね。

小さく軽い ← Blackview < Ulefone < DOOGEE → 大きく重い

しかもこの差は「微妙」ではなく「はっきりと」しています。BlackviewよりもDOOGEEのほうが100 gも重いですから。ただし、DOOGEEはS60の重量を公表しておらず、TOMTOPでは337 g、Banggoodでは202 gと表記されており、本当のところがわかっていません。202 gというのは軽すぎだと思うし、337 gというのも重すぎですよね?

また、このジャンルだと大きいとか重いといった普通のスマホだと致命的なことが必ずしもネガティブには受け取られない、というのもありますので、どれが一番か、ということは言いにくいですが、それでも常識的にはBlackviewが一番いいのかな、と思います。

7.バッテリー

アウトドアスマホですから、筐体が頑丈であるというだけでなく、バッテリーの持ちも重要な評価ポイントになります。バッテリーに関しては…

Blackview: 4,180mAh
DOOGEE: 5,580mAh
Ulefone: 4,700mAh

となり、数値上はDOOGEE、Ulefone、Blackviewの順となります。バッテリー稼働時間については実際に使ってみないとなんとも言えませんが、この記事で判断できる範囲で評価するとDOOGEEがベスト、ということになります。

8.筐体

「筐体のタフネスさ」という点についてはこの記事では「ドロー」とさせてください、各社ともいかに自社製品に耐久性があるかを競うようにめちゃくちゃやってまして、なんとも評価ができないんです。

これがBlackview

これがDOOGEE

で、これがUlefone

一応3機種とも「IP68」を謳っています。また前面ガラスについてはDOOGEEがゴリラガラス5、その他2機種がゴリラガラス3となっているので、スペック上はDOOGEEが上なんですけど、ここに紹介した動画を見ると、「もういい、わかった」としか言えないですよね。

9.まとめ

この記事ではデザインについては評価していません。完全に好みの問題ですからね。ただ、個人的にはBlackviewが最もおとなしめ、ほかの2機種はそれなりにオラオラ系、という印象を受けます。DOOGEEとUlefoneは「SOSボタン」もついてますしね。

結論として、品質面では互角といいますか、どれを選んでも期待通りのタフネスさを発揮してくれると思います。また、CPUやRAMなどで推測される処理性能についても互角と判断していいでしょう。あえて言えば、バッテリー容量やカメラ性能(アウトカメラ)という点でDOOGEEが微妙に抜け出しているかな、と感じます。

ただ、基本品質面で大差ないということがわかりましたので、結局は「筐体デザイン」なのかな、と思います。個人的には「どうせ買うなら一番アウトドアスマホらしいものを」という考えですし、筐体にイエローが入っている方が作業っぽい感じがするので、Ulefoneかなあ、と思います。でも、「おとなしめなデザインにしたい」ということならBlackviewでしょうし、「わずかな差でも性能にはこだわりたい」ということならDOOGEEになるでしょうね。

あとは、比較的差が小さいですけど、価格差というのも気になる人がいるかもしれません。価格だとDOOGEEが一番高価、Blackviewが安価となります。

それはさておき、次に買うスマホはアウトドアタイプ、っていう気になりませんか?

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コメント

  1. 匿名 より:

    DOOGEE S60がいいかな・・・

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。見た目が一番強そうですもんね…。

  2. より:

    Ulefoneの画像がArmor2ではなく初代のを掲載されてますよ。

    Armor2は宣言通り入手したのですが、カメラ画質は✕でした。中華全体に言えるとことなのですが、センサーそのものは高性能なものを採用しているものの、画像処理エンジンがカスタムされていません。良いRAWは得られている筈ですが、それをJPGに落とし込む現像部分のソフトウェアがきちんと最適化ですね。SONYで言えばBIONZ for mobileといったものです。具体的にどのような影響があるかといえば、Armor2を例に挙げると彩度が淡くホワイトバランスも違和感が強く出ました。SH-04Fと同条件で撮影結果を比較してみたら、愕然とするレベルの差でした。
    Ulefone Be touch2/3,Oukitel K10000/K10000 Pro辺りはすべて同じ傾向が見られましたので、個人的に中華のカメラには信頼をおいていません。

    • より:

      自己レス

      ✕:現像部分のソフトウェアがきちんと最適化ですね。
      ○:現像部分のソフトウェアがきちんと最適化されていない印象ですね。

      失礼しました。

      • wintab より:

        Pさん、こんにちは、コメントありがとうございます。画像の方はあとで気づいて差し替えました。すみませんでした。あとArmor2はウインタブでレビューできそうなので、楽しみです。でもPさんほどの評価は難しいかも…。

  3. 匿名 より:

    ワイヤレス充電ができるS60はメリットだと思うけどな
    充電のたびにキャップ外して防水性能落ちてくのはいやだよ

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。ワイヤレス充電、見落としてました。おっしゃる通り、頑丈なキャップをいちいち外すのは大変ですもんね。

  4. 十夜 より:

    お疲れ様です。

    アウトドアスマホは使用する環境を比較的問わないので好みですね。
    機種を問わず保護性能の高いケースは存外少ないので、本体自体が頑丈ならば…と。

    この中ではDOOGEE S60が一番惹かれます。
    ワイヤレス充電ならUSBコネクタに負担が掛かりませんし。
    充電中にケーブルとの接続部分に衝撃が…というのは本気で怖いですが、ワイヤレスならまだマシかなと。

    こういうのをベースにしてEveryPhoneのラインナップを増やして欲しいものです。
    Simフリーのタフスマホってレア過ぎますし、ヤマダ電機は店舗=いざという時の窓口がキャリアショップに次いで多いですから。

    • wintab より:

      十夜さん、こんにちは、コメントありがとうございます。確かにヤマダ電機でこのジャンルやってもらったら大ウケするかも!ウインタブ読者にもアウトドアスマホに関心ある人多いですから。

  5. 匿名 より:

    >Helio P25がP20より劣っている、ということもありえないので

    これは誤りだと思う。
    他ページで見たスペック表だとP20はLTEとWCDMAのDSDS、
    P23がLTEとLTEのDSDS、P25とP30はDSDSの記載無しなので、
    P25とP20は上位、下位の関係ではなく、別機能のバリエーション。

    掲示板のコメントを見てもMEIIGOO M1(P20)はDSDSできているが、
    Ulefone T1(P25)では出来ていないようだ。
    (P25でもLTEと2GのDSDSはできるとの話もある。auは2G扱いでいけるとか)

    LTEとLTEのDSDS(DSDS with Dual VoLTE/ViLTE)のP23にしても
    Wi-Fiがacに対応しておらず劣った面がある。(P20、P25、P30はac対応)

    単純な高機能版、低機能版という商品展開ではなく、
    「用途別に選択してね」という事のようだ。

  6. 匿名 より:

    bv8000 pro、sosボタンあるだろ……。