買い切り型のクラウドストレージ「pCloud」を契約しました。「購入しました」という表現のほうがいいかな…。ウインタブでは昨年pCloudの存在を知り、その時からかなり気になっていたのですが、買い切り型だけに初期支払額が大きめですし、Microsoft 365 Personal(OneDrive 1TBが使える)を長期間継続していて、「簡単には解約できない」と思い込んでいたので、pCloudはとりあえず「無料で使える5GB(条件を満たせば最大10GBまで無料)」プランのみを使っていました。
ここ1年ほど、(Windowsと)OneDriveの仕様変更にちょっと疑問を感じていたのと、つい先日のMicrosoft 365の仕様変更(AIが使える代わりに値上がり)をめぐるゴタゴタを機に、「じゃ、Microsoft 365は解約しよう」ということになりましたw
1.現在の環境
現在私はOneDrive 1TB(Microsoft 365 Personalによる)とGoogle One 200GB(Google DriveとGoogle Photo、Gmailの合計容量)を契約しています。Microsoft 365 Personalは年額で14,900円、Google Oneは年額3,800円なので、合計で年額18,700円を支払っています。また、この支払額にはMicrosoft Office 365の利用料金も含まれています。
これまで私は、この料金は妥当だと思っていました。しかし、冒頭に書いた通り、OneDriveとMicrosoft 365については度重なる「改善」が施されていて、それらの「改善」が自分の意に沿うものではないこと、そして「サイレントな価格改定」にも直面し「この先もMicrosoftのサブスクに付き合っていたら尻の毛まで抜かれるのでは?」と感じるようになりました。
そのあたりの経緯はこちら。
![](https://i0.wp.com/win-tab.net/wp-content/uploads/2024/07/onedrive_sync_probrem_top.jpg?resize=160%2C90&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/win-tab.net/wp-content/uploads/2025/01/microsoft_365_nonai_planchange_topa.jpg?resize=160%2C90&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/win-tab.net/wp-content/uploads/2025/01/microsoft_365_nonai_planchange_topa.jpg?resize=160%2C90&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/win-tab.net/wp-content/uploads/2025/01/microsoft_365_nonai_planchange_topa.jpg?resize=160%2C90&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/win-tab.net/wp-content/uploads/2025/01/microsoft_365_concern_0120-1a.jpg?resize=160%2C90&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/win-tab.net/wp-content/uploads/2025/01/microsoft_365_concern_0120-1a.jpg?resize=160%2C90&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/win-tab.net/wp-content/uploads/2025/01/microsoft_365_concern_0120-1a.jpg?resize=160%2C90&ssl=1)
また、実機レビューの際などにレビュー機のカメラロールやスクリーンショットを機動的にメインPCに取り込んで活用するためにGoogle Oneも併用しています。ただこれ、はっきり言って「無駄なこと」なんですよね。結局OneDriveにもGoogle Photoにも同じものがアップロードされるだけですから(実は他の理由もあってGoogle Oneを併用していました。後述します)。
2.買い切り型クラウドストレージ
基本的にクラウドストレージサービスはすべて「サブスク型」です。MicrosoftとGoogleのほか、メジャーどころではDropboxやMEGAなどがありますが、サービスの内容に多少の違いがあっても料金的にはそんなに差があるとは感じられません。だいたい「2TBで月額1,300円から1,500円くらい。年払いだと1割引きとか2割引」という感じですね。各社が揃えている2TBプランだと
Google:13,000円
Dropbox:14,400円
MEGA:15,720円
※いずれも年払い
となっています。
一方で買い切り型のクラウドストレージというのは非常に数が少なく、私が契約したpCloudのほかにはicedriveとHPのmyHPcloudくらいです(myHPcloudについては読者の吟遊詩人さんが紹介記事を投稿しています)。買い切り型の価格は
pCloud:279ドル(42,687円、キャンペーン価格)
icedrive:479ドル(73,287円)
myHPcloud:39,900円(1TBの価格。2TBの設定なし)
※pColudとiceDriveの円価格は1ドル153円としてウインタブが計算
となっていて、2月10日現在はpCloudがセール中ということもあってダントツに安いです。また、pCloudの買い切り価格は「大手のサブスクのたいたい3年分くらい」であることがわかります。なので、3年を越えて使う場合は買い切り型がお得ですし、しょっちゅう課金されなくても済むので安心でもあります。外資は突然値上げしてきますしねー。
一方で、「3年以内に私がPCやスマホを使えなくなる」「3年以内にクラウドストレージの会社が破綻する」ような事態を想定すると、必ずしも買い切り型が有利とは言えませんね。まあ、このへんは人それぞれのお考えによるかと…。
3.pCloudを導入
上でご説明した通り、pCloudは現在「バレンタインスペシャル」と称するセールを開催中です(2月2日まで)。
pCloudはこちらです。
バレンタインスペシャル:買い切りのクラウドストレージが50%割引
ウインタブ関連記事はこちらです。
買い切り型クラウドストレージのpCloudがバレンタインスペシャルを開催、半額以下で購入できます!これはチャンス!
ということで、検討の結果、以前から関心を持っていたpCloudの2TBプランを契約しました。「スイス企業だから安心」という昭和脳的な考えで「倒産リスク」を低く見積もったのと、1年近く無料プランを使ってみて使用感に満足していた、というのも大きな理由です。…いやicedriveとか聞いたこともなかったし…。
当然ですがスマホアプリもありまして、使用感も悪くありません(というか、他のクラウドストレージと比べて良いということも悪いということもないです)。
バックアップツールも用意されているのでOneDriveやGoogle Driveからの引っ越しも容易そうです。
なお、「引っ越し」ですが、私の場合はMicrosoft 365の契約更新時期が2025年11月、Google Oneの更新時期が2026年2月なので、それまでの間に「PCやスマホのカメラロールやスクリーンショットの自動アップロードを停止する」「現在他の人と共有しているファイルやフォルダを削除しても問題ないかを確認する」「pCloudに移行する必要のないファイルやフォルダを削除しておく」等の作業をすることになります。その意味ではOneDriveやGoogle Oneと契約がオーバーラップする期間があってもいいんじゃないか、と思いますね。
あとはこれ。「pCloud Encryption」というオプションがあり、これを追加するか?という点があります。pCloudにアップロードするデータは標準的な暗号化(サーバーサイド暗号化)は施されますが、より高度な暗号化(エンドツーエンド暗号化、ここでいうpCloud Encryption)というのもありまして、非常に簡単に言うと前者は「運営会社が暗号化解除できる(よってサーバーがハッキングされた場合は安全とは言えない)」後者は「データをデバイス内で暗号化してからサーバーに送る(運営会社は暗号を解除できないので中身を見られない)」という違いがあります。より安全なのは後者なので、ご自身の判断で追加するかどうかを決めることになります。
4.ダウンロード速度の比較
おまけです。昨日YouTubeにアップすべく、タブレットのレビュー動画を何本か撮影しました。それらの動画はpCloud、OneDrive、Google Photoに自動アップロードされています。で、これら3つのクラウドストレージからPCのローカルに動画ファイルをダウンロードしてみて、速度を比較しました。
ダウンロードデータ:動画ファイル8本、合計1.04GB
作業環境:自宅のデスクトップPC、有線接続(あんまり速くないです)
pCloud:2分45秒
Google Photo:2分19秒
OneDrive:20分待っても終わらないのでブチ切れて強制終了
ということです。上のほうで「OneDriveとGoogle Oneの両方を契約しているのはレビュー機のカメラロールやスクリーンショットを機動的にメインPCで活用するため」と書きましたが、本当の理由はこれです。今回たまたまOneDriveのときだけ回線速度が遅かったわけではありません。私、これまで何度もこのような経験をしてきていて(延々と待ったあげく、転送エラーで結局ダウンロードできないとかw)、それでもOneDriveには重要なデータもたくさん入っていて簡単に解約できないから、仕方なくGoogle Oneを上乗せで契約した、というのが本当のところです。
Google Photoの転送速度はさすがです。しかし、pCloudの転送速度も決して悪くはないと思いました。これで心おきなくOneDriveを解約できます。
それともう一つ、Microsoft 365 Personalを解約するとExcelとかWord、PowerPointも使えなくなってしまうので、Office代替(互換)ソフトの選定を進めておく必要がありますね。ただ、現在私はそれほど凝ったExcelファイルは使っていません(マクロも使っていない)し、PowerPointの使用頻度もごく低いので、特に問題なく移行できると思っています。現在は無料で使えるLibre Officeをテスト中で、WPS Officeなど他の互換ソフトも試してみる予定です。
5.まとめ
先日pCloudを契約したばかりですが、契約したらしたで、「踏ん切りがついた」と感じています。もはやMicrosoft 365 Personalの解約は待ったなし。経済効果が出てくるのは3年後からですが、今のところは「やってよかった」と思っています。
6.関連リンク
バレンタインスペシャル:買い切りのクラウドストレージが50%割引
買い切り型クラウドストレージのpCloudがバレンタインスペシャルを開催、半額以下で購入できます!これはチャンス!
コメント