第1回全国高校eスポーツ選手権オフライン決勝レポート - 高校生による熱戦に感動!日本esportsの未来を感じたイベントでした(takumi)

第一回全国高校eスポーツ選手権
こんにちはtakumiです。昨年12月に、毎日新聞社主催、株式会社サードウェーブ協賛で全国の高校生を対象に行われたゲーム大会「第1回全国高校eスポーツ選手権」のオンライン予選が行われ、ここで勝ち上がったチームが3/23、3/24に幕張メッセでオフライン決勝を繰り広げました。今回現地観戦に行ってきましたのでその様子をレポートしたいと思います。

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1.概要

第一回全国高校eスポーツ選手権

クリックで拡大します。大会公式サイトより引用

今回採用されたタイトルは、大人気MOBAタイトルの「リーグ・オブ・レジェンド」と、ラジコンカーを操りサッカーゲームを繰り広げる痛快アクションゲーム「ロケットリーグ」の2タイトルで、3/23がロケットリーグ部門決勝、3/24がリーグ・オブ・レジェンド部門決勝でした。

今回の開催にあたって、サードウェーブが自社のゲーミングPC「ガレリアゲームマスター」と、株式会社ベンキューが展開するゲーミングブランド「ZOWIE」製のゲーミングモニターが希望した高校に無償でレンタルされ、高校生が部活動同様に学校内で練習に打ち込める環境が整備され、そのおかげもあってか予選から非常にハイレベルな試合が展開されました。
2019年度 eスポーツ部 発足支援プログラム:GALLERIA GAMEMASTER

2.オフライン決勝レポート

第一回全国高校eスポーツ選手権
今回私は、ロケットリーグ部門の決勝を観戦しに、23日に幕張メッセへ赴きました。入場料は無料で、協賛メーカー各社がブースを構え、豪華なノベルティ(各協賛メーカー提供)も配られました。

観戦席は事前にアンケートに答えていれば、誰でも自由に入れます。今回ロケットリーグ部門でオフライン予選に勝ち上がったチームは、以下の4チームです。

●佐賀県立鹿島高校:OLPiXと愉快な仲間たち(OLPiX,Ron-nex,Dora,Hiziry,Peipei)
●神奈川県横浜清風高校:Charlotte(Milla,Toki,popiaki)
●徳島県立阿南工業高等専門学校:Kamase Dogs(こんぼう,ひのきのぼう,どうのつるぎ)
●大分県立鶴崎工業高校:雷切(AroDra,GORIRA,イソR,mcRENTO1111)

いずれもハイレベルな予選を勝ち上がってきた強豪チームです。ロケットリーグは国内でもプロのチームが幾つかありますが、どのチームも彼らに引けを取らない試合をみせてくれました。

オフライン決勝でもオンライン予選に引き続き、総合MCは数々の国内シーンで実況等を務める「Oooda」氏、アナリストには「Redbull 5G 2016」を初め数々の国内外の大会で活躍した元プロチーム「1NE」所属の「Yuhi」氏、実況にはロケットリーグ発売当初からコミュニティの運営、数々の大会の実況を務めてきた「Kokken」氏、解説にはプロチーム「Justice Esports Zero」に所属する現役トッププレイヤー「dore52x」氏が務めました。また、選手権のスペシャルサポーターにタレントの「ケイン・コスギ」氏が就任し、オフライン決勝でも壇上に姿を見せてくれました。

ロケットリーグ自体は非常にシンプルなルールで、ラジコンカーを使って3vs3のチームで行うサッカーゲーム(ボールを相手のゴールに入れることで得点。制限時間5分の中で得点が多いチームが勝利。同点の場合はゲーム状態をリセットし得点するまで続行する延長戦に突入)です。マシンはジャンプと回転、ブースト(ゲージ分だけ使え、ゲージはフィールド上のコアを獲得することで回復できる)ができるので、これらをかけ合わせた複合的な動きと、チームコンビネーションが重要な要素になってきます。実際にプレイするとこれがかなり難しく、慣れるまで多くの時間を必要とするのですが、ルール自体はシンプルで非常に解りやすく、マシンの動きも非常に派手なので、ゲームを知らなくても充分楽しめる作品となっています。

大会の配信アーカイブ:Twitch

準決勝第一試合:神奈川横浜清風(Milla,popiaki,Toki)vs佐賀県立鹿島(OLPiX,Ron-nex,Dora)

横浜清風のキャプテンMilla選手は、プロチーム「Justice Esports」でメンバーとして活動するほどの実力を持つ選手で、試合中もToki選手とpopiaki選手に指示出しをしてチャンスを作り出し、Milla選手がフィニッシャーとなる場面が多く見られました。絶対エースのMilla選手がゲームを支配し、ゲーム1を取得。しかしこれが裏目に出たか、県立鹿島はMilla選手を徹底マークし、自由に動かさせない作戦へと変更します。上手く攻めることが出来ず苦しむ横浜清風のスキを見逃さず、OLPiX選手とRon-nex選手のコンビネーションを駆使し連続得点、そのままゲーム2を取得、県立鹿島はその後も勢いを増し横浜清風からゴールを奪います。

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横浜清風もMilla選手を起点に必死に食らいつきますが、最終的に県立鹿島のコンビネーションを攻略できず、県立鹿島がゲーム3に勝利、決勝へ駒を進めました。

準決勝第二試合:徳島阿南高専(こんぼう,ひのきのぼう,どうのつるぎ)vs大分鶴崎工業(AroDra,GORIRA,mcRENTO1111)

プレイ経験が浅いながら、トリッキーなプレイで相手チームを翻弄しオフライン決勝へ登ってきた阿南高専でしたが、ゲーム1では緊張のせいか思ったようなプレイが出来ず、鶴崎工業に連続得点を許してしまいます。逆に鶴崎工業はキャプテンAroDra選手を起点にチームプレイが上手く展開でき、盤面を完全に支配しゲーム1を無失点で制します。後が無くなった阿南高専、ゲーム2では落ち着きを取り戻し相手に得点を許しません。エースこんぼう選手を起点に攻め込みますが、鶴崎工業のディフェンスも固く、お互いに点を取ることが出来ません。

お互い無得点のまま試合時間が残り一分を切ったところ、鶴崎工業がゴール前へボールを運び、こんぼう選手がボールクリアしようとしたところをAroDra選手が強引に持っていき、ほぼ真横からゴール内の壁にボールを反射させそのままゴール。これが決勝点となり、鶴崎工業が決勝へ進出しました。「阿南高専は予選で見られたトリッキーなプレイが出来ず、相手の動きを崩すことが出来なかった」とYuhi氏は分析しています。

決勝戦:佐賀県立鹿島(OLPiX,Ron-nex,Hiziry)vs大分鶴崎工業(AroDra,mcRENTO1111,イソR)

3ゲーム先取となった決勝戦、お互いにメンバーを変更し試合に望みましたが、ここでもOLPiX選手とRon-nex選手のコンビネーションが爆発。ゲーム1から圧倒的なボールコントロールで盤面を支配していきます。鶴崎工業は序盤流れを止めることが出来ず苦しい展開でしたが、終盤になんとか2得点を取得。6-2で県立鹿島が第一ゲームを取得します。

第二ゲームはお互い守備を固め、相手に点を入れさせまいとシュートブロックやパスカットを積極的に行っていきます。お互い決定打を掴めないまま3分経過、沈黙を破ったのは自陣サイドからボールを運び、そのままセルフシュートを決めた県立鹿島Ron-nex選手のナイスプレー。鶴崎工業も1点を追いかけますが、ドリブルボールをカットされてしまい、そのままOLPiX選手がカウンターを決め追加点。鶴崎工業エースAroDra選手が必死にゴールを狙いますがOLPiX選手のファインセーブに阻まれ、さらにそのままRon-nex選手のクリアからHiziry選手がゴールを奪います。第二ゲームも3-0で県立鹿島が勝利。

鶴崎工業は後がなくなった第三ゲーム、何とか流れを変えたいところですが、ここでも県立鹿島OLPiX選手は絶好調。ファーストタッチから流れたボールを上手く捉え、開始15秒で先制ゴールを奪います。しかし鶴崎工業AroDra選手も根性を見せ、Ron-nex選手のクリアボールを強引に奪いそのままシュートイン。同点に戻します。しかしその後県立鹿島はファーストタッチからRon-nex選手のシュート、更にそのRon-nex選手が作ったアシストボールにOLPiX選手がキッチリ合わせ、連続ゴールを獲得します。鶴崎工業もAroDra選手が作ったアシストボールをRENTO選手が決め差を縮めますが、県立鹿島のパスゲーム展開からHiziry選手のアシスト、キッチリ合わせたRon-nex選手が追加点を奪います。鶴崎工業、追いかけますが残り時間の焦りからかチャンスをものに出来ず、そのまま試合終了。4-2で県立鹿島が勝利し、優勝の座を手にしました。

3.まとめ

第一回全国高校eスポーツ選手権
第1回ということで、どのような規模で行われるのか若干不安ではありましたが、想像以上に会場が大きく豪華で、またサードウェーブや毎日新聞社もこのプログラムへの取り組みに本気らしく、映像や会場の演出に非常に力を入れており、高校生が羨ましいと感じると同時に、高校生たちのプレイ中の表情もカメラで映し出されている(会場モニターのみ、次は配信時にも映してほしいものです)ので、彼らの喜怒哀楽が伝わってきて、見ていて非常に感動を覚えました。

また、会場にはロケットリーグファンのほか、学校の先生や親御さんも観戦に参加されており、高校生たちの活動を理解し、応援しているとのことで、今後さらにゲームに対するプラスの認知が増えていければいいなと思いました。既に第2回のアナウンスもされており、オフライン決勝大会は「ロケットリーグ」部門が8月、「リーグオブレジェンド」部門が11月を予定しているとのことです。場所などの詳細は未定ですが、第2回も是非現地で観戦しようと思っています。

このような大会は、行ける距離であるならば、現地で観戦したほうが会場の一体感も楽しめますし、なにより会場の演出に圧倒されること間違いなしです。そのような環境でしのぎを削りあう、高校生たちの活躍を、ぜひその目で見守ってあげてほしいと思います。

4.関連リンク

第1回全国高校eスポーツ選手権

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