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ウインタブの台北出張についてご報告します。来年はCOMPUTEX TAIPEIに行ってみませんか?

COMPUTEX TAIPEI訪問ガイド
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。すでに何本か記事を書かせていただいておりますが、5月27日(月)から30日(木)まで、3泊4日の行程で台湾で開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2019を視察してまいりました。ただ、はじめての訪問ということで非常に段取りが悪く、チェックすべきものの半分も見ることができませんでした。

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海外の展示会というのは非常にエキサイティングといいますか、私にとって刺激が大きく、「来年も絶対に行こう!」と決意した次第です。せっかくなので「読者の皆さん、休暇が取れるようなら、一度行ってみては?」ということで、今年の反省も含め、「COMPUTEX訪問ガイド(初心者向け)」的なものを書いてみようと思います。

1.事前登録について

COMPUTEX TAIPEIの会場に行くには事前登録が必要です。日本向けの(日本語で書かれた)Webサイトがありますので、そこで事前登録ができます。
COMPUTEX TAIPEI 2019:日本語公式サイト

残念ながら2019年分は登録フォームが削除されていますが、事前登録に入力が必要な項目は下記のとおりです。なお、カッコ内は私が実際に記載した内容です。

●過去の来場経験:(いいえ)
●関心のある商品:(PC、スマートフォン)
●会社名(日本語):(私の個人事業の屋号)
●会社名(英語):(私の個人事業の屋号)
●氏名(日本語):(私の名前)
●氏名(英語):(私の名前ローマ字)
●メールアドレス:(ウインタブのメールアドレス)
●電話番号:(私の携帯電話番号)
●FAX番号:(空欄)
●郵便番号:(私の自宅の郵便番号)
●住所:(私の自宅住所)
●URL:(空欄)
●昨年の年商 (億円):(私の個人事業の売上)
●業態:(その他)
●主な取扱商品、業務:(PC、スマホ)
●主な参観目的:(市場視察)
●出展について:(来場参観のみ)
●その他のご意見・お問合せ:(空欄)

こんな感じです。会社名については「個人事業の屋号」で大丈夫です。以前も書いたことがありますが、サラリーマンと個人事業主というのは矛盾せずに両立する概念ですから、適当に個人事業名を書けばいいと思いますし、それはウソではありません。なぜなら個人事業の屋号は税務署には届け出る必要がありますが、それ以外に法規制はなく、勝手に好きな名乗りをあげてもいいからです。また、年商についてはゼロでも問題ないでしょう。一応審査があり、審査に通ると確認メールが来ます。

上記は一般参加者として事前登録する場合ですが、「プレス」としての申請も可能です。ただ、こちらは少し要件が厳しく、英語もしくは中国語で申請しなくてはなりません。
Online Press Registration:COMPUTEX公式サイト(英語)

ウインタブは今回プレスとして訪問しました。職業としてライターやWebメディアの運営をしている人が対象ですが、YouTuberや個人ブロガーも申請可能です。ただし、YouTuberの場合は「チャンネル登録者5万人以上」、個人ブロガーの場合は「月間で1万人以上のユニークユーザー」が必要です。また、ユニークユーザー数はGoogle Analyticsなどの画面コピーを提出して申請しなくてはなりません。なので、趣味でブログなんかを書いている人の場合はちょっとハードルが高いです。

プレスとして入場する場合は「プレスセンター(Wi-Fiとデスクが使える)」に出入り可能です。それと、

COMPUTEX TAIPEI訪問ガイド
期間中に台北のMRT(地下鉄)が乗り放題になるパス券がもらえます。プレスセンターについては「メイン会場ではめちゃめちゃ混んでいて座席の確保に苦労する上、PC利用者が多すぎてWi-Fiがまともに繋がらない。InnoVEX(スタートアップ企業に出展者を絞った展示会)が開催されていたTWTC(台北世貿中心)会場は比較的空いていて、記事を書くことができた」というのが感想です。また、MRTのパス券はめちゃめちゃ便利でしたし、交通費の節約にもなりました。

一般参加にせよプレス参加にせよ、入場は無料で、期間中は何度でも出入りができます。プレスのほうはともかく、一般参加であれば申請が通らないことはまずないと思いますので、気軽に登録できると思います。ただ、2019年の場合、COMPUTEXは5月28日スタートでしたが、事前登録の締切は5月22日までと、少し早めでしたから、この点だけは注意が必要です。

2.飛行機とホテル

事前登録が終了したら、今度は飛行機と宿泊場所を確保します。実はウインタブが事前準備で頭を抱えたのがここです。「飛行機とホテルの予約」だけなら便利なWebサイトがあちこちにありまして…、

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私は「エアトリ」で予約しました。成田空港と台北・桃園国際空港の往復航空券と台北市内のホテル3泊で3万円台から、とかなり格安です。

ただ、私が悩んだのは「COMPUTEX会場に行くのにアクセスがよく、周囲に飲食店やコンビニなんかもあって、会場以外の移動にも便利な場所は?」という点です。

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これは台北のMRT路線図です。画像右側にある「南港展覧館」という駅がCOMPUTEXのメイン会場の最寄り駅、その少し左下にある「台北101/世貿」という駅がInnoVEXの会場の最寄り駅です。いろいろ悩んだ結果「台北駅(台北車站)」のそばにあるホテルを予約することにしました。メイン会場、InnoVEX会場とも乗換なし、MRT一本で行くことができ(南港展覧館には板南線、台北101/世貿には淡水信義線)、文湖線に乗れば士林夜市にも一本で行けますからね。メイン会場は少し遠くて、MRTに約30分乗車しますが、それ以外は悪くない選択だったと思います。結局時間がなくて士林夜市には行けませんでしたが…。

なお、台北はタクシー料金が「異常に安い」街で、日本の3分の1くらいです。しかし、私はタクシーでの移動は全く考えませんでした。だって、MRTのほうが安いですし、COMPUTEXのプレス・パスの恩恵である「MRTのパス券」をもらいましたから。

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エアトリで予約したのがこのホテルです。さらに低価格なカプセルホテルなんかもありましたが、夜ウインタブの記事を書くので、さすがに個室は必要、ということで予約した「ホテル リラックス (旅樂序) 」。結局飛行機代などすべて込みで約55,000円の支払いとなりましたが、ホテルに関しては「最高!」でしたね。なんか、雑居ビルの10階と11階がホテルになっていて、1階はマクドナルド、すぐ下の9階は学習塾という、「大丈夫か?」という立地でしたが、内装が非常にキレイでしたし、清潔でもありました。さらにフロントのスタッフがめちゃめちゃ親身になっていろんなことを教えてくれまして、「来年もここに泊まろう」って思いました。

ちなみに、現地で少しお話したインプレスの方(アキバPCホットラインのご担当)によれば、「空港は桃園(東京で言えば成田)ではなく松山(東京で言えば羽田)、宿泊は松山地区です」とのことでした。確かにそっちのほうが疲れが少なくて済むかも…。

そんなわけで、「飛行機+ホテル」に関しては3万円台~5万円台くらいの予算でOKです。もちろんこれ以上の予算が使えるのなら飛行機はLCCではなくJALとかにできますし、ホテルもさらにグレードアップできます。ウインタブは来年もこの予算で行きます。だってこれで全然不満なかったから…。

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3.会場は広い!

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COPUTEXの会場は大きく分けて2つのロケーションでした。メイン会場の「南港展覧館」にHall 1とHall 2の2つ(それぞれ2フロア)、InnoVEXが開催された「台北世貿中心(1フロア)」とその隣に「台北国際会議中心(3フロア)」があります。

メイン会場は非常に広く、Hall 1の2フロアとHall 2の2フロア、合計4フロアを1日で回るのはほぼ不可能と言っていいです。私は5月28日と29日の終日会場で過ごしましたが、見ることができたのはHall1の2フロアとInnoVEXのみでした。会場を素通りするだけならともかく、気になるブースで説明を聞いたり、写真撮影をしたりして過ごす場合はこれで限界でしたね。私の今回の過ごし方だとあと2日間は必要だったように思われます。

会場のマップはこちらから。すごく広いのがわかっていただけると思います。
COMPUTEX TAIPEI 2019 会場マップ

展示の内容ですが、やはりメイン会場がウインタブ読者と私に向いているかな、と思いました。地元台湾の大手メーカー(ASUSやMSI)を始めとするPCメーカーが出展していますし、ハードウェア系が多いので興味を惹かれやすいです。InnoVEXのほうはどちらかと言うとソフトウェアが主体でしたし、スタートアップ企業ばかりなので展示の仕方もイマイチで、注目すべきポイントがわかりにくい、というのがありました。

実際のところ、1週間すべてをCOMPUTEX訪問にあてるというのはウインタブレベルのサイトでは難しいので、見るべきところをあらかじめ予習しておくことが重要だと思いました(出展企業や会場マップは事前に公開されていました)。ウインタブの場合だと、ライターに同行してもらって役割分担する、というのも良かったかもしれません。

結論として、「1人で1日だけ」の訪問だとまともにレポートすることすら難しいです。読者の皆さんはCOMPUTEXを訪問する場合でも、必ずしも全部見る必要はないでしょうし、誰かにレポートする必要もないと思いますが、やはり1日だけだと不完全燃焼感が残ると思いますので、たとえ全部見ないにせよ、最低2日は日程を確保したほうがいいと思います。

4.台北は観光地としても抜群!

COMPUTEXの開場時間は9:30~17:30です。ウインタブの場合、17:30にダッシュでホテルに戻り、レポート記事を書く、というのが本来の仕事なのですが、そこは初訪問の台北ということで、ホテルの周辺を少し散策して外食したり、近場の夜市に行って1時間ほど過ごしたりもしました。

なので短時間ではありますが観光客としても台北を楽しむことができました。

COMPUTEX TAIPEI訪問ガイド

台北101(超高層ビル)

台北というのは非常に清潔でマナーのいい街です。アジア諸国ではシンガポールに次ぐくらいではないか、と個人的には思います。人気のある食堂では人々は整然と列に並び、ゴミのポイ捨てはまず見かけません。また、屋内は完全禁煙で、タバコのポイ捨ては罰金の対象になります。表通りは日本以上にキレイかもしれません。

COMPUTEX TAIPEI訪問ガイド
一方で「アジアらしい怪しさ」も裏通りには残っています。画像を見ると少し不潔に感じられるかもしれませんし、実際そこまで清潔とは言えないんですが、なんとなくイメージしていた「カオスなアジア」も垣間見ることができます。

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特筆したいのは「現地の人の親切さ」ですね。今回私は貧乏出張だったので、食事も現地の人しかいないような定食屋さんに行ったのですが、言葉が通じなくともメニューを指差すとか身振り手振りをするとかで、なんとかオーダーもできましたし、食事(相席だったりもしましたけど)も無事に楽しめました。「外人が来たー!」と嫌がられたりもしませんでした。日本人相手の観光業の人はともかく、現地の定食屋であっても、「なんとかしてこちらの言いたいことを理解しよう」という気持ちが感じられました。

というかですね、今回は観光旅行ではなかったので、地元の人とコミュニケーションを取る機会が非常に少なかったのですが、ただの一度も不愉快な思いはしませんでした。「みんな親切で民度が高い」というのが素直な感想で、それだけに私は台北が大好きになりました。できれば観光旅行もしてみたいと思っています。

5.費用など

最後に、今回の出張で私が支払った金額を概算でご報告します。

飛行機+ホテル:約55,000円
現地交通費:約2,000円
現地食費:約3,000円
その他:約3,000円
日本国内の交通費:約7,000円
トータル:約70,000円

こんな感じです。飛行機とホテルに関しては「完全にポッキリ価格」で、エアトリで支払ったお金に追加して支払ったものは一切ありませんでした。上にも書きましたが、ホテル代に関してはさらにケチることができますので、トータルで4万円くらい(3泊4日の場合)に抑えることができます。

また、現地交通費に関しては「MRTの1日乗車券」というのが150台湾ドル(およそ540円)で販売されていますので、それを使うと本当に1,500円~2,000円くらいでいけます。ちなみに桃園空港というのは台北の中心部から少し離れていて、MRTも通っていますが「空港では1日乗車券は売ってない」んで、別途150台湾ドル(およそ540円)がかかります。

食費は「1食500円」も見れば最低限大丈夫ですね。もちろんいいものを食べたり、間食にスイーツを食べたり、たくさん酒を飲んだりしたらもっとお金がかかります。私は今回の出張では酒は全く飲んでいませんし、地元の人の行く食堂とか、夜市で臭豆腐とかを食べた程度なので、3,000円くらいしか使ってないです。

「その他」というのは「足裏マッサージ」ですw 大体1時間~1時間半くらいで3,000円くらいと考えていいと思います。いや別に無理して足裏マッサージをする必要はないんですけどね…。意外とバカにならないのが成田空港までの往復交通費でした。

6.まとめ

ウインタブで初となるCOMPUTEX TAIPEI視察、とっても勉強になりましたが、効率よく会場を巡回することもできませんでしたし、読者に有益な情報もしっかり提供することができませんでした。その意味では反省点が非常に多いものとなりました。しかし、サイト運営者として大きな刺激を受けましたし、COMPUTEXならではの情報収集ができることも理解できましたので、ぜひ来年も台北に行ってみたいと思います。

また、費用面は「思ったほど高額ではない」ですよね?もちろんトータルでの出費はそれなりに大きくなりますが、安くあげようと思えばもうひと頑張りできた感もあります。このくらいの金額なら読者の皆さんも「行ってみたい」と思うんじゃないでしょうか。また、日本国内ではなく、台湾というロケーションも絶妙かと思います。むしろそっちのほうが楽しみかもしれない…。

これまで書いてきたとおり、今回私は貧乏出張に終始し、タクシーにも乗らず(正確にはホテルから近場の夜市まで、一往復だけ使いました。往復で約700円)、高額なレストランにも行っていません。しかしね、それが楽しかったんですよ!「バックパッカー」みたいな出張でしたが、お金をかければ楽しいってもんじゃありません。むしろウインタブ読者の多数を占めるはずのおっさんがたに言いたいです。「たまには学生みたいな貧乏旅行も楽しいし、気持ちも若返るぜ!」ってね!

来年台北で読者の方にお会いできればいいなあ、と思います。タピオカミルクくらいならごちそうできますよ!

7.関連リンク

COMPUTEX TAIPEI - ゲーミング関連メーカーの存在感が圧倒的!PIPOやJumperも出展してました(イベントレポートその1)
COMPUTEX TAIPEI - さすが地元!MSIもASUSも半端なく気合が入ってました!(イベントレポートその2)
COMPUTEX TAIPEI - 面白そうなものを探して、スタートアップが集まるInnoVEXにやってきました(イベントレポートその3)
「台北の秋葉原」を歩いてみました。この街の雰囲気は素晴らしいです!(COMPUTEX 2019 イベントレポート番外編)

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コメント

  1. こぷりん より:

    ウィンタブ様
    おつかれさまでした。
    COMPUTEX TAIPEI 2019の連載記事、楽しく拝見しておりました。
    このスペースなら、すべて見るのは難しいでしょうね。でも、ヒッソリとしたPIPOのブースやら、なんかおもしろかったです。
    私もユニークユーザーにカウントされておりましたら、幸いです。
    来年もぜひ、行ってくださいませ!

  2. 境井 稔 より:

    こういうフリーな旅行(出張)(=ツアーでない)は、とても羨ましいです。ぜひ、行ってみたいです。
    でも、言葉の壁はどうされたのでしょうか。「言葉が通じなくともメニューを指差すとか身振り手振りをするとか」という表現がありますが、「それだけ」で全部が済むとも思えません。
    この辺りの感覚をご教示いただけませんでしょうか。

  3. かぜ より:

    乗り物酔いがひどい自分には旅行は厳しいものがあるんですよね…
    飛行機には乗ったことないんですが、船よりましなのか、気圧が変わるからましなはずもないのか…