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TCLのCESブースをレポートします。圧倒的な規模に多彩な展示。AlcatelやBlackBerryのスマホもたくさんありました

TCL CES2020
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回は米国ラスベガスで開催されたCES 2020の展示メーカーから、「TCL」のブースについて簡単にレポートしたいと思います。TCLは最近になって「PLEX」というミッドレンジ(ミッドハイ)スマホを日本に投入しましたが、大変失礼ながら、それ以前は日本であまり話題になることのないメーカーだったと思います。しかし、TCLは世界有数の大規模家電メーカーで、中国や米国ではテレビなどで大きなシェアを握っています。また「TCL」は知らなくても「Alcatel(アルカテル)」「BlackBerry」など、日本でもおなじみのスマホを手掛けているメーカーでもあります。

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CESの会場は非常に広く、大別して3つのロケーションに分かれていたのですが、このうち「Tech East」と呼ばれている会場にはソニーやサムスンなども巨大なブースを構えていました。TCLもTech Eastにブースがあり、やはり最大級の規模でした(トップ画像をご覧ください)。

TCL CES2020
展示されていた製品ジャンルは多岐にわたっていましたが、やはり目を引いたのがディスプレイ(テレビ)関連でしたね。このように8K解像度の巨大なものがいくつも目につきました。

TCL CES2020
スマートフォンやタブレットもTCLのメインジャンルの一つです。このように非常に多くの製品が展示されていました。BlackBerryもありましたよ。

TCL CES2020
日本でも販売がスタートした「PLEX」です。ざっと見て10台以上の実機が展示されていました。しかし、残念ながらCES開催に合わせて発表されたニューモデル「TCL 10 Pro」の展示はありませんでした。10 Proについては発表会でお披露目されたとのことですが、ウインタブは発表会に出ていませんので、こちらの記事で概要をご確認ください。

TCLの5Gスマートフォンと折りたたみ端末はどんな感じ? 現地レポート

次に、最も多くの実機が展示されていたのがAlcatelブランドの製品です。

TCL CES2020

TCL CES2020
AlcatelブランドのスマホもCESに合わせて何機種かニューモデルが発表されています。ただ、例えばOnePlusであるとか、Xiaomi Mi Note 10であるとか、日本発売がなくとも(Mi Note 10はその後日本での発売が決まりましたね)スペックが尖っているとかめちゃめちゃ高性能だったりとかいった製品であれば話題性もありますが、Alcatelのスマホはどちらかというとエントリー~ミッドレンジくらいのプレーンなものが多く、日本発売がなければ話題になりにくいところがありますね。Alcatelのニューモデルについて、詳しくはこちらのリリース記事をご覧ください(英語です)。

TCL Communication Showcases Alcatel Mobile Product Portfolio With Fresh Design and Imaging Performance Milestones at CES 2020:Alcatelプレスリリース

で、ウインタブ的に「面白い!」と感じたのがこれ。

TCL CES2020
ガラケーです。いや、正確にはガラケーじゃなくて「スマホとフィーチャーフォンの中間くらい」の製品ですね。見た目は思いっきりガラケーですけど。

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TCL CES2020
この製品、「Alcatel GO FLIP 3」という新製品で、KaiOSというのを搭載しています。Wikipediaによれば「4G LTE、GPS、Wi-Fiへの対応と、HTML5ベースのアプリ、タッチパネルを搭載しないデバイスへのより長いバッテリー寿命と最適化されたユーザインタフェース、少ないメモリと電力使用量」が特徴のOSで、Google関連サービスも一部使えます。また、独自のアプリストア「KaiStore」からアプリの導入も可能です。Twitter、Facebook、YouTubeなんかも使えるんですよね。

TCL CES2020
待ち受け画面です。左側にアイコンがいくつかありますが、上から「Kaistore、Googleアシスタント、Googleマップ、You Tube」です。ディスプレイはタッチ対応しません。

TCL CES2020
「OK, Google」でおなじみのGoogleアシスタントが使えますし、メールも使えます。Web閲覧ももちろん可能。

TCL CES2020
折りたたんでもやっぱりガラケー。画像がわかりにくくてすみませんが、背面のサブディスプレイもカラー液晶になっています。また、カメラも2MPですが、ちゃんとついてます。

Twitterのフォロワーさんを見てみると、スマホマニアの人の多くは「メイン機がハイエンド」であることがほとんどのようです。そのうえでお好みのスマホをサブ機とかサブサブ機とかサブサブサブ機とかにして楽しんでおられるようです。このGO FLIP 3は今どきのスマホ事情から考えてメイン機にはしにくいと思いますが、サブ機として、あるいは(基本的に)通話メイン機として一台持っておきたくなりますよね。

現状、米国のAlcatelのサイトに製品ページがありますが、LTEバンドは日本では使えそうにない構成になっていますので、日本発売が決まりでもしないと使うチャンスはなさそうです。

Alcatel GO FLIP 3:Alcatel 製品情報ページ

それと、T-Mobileがこの製品の開封動画を公開していましたので、こちらもご参照ください。

Alcatel GO FLIP™ 3 Phone Unboxing with Des | T-Mobile

あと、コンセプトモデルの展示もありました。

TCL CES2020

TCL CES2020
これは「曲がるディスプレイ、曲がる筐体」のスマホです。

TCL CES2020
こちらは三つ折りできるスマホ。冒頭に「TCLはテレビに強い」と書きましたが、この辺の新技術に関しては競合他社との競争でも強みを発揮してくれるのではないでしょうか。

誰しも予想できる話として、2020年以降は「フォルダブル(折りたたみ可能)」なスマホやタブレット、あるいはPCが増えるはず。ちょっとTCLから脱線しますが、CESでは「フォルダブル」のコンセプトモデルがずいぶんと目に付きました。ThinkPadのフォルダブルモデルもありましたし、DELLでもフォルダブルPCを参考展示していました。適当に書かせてもらうと、特にスマホでは「2021年以降のハイエンド機は基本フォルダブル」だったりしてね。そうなるともう、タブレット(特にハイエンド機)はお払い箱になるのかも?

SamsungやHUAWEIなどの大手スマホメーカーはもちろん、ディスプレイ技術に強みがあり、企業規模も非常に大きいTCLは、フォルダブル時代の主役を担うのかもしれませんね。

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