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MSI Vector GP78 HX 13V レビュー - ウルトラハイスペックなゲーミングノート、ハードゲーマーにも最適!

Vector GP78 HX 13V
MSIのゲーミングノートPC「Vector GP78 HX 13V」の実機レビューです。CPUにCore i9-13980HX、GPUにはGeForce RTX4080/RTX4090 Laptop GPUを搭載するハイエンドクラスの製品で、「プロゲーマー達が使うゲーミングPC環境に匹敵する極めて高いゲーミング性能を発揮(メーカー説明)」します。

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ここがおすすめ
・現行のゲーミングノートとしては最高クラスの性能
・迫力あるデザインの筐体
・頑丈で使いやすいSteelSeries製Per-Key RGBキーボード
・リフレッシュレート240Hzのディスプレイは発色性能も高水準
ここはイマイチ
・さすがに高価
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1.Vector GP78 HX 13V スペック

スペック表

  Vector GP78 HX 13V
OS Windows 11 Pro
CPU Intel Core i9-13980HX
外部GPU NVIDIA GeForce RTX4080/RTX4090 Laptop GPU
RAM 32GB/64GB(DDR5、最大64GB)
ストレージ 1TB/2TB M.2 NVMe SSD
M.2 NVMe(PCI-e Gen5)専用空きスロット×1
光学ドライブ なし
ディスプレイ 17インチ(2,560×1,600) 240 Hz
ネットワーク Wi-Fi6E(a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.3
入出力 USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力・PD対応)、USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力対応)、USB3.2 Gen2 Type-A、USB3.2 Gen1 Type-A、HDMI、SDカードリーダー、LAN(RJ45)、オーディオジャック
カメラ Webカメラ(92万画素)顔認証対応
バッテリー 90Whr(最大10時間)
サイズ 380 x 298 x 29 mm
重量 3 kg

バリエーションモデル

・13VI-3903JP:RTX4090/32GB/2TB
・13VH-4003JP:RTX4080/32GB/1TB
・13VH-2101JP:RTX4080/64GB/2TB
 ※左からGPU/RAM/SSD

レビュー機の構成

上記バリエーションモデルのうちの「13VH-2101JP」という型番でした。Windows 11 Pro/Core i9-13980HX/RTX4080/RAM64GB/2TB SSDという構成です。なお、このモデルはMSIストア限定販売となっています。

コメント

スペック表を見ていただくとわかると思いますが、Vector GP78 HX 13Vはゲーミングノートとしてハイエンドなシステム構成になっています。MSIの17インチゲーミングノートではさらに上位にTitan GT77 HX 13V、Raider GE78 HX 13Vがありますが、Vector GP78 HX 13Vは上位機種に劣らないシステム構成ながら、価格が低めに抑えられています。

では、さっそく筐体から見ていきます。

2.Vector GP78 HX 13V 外観と使用感

同梱物

Vector GP78 HX 13V ACアダプター
まずはACアダプターから。これは巨大。330W出力で実測重量は電源ケーブル込みで1,443 gありました。330W出力ということになるとサードパーティ製の急速充電器では対応できず(モバイルバッテリーは論外)、PCとの接続端子も特殊なので、もしVector GP78 HX 13Vを外に持ち出す場合はこのACアダプターも必要になります。つまり「本体重量プラス1.5 kg弱の荷物」ということになります。

もちろんごく短時間であれば内蔵バッテリー出力でもゲームはできますし、非ゲーミング用途でGeForceを動かさず、モードを省電力なものに設定すれば3時間強はバッテリー駆動が可能ですが、バッテリー駆動の場合はVector GP78 HX 13Vの高いパフォーマンスが十分発揮できません。

天板と底面

Vector GP78 HX 13V 天板
天板です。ご覧のようにヒンジがやや前方に取り付けられているため、一般的なノートPCよりも正方形に近い形状です。

Vector GP78 HX 13V 底面
底面です。中央に大きな通気口があり、左右にスピーカーグリルが見えます。また、画像上部にあるゴム足の一部は水色になっていてMSIロゴが彫り込まれています。

ユーザーによる筐体内部へのアクセスは可能ですが、画像中央に「FACTORY SEAL」と書かれたシールが貼ってあり、その下にネジがあるため、このシールを剥がさないと筐体内部へのアクセスができないようになっています。で、このシールを剥がすと保証が切れます…。

保証を切らずにRAMやSSDの増設などをする場合はMSI公認サポート店に作業を依頼する必要がありますので、ご注意ください。

側面

Vector GP78 HX 13V 前面
前面です。この面にはポート類やボタン類はありません。ただ、筐体の厚みがよくわかりますね。

Vector GP78 HX 13V 背面
背面にはゲーミングノートらしい大きな通気口があり、ポートも配置されています。画像左から有線LAN、HDMI、USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力対応)、DC-INジャックです。DC-INジャックはUSB Type-Aポートっぽく見えますが、USBポートとしては使えません。

Vector GP78 HX 13V 左側面
左側面です。通気口の右側にUSB Type-C(Thunderbolt 4)、SDカードリーダー、イヤホンジャックがあります。(micro規格でない)フル規格のSDカードリーダーがあるのはクリエイター、特にデジカメを使っている人にはありがたいところでしょう。

Vector GP78 HX 13V 右側面
右側面です。画像左からUSB3.2 Gen1 Type-A、USB3.2 Gen2 Type-A、USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力、PD対応)があります。

キーボードと使用感

Vector GP78 HX 13V キーボード
キーボードです。メーカー開示では「SteelSeries Per-Key RGB 日本語キーボード」と開示されています。ご覧の通り、個々のキーを任意のバックライト色に設定することができます。また、ゲーミングノートらしくW,A,S,Dキーと右下の方向キーのみキートップの素材感が異なり、「異なる光り方」をするので視認性が高くなっています。

アルファベットキーのキーピッチは手採寸で約19 mm、キーストロークはノートPCとして標準的~やや深めくらいです。配列そのものはそんなにクセはありませんが、「キーのサイズ」にクセがあります。Enterキーの周辺のキーの形状が不規則で、特に右Shiftキーが非常に小さいです。キー形状がちょっと変わっている、というのは特に問題ないと思いますが、右Shiftキーは明らかに小さすぎ、と感じますね。MSIのゲーミングノートはこんな形状になっているものが多く、初めてMSIのゲーミングノートを使う場合は戸惑うと思いますし、慣れるまではミスタイプも多くなると思います。

また、17インチサイズにも関わらず、テンキー部分のキーピッチやキートップのサイズが小さくなっており、このあたりは「ゲーミング最優先」のレイアウトだと言えるでしょう。

多くのゲーミングノートに言えることですが、ゲームプレイに関してはちょっとストロークが浅いかな、と感じます。ただし、一般的なノートPCと比較して浅いというわけではなく、あくまで「ゲームプレイには」ということです。Vector GP78 HX 13Vはシステムスペックが非常に高いこともありますし、このあたりが気になる場合は外付けのメカニカルキーボードなどを用意してもいいかもしれません。

一方で、テキスト入力は非常に快適です。キーボード面が非常に頑丈に作られており、多少強打したくらいではたわんだりしませんので、それが打鍵感の良さに繋がっていると言えます。また、頑丈であることの副産物として「静音」です。打鍵音が気にならず、静かな場所でタイピングをしても周囲にあまり気を使うことはないでしょう。

Vector GP78 HX 13V キーボード
キートップはほぼフラットで、特に指のかかりを良くするような加工は施されていません。

Vector GP78 HX 13V SteelSeries

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Vector GP78 HX 13V SteelSeries

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キーボードの各種設定はSteelSeries Engineというアプリで行います。このアプリ上でキーボードバックライト色の設定やイルミネーションの設定、またキーマッピングの変更やキーボードマクロの設定が可能です。

ディスプレイと使用感

Vector GP78 HX 13V ディスプレイ
ディスプレイは17インチのノングレア(非光沢)タイプ、解像度は2,560 × 1,600(アスペクト比16:10)と高精細、さらにリフレッシュレートも240Hzと「大会機材レベル」です。また、メーカーの開示にはありませんが、実機を確認したところ視野角が広く、角度をつけてみても白っぽくなりませんので、ほぼ間違いなくIPS相当の液晶が使われていると思います。

手持ちのモニター(27インチIPS液晶、100%sRGBのもの)と同じ画像を表示させて発色を比較してみました。メーカーの開示にはありませんが、Vector GP78 HX 13Vのディスプレイはおそらく100%sRGBクラス、あるいはそれ以上の発色品質になっていると思われます。原色の色味、鮮やかさとも100%sRGBモニターと全く遜色がありません。また、私はレビュー機が到着し、電源を入れてすぐの状態で「うわあ、キレイだなあ」と感じました。

このディスプレイ、スペック表を見て「ゲーミング仕様だね」ということがすぐに分かりますが、発色についても素晴らしいと評価できます。

その他

Vector GP78 HX 13V ヒンジ開口
ヒンジを開口してみました。この画像はヒンジを最大開口したところですが、ゲームプレイその他の利用シーンでは全く問題ないものの、開口角度はやや浅めです。

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Vector GP78 HX 13V ヒンジ
そして、この画像がVector GP78 HX 13Vの筐体で最も特徴的な部分だと思います。ヒンジの形状が非常に個性的ですし、ゲーミングノートらしく筐体後部(ヒンジ後方)にオーバーハングがあります。だからどうした、ということでもありませんけど、個人的には非常にカッコいいと思いました。

スピーカーの使用感

Vector GP78 HX 13V Nahimic

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音響アプリはMSI製品ではおなじみのNahimicです。筐体が大型なこともあり、音質はかなり豊かで低音から高音までクリア。ただし、音量は小さめなので、音楽を聞く場合でも迫力ある音にするには50%から70%程度にしたくなります。

「製品の格」に見合うスピーカー品質であると評価できますが、ゲームプレイ中はファン音がかなり大きくなってしまう(後述します)ので、実際のところゲームプレイ中はヘッドセット(イヤホン)が必要になるでしょうね。

3.Vector GP78 HX 13V 性能テスト

Vector GP78 HX 13V MSI Center

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MSI製品には設定用のアプリ「MSI Center」が入っています。このアプリに「ユーザーシナリオ」という項目があり、パフォーマンスのモードを選ぶことができます。また、この画像の下側に「GPU Switch」という項目があり、「GPUにGeForceのみを使う」「GeForceと内蔵GPUをシステムが自動選択する」「内蔵GPUのみを使う」の3つから選ぶことができます。各種ベンチマークテストの実施に際し、GPU Switchを「GeForceのみ使う(Discrete Graphics Mode)」に設定し、ユーザーシナリオを「究極のパフォーマンス(Extreme Performance)」モードにしました。

Vector GP78 HX 13V MSI Center

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また、このモードではGPUのオフセットとファン風量の設定も可能です。そのため、GPUをめいっぱいオフセットし、ファン風量も「Cooler Boost」に設定しました。これでVector GP78 HX 13Vは持てる最高の実力を見せてくれるはずです。

ベンチマークテスト

Vector GP78 HX 13V PC Mark
グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。ゲーミングPCでは最も重要になるテストと言えます。なお、Speedway(DirectX 12 Ultimateに対応したテスト)は今回が初計測となりますので、スコアのみの掲載とさせていただきます。

参考(ハイスペックゲーミングノート):
MSI Titan GT77 HX 13V(i9-13980HX、RTX4090):22,052、38,273、15,196
ASUS ROG Strix SCAR 17 G733ZX(i9-12900H、RTX3080Ti):12,849、28,768、7,999
Lenovo Legion 760(Ryzen 9 5900HX、RTX3080):12,070、26,488、7,622
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX、RTX3070Ti):11,088、26,107、6,904
MSI Katana GF66 12U(i7-12700H、RTX3070Ti):10,516、23,619、6,589
GIGABYTE A7(Ryzen 9 5900HX、RTX3070):10,393、23,177、6,394
ASUS ROG Strix G15 G513RM(Ryzen 7 6800H、RTX3060):9,359、21,320、5,363
MSI Katana 15 B13V(i7-13620H、RTX4050):9,278、21,399、4,986
Lenovo LOQ 16IRH8(i7-13620H、RTX4050):9,087、20,397、4,999
ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV(i9-13900H、RTX4060):9,013、20,391、4,833
ASUS TUF Gaming A17 FA706QR(Ryzen 7 5800H、RTX3070):8,981、21,434、5,488
MSI Bravo 15 C7V(Ryzen 7 7735HS、RTX4050):8,767、20,659、5,037
ASUS ROG Flow X13 GV302(Ryzen 9 7940HS、RTX4060):8,629、19,292、4,915
ASUS ROG Strix SCAR 15(i9-10980HK、RTX2070SUPER):8,435、20,017、5,049
MSI Stealth 15M B12U(i7-1280P、RTX3060)):8,023、18,153、4,491
ASUS TUF Dash F15(i7-11370H、RTX3070):7,767、17,671、5,136
MSI Pulse GL66 11U(i7-11800H、RTX3060):6,974、15,408、4,088
HP ENVY 15(i9-10885H、RTX2060 Max-Q):5,597、13,382、3,150
※左からTime Spy、Fire Strike、Port Royalのスコア

ウインタブの実機レビューで実施しているベンチマークテストでは、全項目でMSIのモンスターマシン、Titan GT77 HX 13Vが「不動のトップ」を占めています。まあ、システムスペックでも製品価格でもダントツの製品なので、ここは仕方のないところ。

Vector GP78 HX 13VのスコアはTitan越えこそ果たせなかったものの、それに迫るスコアをマークしました。このスコアであればほとんど(全部、と言ってしまってもいいかも)のゲームタイトルで最高画質でのプレイが可能だと思います。画質を落とす必要が出てくるとすれば、外付けで4Kディスプレイを使うような場合でしょうね。

Vector GP78 HX 13V FF15ベンチ
次に個別ゲーム「ファイナルファンタジー15」のベンチマーク結果です。

参考:
MSI Titan GT77 HX 13V(i9-13980HX、RTX4090):19,307
ASUS ROG Strix SCAR 17 G733ZX(i9-12900H、RTX3080Ti):11,839
MSI GP66 Leopard 11U(i7-11800H、RTX3080):11,658
ASUS ROG FLOW X13(Ryzen 9 5900HS、RTX3080):10,371
MSI Katana GF66 12U(i7-12700H、RTX3070Ti):9,451
ASUS ROG Strix G15 G513RM(Ryzen 7 6800H、RTX3060):9,349
GIGABYTE A7(Ryzen 9 5900HX、RTX3070):9,063
ASUS ROG Strix SCAR 15(i9-10980HK、RTX2070SUPER):8,946
ASUS TUF Gaming A17 FA706QR(Ryzen 7 5800H、RTX3070):8,879
MSI Katana 15 B13V(i7-13620H、RTX4050):8,846
ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV(i9-13900H、RTX4060):8,838
Lenovo LOQ 16IRH8(i7-13620H、RTX4050):8,741
MSI Bravo 15 C7V(Ryzen 7 7735HS、RTX4050):8,557
MSI GE66 RAIDER(i7-10875H、RTX2070):8,230
ASUS ROG Flow X13 GV302(Ryzen 9 7940HS、RTX4060):8,017
MSI Stealth 15M B12U(i7-1280P、RTX3060)):7,513
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(i7-9750H、RTX2070):7,440
MSI Pulse GL66 11U(i7-11800H、RTX3060):7,138
マウス DAIV 6P-RT(i7-12700H、RTX3050Ti):5,328
MSI GF63 Thin 10U(i5-10500H、RTX3050):4,179

ここでもTitanに「もう一歩」というところまで迫りました。このデータはFHD解像度で測定したものですが、

Vector GP78 HX 13V FF15ベンチ
2,560 × 1,440解像度でテストしても余裕の1万点オーバー。以前は「重い」ということで定評のあったFF15でも非常に快適にプレイできます。

Vector GP78 HX 13V Forza Horizon 5

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私の手持ちのゲームタイトルの中で最重量級と思われるForza Horizon 5でもベンチマークモードを試してみました。ご覧の通り「エクストリーム」設定(このタイトルでは最高の設定です)が推奨され、達成済みFPSとして118FPSを記録しています。私はTitanではForza Horizon 5を試しておらず、この結果は私の経験上、最高のものです。

また、あまりにも高スコアがポンポン出るので、すっかり楽しくなってしまい、Steamでセール中だった「Sniper Ghost Warrior Contracts 2」というゲームを購入して、この製品をお借りしている間に遊んでいました。このゲームの推奨スペックは「Core i7 7700/Ryzen 7 1700、RAM16GB、GeForce GTX 1070 or AMD Radeon 5600 XT」というものなのですが、当然「余裕で最高画質」のプレイが可能でした。

Vector GP78 HX 13V PC Mark

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表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。どちらかというとビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。このテストではCPU性能の影響が大きいとされますが、テスト内容にグラフィック系のシミュレーションも含むため、外部GPUの性能も少なからず影響します。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):9,187
Lenovo LOQ 16IRH8(i7-13620H、RTX4050):7,958
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):7,955
ASUS ROG Ally(Ryzen Z1 Extreme):6,654
HP Pavilion 15-eh(Ryzen 7 5825U)5,954
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):5,761
富士通LIFEBOOK NH WN1/H1(Core i7-12700H):5,614
VAIO F14(Core i7-1355U):5,553
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):5,503
MSI Prestige 13 Evo A12M(Core i7-1280P):5,500
VAIO SX14(Core i7-1280P):5,452
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):5,366
VAIO SX14(Core i7-1195G7):5,278
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):5,205
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):5,076
ASUS Zenbook 17 Fold OLED UX9702(Core i7-1250U):5,074
DELL Inspiron 14 AMD(Ryzen 5 5625U):5,031
DELL XPS 13 Plus(Core i5-1240P):4,980
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):4,967
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):4,902
HP Spectre x360 14(Core i7-1255U):4,834
HP ENVY x360-bf(Core i7-1250U):4,833
富士通LIFEBOOK CH WC1/G3(Core i5-1240P):4,613
Microsoft Surface Laptop Go 2(Core i5-1135G7):4,066

PC Markでもあと一息で9,000点オーバー、というスコアになりました。頑張ってもう数回回したら9,000点が達成できたかもしれません。

Vector GP78 HX 13V CINEBENCH R23
続いてはCPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアです。このテストではGPU(GeForceなど)の搭載有無は影響を受けないとされています。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX):2,149、30,358
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H):1,918、17,827
Lenovo LOQ 16IRH8(i7-13620H):1,857、14,383
VAIO F14(Core i7-1355U):1,837、7,400
マウス DAIV 6P-RT(Core i7-12700H):1,814、12,873
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):1,809、8,940
ASUS Vivobook Pro 15X OLED K6501ZM(Core i7-12650H):1,806、14,632
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):1,802、11,620
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):1,797、8,791
ASUS ROG Ally(Ryzen Z1 Extreme):1,784、13,962
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):1,769、9,334
富士通LIFEBOOK NH WN1/H1(Core i7-12700H):1,754、11,953
MSI Prestige 13 Evo A12M(Core i7-1280P):1,667、9,514
VAIO SX14(Core i7-1280P):1,661、9,354
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P):1,659、13,793
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):1,655、7,586
富士通LIFEBOOK AH(Core i7-1260P):1,646、9,012
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):1,634、8,524
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX):1,580、14,830
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):1,551、5,160
ASUS ROG Flow X16 GV601(Ryzen 7 6800HS):1,543、13,832
ASUS Vivobook 15 OLED K512EA(Core i7-1165G7):1,497、5,555
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H):1,491、12,210
ASUS Vivobook Pro 15 OLED(Ryzen 7 5900HX):1,482、12,108
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):1,477、5,526
ASUS M3700WY(Ryzen 7 5825U):1,454、9,046
MSI Bravo 15 B5(Ryzen 7 5800H):1,422、11,241
DELL Inspiron 14 AMD(Ryzen 5 5625U):1,364、8,013
Lenovo Legion 560(Ryzen 7 5800H):1,348、11,419
富士通LIFEBOOK CH WC1/G3(Core i5-1240P):1,304、5,260
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,170、6,973
ASUS ZenBook 14(Core i5-8265U):1,023、3,691
HP Pavilion x360(Core i5-7200U):790、1,740

このテストでは同じCPUを搭載するTitanとあまり変わらない、というか測定誤差レベルの差となりました。もちろん文句なしの結果です。

Vector GP78 HX 13V Crystal Disk Mark
最後にSSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。Vector GP78 HX 13VのSSDはRAID0などの構成の製品を別とすれば、現行のノートPCとして最高速レベルだと思います。

発熱とファン音

ベンチマークテスト中、およびゲームプレイ中はMSI Centerの設定でファンモードを「Cooler Boost」にしていました。このモードでは常にファンが最大風量となり、当然かなり騒々しいです。手持ちの騒音計で測定してみたところ、本体から10cmほどのところで常時60dBオーバー(60dB~65dB程度)、目線の位置だと50dB台後半(58-60dB)となりました。この音量は相当に耳障りです。そのぶん発熱は抑えられますが、筐体後部の排気風量がかなり大きくなっていました。例えば狭いオフィスなどで向かい側に人がいる場合、ちょっと迷惑に感じられるレベルですね。

ただし、排気はそれほど熱くなっていませんでした。また、キーボード面の表面温度も最高で48℃程度と、負荷をかけた割には発熱は低く抑えられていたと思います。また、キーボード面の温度がこの程度だと、個人的にはゲームプレイに支障を感じませんでした(このあたりは人によります)。

Cooler BoostをOFFにする(Autoモードにする)とファン風量は抑えられます。ただし、高負荷時の最大風量はCooler Boostと変わりません。常に最大風量になるわけではなく、多少抑え気味(50dB代後半)にはなります。この際の表面温度は48℃程度と、CoolerBoost時とあまり変わりませんでした。なので、基本的には強制的に最大風量となるCooler Boostにする必要はなく、Autoモードで問題ないと思われます。

4.Vector GP78 HX 13V レビューまとめ

MSI Vector GP78 HX 13VはMSIストアで販売中で、7月9日現在の価格は下記のとおりです。

・13VI-3903JP:RTX4090/32GB/2TB:569,800円(Amazon)
・13VH-4003JP:RTX4080/32GB/1TB:450,213円(Amazon)
・13VH-2101JP:RTX4080/64GB/2TB:479,800円(MSIストア限定)

まあ50万円、という感じですね。ノートパソコンの価格としてはかなり高価な部類となります。今回のレビュー、個人的には非常に楽しいと感じまして、記事中でも触れましたが手持ちのゲームだけでなく、この製品のために新しくゲームを購入したりもしました。

筐体の「ゲーミングノート」としての雰囲気は抜群ですし、性能や操作性も文句のつけどころがありませんでした。さすがに値は張りますが、予算の許す人、また腕のいいゲーマーさんには強くおすすめできる製品です。

5.関連リンク

Vector GP78 HX 13V:MSI公式サイト 製品紹介
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