MSIが13.4インチサイズのコンバーチブル2 in 1「Summit E13 Flip Evo」を発売します。ビジネスモバイルノートパソコンで、ハイパフォーマンスなゲーミングノートでおなじみのMSIらしく、外部GPUの搭載こそないもののスペックは非常に高く、高級感のある筐体も魅力です。
1.スペック
スペック表
Summit E13 Flip Evo | |
OS | Windows 10 Home/Pro |
CPU | Intel Core i5-1135G7/Core i7-1185G7 |
GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB |
ストレージ | 512GB/1TB M.2 NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.4インチ(1,920 × 1,200)タッチ |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB 4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Type-A、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 約 18時間 |
サイズ | 300.2×222.25×14.9 mm |
重量 | 1.35 kg |
バリエーションモデル
●筐体色ピュアホワイト
A11MT-061JP:Home/Core i7/RAM16GB/512GB SSD
A11MT-012JP:Pro/Core i7/RAM32GB/1TB SSD
●筐体色インクブラック
A11MT-013JP:Home/Core i5/RAM16GB/512GB SSD/Office
A11MT-015JP:Pro/Core i7/RAM32GB/512GB SSD
※HomeはWindows 10 Home、ProはWindows 10 Proの略
※OfficeはOffice Home & Business 2019の略
ポイント
●第11世代(Tiger Lake)のCore i5/Core i7搭載
●MSI初の360度展開可能・タッチ機能対応ディスプレイ搭載
●MSI独自開発アクティブスタイラス「MSI Pen」が付属
●アスペクト比16:10の「Golden Ratio ディスプレイ」
コメント
Summit E13 Flip EvoはMSIとしては初となるコンバーチブル2 in 1筐体のモバイルノートです。ヒンジが360度開口するコンバーチブル2 in 1筐体は近年のノートパソコン市場では特に珍しいものではありませんが「MSIとして初」というのは私も少し意外でした。
OSはHome版とPro版がありますが、自由に選択できるわけではなく、4つのバリエーションモデルのうち2つがHome、2つがProとなります。ざっくりいうと上位モデルがPro、下位モデルがHome、ということです。
CPUは第11世代(Tiger Lake)のCore i5/Core i7で、MSIらしく「Core i7モデルが主体」という感じのバリエーション展開になっています。しかもこのCore i7はノートパソコンによく使われているCore i7-1165G7ではなく、より高性能で(法人など組織でのPC一元管理に有効な)vProに対応するCore i7-1185G7です。内蔵GPUはCore i5/Core i7とも「Iris Xe」なのでグラフィック性能も高いです。また、RAMは最低でも16GB、最大で32GB、ストレージも最低で512GB、最大で1TBと、かなりの余裕があります。なお、RAMについては「オンボード」という記載がありましたので、購入後の増設は難しいと思います。
ディスプレイは13.4インチの1,920 × 1,080解像度、「Golden Ratio(アスペクト比16:10)」です。従来のノートパソコンではアスペクト比16:9(例:1,920 × 1,080)というのが一般的でしたが、最近は16:10という製品が増えてきました。
また、このディスプレイはsRGB相当の色域を確保していて、4,096段階の筆圧と傾き検知に対応するMSI独自開発の「MSI Pen」に対応します(ペンも付属します)。「独自開発」ということなので、品質についてはなんとも言えませんが、ペン入力に関する説明を見る限り、イラストやマンガの制作にも使える品質と思われます。
2.筐体
正面から見たところです。左右のベゼルがかなり細くなっていますが、上下ベゼルに関してはそこそこの太さがありますね。また、上部ベゼルにあるカメラは顔認証に対応します。
天板です。筐体素材は「CNC加工、アルミ削り出し」という説明がありました。他社の最上位ビジネスノートと同じ素材・手法が使われており、筐体の質感は非常に高いものと思われます。また、質感が高いだけでなく、アメリカのMIL規格「MIL-STD-810G」準拠の堅牢性も備えています。
それと、ロゴマークはゲーミングPCに使われている「ドラゴン」ではなく、最近制定されたビジネスライン用のものが使われています。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「シングルカラーバックライト内蔵テンキーレス日本語キーボード」となります。
コンバーチブル2 in 1筐体なので、通常のノートPC形態のほか、タブレットモードやテントモード、スタンドモードでも使えます。この製品は高性能なペン入力が可能なので、特にタブレットモードは重宝しそうです。
側面と入出力ポートの配置です。USB Type-Cが主体となりますが、Type-Cポート3つのうち2つがThunderbolt 4と高規格です。それと、一応USB Type-Aポートも1つ装備していますので、マウスなどの接続で困ることはないですね。
Summit E13 Flip Evoの筐体色は2種類。上がピュアホワイト、下がインクブラックです。どちらがいいかはお好みによりますが、選ぶ色によって選択できるスペックが変わってしまう、ということに注意が必要です。例えばCore i5モデルはインクブラックのみに設定されています。
3.価格など
Summit E13 Flip Evoは「4月より順次発売」とアナウンスされていて、MSI公式ストア限定販売です。4月1日現在、MSIストアでは予約注文を受け付け中、価格は下記のとおりです。
●筐体色ピュアホワイト
A11MT-061JP:Core i7/16GB/512GB:169,800円
A11MT-012JP:Core i7/32GB/1TB:219,800円
●筐体色インクブラック
A11MT-013JP:Core i5/16GB/512GB/Office:199,800円
A11MT-015JP:Core i5/32GB/512GB:219,800円
※すべて税込み価格
MSIでは初となる、モバイル・コンバーチブル2 in 1、高いスペック、高質感な筐体、筆圧対応ペン入力対応と、ビジネスやクリエイティブワークの強い味方になってくれそうです。
4.関連リンク
Summit E13 Flip Evo<インクブラック>:MSI公式サイト
Summit E13 Flip Evo<ピュアホワイト>:MSI公式サイト
Summit(2021年春新発売):MSI公式ストア
コメント
イラストやマンガの制作にも使えそうなスペックなのに
B5原寸表示に短辺が微妙に足らない残念なディスプレイ
DELLのlatitude9420 2in1 みたいに14inchだったら
16インチ版も発表されたようなので
そちら待ちでいいのでは?
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2104/02/news103.html
NVMe SSDがPCIe Gen 4対応を売りにしていながらimpressの提供記事でもRead2000MB/sWrite1000MB /sにも満たないとか、1185g7積んでるのが売りなのにXPS13(9310)の1165g7に負けてる性能とか、明るい所じゃキーボードの文字が見えない白キーに白バックライトとか、つくづく残念、シリーズ最安には訳があり過ぎる安物買いの銭失いを地でいくしょうもない機種ですね。
Spectre x360 14に近い製品ですね。デザインも何となく似ていますね。
ディスプレイは1920×1200ではないでしょうか?