MSIといえば「ゲーミングPC」でして、個人的に少年向け雑誌で例えると「グラップラー刃牙の頃の少年チャンピオン」というイメージがあります。しかし、以前は一般的なビジネスPCも手がけていましたし、2018年の現在でも非ゲーミングPCを販売しています。そしてMSIは14インチのビジネスモバイルノート「PS4」いやすいません、「PS42 8R」を発売します。もはや少年チャンピオンの面影がない、すっきりしたデザインながら、しっかりGeFoeceは搭載してたりするんですけどね。
1.スペック
MSIは注文時に構成のカスタマイズはできません。ただし、この製品の場合、MSI指定販売店でのみRAMの増設(最大16GBまで)が可能です。基本的に3つのベースモデルがあり
PS42 8RB-005JP: Win10 Home/Core i7
PS42 8RB-006JP: Win10 Pro/Core i7
PS42 8RB-007JP: Win10 Pro/Core i5
となります。CPUは第8世代(Kaby Lake R)のCore i7-8550UもしくはCore i5-8250Uですが、Core i7を選ぶとOSはHome版かPro版が選べ、Core i5を選ぶとOSはPro版のみとなります。RAMは8GB、ストレージは256GB SSDと全モデル共通です。
また、この製品はビジネスモバイルノートですが、外部GPU「GeForce MX150」を標準搭載します。MX150はGeForceシリーズの中でも性能は低く、オンラインゲーム用ではありませんが、ビジネス用途あるいはパーソナルな用途の場合、格段にグラフィック性能を向上させますので、画像加工や動画編集などをする人にはとてもありがたいと言えます。
ディスプレイは14インチでFHD解像度、そして「IPSレベルタイプ」です。以前からしばしばウインタブの記事で説明しているのですが、「IPS」というのは特定企業の商標らしく、ストレートにIPSと言わないメーカーが少なくありません。しかし、実質的にIPS相当の品質だと思っていいでしょう。
入出力ポートは比較的充実していると思います。ウインタブでは13.3インチクラスのモバイルノートの場合、USBポートが3つだと「並」、4つだと「充実」って書き方をするクセがありますが、実際そんなもんだろうと思います。ということで、この製品はType-Cを2つ含み、合計で4つのUSBポートを備え、HDMIポート、そしてフル規格のSDスロットも装備します。
サイズはかなり優秀だと思います。横幅322 mmというのは13.3インチよりも若干大きい14インチディスプレイを備える割に小さく、厚さ15.95 mmというのも悪くありません。そして、「GeForce積んでるのに重さ1.19 kg」というのは素晴らしいですね!
2.筐体
正面からの画像が入手できなかったのですが、かなりの狭ベゼル設計になっています。最も細い部分(たぶん両サイドですね)は5.7 mmとのこと。また、Webカメラは上部ではなくキーボード側に配置されています。
筐体素材はアルミ合金製です。また筐体色もMSIっぽいブラックではなく、ビジネスシーンに適したシルバー(グレー?)となります。天板のロゴマークと背面の通気口にほんの少しだけゲーミングノートっぽさを残していて、これはこれで好印象です。
筐体を閉じるとこんな感じ。どう見ても上品なビジネスノートですし、薄さもなかなかのものです。これでGeForceを搭載しているは思えません。
しかし、そこはゲーミングPCのノウハウ豊かなMSIだけあって、この製品も冷却ファンを2基搭載し「Cooler Boost 3」というシステムもあります。
キーボードです。この画像は英語配列ですが、日本向けには日本語配列のものが用意されます。キーピッチ、キーストロークは不明ですが、画像を見る限り少し大きめのキートップが使われているように見えます。また、タッチパッド内には指紋センサーも装備されます。
側面と入出力ポートの配置です。4つのUSBポートのうち2つがType-C、というのが賛否のわかれるところでしょうが、ないよりはずっとマシですね。薄型モバイルノートとしては十分かと思います。
3.価格など
MSI PS42 8Rは7月13日の発売予定で、価格と取扱店は下記のとおりです。
8RB-005JP(Win10 Home/Core i7):124,000円前後(MSI取扱ショップ)
8RB-006JP(Win10 Pro/Core i7)):135,000円前後(TSUKUMO)
8RB-007JP(Win10 Pro/Core i5):125,000円前後(TSUKUMO)
Windows 10 Proがどうしても必要、という人は必ずしも多くないと思いますので、005JPが一番お買い得なのではないか、と思います。おそらくAmazonでも買えるようになるでしょうね。
サイズ感的にモバイルノートとして使うのにも最適だと思いますし、ゲーミングPCのMSIがGeForceを搭載した製品をリリースするわけですから性能面で期待を裏切ることはまずないでしょう。本格的にオンラインゲームで遊ぶのは少し厳しいかもしれませんが、息抜きに遊ぶ程度ならゲームタイトルによっては快適すぎて仕事の足を引っ張るくらいの性能にはなっていると思います。なので、サボりがちな人には向かないかもしれません。
4.関連リンク
PS42 8R:MSI公式サイト 製品紹介
コメント
これはmx150のTDPが10W版なのか25W版なのかで評価が別れそうですね。
「13インチクラスの筐体」の「ビジネスモバイルノート」と謳うあたり
10W版な気もします。
TDP25W版の1D10、正真正銘MX150通常版が搭載されています。
ソース:https://www.notebookcheck.net/MSI-Prestige-PS42-is-the-14-inch-version-of-the-GS65.307820.0.html
情報収集ありがとうございました。
通常版mx150であれば割高感が薄まりますね。
msiの商品紹介ページの謳い文句を鵜呑みしてしまいましたが
よく見たらサイズは一般的な14インチ筐体よりも
ヨコが10mm程度小さい程度でした。
13.3インチノートと比べるとタテヨコともに20mmくらい大きいので
サイズ感としての魅力には欠けますが
それでも1.19kgという重量は「モバイル」と呼ぶに相応しいと思いました。
やってきたことによってたぶん評価というかイメージはかわってくると思います
一般的なBTO系だとMSIはマザボ会社(GIGABYTEなんかと同じく)です
ネットブックが流行っていたときはネットブック屋でしたし
ゲーミングノートを出してるのは近年なので
むしろそういうイメージで見てる人は少ないかもしれません
おそらくこのグラボ(MX150)はサブモニターをつけるときに活躍するものかと
海外だと16GB RAMの512GB SSDモデルもあるけど
日本では出さない悲しみ