MSIのゲーミングノート「Katana GF66 12U」の実機レビューです。1月24日に国内発表されたばかりのニューモデルで、CPUには「注目の」第12世代(Alder Lake)のCore i7-12700Hを、GPUも新型番のGeForce RTX3070Tiを搭載しています。
どうしてもCPUとGPUに目が行ってしまいますが、筐体も「MSI品質」の信頼性があり、冷却性能も十分、「2022年のゲーミングノート購入候補」として非常に有力な製品です。
・CPUに第12世代(Alder Lake)のCore i7-12700Hを搭載
・GPUに最新の上位型番、GeForce RTX3070Tiを搭載
・リフレッシュレート240Hzを選択可能
・GPUは設定アプリでオーバークロックが可能
・CoolerBoost 5による高い冷却性能
・ゲーミングノートらしいデザイン
ここはイマイチ
・ポートではThunderbolt 4を非搭載
・「赤い」キーボードは配列にやや癖がある
販売サイトはこちら
Katana-GF66-12UGS-043JPMSIストア
Katana-GF66-12UGS-042JP:MSIストア
目次
1.Katana GF66 12U スペック
スペック表
Katana GF66 12U | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Core i7-12700H |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX3070Ti Laptop |
RAM | 16GB/32GB(最大64GB) |
ストレージ | 512GB/1TB PCI-e Gen4 SSD (M.2 PCIe Gen4 空きスロット×1) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920 x 1,080)144Hz 15.6インチ(1,920 x 1,080)240Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB3.2 Gen1 Type-C、USB3.2 Gen1 × 2、USB2.0、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 53.5Whr/4,562 mAh |
サイズ | 359×259×24.9 mm |
重量 | 2.25 kg |
バリエーションモデル
・RAM16GB/512GB/144Hzディスプレイ
・RAM32GB/1TB/240Hzディスプレイ(レビュー機の構成)
コメント
真っ先に目が行くのはCPUとGPUの型番です。CPUのCore i7-12700Hは6つのPコア(Performance-cores)と8つのEコア(Efficient-cores)、合計で14コア(20スレッド)と、これまでの常識では考えられないような仕様になっていますし、「型番末尾H(PBP45W)」の高性能版です。2022年に発売されるゲーミングノートの主流になりそうな型番で、ウインタブでもAlder Lake搭載機の実機レビューをするのは今回が初めてですから、ベンチマークスコアがとても気になります。
同様にGPUのGeForce RTX3070Ti(Laptop)も先日のCES 2022で発表されたばかりの新しい型番で、GeForceシリーズとしては上位クラスのGPUです。既存のRTX3080にどこまで迫れるかが注目ポイントになります。
強力なCPUとGPUを支える各パーツも「気合十分w」です。レビュー機のRAMは32GB、SSDも1TBと大容量ですし、ディスプレイのリフレッシュレートは「大会レベル」の最高240Hzとなっています。
ゲーミングノートで特に重要となる「冷却性能」も万全です。Katana GF66 12Uには「Cooler Boost 5」という2つの冷却ファン、6本のヒートパイプからなる強力な冷却システムが搭載されており、長時間のゲームプレイでも発熱による性能低下を心配する必要がありません。
製品名の「Katana」というのは「日本語の刀」のことです。この製品はイラストレーターの長野剛氏(コーエーテクモの三国志シリーズや信長の野望シリーズのパッケージデザイン等を手掛けています)とのコラボモデルで、
初期状態の壁紙のデザインにも長野氏の作品が使われています。
2.Katana GF66 12U 筐体
同梱物
同梱物はクイックスタートガイドなどのペーパー類(袋が密封されていたので、内容は確認していません)とACアダプター、電源ケーブルです。ACアダプターは240Wと大出力で、電源ケーブル込みの実測重量は734 gでした。734 gというのは一般的なノートPC用のACアダプターの3倍くらいの重さですが、ゲーミングノート用のACアダプターとしてはむしろ軽量です。
天板と底面
天板です。筐体素材は樹脂製ですが、とてもしっかりした作りになっていて、華奢であるとか安っぽく感じられるとかは一切ありません。
天板のMSIロゴは「ドラゴン」タイプ。筐体と同色で「地味にカッコいい」です。
底面です。このようにハニカム型の通気口がたくさんあり、内部のヒートパイプも覗けます。また、画像下部の左右にはスピーカーグリルがあります。なお、Katana GF66 12UはRAMやストレージのカスタマイズが可能ですが、ユーザーが筐体内部にアクセスすると製品保証が切れてしまうので注意が必要です。RAMやストレージの増設・換装の際はMSI指定販売店に相談することになります(この場合は保証は切れません)。
側面
前面です。この面には特に何もありません。
背面です。ゲーミングノートの中には背面にポートを備えるものもありますが、Katanaの背面にはポートはありません。左右の通気口はゲーミングノートらしく大型です。
右側面です。画像左からイヤホンジャック、USB 3.2 Gen1 Type-A、USB 3.2 Gen1 Type-C、HDMI、有線LANの各ポートがあります。
左側面です。画像左からDC-INジャック、通気口を挟んでUSB 3.2 Gen1 Type-A、USB 2.0 Type-Aです。製品価格から見て、Thunderbolt 4やUSB 3.2 Gen2規格のポートが1つくらいは欲しかったところですが、ポート数や配置に関しては良好で、使い勝手もいいと思います。
ディスプレイ
左右のベゼルは細いですが、上下ベゼルはやや太めです。特に上部ベゼルはゲーミングノートらしく、ちょっとデザイン性も感じられます。
ディスプレイの発色について
Katana GF66のディスプレイは15.6インチのFHD解像度でノングレア(非光沢)タイプ、IPS液晶というメーカー説明はありませんが、視野角が広く、ほぼ間違いなくIPS相当の液晶が使われています。なんといっても「240Hzのリフレッシュレート」が最大のセールスポイントですが、発色性能はどうでしょうか?
ブラウザーで「花」を画像検索し、手持ちのPCモニター複数台と同じ画像を表示させ、発色を確認してみました。結果、発色品質は良く、過剰に鮮やかでもなく、かつくすんだ感じもなく、とても自然に色が表現されていると思います。どうしても「よりなめらかな画面遷移でゲームを楽しめる」というところに関心が行ってしまいますが、本来の利用目的であるゲームプレイはもちろん、ビジネス利用や一般的な動画視聴なども快適にこなせる水準です。また、ノングレアタイプだけに映り込みも小さく、気が散ることもありません。
ただ、最近は有機ELディスプレイ搭載の製品の実機レビュー機会もありまして、それらとの比較ではどうしても発色の鮮やかさで一歩譲る感じなのと、ディスプレイ輝度がやや低めかな、という印象はありました。
キーボード
キーボードは「赤い」ですね。キートップの印字とキートップ側面が赤く塗られているので、バックライト(明るさを3段階に調整できます)オン/オフに関わらず「赤い」です。非ゲーミングの用途では少し目立つと思いますし、この色に抵抗を感じる人もいるかも知れません。
アルファベットキーのキーピッチは手採寸で19 mm弱(精密な測定機器を使っていませんが、19 mmにはわずかに届かず、18.8 mmくらいかと思います)でキーストロークはノートPC用としては標準的からやや深めくらいです。
主要なキーの配列は素直なほうだと思いますが、周辺のキー、例えば右下のShiftキーや左上の全角/半角キーなど、一部のキーがかなり小さくなってしまっているのと、テンキーが全般に小さく、配列もトリッキーです。
キートップはフラットで、特に加工は施されていません。
キーボードの使用感
文字入力時の打鍵感は非常にいいです。気持ちよく打鍵できるのは「キーボード面が頑丈で剛性感があり、強めに打鍵してもたわんだりしない」ということと、「見かけによらず静音である(これも作りが頑丈であることの副産物と言えるでしょう)」というのが理由です。これらの特徴はゲーミングノート全般に言えることで、なにげにゲーミングノートのキーボードは仕事用としてもかなり有能なんですよね。
一方、キー配列はややトリッキーと感じます。上にも書きましたが、左上の「半角/全角キー」「右Shiftキーなど、Enterキーの左下のキー」が小さくなっている、という点、それと「テンキー部分」もやたらと小さいです。
どうしても英語キーボードを日本語配列に変更する過程で少し無理が生じているんでしょう。個人的に右Shiftキーの使用頻度が多いので、試用期間中はミスタイプが多くなりました(ネタバレすると、私は私物でMSI製のゲーミングノートを使っていて、それとキー配列がよく似ているので、実際には「勝手知ったる配列」でして、そこまで困りませんでした)。
「赤い」という点ですが、これ、ゲーミングノートっぽさは感じられるものの、この色が好きではない、という人もいると思います。また、バックライト消灯時のキートップの文字の視認性は、一般的な白い印字よりもやや低いです。私は試用期間中、常にバックライトオン(3段階の輝度のうち、最も暗いもの)にしていました。
筐体その他
ヒンジは180度開口します。ゲーミング用としては特に意味のある構造とは言えませんが、ビジネスなどで打ち合わせをする際、向かい側の人と画面を共有する際には便利です。最近はモバイルノートやスタンダードノートでこのようにヒンジが180度開口できる製品が増えてきました。
スピーカーの使用感
重低音バリバリ、という感じではありませんでしたが、音質はクリアで低音から高音からバランスよく鳴ります。また、今回は実際にゲームプレイもやってみましたが、過不足がない、というかヘッドセットなしでもゲームプレイが楽しめました。
MSI製品にはNahimicというアプリがインストールされており、基本これをオンにするだけで音質にメリハリが出ます。Nahimicにはグラフィックイコライザーもありますし、
FPSゲームをプレイする際には敵の位置(音の位置)がつかみやすくなるようなサウンドトラッカーの機能も搭載されています。なお、この機能は全てのゲームに対応するわけではありません。こちらに対応ゲーム一覧がありますので、ご確認ください。
3.Katana GF66 12U 性能テスト
Katana GF66 12Uには設定アプリ「MSI Center」がプリインストールされています。基本的には他のゲーミングノートとそんなに大きな違いはありません。
このように「ユーザーシナリオ」の設定が可能で、個人的は「Smart Auto」にしておけば一通りのことが最適化されると思っているのですが、ベンチマークテストにあたり、このシナリオを「究極のパフォーマンス」に設定しています。
Katana GF66 12Uが搭載しているGPUのGeForce RTX3070Tiはオーバークロックに対応しています(CPUは対応していません)ので、ひとつ上の画像のようにオフセット値を最大にしてベンチマークテストを実施しました。また、これはベンチマークテストくらいでは影響しないと思いますが、ファンスピードも「クーラーブースト(最大風量)」に設定しました。ちなみに、最大風量だと、もちろんよく冷えますが、ファン音はかなり騒々しいです。ゲーミングノートに慣れていない人なら驚くレベル。たぶん、実際の利用シーンでは「自動」にしておけば十分だと思います。ノートPCのファンって、システム負荷が大きくなれば自動的に風量も上がりますのでね。
今回はまず、CPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアから見ていきます。
参考1(ハイエンドゲーミングノート):
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H):1,491、12,210
Lenovo Legion 760(Ryzen 9 5900HX):1,436、13,461
GIGABYTE A7(Ryzen 9 5900HX):1,408、11,280
ASUS Vivobook Pro 16X OLED(Ryzen 9 5900HX):1,425、12,034
参考2(ハイスペックなモバイルノート):
ASUS VivoBook 15 OLED(Core i7-1165G7):1,497、5,555
MSI Prestige 15 A11(Core i7-1185G7):1,226、4,119
Lenovo ThinkPad E15 Gen3(Ryzen 5 5500U):1,160、7,312
期待を裏切らないスコアになっていると思います。ウインタブの過去データとの比較では「ぶっちぎりの最高得点」となりました。Intel製CPUということでは、第10世代まではRyzenにやや水を開けられていて、第11世代ではシングルコアのスコアでRyzenを逆転、しかしマルチコアでは依然としてRyzenのほうが若干上、という傾向が見られましたが、第12世代(Alder Lake)ではシングルコア、マルチコアとも、前世代のIntel CoreやAMD Ryzen(Ryzen 9も含む)を置き去りにするようなスコアとなりました。
続いてグラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。一応Wild Lifeのスコアも測定しましたが、このテストは低スペック機で重視されるものなので、ここでは無視します。システム負荷はTime Spy > FireStrikeで、Port Rpyalはリアルタイムレイトレーシングの性能を確認するためのものです。
参考(ハイエンドゲーミングノート):
Lenovo Legion 760(Ryzen 9 5900HX、RTX3080):12,070、26,488、7,622
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H、RTX3080):11,730、24,606、7,513
ASUS ROG FLOW X13(Ryzen9 5900HS、RTX3080):10,698、19,394、7,346
GIGABYTE A7(Ryzen 9 5900HX、RTX3070):10,393、23,177、6,394
MSI GS66 Stealth(i9-10980HK、RTX3080):9,276、20,063、5,873
ASUS TUF Gaming A17 FA706QR(Ryzen 7 5800H、RTX3070):8,981、21,434、5,488
ASUS ROG Strix SCAR 15(i9-10980HK、RTX2070SUPER):8,435、20,017、5,049
Lenovo Legion 750i(Core i7-10750H、RTX2080SUPER Max-Q):8,156、18,070
ASUS TUF Dash F15(i7-11370H、RTX3070):7,767、17,671、5,136
※左からTime Spy、FireStrike、Port Royalのスコア
このテストは「GPUの型番」でほぼ決まります。でも、今回のレビュー機はCPUがAlder Lakeですし、GPUのRTX3070Tiも最新型番ということもありまして、「ひょっとしてRTX3080機を上回るかも?」と期待していました。
結果として「RTX3080機に肉薄しているが、一歩及ばず」でしたね。ただ、スコア差を見ると、「おそらく体感差はほとんどないだろう」と感じられるようなものでした。また、リアルタイムレイトレーシング性能に関しては、まだRTX3080搭載機とは差がありますね。
次に、GPUをクロックアップしたことによるスコア差を調べてみました。上がクロックアップしていないもの、下がクロックアップしたものです。確かにクロックアップによるスコア向上は見て取れますが、正直なところ、「測定誤差と言ってもおかしくないレベル。この程度の差であれば無理する必要はないのでは?」と思います。
続いては個別ゲームタイトル「ファイナルファンタジー15(FF15)」のベンチマークテストです。
参考(ハイエンドゲーミングノート):
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H、RTX3080):11,658
Lenovo Legion 760(Ryzen 9 5900HX、RTX3080):10,966
ASUS ROG FLOW X13(Ryzen9 5900HS、RTX3080): 10,371
GIGABYTE A7(Ryzen 9 5900HX、RTX3070):9,063
MSI GS66 Stealth(i9-10980HK、RTX3080): 9,004
ASUS ROG Strix SCAR 15(i9-10980HK、RTX2070SUPER):8,946
ASUS TUF Gaming A17 FA706QR(Ryzen 7 5800H、RTX3070):8,879
Lenovo Legion 750i(i7-10750H、RTX2080SUPER Max-Q):8,431
MSI GE66 RAIDER(i7-10875H、RTX2070):8,230
MSI GP75 Leopard(i7-10750H、RTX2070):7,995
ASUS TUF Dash F15(i7-11370H、RTX3070):7,869
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(i7-9750H、RTX2070):7,440
ここでもやはりRTX3080搭載機には及びませんでした。RTX3080搭載機だと軒並み1万点を越えてますからね。ただ、あくまでも「個別のゲームのスコア」なので、FF15をプレイしている人以外はそんなに気にしなくていいのでは?と思います。実際9,451点でもトップクラスのスコアであることは間違いありませんし。
表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。グラフィック性能に特化したテストの3D Markなどと比較するとCPU性能の差(影響)が大きめですが、テスト項目にグラフィック処理も含んでいますので、CPU性能だけでなく、外部GPUを搭載する製品のほうが高いスコアが出やすい傾向にあります。
参考(ハイエンドゲーミングノート):
Lenovo Legion 760(Ryzen 9 5900HX、RTX3080):7,129
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-1800H、RTX3080):7,054
GIGABYTE A7(Ryzen 9 5900HX、RTX3070):6,827
ASUS TUF Gaming A17 FA706QR(Ryzen 7 5800H、RTX3070):6,744
ASUS ROG FLOW X13(Ryzen9 5900HS、RTX3080):6,544
HP OMEN X 2S 15(i9-9880H、RTX2080 Max-Q):6,447
ASUS TUF Dash F15(i7-11370H、RTX3070):6,225
Lenovo Legion Y740(17)(Core i7-9750H、RTX2080Max-Q):6,151
MSI GE66 RAIDER(i7-10875H、RTX2070):6,081
ASUS ROG Strix SCAR 15 G532LWS(i9-10980HK、RTX2070SUPER):6,023
ご覧のように、「PCの総合性能テスト」であるPC Markでは、文句なしに過去最高のスコアをマークしました。実際のところ、このテストで5,000点以上をマークできるのであれば、(ゲームプレイは別として)もはや体感差はあまりないと思います。ただ、せっかくの最新CPU、最新GPUを搭載したニューモデルなので、このスコアを見て、レビュアーとして「ちょっとホッとした」というのはありますね。
最後にSSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。特にコメントはない、というか「非常に高い性能」と言え、あらゆる場面で読み書き速度に不満を感じることはないと思います。
4.Katana GF66 12U レビューまとめ
MSI Katana GF66 12Uは2月3日発売(32GB/1TBモデルは2月下旬発売)で、1月25日現在、MSIストアで予約注文を受け付けています。価格は下記の通り
12UGS-043JP:Home/Core i7/RTX3070Ti/16GB/512GB:249,800円
12UGS-042JP:Home/Core i7/RTX3070Ti/32GB/1TB:279,800円
※MSIストアの会員登録(無料)をすれば、ここから割引が受けられます
最新CPUとGPUを搭載ということで、各種ベンチマークスコアを測定してみましたが、期待を裏切らない結果になったと思います。特にCINEBNCH R23とPC Markに関しては気持ちいいくらいの高スコアをマークしました。特にパフォーマンスを最重視したい人なら「これから買うなら最新CPU/最新GPUで!」と感じられるのではないか、と思います。
筐体に関しては従来モデルからほぼ変更はありません。とはいえ、ゲーミングノートでは歴史のあるMSI製品ですから、筐体の堅牢性や冷却性能については全く不満は感じられず、「狙った通りの品質」と言えると思います。MSIは1月24日から第12世代CPUを搭載するゲーミングノートを複数リリースしていますが、その中でこのKatana GF66 12Uは最も購入しやすい価格の製品と言えます。
できるだけスペック面で妥協はしたくない、でも予算にも制約があるし…、という人は多いと思います。むしろそれで普通ですよね?Katana GF66 12Uは20万円台半ばという価格なので、めちゃめちゃ安いとは言えないと思いますが、性能面から見た価格(要するにコストパフォーマンス)は素晴らしい製品だと思います。
5.関連リンク
Katana GF66 12U:MSI公式サイト 製品紹介ページ
Katana-GF66-12UGS-043JPMSIストア
Katana-GF66-12UGS-042JP:MSIストア
予約受付特設サイト:MSIストア
コメント
Hシリーズでさえこれだから後々登場するであろうデスクトップ版CPU搭載ノートの性能は一体どんなバケモノが生まれるのか..
そうですね。あくまで個人的な感想ではありますが、Coreプロセッサーは世代ごとに順調に性能アップしていて、特に第10世代から第11世代になるときにiGPUがIris Xeとなり、強烈な性能アップ(グラフィック性能)を果たしたと思いますが、第11世代から第12世代というのは、これまでにはないくらいに性能アップ幅が大きいのではないか、と思っています。