MSIがミニPC「Cubi NUC 1M-042JP」を発表しました。実はMSIは以前から超小型筐体を採用したビジネス向けデスクトップPCブランド「Cubi」を展開しており、ウインタブでは以前「Cubi 5 12M」という製品をご紹介したことがあります。今回ご紹介する「Cubi NUC 1M-042JP」はCubi 5 12Mとは筐体が異なり、CPUも最新の型番が搭載されています。
1.概要
スペック表
Cubi NUC 1M-042JP | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core 7 150U |
GPU | なし |
RAM | 16GB(8GB×2, DDR5, 最大64GB) |
ストレージ | 512GB SSD(M.2 NVMe) ※M.2 NVMe専用空きスロット×1(Type2242) ※2.5インチ用空きドライブベイ×1 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | なし |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB3.2 Gen2 Type-A × 2、USB3.2 Gen1 Type-A × 2、HDMI2.1×2、LAN(RJ45)× 2、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 135.6 × 132.5 × 50.1 mm |
重量 | 0.63 kg |
コメント
OSはWindows 11 ProでCPUはCore Ultraではなく、Core 7 150Uです。この型番は第13世代のCore i7-1355Uのリフレッシュ版という感じで、コア数やスレッド数は変わらず、クロックスピードが若干上がっていますので、パフォーマンスも少し向上しています。また、内蔵GPUもIntel Graphics(Intel Iris Xeのリネーム版)なのでグラフィック性能もそれなりには高いです。
RAMは16GB、ストレージは512GBで、RAMは2スロットあり(空きはなし)、最大64GBまで搭載可能、ストレージはM.2 2240のスロット1つと2.5インチドライブベイ1つが空きになっています。
「MSIっぽい」ブラックの筐体は一部に再生プラスチック(PCR)を使用しています。サイズはミニPCとしては若干大きめですが、まあ、十分にコンパクトで置き場所に困ることもないでしょう(ミニPCの標準サイズ、というのは言及が難しいですが、タテ・ヨコが120 mmくらいのものが多いと思っています。最新モデルだとタテ・ヨコ120 mmを切るものも少なくありません)。また、VESAブラケットが付属していますので、ディスプレイの背面に取り付けることもできます。
ポート構成です。USBポートは合計で4つ、うち2つがThunderbolt 4と高規格です。また、映像系ではHDMIポートが2つあり、Thunderbolt 4とあわせ最大4画面の出力ができます。有線LANポートも2つありますね。断線などに備えるとか、異なるプロバイダーの回線が使えるとかのメリットはありますが、個人利用だとあまり使わないかもしれないですね。
よさげなのがこれです。電源スイッチ延長ケーブル。本体をディスプレイ裏など手が届きにくい場所に設置する際にはかなり便利そうですよね、アナログだけど。また、MSI Power Linkという機能があり、MSI製の一部のモニターと連動して電源をオンにできます(モニターの電源ボタンに連動してCubi NUC 1M-042JPの電源もオンになる)。
2.価格など
MSI Cubi NUC 1M-042JPは9月5日の発売予定で、PCショップアークやパソコン工房などのPC販売店、ヨドバシカメラなどの家電量販店、AmazonなどのECサイトで販売されます。メーカー想定価格は151,600円前後、ヨドバシカメラでは151,580円(ポイント10%つき)で予約販売がスタートしています。
MSI製品なので品質に不安はありませんが、最近国内市場でも攻勢をかけているGEEKOMやGMKtecなどの海外メーカーのミニPCと比較してしまうと少しお高いかな、と感じます。
3.関連リンク
Cubi NUC 1M-042JP:MSI公式サイト
MSI Cubi NUC 1M-042JP:ヨドバシカメラ
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。