マウスコンピューターが薄型・軽量、そして高性能な15.6インチノート「mouse X5-R7」を発売しました。製品名に「R7」とあるように、Ryzen 7搭載機なのですが、ノートPCに一般的に搭載されている「末尾U」ではなく、ゲーミングノートに使われる「末尾H」のRyzen 7なので、かなりのハイパフォーマンス機と言えます。
1.スペック
mouse X5-R7 | |
OS | Windows 10 Home Sモード/Home/Pro |
CPU | AMD Ryzen 7 4800H |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB/32GB/64GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ (1,920 x 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB 3.0 Type-C、USB 3.0 × 2、USB 2.0、HDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(100万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 稼働時間 約 18.5時間 |
サイズ | 356 × 233 × 17.9 mm (突起部含まず) |
重量 | 1.49 kg |
マウスコンピューターはBTOパソコンメーカーなので、注文時にシステム構成のカスタマイズが可能です。この製品ではベースモデルが2つ用意され、下位モデル「X5-R7-E」では初期のOSバージョンが「Sモード」となります。Sモードはソフトウェアの導入に制約があり、Microsoftストア(Windowsストア)にあるものしかインストールができません。お子さんや法人などの組織での運用など、セキュリティに注意を払わなくてはならない場合はSモードが便利ですが、それ以外のユーザーが個人として利用する場合は少々不便です。ただし、Sモードが不要となった際には無料で解除できますので、購入の際の大きなハードルにはならないと思います。
CPUは第3世代のRyzen 7 4800Hです。冒頭に書かせていただいたとおり、ノートPCによく使われているRyzen 7 4700Uとは別物で、性能にも大きな差があります。
こちらが2月8日現在のPassmarkスコアです。「あくまでもPassmarkでの比較」なので、断定的なことは言えませんが、4800Hのスコアは「めちゃめちゃ高い」です。mouse X5-R7は外部GPUを搭載していませんので、「どんなゲームもヌルサク」というわけには行かないものの、ビジネス用、エンターテイメント用として十分過ぎる性能になっていると思います。
RAMは標準で8GB、注文時のカスタマイズで最大64GBまで増設可能です。8GBでもいいんですけど、この製品はCPUが非常に高性能なんで、ゲームなんかもやることを想定して、一応16GBくらいにはしておきたいですね。ストレージも標準では256GB/512GB、やはりカスタマイズで増量可能です。
ディスプレイは15.6インチのFHD解像度と、一般的な仕様です。またマウスではIPSという表記をしていませんが、おそらく視野角の広いIPS相当のものが使われていると思います。また、通信周りでは無線がWi-Fi6(ax規格)に対応し、有線LANポートも装備しています。
入出力ポートはマウス製品らしく充実しています。ただし、USB Type-CポートはUSB PD(Power Delivery)には対応するものの、映像出力には対応しません。
サイズは15.6インチノートとしてコンパクトです。マウスコンピューターは「入出力ポートを減らして使い勝手を犠牲にするくらいなら大きくて重いほうがマシ」と考えているようなものづくりをしていた節があります(と、私が勝手に思っています)。しかし、X5-R7はサイズ感も非常に優秀です。タテ・ヨコサイズも絞り込まれていますし、重量1.49 kgというのが素晴らしいですね。2021年水準だと「モバイルノートで1.5 kg」というのはちょっと重いですが、15.6インチサイズであることを考慮すればモバイルノートとしてもガマンできそう。
2.筐体
正面から見たところです。ご覧のようにベゼルも細く、コンパクトになっています。また、上部のWebカメラは顔認証にも対応します。
天板は鮮やかなレッド。いいですねー、この色。何かと気持ちが沈むご時勢、せめてパソコンくらい明るい色でもいいかもしれません。
キーボードです。「88キー日本語バックライトキーボード、キーピッチ約18 mm、キーストローク約1.4 mm」と開示されています。15.6インチノートながらテンキーは装備されていません。テキスト入力がメインの人には使いやすいと思いますが、数値入力が多いという人は要注意です。
側面と入出力ポートの配置です。合計で4つのUSBポートにHDMI、有線LAN、そしてmicroSDカードリーダーと、必要なものは揃っている、という感じ。マウスコンピューター製品のいいところですね。
3.価格など
mouse X5-R7はマウスコンピューター公式サイトで販売中で、2月9日現在の価格は94,800円(税込み104,280円)から、となっています。最低価格のモデルは「Windows10 Home Sモード/RAM8GB/256GB」という構成なので、このままでも十分かと思いますが、記事中に書かせていただいたとおり、この製品はCPU(および内蔵GPU)性能が非常に高いので、限定的ながらオンラインゲームのプレイも可能と思われますので、あらかじめRAMを16GBに増量しておいてもいいかもしれないですね。また、ストレージに関しても当然「増やすと高くなる」わけですが、最大で2TBまで搭載可能なので、ニーズに合わせて選ばれるといいかと思います。
現状は在宅、あるいは事務所で過ごす時間が長くなっていると思います。15.6インチサイズで、据え置きでもモバイルでもいけるパッケージング、かつ高性能なX5-R7はとても魅力的な製品だと思います。
4.関連リンク
15.6型 mouse X5シリーズ mouse X5-R7:マウスコンピューター
コメント
2021年最低限構成の8GB、512GB構成にしただけで送料まで取られてあっという間に12万円ですね… ryzenは「安くて」高コスパだから天下とれたのに普通に高い。