Windows 10ではコントロールパネルは消えていく運命 － 海外ニュースから

ウインタブでは現在不定期連載で「ゼロから始めるWindows 10」というのをやってます。目的はWindows 10の新しくなったインターフェースを使ってOSの基本操作を勉強していく、というものなので、

「設定アプリ」を使った操作方法を記事にしています。ウインタブでは特にタブレットなど小型のタッチ対応デバイスを使っている読者の方が多いと思うので、アクションセンターやスタート画面から簡単にアクセスできる設定アプリを使った操作方法がメインとなるのは当然だと思います。

一方、Windowsの設定といえばもう何十年も前から「コントロールパネル」という大魔神がいて、もちろんWindows 10の機能としても存在しますし、設定アプリよりもはるかに機能が充実しています。実際、設定アプリの操作メニューには単にコントロールパネルへのリンクとなっているものも少なくないので、結局コントロールパネルを使わないと設定作業ができないケースも多いです。しかし、両者の機能は被るところが多く、無駄といえば無駄な気もします。

海外のニュースサイトで、Twitterでのこんなやり取りが紹介されていました。

@billybobjoe2211 @GabeAul Settings will eventually supersede Control Panel. Some stuff not moved over. But haven't had to use CP in months.

— Brandon LeBlanc (@brandonleblanc) 2015, 10月 4

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Rogers:　なぜコントロールパネルと「設定アプリ」の両方が存在しているの？なぜコントロールパネルが押しやられているの（semi-replaced）？コントロールパネルに何か問題でもあるの？
Brandon：設定アプリは最終的にコントロールパネルに取って代わります。いくつかの機能はまだ実装されてませんけどね。でももう何か月もコントロールパネルを使う必要がなかったでしょ？

このやり取りをしているBrandon LeBlancという人はMicrosoftのシニア・プログラム・マネージャーです。このように、Microsoftとしては設定アプリにコントロールパネルの機能をすべて移転させていく方向性が示されています。

@billybobjoe2211 @brandonleblanc Having two separate implementations means more code complexity and disk/mem usage. Getting to one is leaner

— Gabriel Aul (@GabeAul) 2015, 10月 4

Rogers：例えばMicrosoftは設定アプリをタブレットモードでの標準にして、非タブレットモードではコントロールパネルが標準になるようにできないの？
Gabriel：ふたつのアプリを実装するとコードは複雑になるしストレージやメモリーも余計に使う。ひとつにまとめたほうがスリムでいいよね。

このやり取りではGabeAul（Windows Insider Programのマネージャー）がごく当たり前のように、当たり前の趣旨説明をしています。

ということで、将来コントロールパネルが廃止されそうですね。しかし、今でも使いやすい、というだけの理由でWindows 7を選ぶ人も多い（ソフトウェアの互換性などの理由ではなしに、という意味です）わけで、コントロールパネルがなくなるとパニックになる人もいそうです。

ただ、私は「ゼロから始めるWindows 10」の中で調べながら作業している限り、設定アプリがコントロールパネルの機能すべてをそう簡単に引き継げるとも思いません。そのため、Microsoftが本当にコントロールパネルを廃止できるのはまだかなり先のことのように思われます。でも、せっかく新しいOSを使い始めたんだから、この先少しづつ設定アプリのほうを使うようにしていくほうがいいかもしれませんね。

関連リンク

The Windows Control Panel will eventually be killed, says Microsoft：PC World
Microsoft will fully replace Control Panel with “Settings” in future Windows 10 builds：WinBeta